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【BLON MINI レビュー】滑らかサウンドにうっとり…三日月型の1DD中華イヤホン

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こんにちは、ポータブルオーディオ専門ブログを運営していますかじかじ (@kajet_jt)です。

今回は中華イヤホンブランド『BLON』より、3,000円ほどで買える金属筐体のイヤホン『BLON MINI』をご紹介します。

こちらはメーカー様よりレビュー用にご提供いただいたものになります。

低価格でありつつも筐体には亜鉛合金を採用し、強度が高く流線型で美しいデザイン設計が施されています。

中華イヤホンでは珍しく、6mmのダイナミックドライバーを1基のみを搭載し、シンプルな構成。

見た目的に密閉感や音質に期待ができるのか微妙なところでしたが、ところがどっこい!

実際に聴いてみると、音質はとても滑らかで聴き心地が良く、中華イヤホンらしからぬ美音系の音作りでめちゃめちゃ好みのサウンド!

装着感もなかなかによく、音質・品質ともに優れた製品のように感じました。

今回はこちらのBLON MINIを深掘りレビューしていきますので、ぜひ最後までご覧ください

総合評価

4.7/5

BLON MINI

  • 滑らかで聴き心地の良いサウンド
  • クセがなくあらゆるジャンルに対応できる
  • 見た目以上に装着感がよい

3.7

高音

3.8

中音

3.6

低音

3.6

解像度

3.6

迫力

4.3

装着感

音場
狭い
広い
音の傾向
硬め
柔らかめ
モニター
リスニング
カマボコ
フラット
ドンシャリ
目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

BLON MINI 概要・スペック

BLON MINIの特徴はこちら。

BLON MINIの特徴
  • 6mmダイナミックドライバーを搭載
  • 亜鉛合金をで作られた金属筐体を採用
  • 高純度のOFC銀メッキケーブル
  • ケーブルの着脱にも対応(0.78mm 2pin)

3000円台という価格で亜鉛合金の金属筐体を採用し、銀メッキケーブルを搭載、さらにリケーブルにも対応しています。

スペックはこちら!

スペック一覧BLON MINI
形式カナル型
ドライバー6mm ダイナミックドライバー
インピーダンス 16Ω
再生周波数帯域20hz〜20khz
音圧感度115dB
プラグ形状3.5mm3極
コード長1.2m
リケーブル対応○(2pin 0.78mm)
リモコンマイク△(搭載モデルもあり)
保証期間1年

インピーダンスは16Ω、感度は115dBとスペック上はかなり鳴らしやすそうな仕様。アンプや出力の高いDAPは必要なさそうですね。

BLON MINIのカラーバリエーションはシルバーとブラウンの2色です。

今回はブラウンがレビュー用に届きました。

それでは早速開封していきましょう。

BLON MINI レビュー

外箱・付属品

BLON MINIの外箱はやけに縦に長細い。まるで時計ブランドのようなパッケージングですね。

開封すると本体がお目見え。下の箱は付属品が入っています。

付属品一覧はこちら。

付属品一覧
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  1. イヤーピース(ソフトタイプ)3ペア(S/M/L)
  2. イヤーピース(ハードタイプ)2ペア(M/L)
  3. キャリングポーチ
  4. マニュアル

付属のイヤーピースは少し背が高くて素材が硬めのハードタイプが2ペアと、軸が柔らかいソフトタイプの3ペア。計5ペアが付属しています。

聴き比べてみるとハードタイプは音の輪郭がカチッとし、ソフトタイプは音が柔らかくなって…いるような気がします。

個人的には本体装着済みのハードタイプをそのまま使っています。

ちょっとおしゃれなキャリングポーチも付属しています。なんかコーヒー豆でも入ってそうなデザインですね。おしゃれ。

ケーブルは高純度の銀メッキケーブル

ケーブルは高純度の銀メッキケーブルが付属。

表面がナイロン状で覆われたペタッとした素材で、経年劣化でベタベタになってきそうな予感がします。ただ、取り回しはなかなかに良いですね。

耳掛け部は形状が固定されたタイプで変形することはできません。コネクタは0.78mmで根本を覆い被せるような形状ですが、KZやQDCタイプと互換性はない模様。

分位部も金属筐体が採用。ただし分岐部からのケーブル長を調整するアジャスターは付いていない模様。プラグは根本に簡易的なブーツが施されています。

まとめると付属品は多く、ケーブルも高純度の銀メッキケーブルということもあり、価格にしてはかなり充実したアクセサリー類のように感じますね。

本体は金属筐体

BLON MINIの本体は亜鉛合金でできた金属筐体。耳の形状に沿った三日月のような筐体で、耳型のデーターベースに基づいて設計されており、耳にフィットしやすい形状になっています。

SHURE SE215SPEやKZ DQ6と比べると、その形状がいかに特殊かが分かりますね。

コネクタ部は0.78mmの2pinを採用しています。

中華系イヤホンだとよく見る先端が凸型になっているコネクタ形状ですが、KZ系のイヤホンとは互換性がなく、同じケーブルは使えませんでした。

BLON MINIに合うケーブルは持っていないため、リケーブルは試せませんでした。

ドライバーは6mm口径のダイナミックドライバーを採用。中華系のイヤホンでダイナミック一基は逆に珍しいですね。

ドライバーの種類
  • ダイナミック(D)型ドライバー → イヤホンで一般的に採用しているスピーカー。豊かで自然な音が特徴。

BLON MINIのノズル径は5.7mm、くびれ部は4.9mm、ノズル長は6.0mm。

ノズルがやや太めで長い形状ですが、他社のイヤーピースでも問題なく使えそうです。

ノズルまで金属筐体で、音の響きもいい塩梅に付与してくれそうですね。

本体とケーブルを合わせるとこんな感じです。

金属筐体と銀メッキケーブルが相まって、3000円とは思えない高級感を感じさせる造形です。ケーブルもしなやかで取り回しも良く、使いやすそうな印象ですね。

次に音質をチェックしていきましょう。

艶やかで心地よい音作り

BLON MINIの音質はダイナミックドライバー一基のみということもあり、全帯域のつながりがよく滑らかで自然な音づくり。

各帯域において音の硬さを感じさせず、非常に聴きやすく感じますね。

試聴は以下の環境でおこないました。

試聴環境
  • DAP:Shanling M3X
  • アプリ:Amazon Music HD

箱だし状態で試聴してみましたが、バランスが取れていてクセのないサウンドのように感じました。

箱だしでもすでに完成されているような感じもあります。

エージング50時間ほどしてみた後のレビューが以下のようになります。

音の特長
  • 高音:刺さりがなく余韻たっぷりの心地よいサウンド。クリアでこもりを感じさせず伸びやかですが、不快に感じるラインまでは無理に伸ばさせず、耳へのストレスを感じさせない耳あたりの良い音作り。ストリングスやアコースティックギター綺麗には聴こえるけど、伸びすぎない印象。
  • 中音:ボーカルが強調されすぎず、それでいて厚みもしっかりと感じる音作り。各帯域とのつながりがよくてボーカルと楽器隊は分離しすぎず、一つの部屋で奏でるかのような一体感のあるサウンド
  • 低音:ベースラインあたりが特に心地よく、豊かで濃密な音を鳴らす。バスドラムなどの迫力のある重低音をスナップ感よく鳴らすのはそこまで得意ではない印象。スロージャズやチル系のヒップホップ、シティポップなどのジャンルと相性がよく感じる。
  • 音場:広く余韻を残して伸びていくような心地よいサウンド。ホールで聴いているように美しく広げてくれます。
  • 傾向:ウォーム系で滑らかさと余韻を重視したリスニング向けサウンド。中華系でこの音作りは珍しい印象。
  • 解像度:価格を考えればやや高めといった感じ。中華イヤホンにありがちな『THE・高解像度』といった印象はなく、楽曲の雰囲気はしっかりと保ちつつ一音一のを丁寧に鳴らしているような印象を受ける。

得意なジャンル

  • ポップス
  • シティポップ
  • ヒップホップ
  • ジャズ
  • ヒーリングミュージック

得意なジャンル豊かに広がるチルベースのポップスやヒップホップ、女性ボーカルのバラードなど。

ダイナミックなロックサウンドだとKZ DQ6の方が相性が良さそうですが、ポップスなどを楽曲の雰囲気を損なわせず、艶っぽく聴きたい方にBLON MINIはおすすめです。

KZ DQ6、KBEAR Larkと比較

同価格帯の中華イヤホン『KZ DQ6』と『KBEAR Lark』と比較してみました。

まとめるとこんな感じです。

BLON MINI
DQ6
KZ DQ6
Lark
高域
(3.7)

(3.6)

(3.7)
中域
(3.8)

(3.7)

(3.5)
低域
(3.6)

(3.6)

(3.5)
解像度
(3.6)

(3.7)

(3.7)
迫力
(3.6)

(4.2)

(3.5)
装着感
(4.5)

(4.4)

(4.0)
音場やや広めやや広めふつう
傾向ウォームダイナミックフラット
価格¥3,200¥3,200¥3,299

同価格帯の中華イヤホンである『KZ DQ6』と比べると、低域や高域の鳴らすバランスは似ているが、傾向は真逆。

KZ DQ6はとにかく歯切れが良く、レスポンスの良いスナップの効いたロックに合うサウンドですが、BL-MINIはレスポンスは普通で、余韻や響きの良さ重視したゆったりとした音ですね。

3つとも実力は同程度でそれぞれ見事に傾向が違うので、音の好みで選ぶことができそうです。

見た目以上に装着感と密閉感は高い。

BLON MINIの装着感はかなり良く、耳内の形状に沿った曲線形のデザインで、耳への負担がほとんど感じません。

また、特殊な形状のため遮音性が悪く見えそうですが、実際に装着してみると思ったより密閉されている感覚があります。

ただ、耳への装着時はフィットする位置を探すのに若干手間取ります。

屋外で使っても遮音性は高く、しっかりと周りの音を遮音しながら音楽に集中できます。

ケーブルもタッチノイズが少なく、装着感に関して不満はほとんどありませんね。

BLON MINIにおすすめのイヤーピース

BLON MINIにおすすめのイヤーピースが何かないか色々試してみましたが、個人的に良かったと感じたイヤーピースはJVCの『スパイラルドット++』。

重心が全体的に高域寄りになり、少しだけ伸びが悪いと感じていた部分がクリアになったような印象。

音像も定まり、音のブレが無くなって解像度が上がったようにも感じましたね。

2000円ほどする高価なイヤーピースを3000円のイヤホンにつけるのは価格バランス的にどうかと思いますが、相性で言えば本当に良かったです。

あくまで個人的な意見なので参考程度に見ていただければ幸いです。

BLON MINI まとめ

以上!BLON MINIのレビューをお送りしました。

まとめるとこのような感じです。

総合評価

4.7/5

BLON MINI

  • 滑らかで聴き心地の良いサウンド
  • クセがなくあらゆるジャンルに対応できる
  • 見た目以上に装着感がよい

3.7

高音

3.8

中音

3.6

低音

3.6

解像度

3.6

迫力

4.3

装着感

音場
狭い
広い
音の傾向
硬め
柔らかめ
モニター
リスニング
カマボコ
フラット
ドンシャリ

お手頃価格で自然かつ艶やかなサウンドが好きな方におすすめ

こんな人におすすめ
  • 予算が3000円ほどで高音質のイヤホンを探している
  • 高解像度より一体感のあるサウンドが好き
  • ウォーム系でリスニングライクなサウンドが好き
  • ポップスやバラードなど柔らかな雰囲気の楽曲が好き

BLON MINIは自然で聴きなじみがよく、心地の良いサウンドが特徴のイヤホンのように感じました。

中華イヤホンで楽曲の雰囲気を壊さず、一体感を重視した音作りは珍しいですね。

finalのE3000E2000の音が好きな方はめっちゃ好みが合うと思いますよ!

かじかじ

僕もめっちゃ好きな音だった!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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