こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は「ゲスの極み乙女」や「ヤバイTシャツ屋さん」、凛として時雨の「ピエール中野氏」とのコラボで話題の日本のイヤホンメーカー「AVIOT(アビオット)」より
2020年12月に発売のハイブリッド型ドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j」をレビューします。
- 新設計ハイブリッド・トリプルドライバー搭載。
- 高音質・低遅延コーデック「aptX Adaptive」に対応
- 接続の安定性を高める「Qualcomm TrueWireless Mirroring」に対応
- 最大45時間再生に対応
- ジュラルミンから削り出したパーツを使用した高級感のある充電ケース
今回はプロモーションに「東京スカパラダイスオーケストラ」を採用!
AVIOTは邦楽アーティストとのプロモーションコラボが多くて、邦楽ロック界隈好きとして毎回気になってしまいますね。
プロモーションが良くても大事なのは製品の良さ!音質!使いやすさ!果たしてTE-BD21jはどうなのか?購入してきましたので実機を使ってレビューをしていきます。
ちなみに、ピエール中野氏とのコラボモデルピヤホン3こと「TE-BD21j-pnk」との比較はこちらの記事を
他のAVIOTの完全ワイヤレスイヤホンとの比較はこちらの記事をご覧下さい。
総合評価
4.7/5
- 躍動感のあるサウンド
- ロックとの相性抜群
- 高級感のある充電ケース
- 良好な装着感
- 外音取り込み機能がイマイチ
4.5
高音
4.5
中音
4.5
低音
4.7
解像度
4.5
装着感
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体9時間/ ケース込45時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | φ8mmダイナミック型+バランスドアーマチュア型2基のハイブリッド構成 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ○ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.7g/83.6g |
外音取り込み | ○ | 保証 | 1年 |
自動装着検出 | – | 公式サイト | こちら |
AVIOT TE-BD21j 概要
カラーバリエーションは「ブラック」「シルバー」そして今回レビューをする「シャイニングレッド」の3色です。
TE-BD21jは音途切れやノイズの低減、音の遅延のロスなどを発生させない「Qualcomm TrueWireless™️ Mirroring」に対応。
細かい説明は省くけど、この機能のおかげでめっちゃ接続安定して使いやすくなってると思ってくれれば!
TE-BD21jのパッケージ。外箱まで真っ赤っか。
オーディオ・ビジュアルグランプリ「VGP2021」を受賞しています。
付属品一覧はこちら。
- USB Type-Cケーブル 1本
- 標準イヤーピースS/M/L 各サイズ1ペア
- フォームイヤピースS/M/L各サイズ1ペア
- オリジナルポーチ
- ストラップ
- ユーザーマニュアル
- 製品保証登録カード
イヤーピースはシリコン、フォームタイプがそれぞれ3ペア付属。
シリコンタイプは軽やかな付け心地で中高域寄りの音。フォームタイプは高い密閉感と豊かな中低域が出るようになります。好みで使い分けましょう。
USB Type Cは少し長めのケーブルが付属。
TE-BD21jを持ち運ぶためのキャリングポーチも付属。白色であればホコリも目立ちませんね。
また、耳からの脱落を防ぐストラップが付属。AVIOTだけのユニークな付属品ですね。
ちなみにストラップを装着した状態では充電ケースに入れることができません。面倒ですが使うのであれば毎回取り外しましょう。
TE-BD21jの充電ケースはジュラルミン素材の高級品のようなデザイン。
粗末に扱うと傷がつきそうでこわいので、付属のポーチを使って運用することをおすすめします。
充電ケースの寸法は71.9×36.5×28.4(mm)。
充電端子はUSB Type Cに対応。
充電ケースを開けてイヤホンを出し入れするとインジゲーターが点灯し、バッテリー残量が確認できます。
バッテリー残量の確認は下の表をご覧ください。
インジゲーター点灯数 | バッテリー残量 |
LED1つ点灯 | 〜25% |
LED2つ点灯 | 〜50% |
LED3つ点灯 | 〜75% |
LED4つ点灯 | 〜100% |
再生時間は本体のみで9時間、ケース込みで45時間とかなりのロングバッテリー。
縁がゴールドであしらわれており、まるでアクセサリーのようなデザイン性の高さ。
ドライバーはハイブリッド型を採用しています。
- バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバー → 補聴器などでも採用している小型のスピーカー。
細かく繊細な音が特徴。 - ダイナミック(D)型ドライバー → イヤホンで一般的に採用しているスピーカー。
豊かで自然な音が特徴。 - ハイブリッド型ドライバー → BA型とD型、どちらも採用したドライバー。
どちらの音もいいとこ取り。
3つもドライバーが搭載しているとは思えないサイズ感。
TE-BD21jのノズル径は長辺部で6.6mm、くびれ部は5.7mm。
ノズル長は4.3mmです。
ノズルは楕円形になっており、イヤーピースとともに耳穴の本来の形状にフィットしやすくなっています。
ノズル径が大きく特殊な形状のため、他社のイヤーピースで適合するものが少ないです。純正のイヤーピースで運用することをおすすめします。
TE-BD21jの総重量は83.0g。
本体片耳で5.5g、ケースのみは71.8gです本体は軽めですが、充電ケースはやや重ためですね。
また、TE-BD21jはIPX4相当の防水に対応しています。
水の飛まつに対して保護される防まつ形。スポーツ時の汗からの保護や雨天時でも安心して使えます。
まとめると、TE-BD21jは付属品が豊富で高級感もあり、価格以上に所有欲を満たせるように感じました。
プレミアム感はありますが、やや重ためで取り扱いが慎重になる充電ケースです。
充電ケースが高級感がありすぎて傷がつきそうで怖い!
AVIOT TE-BD21j ペアリング・操作方法
スマートフォンと接続する際のペアリング方法はこちら
TE-BD21jのペアリングはこちらで完了です。
「オートペアリング」に対応しているため、次回以降はケースから取り出すだけで自動的に電源オン→スマホと接続されます。
両耳同士の接続がうまくいかない場合は、一度リセットしてみましょう。
- 両方のイヤホンを充電ケースにセットし、ケースの後ろにある物理ボタンを12秒長押しします
また、TE-BD21jはイヤホン本体どちらかを充電ケースに入れた状態にして、片耳のみ使うこともできます。
通話用ヘッドセットとして使ったり、BGM感覚でYouTubeを見るのにも適していますよ。
TE-BD21jの操作はタッチパネルで行います。
▽音楽再生
- 再生/停止 → L or R側を1回タップ
- 曲送り → R側を2回タップ
- 曲戻し → R側を3回タップ
- 音量を上げる → L側を3回タップ
- 音量を下げる → L側を2回タップ
- 外音取り込み → L側を2秒間長押し
▽通話
- 電話を受ける → L or R側を1回タップp
- 着信拒否 → L or R側を2秒間長押し
- 通話終了 → L or R側を1回押す
▽その他
- 電源を入れる → L側 or R側を1.5秒間長押し
- 電源を切る → L側 or R側を10秒間長押し
- 手動でペアリングモード → 音楽を停止し、5秒後にR側を6秒間長押し
タッチ感度が絶妙で、タッチパネルなのに物理ボタンのようにしっかり操作を認識してくれます。
AVIOT TE-BD21j レビュー
耳の小さな方でも安心、大満足のフィット感の良さ
まず、TE-BD21jを装着してみると、見た目以上に耳にフィットしてくれるような印象です。
女性の方や耳が小ぶりな方でも圧迫感がなく、それでいて密閉してくれるストレスを感じない装着感です。
見た目がおしゃれなので野暮ったさもなく、アクセサリーのような感覚で身につけられますね。
ジョギングしても本体がずれる心配もなく、安定しています。
装着感 | (4.5) |
3ドライバー入っているとは思えないくらい装着感が良い!
音数が多くても一つ一つの音を感じ取れる
TE-BD21jは邦楽向けに最適化されているように感じ、BPMが早く音数が多い楽曲でも一つ一つの音を躍動感のある音で聴き込むことができます。
- 高音:勢いのある高域なのに刺さりはない絶妙なチューニング。シンバルの弾けるような瑞々しい音が逸材。
- 中音:ハリの良い中域で、ボーカルを元気ハツラツに鳴らしてくれます。YOASOBIやヨルシカといった高めの女性ボーカル+音数の多いピアノを使った楽曲との相性が最高。
- 低音:ベースラインの解像度
- 音場:広くて定位も良い。
- 傾向:全体域においてパワフルでフレッシュに鳴らしてくれる。
- 解像度:かなり高い。楽器ごとに一音一音を聞き分けることができる。
全体的に高解像度でフレッシュな音ですね。
- 邦楽ロック
- ポップス
- アニソン
「日本の音、AVIOT」というキャッチコピーを作るだけはあり、邦楽との相性が抜群です。
高音 | (4.6) |
中音 | (4.5) |
低音 | (4.6) |
解像度 | (4.7) |
迫力 | (4.6) |
さらに邦楽ロック寄りにダイナミックな音を楽しみたい方はちょっと高くなるけどピヤホン3がおすすめです!
外音取り込みは実用的ではない
TE-BD21jにはイヤホンを装着しながら周りの音を聞くことができる「外音取り込み」機能が搭載しているのですが、マイクで拾ったかなりガサガサの音で集音してしまうため、実用的ではありません。
外音取り込みモードにしてレジでお会計をしても、店員さんの声を聞き取りにくいので結局イヤホンを耳から外す羽目に…。
外音取り込み | (2.0) |
外音取り込みは同時期に発売した同社のTE-D01mの方が抜群に良いですね。
通話もできる
TE-BD21jは本体にマイクがついているので、ハンズフリー通話もできます。
そこまでマイク性能は高くないので、あくまで間に合せ程度の性能ですが、片耳だけにピヤホン3をつけて電話をするとスマホもいじれるし快適!
iPhoneだと音の遅延はやや感じる
TE-BD21jの映像と音声のズレですが、やや感じます。
ライブ映像を見ると少しだけ違和感はありますが、十分楽しめる程度。
Androidであれば音声と映像のズレが少ない「aptX」で接続できるので、ほとんどズレを感じることはありません。
遅延の少なさ | (3.5) |
AVIOT TE-BD21j レビューまとめ
総合評価
4.7/5
- 躍動感のあるサウンド
- ロックとの相性抜群
- 高級感のある充電ケース
- 良好な装着感
- 外音取り込み機能がイマイチ
4.5
高音
4.5
中音
4.5
低音
4.7
解像度
4.5
装着感
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体9時間/ ケース込45時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | φ8mmダイナミック型+バランスドアーマチュア型2基のハイブリッド構成 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ○ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.7g/83.6g |
外音取り込み | ○ | 保証 | 1年 |
自動装着検出 | – | 公式サイト | こちら |
TE-BD21jは邦楽ロックやポップスが好きな方や、アーティストが製作した楽曲をもっと細かな音まで体感したいという方におすすめの完全ワイヤレスイヤホンでした。
音質の良さはかなりのもので、15000円前後では特に良い分類に入るのではないでしょうか?
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