あの話題のメーカーから初のドングルDACが登場!AFUL SnowyNight レビュー

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はDAC!

昨年有線イヤホン界隈で音質の良さで話題になったAFULから、初のDACが登場しました。

それが今回紹介する「SnowyNight」です。

DAC チップはCS43198をデュアル搭載し、ケーブルは着脱に対応、また3.5mm / 4.4mmどちらの出力にも対応。

それだけではなく音量調整はスマホとは独立しており、イヤホンに合わせて細かく調整が可能。

それでいて価格は約100ドルと、仕様やスペックを考えるととてもバランスの良い製品のように感じます。

今回はHiFiGOさんより先行でレビュー用に提供いただいたので、実機を使って紹介していきます。

製品提供:HiFiGO

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

AFUL SnowyNight 外観・付属品

AFUL SnowyNightのパッケージはこんな感じ。意外とシンプル。

開封するとこんな感じ。

付属品一覧
  1. USB-C to Cケーブル(Lightningタイプもあり)
  2. マニュアル

付属のUSB-C to Cケーブルは今まで見てきたどのDACの付属品よりも品質が高そうな印象。素材は6N OCCケーブルを採用しています。結構純度が高いやつ。

ケーブルは太めでしっかりとシールド保護されていますが、意外としなやかで取り回しも良い印象です。

パッケージにはLightningバージョンとUSB-Cバージョンがあるので、用途に合わせて選んでみてください。

本体は上部はシンプル、下部は幾何学模様で彩られたデザイン。

厚みは若干あります。

AK HC2やDC04Proと比べるとこんな感じ。

ボタンは音量+,-ボタンが備わっていて、スマホとは独立した細かなボリューム調整が可能です。

実はボリューム調整だけじゃないのがSnowynightの強みです。また後半に紹介します。

底面にはUSB-C端子。ここから付属のケーブルを使ってスマホと接続します。

天面には3.5mmと4.4mm端子が搭載。

4.4mmプラグを接続時、若干引っかかりは感じますがiFi-Audioほどではないですね。プラグに傷はつかない程度の引っ掛かり感。

重さは

AFUL SnowyNight 概要・スペック

スペックは同じCS43198をデュアル搭載したAK HC2と、価格帯の近いDC04PROと比較してみました。

項目SnowyNightAK HC2DC04 Pro
DACチップCirrus Logic CS43198×2Cirrus Logic CS43198×2Cirrus Logic CS43131×2
対応ビットレートPCM: 最大 768KHz/32bit
DSD: 最大11.2MHz
PCM: 最大 384KHz/32bit,
DSD: 最大 DSD256(11.2MHz/1bit)
PCM: 最大 384kHz/32bit,
DSD: 最大 11.2MHz
出力端子3.5mm + 4.4mm4.4mm3.5mm + 4.4mm
入力端子USB Type-C(着脱対応)USB Type-C (ケーブル着脱不可)
Lightningコネクタ付属
USB Type-C(着脱対応)
THD+N≤0.00037%0.0004% @ 1kHz, バランス3.5mm: 0.00018% (300Ω負荷)
4.4mm: 0.00013% (300Ω負荷)
出力レベル2Vrms(3.5mm、ハイゲイン)
4Vrms(4.4mm、ハイゲイン)
4.4mm:4Vrms (無負荷)3.5mm: 2.0Vrms,
4.4mm: 3.0Vrms(32Ω負荷), 4.0Vrms (300Ω負荷)
S/N比3.5mm:125dB
4.4mm:130dB
4.4mm:122dB3.5mm: 127dB
4.4mm: 131dB

Snowynightの対応ビットレートは768kHzまで対応していますが、まず音源自体が少ないのでそこまで気にしなくてもよいかと。

出力レベルはどれも同じくらいですね。

THD+NやS/N比などは、数値が良い=自分にとって音が良いとは限らないので、あくまで参考程度に。

AFUL SnowyNight レビュー

ゲイン・フィルター設定がすべて本体のみで設定できる!

SnowyNightの一番すごいと感じた点が、ゲイン・フィルター設定がアプリなしで全て本体のみで行える点でしょうか。これはめちゃめちゃ良い!

+,-ボタンを一瞬同時押しすると、ローゲインとハイゲインそれぞれ切り替わります。ちなみにハイゲイン時はLEDが2回点灯します。

さらに+,-ボタンを同時に長押しすると、フィルターの調整ができ、音の傾向を少し変更できます。

他のDACだと、アプリを使わないとゲインやフィルター設定ができななかったり、そもそもiPhoneだとアプリが反応しないものがほとんどなんですよね。

UA5RU7のような液晶搭載のDACであれば本体のみで細かく設定できますが、その分本体が重たくなってしまうんですよね。

そのなかで、SnowyNightは本体のみで気軽にゲイン設定やフィルター設定を変更できるのは、大きな強みになると感じました。

UACモードの切り替えでSwitchなどのゲーム機でも使える

ゲインやフィルター調整だけでなく、UACモードの切り替えも本体のみでできます

UACモードには「1.0」と「2.0」があるのですが、簡単に伝えると「1.0」はゲーム機などに繋ぐ時に使う汎用性の高いモードで最大96kHz / 24bitの音源までサポートできます。

「2.0」は96kHz / 24bit以上の音源やDSDもサポートするモードですが、ゲーム機では認識しなくなります。スマホやパソコンで使う場合は基本2.0が良いかと思います。

UACの切り替えの方法ですが、「+」ボタンを押した状態でスマホやゲーム機などに刺すと、LEDが点滅し始めます。そのタイミングで「+」ボタンを話すとUAC1.0モードになります。

ホワイトノイズもかなり少なめ

ホワイトノイズもかなり少なめですね。

同価格帯だと、UA100とかAK HC2とかだと明らかにバックで「サー」と鳴るホワイトノイズが目立っていましたが、SnowyNightはホワイトノイズをほとんど感じません

ノイズの少なさもSnowyNightの強みです。最近の中華系DACはノイズがホント少ない。

音質|おおよそ価格相応の実力

AFUL SnowyNightの音質ですが、他の1万円台と張り合える実力は十分にあると思います。

検証環境は次のとおりです。

検証環境
  • スマホ:iPhone 15 Pro
  • アプリ:Apple Music
  • イヤホン:AFUL Perfoermer8、Magic One
  • ヘッドホン:TAGO STUDIO T3-01
  • 接続方式:バランス接続・ハイゲイン

音の特徴は次のとおりです。

音の特長

4.0

音質

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

音の傾向的には、厚みのあるパワフルなサウンドという感じでしょうか。

低域〜中域には厚みがあってドッシリと鳴らしつつ、高域は程よく鋭くキレの良い音で鳴らすような感じでしょうか。

音の傾向を大きく変えるようなタイプでもないので、基本的にはイヤホンの特性を率直に引き出すような傾向でふね。

価格以上の音質とは感じませんでしたが、まあ価格相応といったところでしょうか。

出力もスペック値通りそれなりに高く、1BAなのにけっこう鳴らしにくい同社の「Magic One」も十分にドライブできます。

他のDACと比べると?

他のDACと比べた場合、同じDAC構成のAK HC2と比べてみましたが、音質的にはAK HC2に軍配が上がるように感じました。

AK HC2の方がもっと音の描写は細かく、左右に対しての分離感や解像度感がとにかく高いですね。一聴してAK HC2の方が明らかに音質が良いと感じるレベルです。

AK HC2は限定モデルやコラボモデルがめちゃくちゃ安くなっていることもあるので、タイミングによってはAK HC2の方が音質に対するコスパは高いかもしれません。

ただ、AK HC2は本体のみでのゲイン設定や細かな音量調整ができず、ホワイトノイズもやや多めなので感度の高いイヤホンとの組み合わせは運用しにくいDACです。鳴らしにくいイヤホンやヘッドホン向けって感じですかね。

Androidのみアプリが配信されていて100段階で音量調整が可能になりますが、iPhoneでは使えないですし、ケーブルの着脱もできないので、利便性はSnowyNightには勝てません。

次にiBasso DC04PROと比べた場合、こちらはDC04PROの方が解像度感が上のように感じましたね。

AK HC2ほどではないですが、音の輪郭がSnowyNightよりも細かく描写できている感覚です。

SnowyNightはDC04PROよりも音に厚みがあり、ややアナログ感のある音のようにも感じましたね。

だいたいEarFun UA100と同じくらいの実力かな? UA100はコスパ高すぎる。

ただUA100も同じく、本体のみでの細かな音量調整やゲイン設定ができなかったり、ホワイトノイズが多かったりするので、利便性は圧倒的にSnowyNightの方が良いんですよね。

感覚的には、1万円台クラスに音質と利便性をさらにグレードアップした水月雨のDawn Proみたいな感じですね。

AFUL SnowyNight まとめ

総合評価

4.5/5

SnowyNight

  • 本体のみでゲインやフィルター設定が可能
  • 本体のみでUACの切り替えが可能
  • 独立ボリュームで細かな音量調整が可能
  • ホワイトノイズが少ない
  • とくになし

4.0

音質

4.3

携帯性

4.3

拡張性

4.8

利便性

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り
こんな人におすすめ
  • スマホやパソコンの音をもっと良くしたい
  • 本体のみで細かな音良調整をしたい
  • 高感度のイヤホンをメインで使っている

音質に対するコスパだけを求めるなら、EarFun UA100AK HC2でも良いと思います。ただ、DACって音質と同じくらい利便性も大事なんですよね。

とくにiPhoneだとアプリが連動しないものが多いのですが、SnowyNightは本体のみでゲインやフィルター設定ができたり、独立ボリュームで細かく調整できたりと利便性がとにかく高いんですよ。

液晶なしで設定が可能だから本体も軽いですし、通信ノイズもあまり拾わないですし、ストレスなくDACを運用したいという方におすすめです。

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