こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
NW-WM1AM2をメインDAPとして買って使い続けて気づけばもう4年半。音は相変わらず良いんですけど、SoCが古くてストリーミングサービスもカックカクで使い続けるのもしんどくなってきたんですよ。
さすがにそろそろ後継機が来てもいいんじゃない?と思っていたら、ついに来ましたよ。しかも3機種同時発表です!
それが今回紹介する「NW-WM1ZM3」「NW-WM1AM3」「NW-ZX900」の3機種です。

約4年ぶりの最新モデルというわけです。
今回の大きな進化は、ざっくり言えば、3機種とも「シャーシ・電源・SoC」の3点を根本から作り直して、音質と操作性を同時に底上げしてきたって感じですね。
価格も「NW-WM1ZM3」が654,500円、「NW-WM1AM3」が346,500円、「NW-ZX900」が214,500円と底上げだよ!チキショウ!!!
で、早速使わせてもらったんですけど、NW-WM1AM3の購入を検討しています。ただ、本当に高いし重いんですよ……。
今回はソニーさんより3機種を発売前にお借りできたので、手持ちのNW-WM1AM2と、以前レビューしたNW-ZX707の記憶も引っ張り出しつつ、現行ウォークマン徹底比較でお送りします。
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NW-WM1ZM3、NW-WM1AM3、NW-ZX900 外観比較
それでは外観をチェックしていきましょう。
まずは正面からの比較です。WM1M3の2機種は5.5インチのフルHD液晶になって、前作の5.0インチよりも一回り大きくなりました。ZX900は5.0インチのままですが、こちらもフルHD化。WM1AM2に近いサイズ感になりました。ZX707でも「大きくなったな〜お前……」と言っていたのに、さらに大きくなっちゃったね〜。

天面側には3.5mm / 4.4mmのイヤホンジャックが搭載。ジャック周りのゴールドメッキの配色もピンクゴールドっぽいものからゴールド寄りになりました。

ZX900は前作のゴールドのアクセントがなくなって、全身ブラックの削り出しアルミボディでシュッとしたスリーク(洗練された)なデザインになっています。WM1M3もジャック周りの新しい意匠と相まって、3機種とも前作より洗練された見た目になりましたね。

右側面に操作ボタン、WMシリーズはホールドスイッチも備わっています。WMシリーズは操作系が全て右側に集約されるようになりましたね。ZX900はホールドスイッチだけ左側です。

底面はUSB-C端子。

左側面にはSDカードスロットが備わっています。WM1ZM3はSDカードスロットの中までピンピカピンよ……。

そして重さ。実測値だとWM1ZM3は約660g。前作の490gから170gも重くなっています。鈍器超えて凶器。

無酸素銅シャーシの物量が増えたぶんそのまま重くなったようで、ポケットに入れて持ち歩くのは現実的ではないですね。多分ズボンがズレるか穴が開く。
WM1AM3は約415g、ZX900は約336g。


ちなみに重さはZX900が一番軽いですが、ハンドリングはNW-WM1AM3が一番しっくりきたかな。デザインも一番好みです。
NW-ZX900も悪くないんですけど、角張ったデザインよりも丸みのあるデザインの方が好みなんですよね。
NW-WM1ZM3、NW-WM1AM3、NW-ZX900 スペック比較
スペックを比較
| 製品名 | NW-WM1ZM3 | NW-WM1AM3 | NW-ZX900 | NW-WM1ZM2 | NW-WM1AM2 | NW-ZX707 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| OS | Android 16 | Android 16 | Android 16 | Android 11 | Android 11 | Android 12 |
| デジタルアンプ | S-Master HX | S-Master HX | S-Master HX | S-Master HX | S-Master HX | S-Master HX |
| 先読み型 ノイズシェーパー | 3タイプ | 3タイプ | 1タイプ | – | – | – |
| 出力端子 | 3.5mm(4極対応) 4.4mm | 3.5mm(4極対応) 4.4mm | 3.5mm(4極対応) 4.4mm | 3.5mm(4極対応) 4.4mm | 3.5mm(4極対応) 4.4mm | 3.5mm(4極対応) 4.4mm |
| コーデック | SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD LC3, aptX Adaptive | SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD LC3, aptX Adaptive | SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD LC3, aptX Adaptive | SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD | SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD | SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD |
| 容量 | 256GB | 128GB | 64GB | 256GB | 128GB | 64GB |
| 再生時間 ※W.ミュージック使用 ※有線接続 | 約33時間 (FLAC 96kHz/24bit) 約35時間 (MP3 128kbps) | 約33時間 (FLAC 96kHz/24bit) 約35時間 (MP3 128kbps) | 約38時間 (FLAC 96kHz/24bit) 約40時間 (MP3 128kbps) | 約40時間 (FLAC 96kHz/24bit) | 約40時間 (FLAC 96kHz/24bit) | 約25時間 (FLAC 44.1kHz/16bit) |
| 再生時間 ※ストリーミング アプリ使用(有線) | 約31時間 | 約31時間 | 約35時間 | 約18時間 | 約18時間 | 約22時間 |
| 充電端子 | Type-C (USB3.2 Gen1準拠) | Type-C (USB3.2 Gen1準拠) | Type-C (USB3.2 Gen1準拠) | Type-C (USB3.2 Gen1準拠) | Type-C (USB3.2 Gen1準拠) | Type-C (USB3.2 Gen1準拠) |
| USB DAC機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| DSEE Ultimate | ◯(有線・ワイヤレス/全アプリ) | ◯(有線・ワイヤレス/全アプリ) | ◯(有線・ワイヤレス/全アプリ) | ◯(有線・ワイヤレス/全アプリ) | ◯(有線・ワイヤレス/全アプリ) | ◯(有線・ワイヤレス/全アプリ) |
| DSDリマスタリングエンジン | ◯(11.2MHz) ストリーミング再生時も可 | ◯(11.2MHz) ストリーミング再生時も可 | ◯(11.2MHz) ストリーミング再生時も可 | ◯(11.2MHz) W.ミュージックのみ | ◯(11.2MHz) W.ミュージックのみ | ◯(11.2MHz) W.ミュージックのみ |
| 360 Reality Audio | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| バイナルプロセッサー/ DCフェーズリニアライザー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ディスプレイサイズ | 5.5インチ フルHD(1920×1080) | 5.5インチ フルHD(1920×1080) | 5.0インチ フルHD(1920×1080) | 5.0インチ HD(1280×720) | 5.0インチ HD(1280×720) | 5.0インチ HD(1280×720) |
| 最大外形寸法(幅×高さ×奥行/mm) | 約86 x 157.6 x 23.2mm | 約86 x 157.6 x 23.2mm | 約77.2 x 139.8 x 17.5mm | 約80.5 x 142.5 x 21.0mm | 約80.5 x 142.5 x 20.8mm | 約72 x 131.5 x 16.9mm |
| 重さ | 約670g | 約425g | 約345g | 約490g | 約299g | 約227g |
| 価格(税込) | 654,500円 | 346,500円 | 214,500円 | 396,000円 (発売時) | 159,500円 (発売時) | 104,500円 (発売時) |
3機種の内部パーツの違いをまとめるとこんな感じ。赤字は上位機種のみ、または上位機種でグレードアップされている部分です。
| 項目 | NW-WM1ZM3 | NW-WM1AM3 | NW-ZX900 |
|---|---|---|---|
| シャーシの低抵抗化 | 無酸素銅金メッキシャーシ (純度99.99%) | アルミシャーシ | アルミシャーシ |
| 金メッキ切削OFCリアシャーシ | 金メッキOFCリアシャーシ | 金メッキOFCリアシャーシ | |
| 無酸素銅切削ブロック | 無酸素銅切削ブロック | 無酸素銅切削ブロック | |
| 直接ビス締結+金メッキビス | 直接ビス締結 | – | |
| オーディオ電源強化 | FT CAP3 | FT CAP3 | FT CAP3 |
| 専用バッテリー (3本ケーブル、電源ラインの2本はOFC22番線) | 専用バッテリー (3本ケーブル、電源ラインの2本はOFC22番線) | 専用バッテリー (3本ケーブル、電源ラインの2本はOFC22番線) | |
| 大容量固体高分子コンデンサー×2個 | 大容量固体高分子コンデンサー×2個 | 大容量固体高分子コンデンサー | |
| オーディオ電源をOFCケーブルで直結 | オーディオ電源をOFCケーブルで直結 | – | |
| デジタル電源強化 | 高分子コンデンサー | 高分子コンデンサー | セラミックコンデンサー |
| 汎用フィルムコンデンサ | 汎用フィルムコンデンサ | 汎用フィルムコンデンサ | |
| 超低ノイズLDOレギュレータ | 超低ノイズLDOレギュレータ | 超低ノイズLDOレギュレータ | |
| オーディオライン | AnalogとDigital&Powerをさらに理想的に分離した基板レイアウト | AnalogとDigital&Powerをさらに理想的に分離した基板レイアウト | AnalogとDigital&Powerをさらに理想的に分離した基板レイアウト |
| Filled Via構造・(次世代)低誘電率基板 | Filled Via構造・(次世代)低誘電率基板 | Filled Via構造・(次世代)低誘電率基板 | |
| OFC大型コイル | OFC大型コイル | 大型コイル | |
| S-Master HX IC | S-Master HX IC | S-Master HX IC | |
| 先読み型ノイズシェーパー(3タイプ) | 先読み型ノイズシェーパー(3タイプ) | 先読み型ノイズシェーパー(1タイプ) | |
| 金入り高音質はんだ | 金入り高音質はんだ | 金入り高音質はんだ | |
| 汎用フィルムコンデンサ | 汎用フィルムコンデンサ | 汎用フィルムコンデンサ | |
| Φ4.4 大口径キンバーケーブル接続 | Φ4.4 OFCケーブル接続 | Φ4.4 OFCケーブル接続 | |
| Fine Sound Resistor | Fine Sound Resistor | Fine Sound Resistor | |
| クロック | 金蒸着・超低位相ノイズ水晶発振器 (44.1系×1、48系×1) | 金蒸着・超低位相ノイズ水晶発振器 (44.1系×1、48系×1) | 金蒸着・超低位相ノイズ水晶発振器 (44.1系×1、48系×1) |
NW-WM1ZM3、NW-WM1AM3、NW-ZX900 新機能の紹介
次に、今回の3機種で新しく加わった機能や、進化した機能について解説です。
先読み型ノイズシェーパー
今回のS-Master HXに新搭載された機能で、量子化ノイズを先読み計算して最適に処理することで、背景ノイズを抑えつつ迫力のある低音とクリアでスピード感のある音を実現するというもの。
コレ試してみましたけど、今までウォークマンに搭載してきた音響設定系のなかで一番使えるんじゃね?って思いましたね。
設定はW.ミュージックの「ノイズシェーパ設定」から、ノーマル/ライト/バランス/ディープの4つから選べます(ZX900はノーマル/バランスの2択)。

実際に切り替えてみると、一音一音に付帯していた背景ノイズのようなものが少なくなっているのですが、音は厚みを保ったままなのですよ。
低音もよりタイトになり、少し膨れていた低音を締めて迫力をほんの少しプラスしたように聴こえますね。
感覚的にはDSDリマスタリングやDSEEの音が薄くならないバージョンって感じ。PCM音源としての音の勢いや厚みを保ったまま、絡んでいた糸を解いてまっすぐにしたような感じです。
音楽を聴いていてもゴチャっとせず落ち着いて聴いていられるんですよね。他のアップスケーリング系のように音が薄くならないのが特に気に入りました。
「ディープ」にすると整えすぎている感覚があったので、ほどよく雑味も混じった「バランス」が個人的にはちょうど良かったです。
これはぜひONで使ってみて欲しいです。ボクはONで使っていきます。その前に本体を誰か僕に恵んでください。
DSDリマスタリングエンジン
DSDリマスタリングはPCM音源を11.2MHzのDSDに変換して、アナログレコードのように滑らかで深みのある音で再生する機能。

前作まではW.ミュージックで有線接続時のみ使えましたが、今回からApple MusicやSpotifyなどのストリーミング再生でも使えるようになりました。
サブスクの音源がまるごとDSDの滑らかさで聴けるので、アナログレコードのような滑らかな音が好みの方はぜひ使ってみてください。
ボクはPOPSを聴く時はPCM、ジャズ・クラシックなど生音系や一発録りの音源などはDSDで聴くのが好みです。
ただ、先読み型ノイズシェーパーとの併用はできないのでご注意ください。ボクは先読み型ノイズシェーパー派かな。
DSEE Ultimate
DSEE Ultimateは圧縮音源をハイレゾ相当までAIでアップスケーリングする機能。前作から引き続き、有線・ワイヤレス問わず、全アプリで有効です。

ワイヤレスでもHi-Res Audio Wirelessロゴを取得していて、LDAC接続時なら96kHz/24bitまでアップスケーリングされます。ストリーミングをワイヤレスで聴く人はONにしておいて損はないかと。
バイナルプロセッサーとDCフェーズリニアライザー
こちらは前作から引き続き搭載。バイナルプロセッサーはアナログレコード特有の柔らかさを、DCフェーズリニアライザーはアナログアンプに近い低域の位相特性を再現する機能です。


先読み型ノイズシェーパーやDSDリマスタリングと組み合わせると、音の作り込みの幅がかなり広がります。ジャズやボサノバをしっとり聴きたいときはこれらをON、ロックはノイズシェーパーのディープだけ、みたいな使い分けが楽しいですよ。
NW-WM1ZM3、NW-WM1AM3、NW-ZX900 操作性比較
続いて操作性について。

3機種とも新開発の高効率SoCとAndroid 16に刷新されていて、前作から確実に良くなっています。ようやくNW-WM1AM2のもっさり感から解放される!!!買えばやけどな!!!!
この新SoCは処理性能が上がってレスポンスが良くなっただけでなく、音質アップと省電力にも貢献しているとのことです。
NW-WM1AM2と比べると、ストリーミングサービスを開いてスクロールしても「スルスルスルー」と気持ちよく動きますし、アプリの起動待ちも短くなりました。
ようやく普通のAndroid端末として使えるようになりました。前作はストリーミングサービスを起動するだけでもなかなか立ち上がらず、スクロールもカクカクでしたからね。
3機種で操作性の差はありませんので、予算と好みの音に合わせて選んでOKです。
NW-WM1ZM3、NW-WM1AM3、NW-ZX900 音質比較
次に本題の音質比較をしていきましょう。今回はソニーさんからお借りしたMDR-Z1RとKIMBERケーブル(MUC-B20SB1)の4.4mmバランス接続をメインに、手持ちのイヤホンでも確認しています。
- ヘッドホン:Sony MDR-Z1R+KIMBERケーブル MUC-B20SB1(4.4mmバランス)
- イヤホン:ゼンハイザー / IE 900
- 接続方式:3.5mmアンバランス/4.4mmバランス
- アプリ:W.ミュージック(FLAC 96kHz/24bit)/Apple Music
- ノイズシェーパー:バランス(ZX900はバランス固定)
NW-ZX900の音質
まずはNW-ZX900の音質をチェックしていきます。

音の評価はこちらのとおりです。
4.6
3.5mm接続時
4.7
4.4mm接続時
ZX900の音質についてですが、前作のWM1シリーズ「NW-WM1AM2」にかなり近づいたように感じましたね。
ZX707よりも明らかに良くなっています。価格も大幅アップですけど。
NW-WM1AM2には「滑らかなアナログサウンド」という印象を受けていましたが、NW-ZX900はZX707よりも深みは生まれたものの、NW-WM1AM2と比べるともう少し平面的で解像度重視のサウンドという印象ですね。
NW-WM1AM2と比べると、音の厚みや滑らかさ、深みは一歩負けますけど、解像度感はおおよそ同じくらい。NW-WM1AM2の8〜9割くらいの実力は出ているという印象です。
ノイズシェーパーをONにすれば、NW-WM1AM2よりも一音一音の輪郭を把握しやすくなるように感じますね。
音の深みや滑らかさを取るか、輪郭の良さを取るかの違いって感じです。ボクはNW-WM1AM2の音の方が好きですけどね。
まとめると「予算20万円ほどで買える、操作がサクサクになった解像度感重視のNW-WM1AM2」という感じです。
NW-WM1AM2のグレードアップ先として操作のサクサク感を重視してNW-ZX900を選ぶのは音質的にはおすすめしませんが、NW-ZX707のグレードアップとしてはおすすめです。
NW-WM1AM3の音質
次にNW-WM1AM3の音質をチェックしましょう。

音の評価はこちらのとおりです。
4.8
3.5mm接続時
4.9
4.4mm接続時
手持ちのNW-WM1AM2との直接比較になりますが、こちらも間違いなく進化はしています。なんというか高域側と低域側の解像度が上がったような感じでしょうか。
NW-WM1AM2の持ち味である「滑らかで深みのあるアナログライクなサウンド」はそのままに、WM1AM3はそこに重厚さとキレの良さが同時に加わった感覚。
音のバランスも、比較するとNW-WM1AM2のほうが少し中音域寄り、NW-WM1AM3の方がフラット寄りな感じがありました。2機種で比較すればの話ですけどね。
低域の量感が増しつつ、沈み込みが深くなって、その深さのおかげで低域側の輪郭が把握しやすくなったような感じでしょうかね。ベースの下限側で輪郭が見える、という感覚です。
中域は逆にNW-WM1AM2の方が密度がたっぷりで厚みを感じますね。エレキギターの分厚さや、肉厚なボーカルはNW-WM1AM2の方が得意な印象です。
その中音域にあった密度を高域側・低域側に分散したような感覚がありますね。だからこそハイハットの細やかさや、低域の沈み込みに気づきやすいのかな?という印象を受けました。
音場は上下左右に広くなっているような感覚もあって、ノイズシェーパーをONにすれば定位もより把握しやすいです。
NW-WM1AM2と比べて大幅に進化!って感じでもないですけど、確実に進化しているように感じました。
NW-WM1ZM3の音質
最後に、ウォークマンのフラッグシップにしてSignature SeriesのNW-WM1ZM3。

音の評価はこちらのとおりです。
4.9
3.5mm接続時
5.0
4.4mm接続時
WM1AM3と聴き比べると、2倍近い価格差ほどの大きな音質差はないのですが、確かにNW-WM1ZM3の方がより上質な音のように感じますね。
音の傾向はNW-WM1AM3に近いのですが、NW-WM1ZM3はさらに余韻が加わって深みもあるような感じでしょうか。
重低音の空気の圧を作るのが上手で、さらに立体的に奥行き側に迫力が広がっていくような感覚。それでいて濁りがまったくないんですよ。
音場はさらに広くなりつつ、微細な音の再現性はこの3機種の中でも別格で、音の消え際の余韻を最後の最後まで描き切るような感覚。
「演奏が始まる瞬間の気配」まで再現する、というSignature Seriesのコンセプトがありますが、まさにその気配までも描き切るような感覚ですね。
内部配線にKIMBERケーブルを使っている影響もあるのか、NW-WM1AM3よりも音が太く滑らかで力強いアナログみを感じる音。
決して上品にまとめすぎているわけでもなく、音数が多い激しいロックもバスドラム・タムの重い空気の圧や、ベースのゴリゴリとしたうねり、エレキギターの厚みまでもたつくことなく余韻を保ったまま速いレスポンスで描き切ります。
ジャズ・クラシック寄りのDAPだと思ってましたけど、もしかして普通にロック得意?
まとめるとNW-WM1AM3の音をさらにアナログ方面に強めた厚みと余韻を感じるサウンドという印象でした。つまりボクがめちゃめちゃ好きな音です。音だけで言えばNW-WM1AM3より間違いなく好き。
ただ、どれだけ音質が良く感じても、価格と670gという重さを考えると、現実的にはNW-WM1AM3かな……。買わない理由は価格もそうですけど、むしろ重さが……。腱鞘炎になるわ、マジで。
この価格と重さを気にせず凸できる人は、遠慮なくGOしちゃってください。ボクはNW-WM1AM3。
まとめ
| 製品名 | NW-WM1ZM3 | NW-WM1AM3 | NW-ZX900 | NW-WM1ZM2 | NW-WM1AM2 | NW-ZX707 |
| 音質 | (5.0) | (4.9) | (4.7) | (4.9) | (4.8) | (4.5) |
| 操作性 | (4.5) | (4.5) | (4.5) | (3.5) | (3.5) | (4.0) |
| 携帯性 | (2.0) | (3.0) | (3.8) | (2.5) | (3.8) | (4.0) |
| 価格 ※ソニーストア(税込) | 654,500円 | 346,500円 | 214,500円 | 396,000円 | 159,500円 | 89,100円 |
操作性がようやく実用レベルになっただけでも個人的には嬉しかったですね。
これからウォークマンを買おうとしている方で、持ち歩きやすさと価格・音質のバランスで選ぶならNW-ZX900。
ただ、音質を優先するなら、やはりNW-WM1AM3をおすすめしたいですねー。ボク的にも欲しくて財布と相談しながら絶望しております。iPhone Duoも欲しいんや……。

NW-WM1ZM3はもう工芸品なので、予算と重さを受け入れられる人はどうぞ。マジでポータブル運用はしんどい……。けど、ちゃんと音が良いので悔しい。そして高い、ムリ。
以上! ソニーの新型ウォークマン NW-WM1ZM3 / NW-WM1AM3 / NW-ZX900 の比較レビューをお送りしました。
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