ポータブルオーディオ専門ブログを運営していますカジェット （@kajet_jt）です。
個人的にも愛用している推しイヤーピース「ディープマウントイヤーピース」に、ついに完全ワイヤレス向けモデルが登場しました！
それが今回紹介する「ディープマウントイヤーピース for TWS」と「ディープマウントイヤーピース ZONE for TWS」です。
通常のディープマウントイヤーピースと、以前紹介した吸着性の高い「ZONE」も用意されています。
さっそく試してみたのですが、これJBL TOUR PROシリーズと、Anker Soundcore Liberty 5との相性がめっちゃいいですね。また詳細は後半お伝えします。
今回はラディウスさんからご提供いただいたので、実際にいろんなTWSで使えるか・音がどう変わるのか、ガッツリ検証していきます！
イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。
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ディープマウントイヤーピース ZONE 外観・付属品
パッケージ
パッケージはラディウスらしい落ち着いたカラーでおしゃれ。
ALLサイズだと4ペア付属。
本体はこちら。
通常モデルは抗菌シリコンを採用しており、FDAやEUの安全基準もクリアした肌に優しい素材を採用。
ZONEはさらに日本メーカー製のLSR素材で、柔らかさ・耐久性・吸着感すべてがアップしています。
一般的なイヤーピースに採用されるシリコンと比べて極めて柔軟性が高いため、引き裂きに強く、圧縮によってもへたりにくく、それでいて摩耗や損傷に対する耐久性にも優れています。
イヤホンを長時間装着しても耳に負担をかけることなく、高品位な音質を持続的に楽しむことができるとのことです。
そしてディープマウントイヤーピースといえば、この独自の形状。
一般的なイヤーピースと比較して耳のより奥の広いエリアでフィットする独自形状により、シリコンでありつつも高い密閉性を誇ります。
豊かな低音再生とイヤホンの落下防止を両立した装着感を実現できるイヤーピースとなっています。
さらに、金型の合わせ目（パーティングライン）がなく、表面がつるっと滑らかでスマートな見た目になりました。
開口部はこんな感じで、やや狭めといったところ。
従来のディープマウントイヤーピースと比較するとこんな感じ。
寸法
| 項目 | ディープマウントイヤーピース for TWS | ディープマウントイヤーピース |
|---|---|---|
| 適応ポートサイズ | Φ5.4×L1.6mm以上 | Φ5.4×L2.3mm以上 シリコンアダプター使用時 φ3～3.5×L6mm以上 |
| イヤーピース（外径） | L：約13mm M：約12mm S：約11mm XS：約10mm | L 約13.2mm M 約12mm S 約11.5mm XS 約10mm |
| イヤーピース（高さ） | 全サイズ：7mm | L 約11mm M 約10mm S 約9.4mm XS 約7.9mm |
| アダプターサイズ（外形） | -（アダプタなし） | φ4.8×L6mm |
どのワイヤレスイヤホンに使える？
現在所持しているイヤホンで、使用できるかチェックしてみました。全てLサイズで検証しています。
| 機種名 | AirPods Pro 3 | WF-1000XM5 | MOMENTUM True Wireless 3 / 4 | EAH-AZ 80 / 100 |
| 適合 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 機種名 | TOUR PRO 2 / 3 | ピヤホン8 | EarFun Air Pro 4 | Soundcore Liberty 5 |
| 適合 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
軸が短いおかげで、ほとんどのTWSに対応可能。
ただし機種によっては奥まで入りきらず、密閉が甘くなる場合もあるので注意です。
有線もほとんどのイヤホンが対象だと思いますが、基本軸が長い通常タイプの方がおすすめかと。
ディープマウントイヤーピース for TWSを使ってみた感想
それではディープマウントイヤーピース ZONEを実際に使った感想をお伝えしていきます。
今回の検証では、使ってみて一番相性が良いと感じたJBL TOUR PRO 3で検証します。
for TWSというよりは、”for JBL TOUR PRO 2 / 3″かな？と感じたくらい相性が良かったですよ。
装着感｜軸が浅くてもしっかり密閉できる
装着感の変化についてですが、軸が浅いタイプであるにもかかわらず、耳内をしっかり密閉してくれます。
純正で入っている軸が浅めのイヤーピースと比べると、明らかに耳内の密閉感が向上していますね。
ZONEの場合は、耳の内側に吸着するかのように張りつき、そのまま耳の一部として馴染むような感覚があります。異物感がめちゃめちゃ少ないですね。
試しにディープマウントイヤーピースZONEを5時間くらい装着した状態で1日過ごしてみましたが、ゼロではないですけど痛みや痒みがかなり発生しにくい印象でしたね。
“浅めタイプ”のイヤーピースの中ではトップクラスの装着感といっていいと思います。
ただし、組み合わせるイヤホンによっては装着感が浅くなる場合もありますので注意。TOUR PRO 3のように浅めのイヤーピースでフィットするように設計されているイヤホンと合わせるのがおすすめです。
| 装着感 | (4.8) |
遮音性の変化について
JBL TOUR PRO 3で試したところ、純正イヤピよりも明らかに遮音性がアップしています。
外音がしっかりカットされて、通勤やカフェでも静かな環境で聴けます。この点はかなりポイント高いです。
低域側から高域側にかけて満遍なく遮音性がアップしたような感覚ですね。
ただ、耳の形状次第だとは思いますので、あくまでボクの耳で使った結果として参考程度にご覧ください。
音質の変化について
TOUR PRO 2 / 3でディープマウントイヤーピース for TWSを使ったことによる音の変化ですが、高域のキツさが少し抑えられて、より厚みのある音になったように感じましたね。
イヤーピースによる音の変化というより、密閉感がアップしたことによって低音を逃さず、高域もシャリつかせず、厚みのある音をストレートに表現できるようになったような感覚ですね。
軸が短くなってノズルへの距離が短くなった影響か、低域の量感がノーマルタイプと比べてそこまで多くなりすぎず、高域のクリアさも保ったままのようにも感じましたね。
ZONEはノーマルバージョンよりも少し低域がタイトで、中低域側に寄りすぎないような感覚でした。
他のイヤホンと組み合わせた場合
今回相性が良いと感じたJBL TOUR PRO 2 / 3以外でもさまざまなイヤホンと組み合わせて検証してみました。
AirPods Pro 3
ノズルの形状が変更されたAIrPods Pro 3でもディープマウントイヤーピース for TWSを装着できます。
ただ、軸が短すぎて耳の奥まで密閉してくれない感覚がありましたね。
むしろ普通のディープマウントイヤーピースでもケースに干渉せずに使えたので、そっちでもOKって感じでした。
でも個人的には純正イヤーピースの方がちゃんとフィットしていたかも。
MOMENTUM True Wireless 4
いつも通常のディープマウントイヤーピースZONEを組み合わせて使っている「ゼンハイザー / MOMENTUM True Wireless 4」で検証すると、逆に遮音性は落ちたように感じましたね。
MOMENTUM True Wireless 4にはノーマルのディープマウントイヤーピースの方がしっくりきましたね。
Anker Soundcore Liberty 5
Ankerの1万円台の大定番「Soundcore Liberty 5」とも組み合わせてみましたが、こちらもJBL TOUR PROシリーズ同様にかなり相性がいいですね。
純正イヤーピースと比べて耳の穴の手前側の密閉感が明らかにアップしていて、ノイズキャンセリング効果も最大限に発揮できているように感じますね。
密閉感が増したおかげで、Soundcoreシリーズ特有の高域のシャリつきも抑えられて、ボーカルの軸も定まるように。低音も良くも悪くもドッシリとした迫力が加わるようになりますね。
Anker Soundcore Liberty シリーズを使っている方にもかなりおすすめです。
ただし、Liberty 4は純正イヤーピース以外は操作が反応しなくなるので、交換はしないほうがいいです。Liberty 5は問題なく操作できます。
ソニー WF-1000XM5 / テクニクス EAH-AZ100
ソニー WF-1000XM5 / テクニクス EAH-AZ100どちらも検証しましたが、こちらも軸が短すぎて耳にうまくフィットしませんでしたね。
こちらの2機種を使う場合も、通常のディープマウントイヤーピースの方がおすすめです。
ピヤホン 7 / 8
ピヤホン 7 / 8でも検証しましたが、こちらもJBLやAnkerと同様に相性が良いですね。
装着感がとても安定しやすく、散歩中に使っても安心感があります。
音の変化についてもピヤホンシリーズのレスポンスの良い迫力に粘り気のある低音が加わって、より濃密なサウンドになったように感じましたね。
やや低域寄りになるので音の好みにもよりますが、フィット感重視ならかなりおすすめ。
ディープマウントイヤーピース for TWS まとめ
総合評価
5/5
ディープマウントイヤーピース ZONE for TWS
- シリコンでもフォーム並みの密閉感
- シリコンでありつつ低音の量感がアップする
- 耳への異物感や痒みが発生しにくい
- 全サイズ入りの販売がある
- ワイヤレスイヤホンのケースにほぼ干渉しない
- イヤホンとの組み合わせによっては
軸が短すぎる場合がある
- イヤホンの音に低域の量感や迫力を加えたい
- 密閉感を上げて遮音性を高めたい
- 痒くなりにくいイヤピがほしい
- ケースに干渉しないイヤピがほしい
JBL TOUR PRO 2 / 3やAnker Soundcore Liberty 5 / ピヤホンをはじめ、軸が短いタイプじゃないとケースに干渉してしまう系のワイヤレスイヤホン向けのイヤーピースとしてはベストバイとも言える完成度の高さのように感じました。
AnkerもJBLもブラックフライデーセールで購入された方も多いかと思いますので、「耳にうまくフィットしない」「低音の迫力がもっと欲しい」という方におすすめのイヤーピースです。
低音の量感や密閉感を強化したいだけならノーマル、吸着性の高さや耳への痒みや負担の少なさも重視したいならZONEがおすすめです。
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