こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
いま当ブログで1万円以下で買えるワイヤレスイヤホンだと、一番おすすめしているのが「EarFun Air Pro 4」。
1万円以下でノイズキャンセリング、外音取り込み、マルチポイント、ワイヤレス充電、ゲームモード、自動装着検出、LDAC・aptX Lossless、全て搭載しているのはいつ見てもコスパやばい。
しかもみせかけのスペックが高いだけではなく、音質やノイキャンなど各機能性もなかなか高いんですよね。この前のプライム感謝祭でもエグいほど売れてました。
そんなコスパ破壊神のEarFunから、またしても超ハイコスパなワイヤレスイヤホンが登場しました。
それが今回紹介する「EarFun Air 2 NC」
この機種はノイキャン非搭載のモデル「EarFun Air 2」にノイキャンや外音取り込み機能を追加して、さらに利便性を高くしたモデルなんですけど、単純にAir 2にノイキャンをつけただけではなく色々パワーアップしているんですよ。
価格は定価で7990円ですが、EarFunのことだから常にセールやクーポンの配布などもしていますので、基本的にさらに安く買えると思ってOKです。
どれほどの実力なのか検証していきましょう。
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EarFun Air 2 NC 外観・付属品
それではEarFun Air 2 NC の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
パッケージは白地のシンプルなデザインに、「LDAC」「ハイレゾワイヤレス認証」「VGP2024 SUMMER 金賞」とロゴなどがズラリと記されています。
開封するとこんな感じ。
付属品
- USB C to Aケーブル
- シリコンイヤーピース5ペア(XS / S / M / L / XL )
- マニュアル
充電ケース・本体
充電ケースのデザインは、98%EarFun Air 2と同じですね。並べたらマジでどっちがどっちかわからなくなる。ちなみに左がEarFun Air 2 NC、右がEarFun Air 2です。
厚みもそこまでないので、ポケットにもスッポリと収まりそうなほどのサイズ感です。
背面を見るとEarFunのロゴ部のメッキ加工がEarFun Air 2 NCはブラック寄りに、EarFun Air 2はシルバーになっています。むしろ違いはここだけ。
EarFun Air Pro 4 / EarFun Air Pro 3 /Free Pro 3と比べるとこんな感じ。上位モデルと比べるとデザインはチープ。
充電端子は背面にUSB Type Cが搭載。なにげに充電端子を縁取るメッキ加工もロゴの枠と同じカラーに変更されています。
さらにワイヤレス充電にも対応しています。EarFunはワイヤレス充電を必ずつけてくれるからありがたい。
ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ!
ケースからは微妙に取り出しにくいですね。EarFun Air Pro 4の方がスムーズに取り出せる。
本体はスティック型を採用したシンプルなデザイン。充電ケースのチープさに対して本体はシュッとしていてかっこいい。
EarFun Air 2と比べてみましたが、びみょ〜〜〜〜〜に配色が違いますね。EarFun Air 2 NCの方がややゴールド寄りになってる。ホントよく見ないとわからん。
ノズルはくびれが細めで短めのデザイン。
充電ケースの収納部はやや浅めなので、サードパーティー性のイヤーピースを使う場合は、軸が短いタイプを選ぶ必要があります。
4製品で比較するとこんな感じ。上位機種と比べてもデザインは見劣りしないかと。
最後に重さですが、総重量は46.6g、本体は4.8gとかなり軽量設計。
ケース込みの重さは変わりますが、本体は誤差の範囲。
EarFun Air 2 NC、Free Pro 3、Air Pro 3スペック比較
製品名 | EarFun Air 2 NC | EarFun Air Pro 4 | EarFun Free Pro 3 | EarFun Air Pro 3 | EarFun Air 2 |
Bluetooth | 5.3 | 5.4 | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC,LDAC aptX,Adaptive aptX Lossless Snapdragon Sound LC3 | SBC,AAC, aptX,Adaptive Snapdragon Sound LC3 | SBC,AAC, aptX,Adaptive, Snapdragon Sound LC3 | SBC,AAC,LDAC |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース27時間 | 本体7.5時間/ ケース52時間(NC OFF) | 本体6時間/ ケース27時間 | 本体7時間/ ケース35時間 | 本体9時間/ ケース40時間 ※ANCなし |
充電端子 | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) |
ノイズキャンセリング | QuietSmart2.0 -45dB | QuietSmart 3.0 -50dB | QuietSmart2.0 -43dB | QuietSmart2.0 -43dB | – |
外音取り込み | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | – |
防水 | IPX5 | IPX5 | IPX5 | IPX5 | IPX7 |
自動装着検出 | – | 対応 | – | – | – |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
ムービーモード | 対応 | – | – | – | – |
低遅延モード | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
Google Fast Pair | 対応 | 対応 | – | – | – |
Auracast | – | 対応 | – | – | – |
価格 ※定価 (基本セールでもっと安くなる) | 7,990円 | 9,990円 | 9,480円 | 8,990円 | 5,990円 |
このように見比べてみると、おおよそ前モデルの「EarFun Free Pro 3」や「EarFun Air Pro 3」に近い性能を持ちつつ、さらに価格を安くしたハイコスパモデルって感じですね。
またFree / Air Pro3とは異なり、コーデックが「LDAC」に対応しているので、aptX Adaptiveが使えないGalaxy / Pixelユーザーの方はEarFun Air 2 NCの方が親和性が高そうです。
EarFun Air 2 NC レビュー
装着感|EarFun Air Pro 3と同じく良好
EarFun Air 2 NCの装着感は他のシリーズ同様に圧迫感が少なく、安定した装着感です。
実際に装着してみたらこんな感じです。
EarFun Air 2 NC
EarFun Air Pro 4
EarFun Air Pro 3
EarFun Free Pro 3
2-3時間ほど装着していましたが、耳の痛みやかゆみなどは感じにくく、長時間作業していても疲れにくいように感じましたね。
スポーツ用途だと耳からずれ落ちてきそうな感覚がありますが、通勤通学用途であればストレスなく使用できますね。
ジョギングやスポーツ用途で使いたい場合は、イヤーフィンがついているFree Pro 3の方がいいでしょうね。
装着感 | |
EarFun Air Pro 4 | (4.5) |
音質|価格と機能性を考えれば十分すぎる
EarFun Air 2 NCの音質ですが、価格と機能性を考えれば十分すぎると思います。
今回の検証では、Xperia 1ⅥでLDAC(990kbps)、iPhone AAC接続どちらも検証しました。
3.8
高音
3.8
中音
3.8
低音
音の傾向的はEarFun Air 2とまったく同じと言ってもいいですね!低域から高域までキレの良い音で鳴らす弱ドンシャリ型のバランスの良いサウンドという感じでしょうか。
「5000円台のワイヤレスイヤホンと一緒かよ!」と思うかもしれないですけど、そもそもEarFun Air 2がノイキャンが搭載していないだけであって音質は価格に対してふつうに良いんですよ。
ただ、処理を最適化したのかわかりませんけど、無印のEarFun Air 2と比べて解像度感が少し上がって緻密な音になっているようにも感じました。聴感上ではEarFun Air 2 NCの方が良く感じました。
EarFun Air Pro 3みたいに低域に寄りすぎている感じもなく、EarFun Free Pro 3のような迫力重視のドンシャリサウンドというわけでもありません。多分EarFun製品の中ではEarFun Air 2 NCが一番バランスが整っています。
EarFun Air Pro 3よりはふつうに音質は良いと思いますよ。Free Pro 3とは好み次第ってところでしょうかね。
中高域がシャキっと歯切れよく鳴らしてくれるので、AdoやYOASOBIといったBPMが速めの最新チャート曲との相性がとても良いです。
低域もしっかりと沈み込みつつ、レスポンスの良い音で迫力良く鳴らしてくれますし、ボーカルもしっかり前に出てきますね。
EarFun Air Pro 4ともLDAC(990kbps)同士で聴き比べた場合ですが、EarFun Air Pro 4の方が高域と低域がさらに強調されたメリハリ感のある音のように感じますね。
EarFun Air 2 NCと比べると楽曲によっては高域の刺さりを少し感じますが、低域の深みや迫力、全体的なレンジの広さはEarFun Air Pro 4が上という印象でした。
ぶっちゃけEarFun Air Pro 4とも好み次第のレベルまで近づいているので、音質だけで比較するならどちらを選んでもOKだと思います。
ちなみにiPhoneのAAC接続でも検証しましたが、少し解像度が下がるくらいでおおよそ同じ評価です。
ムービーモードの実力は?
今作から新たにムービーモードが追加されました。これはEarFun Air Pro 4にもない機能ですね。
試してみましたが、ま〜なかなか実用的!ライブ音源を聴いてみましたけど、しっかりホール会場ならではの残響感や音の広がりをそれなりに再現できていました。OFFよりONの方が確実にライブ感があります。
映画やアニメを見ても映画館で見ているような臨場感を加えてくれます。
この価格を考えればよくできたムービーモードだと思いますよ。ただ、ONにしたときに音量も一緒にあげるのやめて。
ただ、アプリからしかONにできないので、ムービーモードも本体操作のみで切り替えられたら嬉しかった。
ノイズキャンセリング|価格を考えれば優秀
ノイズキャンセリング性能は、おおよそEarFun Air Pro 3 / Free Pro 3と同じくらいですね。EarFun Air Pro 4よりは少し弱いようにも感じますが、この価格帯ならとても優秀な方だと思います。
空調音や走行音の「ゴォぉぉぉ」と響く音もある程度カットできて、音楽を聴いていればほとんど気にならないレベルになります。
電車でストレスなく音楽に浸りたい時や、屋外で作業や勉強に集中したい時には重宝するかと思います。
アプリでノイズキャンセリング設定もあり
アプリでは「風ノイズキャンセリング」「耳適応ANC」「ノイキャンモード」の3つから選択可能です。
基本的には耳適応ANCでもいいかな〜?とは思います。
風が強いところでは「風のノイズキャンセリング」にすれば風切音を改善できますが、わざわざアプリで変えるのはメンドクセー。
まあ、よほど風が強くなければ普通のノイキャンでも風切音はそこまで気になりません。
ノイズャンセリング | (4.2) |
外音取り込み|それなりには優秀
EarFun Air 2 NC の外音取り込み性能は、だいたいAIr Pro 3やFree Pro 3と同じ程度です。
それなりには実用的ではありますが、Air Pro 4の方がもっと自然ですね。
声が聞き取りやすい印象で、イヤホンをした状態でも人の声がわりと聞こえやすいです。
イヤホンを装着しながら人と会話したり、スーパーやコンビニでお買い物がすることが多い方は、EarFun Air Pro 4の方がストレスなく会話ができそうです。
外音取り込み | (4.2) |
操作性|カスタマイズ性が神
操作性のしやすさは普通ですが、今までと同様カスタマイズ性は神レベルです。
1回タップで音量調整、2回タップで再生停止、3回タップで曲送り、左長押しで外音モードの切り替え、右長押しで音声アシスタントといった操作方法になっていて、基本的な操作は網羅的に行えます。
ここからアプリで、左右共に操作方法のカスタマイズも自由に設定できます。
完全に自由に割り振れるので、自分好みの設定にしやすいんですよ。
さらにうれしいのが、外音モード切り替え時に「ノーマルモード」をスキップできること。
ノーマルモードをスキップすることで、外音モードの切り替えが「ノイズキャンセリング」→「外音取り込み」の2つだけでループさせることができるようになります。
これができるのがEarFunの強み! 他のコスパ最強系のイヤホンだとこの「ノーマルモードをOFF」にできないメーカーが多いんですよね。
それだけではなく、本体操作のみでゲームモードをONにできる項目もあるので、ゲームをカジュアルにプレイにしたいユーザーも大きなメリットがあります。
操作の感度の良さとか、操作のしやすさは普通ですが、操作のカスタマイズ性の高さは1万円以下で最強クラスです。
その他アプリでできること
ここまで紹介してきたもの以外で、その他アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- イコライザー設定
- ゲームモードのON/OFF
- マイクの設定
- マルチポイントの設定
- 音声ガイダンスの設定
- イヤホンを探す
etc…..
できることはおおよそEarFun Air Pro 4と同じですね。
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動は問題はなく、自動的に2台目に接続もできますし、切り替えも早い方です。
ちなみに1台目が再生中の場合は、2台目は割り込んで再生ができないようになっています。この仕様の方が通知音で接続先が切り替わったりしないのでありがたいです。
ただ、LDACとの併用ができない点が残念です。1万円以下でLDACとマルチポイントの併用ができるイヤホンは今のところはないですね〜。接続安定性を確保するのが大変なんでしょうね。
EarFun Air 2はLDACとマルチポイントを併用したらまともに音楽が聴けないくらいブチブチ切れましたからね。今回はLDAC単体で使えば音途切れはかなり酢kなかったです。
高音質コーデックでマルチポイントも併用したい場合は、aptX系列のコーデックが使えるEarFun Air Pro 4がおすすめですね。ただしスマホもaptX系列に対応している必要があります。
通話品質|実用的
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
EarFun Air 2 NC
EarFun Air Pro 4
EarFun Free Pro 3
EarFun Air Pro 3
いずれの製品もゲインが少し高めで音割れしているような感覚がありますが、バックのノイズはそれなりに抑えられていますね。
マイク性能はどの製品にも差がないように感じました。
音の遅延|ゲームモードでさらに少ない
映像と音声のずれですが、Air Pro 3やFree Pro 3よりもさらに遅延が少なくなっているように感じました。
ゲームモードOFFの状態でもYouTubeやプライムビデオでアニメを見る分には問題なしです。
ゲームモードをONにすると、音ゲーはタイミングをピッタリ合わせるのは難しいですが、有線に近いレベルまで遅延は少なくなっています。
FPSをカジュアルにプレイするくらいであれば問題なくできそうなレベルですね。
EarFun Air 2 NC まとめ
総合評価
4.8/5
EarFun Air 2 NC
- 価格に対して音質と機能性のバランスが良い
- LDAC対応
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電対応で充電がラク
- ノイキャンと外音取り込みもまあまあ優秀
- ゲームモード搭載で遅延が少ない
- ムービーモードが優秀
- 操作のカスタマイズ性がとても高い
- Google Fast Pair対応
- LDACとマルチポイントの併用ができない
- 自動装着検出非対応
- ケースからとりだしにくい
3.8
高音
3.8
中音
3.8
低音
4.5
装着感
4.2
ノイズキャンセリング
4.2
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.7
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース27時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 1.5時間(イヤホン) 2時間(ケース) |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 4.8g/48g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | – | 保証 | 18ヶ月保証 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
EarFun Air 2 NC はこんな人におすすめ
- 予算6000〜7000円ほどでワイヤレスイヤホンを探している
- 必要な機能が備わってさえいればOKなので価格を抑えたい
- 映画、アニメ、ライブ音源を聴くことが多い
- スマホがaptX系列は使えずLDACは使える
まとめると、音のバランスが良くなって、aptXの代わりにLDAC・ムービモードも使えるようになって安くなったEarFun Air Pro 3みたいな感じですかね。つまり、またまたコスパ最強というわけですよ。
EarFun AIr Pro 4は1万円以下で全部盛りで妥協のない性能を手に入れたい人向け。
EarFun Air 2 NCは予算を抑えてある程度機能は削ぎ落としつつ、「音質」「ノイキャン」「装着感」などイヤホンとしてコアになる部分は上位モデルと同等クオリティで作ったハイコスパモデルって感じですね。
少しでも価格を抑えたい方はEarFun Air 2 NCでいいと思いますが……。2000円差だったらEarFun Air Pro 4イっとけって気もしますね……。
確実に言えるのは、スマホがaptX Adaptiveを使える方であればEarFun Air Pro 4の方がいいです。aptX Adaptiveならマルチポイントも併用できるんで、高音質と利便性どちらも両立できるからいいんですよね。iPhoneユーザーはどっちでもいいです。
この前のセールで「EarFun Air Pro 4を買ってしまった!」という方も、基本性能はEarFun Air Pro 4の方が上なのでまあ後悔することはないかと思います。
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