JBL LIVE BEAM 3 レビュー|初LDAC対応!果たして実力は? TOUR PRO 2やLIVE FREE 3とも比較

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

JBLから少し久しぶりの最新ワイヤレスイヤホン「LIVE BEAM 3」が登場しました! デザインめっちゃ可愛くない?

1万円台の大定番として君臨したLIVE FREE 2の後継機にあたります。ただ、パワーアップしすぎて、実質フラッグシップモデルのTOUR PRO 2の兄弟期くらいのポジションになっています。

LIVE BEAM 3の特徴
  • 新素材「PU +PEEK」をの10mmドライバーを搭載
  • ハイレゾワイヤレス「LDAC」に対応
  • LIVE FREE 2よりもノイズキャンセリング性能が向上
  • 2つのビームフォーミングマイクを搭載
  • TOUR PRO 2よりも進化したコンパクトなスマート充電ケース
  • 4色の豊富なカラーリング
  • その他マルチポイントやワイヤレス充電など搭載
  • 通話音声イコライザー&サウンドレベルオプティマイザーを搭載

LIVE FREE 2とTOUR PRO 2の良いとこどりって感じですね! そしてJBL製品初のハイレゾコーデック「LDAC」に対応ですよ!

今まで実質AACコーデックまでしかできませんけど、やっとLDACに対応して他のワイヤレスイヤホン同様により高音質で聴けるようになりましたよ!

製品提供:ハーマンインターナショナル

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

LIVE BEAM 3 外観・付属品

それではLIVE BEAM 3の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

LIVE BEAM 3のパッケージはいつものJBLらしい感じ。そして初のハイレゾロゴ入り!今回はブルーをお送りいただきました。

開封するとこんな感じ。プラスチックフリーそうに見えて、めっちゃプラスチック使ってた。

付属品

付属品一覧
  1. イヤーピース4ペア
  2. USB Type Cケーブル
  3. マニュアル

イヤーピースはTOUR PRO 2と同じ楕円形型になっていますが、今回は耳垢の混入を防ぐフィルターがついていますね。ややアップグレード。

充電ケーブルはいつものド派手オレンジケーブル。

充電ケース・本体

LIVE BEAM 3の充電ケースはTOUR PRO 2と同様にディスプレイ付きのスマート充電ケースになっています。このスマート充電ケースでできることはまた後半にお伝えします。

サイズ感的にはTOUR PRO 2の下部だけくらいの大きさなんで、とてもコンパクトで可愛らしい感じになっていますね。

JBL TOUR PRO 2、LIVE FREE 2と比べるとこんな感じ。

左からLIVE BEAM 3、JBL TOUR PRO 2、LIVE FREE 2

厚みは大体どれも同じくらいですね。

左からLIVE BEAM 3、JBL TOUR PRO 2、LIVE FREE 2

デザインだけで見れば、LIVE BEAM 3が一番カワイイ。

充電端子はUSB Type Cに対応。

さらにワイヤレス充電にも対応しています。

ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。

ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ!

充電ケースを開けるとこんな感じ。ちなみに開いたら液晶部も点灯します。ケースの向きに合わせて液晶画面も反転しますね。

ケースを開くと、ディスプレイの表示も逆転する

本体の取り出しやすさも問題なし。

イヤホン本体はLIVE FREE 2とは異なり、完全にスティック型になっていますね。光沢感があってアクセサリ感覚で身につけられるような感じもありますね。

ドライバーには新規に採用された「PU+PEEK」の11mmドライバーを搭載しております。

内側はL/Rの表記のみ。

ノズルはTOUR PRO 2と同じくイヤーピースの形状に合わせた楕円形デザインになっています。

ただ、他社のイヤーピースを使う場合、充電ケースの収納部がかなりギリギリなので、軸が短めの完全ワイヤレス向けのイヤーピースを選ぶ必要がありますね。

最後に重さですが、総重量は81.3gとディスプレイがついているためか意外と重ため。本体片耳の重量は4.9gと標準よりやや軽め。

LIVE BEAM 3 / TOUR PRO 2 / LIVE FREE 2 スペック比較

製品名JBL LIVE BEAM 3
JBL TOUR PRO 2

JBL LIVE FREE 2

ドライバーPU+PEEK
10mmドライバー
PEN+DLC
10mmドライバー
11mmドライバー
Bluetooth5.35.35.2
コーデックSBC,AAC,LDAC
LEオーディオ対応予定
SBC,AAC
LEオーディオ対応予定
SBC,AAC
LEオーディオ対応予定
再生時間
※ANC ON時
本体:10時間
ケース込:40時間
本体:8時間
ケース込:32時間
本体:6時間
ケース込:22時間
充電端子Type C
ワイヤレス充電
Type C
ワイヤレス充電
Type C
ワイヤレス充電
防水IP55IPX5IPX5
自動装着検出
ビデオモード
空間サウンド
マルチポイント
スマート充電ケース
ノイズキャンセリング
外音取り込み
アプリ
Personi-Fi3.02.0
価格25,500円30,000円15,950円

スペックだけを見比べると、TOUR PRO 2よりも再生時間も長く、防塵性能もアップしています。

一番大きな違いはLDACに対応している点ですね。

Personi-Fiはまた後半にお伝えしますが、別に2.0か3.0どちらでも違いは全然ないです。

LIVE BEAM 3 レビュー

装着感|スティック型で圧迫感なし。

LIVE BEAM 3の装着感ですが、スティック型を採用していることもあって、圧迫感が少ない装着感のように感じましたね。

実際に装着してみるとこんな感じ。

前から見るとこんな感じ。飛び出しも少なめ。

ただ、耳へのフィット感や密閉感はTOUR PRO 2の方が良く感じましたね。LIVE BEAM 3は圧迫感の少なさとスタイリッシュさ重視って感じ。

装着感(4.3)

ノイズキャンセリング|通勤時の気になる騒音をカット

ノイズキャンセリング性能はLIVE FREE 2より僅かにアップしたという感じでしょうか。遮音性はTOUR PRO 2の方が上だと思います。

電車の中で使ってみましたが、走行音のような低域側から響くような音はしっかりカットしてくれますね。

高域側は空調音や走行音の高周波帯、電車のアナウンスなどは少し残るような印象ですが、音楽を流しておけば気にならないですね。

ただ、クラシックなど無音部分が多い楽曲だと、周りの雑音は少し気になるかもですね。

あと、JBLのノイズキャンセリングって無音時にサーっと鳴るホワイトノイズや風切り音が少なくて、ノイズキャンセリング中のストレスが溜まりにくいんですよね。

不快感の少ないノイズキャンセリングでナチュラルに遮音できます。

ノイズキャンセリング(4.4)

外音取り込み|なかなか優秀

外音取り込み機能もまあまあ優秀ですね。音楽を止めていれば、普通に会話ができるくらい。

こちらもLIVE FREE 2よりは強く、TOUR PRO 2よりはやや弱いって感じですかね。

風切り音も少なく、屋外でも快適に使えますね。

ちなみにJBLの外音取り込みモードには、2種類のモードがあります。

  • アンビエントアウェアモード(L側を1回タップ)
    →音楽の音量を下げずに、そのまま外音取り込みに移行するモード
  • トークスルーモード
    →音楽の音量をグッと引き下げて、外音取り込みに移行するモード

音楽を聴きながらBGM感覚で聴きたいときはアンビエントアウェアモードを使って、コンビニやスーパーのレジとかでワンポイントで使う場合はトークスルーモードといった二通りの使い方ができます。

JBLのこの仕様はけっこう便利で好きです。

外音取り込み(4.4)

操作性|操作はしやすいがカスタマイズ性が残念

LIVE BEAM 3の操作性はまあいつものJBLらしい感じですね。操作はしやすいけど、カスタマイズに不満が残る感じです。

操作はタッチパネルで行います。

操作方法一覧は次のとおりです。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止R側を1回タップ
曲送りR側を2回タップ
曲戻しR側を3回タップ
音量を上げるアプリで対応可能
音量を下げるアプリで対応可能
外音モードの切り替えL側を1回タップ
トークスルーモードL側を2回タップ
音声アシスタントL or R側を長押し
ペアリングモードへの移行R側を1回タップしたあとに、2回めを長押し

マルチポイントも備わっているので、ペアリングモードを本体操作のみで移行できるのは便利ですね! 2台目のデバイスとも接続しやすいです。

アプリで操作方法の変更ができるのですが、これJBLのイヤホンのレビューのたびに毎回言っているんですけど、操作のカスタマイズが一括で変更されてしまうんですよ。

操作のカスタマイズですが、次の4つからL/Rに対して2つを選択できます。

  • アンビエントサウンドの操作
    →1回タップで外音モードの切替、2回タップでトークスルーモード
  • 音量の操作
    →1回タップで音量アップ、2回タップで音量ダウン
  • 再生&音声アシスタントの操作
    →1回タップで再生&一時停止、2回タップで次のトラック、3回タップで前のトラック
  • なし

個人的には再生停止は絶対必要ですし、ノイズキャンセリングの切り替えも絶対に必要なので、実質本体のみで音量操作ができないようなものなんですよね。

操作ボタンごとに変更ができれば、長押しに音量のアップ・ダウンの割り振りができるのに、この操作カスタマイズの不自由さがいつも残念です。

最近は本体をスライド操作するだけで音量操作ができるものも増えてきているので、JBLも改善して欲しいところです。音量操作は、わりと使うことが多いんですよね。

アプリについて

LIVE BEAM 3はアプリに対応していますが、できることがかなり多いですね。

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • ノイズキャンセリングや外音取り込み機能の各設定Personi-Fi(サウンドの最適化)
  • イコライザー設定
  • Spatial Sound
    →空間サウンド
  • タッチ操作の変更
  • ボイスアウェア
    →通話時の自分の声の音量調整
  • 装着時の自動再生&一時停止
  • パーソナルサウンドアンプリフィケーション
    →音声の集音量を大きくして、補聴器的に使う機能
  • ボイスアシスタント設定
    →スマホデフォルトのものか、Alexaの設定に変更可能
  • スマートオーディオモード
    →オーディオモードか、ビデオモードの2つから選択可能。ビデオモードだと遅延が少なくなる。
  • サウンドレベルオプティマイザー
    →通話時の音量レベルを自動で調節する機能
  • リラックスサウンド
  • 通話イコライザー(相手と自分それぞれ設定可能)
  • 音声プロンプト
    →音声通知の言語設定が可能
  • フィット感のチェック
  • 最大音量のリミッター
    →85dB以上の音量を出ないようにして耳を保護する機能
  • イヤホン本体を見つける
  • バッテリーの節約
  • ファームウェアアップデート
  • スマートケースの設定

と、まあこんな感じで、できることがめちゃくちゃ多いです。

Personi-Fi 3.0

年齢や聴力情報を送り、その後に聴力テストを行うことで、個人の耳に対して最適な音響設定を自動で作ってくれる機能です。今回から2.0→3.0にバージョンアップしました。

今までは設定項目に「性別」「生まれた年」そして「リスニング経験」を入力する必要がありましたが、今回はカットされてシンプルになりました。

それ以外の項目は今までのPersoni-Fi2.0と同じっぽいですね。

テスト中は左右の耳ごとに、周波数ごとに聴力検査のようなものを行います。音が鳴っている間は長押しし続けるようなテスト方法ですね。

実際に製作した波形がこちら。

音質が大きく変わる感じではなかったですが、ほんの少し好きな傾向に補正してくれたような感じですね。

こちらはとりあえずやっておいても良いかと思いますが、LDACとの併用ができないのが残念。

イコライザー設定

イコライザー設定では、プリセットイコライザーと、マイEQというカスタムイコライザーの設定ができます。

JBLのイコライザーって、とても優秀で、どの設定にしてもいい感じに音を補正してくれるんですよ。

マイEQでは、10バンドに対して±7dBのイコライザー設定を細かく設定できるので、自分好みの音に仕上げやすいです。

Spatial Sound

Spatial Soundは、いわゆる3Dオーディオ的な機能ですね。

こちらは「ムービー」「ミュージック」「ゲーミング」の3つから選べます。

「ムービー」は、低音の迫力や臨場感を加えて、映画館で観ているかのような3D感のあるサラウンド音声を、擬似的に再現してくれます。

実際にこれでニーアオートマタのアニメを見ていましたが、戦闘機のエンジン音とか銃撃シーンも映画館っぽく鳴らしてくれていい感じでしたね!

「ミュージック」はステレオ音源をより広げて臨場感を上げるような音に変化させるのですが、こちらで普通に音源を聞いてみたのですが、ややイマイチな印象でしたね。なんかステレオ音源を無理やり広げているような感じで、ただ不自然な印象が残るだけでした。

「ゲーム」は低域の臨場感と、高域の明瞭度を上げて、FPSでも迫力のある音で楽しみつつ、銃声や足音などの音を強調させるような音作りですね。

ただ、こちらもLDACとの併用はできません。

通話イコライザー(相手と自分それぞれ設定可能)

こちらはTOUR PRO 2にも搭載されていなかった機能で、相手の声質と自分の声質を調整することが可能です。

  • 相手の音声設定
    →ナチュラル、高音の増強、低音の増強
  • 自分の音声設定
    →ナチュラル、パワフル、ブライト

スマート充電ケース

スマート充電ケースの用途ですが、「スマートフォンでアプリを開かなくても、いつでも気軽に設定を変更できる!」のが一番の強みです。

はじめは「こんな機能いるの?」とか思ってましたけど、実際に使ってみるとまあまあ便利だったんですよね。

設定できる項目としては、次のとおり。

スマート充電ケースでできること

  • 再生 / 一時停止
  • 音量調整
  • アンビエントサウンドの操作
  • イコライザー
  • アラート設定
  • Spatial Sound
  • 液晶の輝度の調整
  • 壁紙の設定
  • ボイスアウェア
  • 自動再生&一時停止
  • メッセージのプレビュー
  • イヤホンを探す
  • FLACHLIGHT(画面を白く光らせる)

このケースで聴く音楽にあわせて、最適なイコライザーを気軽に変更できますね!

ちょっと映画やアニメを見たいときは、Spatial SoundのムービーモードをONにすれば、アプリを開かずとも気軽に映画館のような臨場感を味わえるのでとても便利です。

個人的な要望としては、スマートオーディオモードの切り替えで「ビデオモード」に変更出来たらもっと良かったですね。スマート充電ケースは、ぜひ他のメーカーも真似して欲しいと思える機能でした。

さらにAKG N5 HYBRIDと同じくドングルも付属したら無敵ですね。

LDACとマルチポイントの併用も可能

今回、JBLとしては初のLDACに対応しましたが、なんと初搭載ながらもLDACとマルチポイントの併用も可能です。

ただ、マルチポイントとLDACの990kbpsを併用すると音途切れがブチブチ過ぎてまともに音楽が聴けないレベルになるので、併用時はLDACを可変モードにしておきましょう。

ちなみにマルチポイントの挙動としては、はじめに再生されているデバイスが優先され、2台目のデバイスを再生しようとしても再生されない仕様です。

通話品質|かなり優秀

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!

LIVE BEAM 3

フラッグシップモデルのTOUR PRO 2のマイク音声もかなりクリアでしたが、LIVE BEAM 3はTOUR PRO 2と同等以上のクオリティのように感じました。

また、TOUR PRO 2とは違い、マイク音声のイコライザー設定や、相手の声の音量を一定レベルに調整する「サウンドレベルオプティマイザー」も備わっているので、TOUR PRO 2以上に通話用途で使いやすくなっています。

通話品質(4.8)

音の遅延|ビデオモードなら違和感なし

映像と音声のズレについては、ビデオモードをOFFの状態でもYouTubeで動画を見るくらいであればほとんど気にならない遅延の少なさです。

TOUR PRO 2の時はビデオモードをOFFの状態だと少しズレていたので、やや進化しましたね。

次にビデオモードをONの状態でゲームをしてみましたが、FPSや音ゲーなどタイミングがシビアなゲームじゃない限りは遊べるくらいに遅延は少なくなります。

なかなかマルチな用途で使いやすそうですね。

音質|LIVE FREE 2以上、TOUR PRO 2未満

LIVE BEAM 3の音質ですが、一聴して感じたことはLIVE FREE 2よりは確実に良く、TOUR PRO 2には勝てないという感じですかね。

ただ、デバイスやコーデックとの組み合わせによっては一概には言えないように感じました。

LIVE BEAM 3の音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.4

高音

4.4

中音

4.4

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向はJBLらしいパワフルかつフレッシュな音作り。一つ一つの音に厚みがある音で重厚になり過ぎず、レスポンス良く鳴らすような印象ですね。

音場はTOUR PRO 2より少し狭めな印象でしょうか。ワイヤレスイヤホンとしてはふつうくらい。

高音はLDACにも対応したこともあり、対応スマホで聴けばざらつき感の少ない緻密な情報量で鳴らすようになりました。

ストリングスなどのアコースティック系の表現はやや苦手ですが、ロックやポップスなどにおけるシンバルやシンセサイザーなどの炸裂音をフレッシュに鳴らすような感覚。

刺さりのない音で、パワフルでありつつ聴き疲れのしにくい音で鳴らします。

中音はJBLらしく厚みたっぷりで、ギターの音も重厚かつパワフルに鳴らしますね。厚みたっぷりの音に関わらずボーカルは埋もれずにJBLらしいフレッシュな歌声を聴かせてくれます。

低音はTOUR PRO 2と比べると迫力は控えめですが、JBLらしい跳ねるようなスナップ感のある低音で、ノリ良く楽しく聴かせるような傾向です。

得意なジャンルはロックやポップス、アニソン、エレクトロ、ヒップホップという感じでしょうか。音の傾向的には従来のJBLと同じようなサウンドですね。

LIVE FREE 2と音質を比べると

LIVE FREE 2と比べると、細部にわたる解像度がアップしており、レンジも全体的に広がっていますね。それぞれiPhoneのAAC接続で比較してそう感じました。

後継機でありつつ、機能性も含めて全てがグレードアップしたミドルハイクラスという位置付けでしょうかね。

TOUR PRO 2と音質を比べると

TOUR PRO 2と音質を比べた場合の音質差についてですが、どのデバイスで繋いでいるかによってどちらが良く感じるか変わると思います。

たとえばiPhoneでAAC接続で聴き比べた場合、明らかにTOUR PRO 2の方が上と感じるレベルなんですよね。TOUR PRO 2の方がもっと高域の伸びが良く、低域にも迫力や深みがあり、全体的に解像度も上。全て上です。

で、次にXperia 5ⅣでLIVE BEAM 3のLDAC(990kbps)と、Xperia 5Ⅳに繋いだTOUR PRO 2のAAC接続と比べた場合、この場合はLIVE BEAM 3のLDAC(990kbps)の方が緻密な音のように感じるのですよ。

TOUR PRO 2ももちろん音質は良いんですけど、AACによる音質の劣化が顕著で、高域にザラつきや情報量の不足感があるんですよね。

最後に、Xperia 5ⅣでLIVE BEAM 3のLDAC(990kbps)と、TOUR PRO 2のiPhone AAC接続で比べた場合、これはTOUR PRO 2の方が良く感じるんですよ。

なんでこのような結果になってしまうのかというと、iPhoneのAACはAndroidでAAC接続された時と比べて、一番損失が少なく最適化された状態で伝送できるのですよ。

説明すると長くなるので、すんごくざっくり伝えると、「AndroidでAACの処理をする場合は大変で音質が落ちちまうぜー!」ってことです。その結果、同じAAC接続でも、接続するデバイスによってTOUR PRO 2の音が良く感じたり悪く感じたりするわけです。

詳しくは以下のページを日本語に翻訳しながらご覧ください。

つまり、音質が良かった順にまとめると以下のようになります。

TOUR PRO 2(iPhone AAC接続)>LIVE BEAM 3(LDAC 990kbps)> TOUR PRO 2(Xperia 5Ⅳ AAC接続)> LIVE BEAM 3 (AAC)

ただ、AndroidのAAC接続の音が全て悪いというわけではなく、デバイスによって変わるかもしれません。僕は細かく検証できていないですけど、とりあえずXperiaのAAC接続は音悪いです。

ホント、オーディオって奥が深いですよね。10年以上仕事でやってても専門的なことは分からないことがめっちゃ多いですもん。

とりあえずiPhoneユーザーで音質を重視するならTOUR PRO 2の方が良いと思いますし、AndroidユーザーでLDACが使えそうであればLIVE BEAM 3の方が良いかなって感じですね。

LDAC 990kbpsだと途切れやすい

接続安定性についてですが、iPhoneのAAC接続は一度も途切れなし。

iPhoneとマルチポイント接続した状態でXperia 5ⅣのLDACの接続優先(330kbps)で使うと、たまに途切れが発生する程度ですかね。

最後にLDAC(990kbps)でマルチポイント接続した場合ですが、かなりブチブチ途切れます。JBL初のLDAC搭載機ですが、さすがに990kbpsだと安定しないようです。

990kbps接続時でもマルチポイントをOFFにすればまだマシにはなりますが、それでも屋外だと割とぶちぶちいきますね。

同じグループのAKG N5 HYBRIDのLDACは割と安定してたんですけど、JBLはダメでしたね。990kbpsで聴くときはデスクの上など接続が安定した環境で聴くようにしましょう。

LIVE BEAM 3 まとめ

LIVE BEAM 3をまとめると以下のとおりです。

総合評価

4/5

LIVE BEAM 3

  • デザインがカワイイ
  • 再生時間がかなり長い
  • ノイズキャンセリングや外音取り込み機能が優秀
  • 空間サウンドやビデオモードなどでマルチに使える
  • LDACとマルチポイントの併用が可能
  • スマートケースで気軽に設定の変更ができる
  • マイク性能がかなり良い
  • LDACの990kbos接続時は接続が安定しない
  • 現時点でTOUR PRO 2との価格差がそこまでない
  • 音量操作を実質割り振れない

4.4

高音

4.4

中音

4.4

低音

4.3

装着感

4.4

ノイズキャンセリング

4.4

外音取り込み

4.8

マイク性能

4.8

利便性

Bluetooth5.3最大再生時間
※ANC ON時
本体10時間/
ケース込み40時間
コーデックSBC,AAC,LDAC
LC3(対応予定)
充電時間10分で4時間再生可能
ドライバー〇〇mm
ダイナミック型
充電端子Type C
Qi
専用アプリ防水IP55
ケース:充電ケース:IPX2
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
5g/81.3g
外音取り込み低遅延モード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

LIVE BEAM 3はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 予算2万円ほどで音質と機能性のバランスが取れたTWSを探している
  • ロックやポップスなど最新チャート曲を好んで聴く
  • LDACが使えるAndroidユーザー
  • 通話やゲーム、映画鑑賞などマルチに使いたい

つうかね、この円安の時代にTOUR PRO 2の価格が下がり過ぎているのが問題なのよ。 あの性能で約25000円ってコスパバカ高いですからね? LIVE BEAM 3の席を譲ってあげて。

現時点ではメイン機がAndroidでLDACが使えればLIVE BEAM 3、メイン機がiPhoneならTOUR PRO 2の方が良いかな〜と思います。

ただ、TOUR PRO 2も値下がりしてこの価格なんで、LIVE BEAM 3もそのうち買いやすい価格になるかもですね。

デザインは可愛いですし、機能性もTOUR PRO 2と同等クラスなんで、音質に強くこだわらないという方であればLIVE BEAM 3でもいいかも。PixelやGalaxy、XperiaユーザーとかはLIVE BEAM 3の方がおすすめです!

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