はい、うちにもやってきました。
ソニー WF-1000XM5。
今回は、ソニーさんより先行でレビュー用にお借りしてます。
他のレビュアーさんより一歩出遅れたのが悔しすぎて、毎晩涙を流しながら爆睡していましたが、ようやくレビューできます。
ガッツリ使い込んでからレビューしようと思ったんですけど、それだと最低でも1週間くらいかかってしまうので、今回はファーストインプレッションとして使用1日で感想をお伝えしていこうと思います。
▼動画版はこちら▼
ソニー WF-1000XM5 概要・スペック
WF-1000XM5の情報は散々出回っていると思うので詳細は公式サイトなどを確認してもらいたいですが、簡単におさらいすると
- 統合プロセッサーV2を搭載
- 高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN2e」も新たに搭載
- ノイズキャンセリング用マイクが6つ個搭載
- 8.4mm口径の新開発ドライバー「ダイナミックドライバーX」を採用
- 新開発ノイズアイソレーションイヤーピース
- コーデック:SBC、AAC、LDAC、LC3(LE Audio)
- マルチポイントやクイックアクセスにも対応
- 約25%小型化、約20%軽量化
という感じで、小さくなって音質が良くなって、ノイズキャンセリング性能がアップしたって感じですかね!
スペック比較
WF-1000XM5、WF-1000XM4、LinkBuds S、この3つで比較してみると、こんな感じです。
製品名 | WF-1000XM5 | WF-1000XM4 | LinkBuds S |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 | 5.2 |
プロセッサー | 統合プロセッサーV2 | 統合プロセッサーV1 | 統合プロセッサーV1 |
ドライバー | 8.4mm ダイナミックドライバーX | 6mm | 5mm |
コーデック | SBC,AAC,LDAC,LC3 | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC,LDAC,LC3 |
DSEE | DSEE Extreme | DSEE Extreme | DSEE Extreme |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体:8時間 ケース込:24時間 | 本体:8時間 ケース込:24時間 | 本体:6時間 ケース込:21時間 |
充電端子 | Type C ワイヤレス充電 | Type C ワイヤレス充電 | Type C |
充電時間 | 本体:1.5時間 ケース:2時間 3分で60分再生 | 本体:1.5時間 ケース:3時間 5分で60分再生 | 本体:2時間 ケース:3時間 5分で60分再生 |
防水 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ノイズキャンセリングマイク6基 (フィードフォワード×1、フィードバック×2) ノイズキャンセリングプロセッサーQB2e | ノイズキャンセリングマイク4基 (フィードフォワード×1、フィードバック×1) | ノイズキャンセリングマイク4基 (フィードフォワード×1、フィードバック×1) |
外音取り込み | ◯ | ◯ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | ◯ | ◯ |
360 Reality Audio | ◯ | ◯ | ◯ |
ヘッドトラッキング | ◯ | – | ◯ |
クイックアクセス | ◯ | – | ◯ |
重さ | 本体:約5.9g ケース:約39g | 本体:約7.3g ケース:約41g | 本体:約4.7g ケース:約35g |
価格 ※公式サイト参考価格 | 41,800円 ポイント10%還元 | 36,300円 ポイント10%還元 | 26,400円 ポイント10%還元 |
再生時間などは変わりませんが、ドライバーサイズがアップして、コーデックも新たにLC3に対応しました。
価格も4万円台に突入したけどね……。
ソニー WF-1000XM5 外観・付属品
それではWF-1000XM5の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ|サステナブル
WF-1000XM5のパッケージは前回と変わっていないですね。全部プラスチックフリーでできたエコなやつです。
開けたらこんな感じです。前作と一緒なのでワクワク感みたいなのはないですね。
付属品|イヤーピースが変わったよ
- 新ノイズアイソレーションイヤーピース SS / S / M / L
- USB Type Cケーブル(なければ削除)
- マニュアル
イヤーピースは前作と比べても仕様が異なっていて、
前回のイヤーピースよりも傘の厚みを少し薄くしているみたいです。
あと、SSサイズも新たに追加されたみたいですね。前作よりペア数が増えています。
素材的には、WF-1000XM3に付属していたトリプルコンフォートイヤーピースに近くなった気がしますね
新たにフィルターが搭載していて、ノズルに耳垢が入らないようになっていますが、この理由について後でお伝えしますね。
充電ケース・本体|めっちゃコンパクトに
で、本体がこちら!
前作より丸っこくてPOPなフォルムになりましたね。
厚みも薄くなって、ポケットにも入れやすくなりました。
WF-1000XM4と比べるとこんな感じです。とてもコンパクトになりましたね。
充電ケースのデザインはWF-1000XM5の方が好きかなー。
他社のワイヤレスイヤホンと比べるとこんな感じ。
JBL TOUR PRO 2とかEAH-AZ80よりもコンパクトですね!
AirPods Pro2と同じくらいの大きさになっているのはすごい。
充電端子はUSB Type C。
もちろんワイヤレス充電にも対応しています。むしろつ対応していないと怒る。
充電ケースを開けたらこんな感じ。
本体が滑りやすい印象で、取り出す際に落としそうで怖いですね。
イヤホン本体はこちら! 前作よりかなりコンパクトになりましたね。
横から見たら厚みはそこまで変わらないですかね。
ただ、内側のこのトゥルットゥルな質感は許さん! 俺は前作のマットな質感が好きなんや!!
耳で隠れる部分ではありますけど、靴とかバッグでもエナメル素材だけは絶対に避けるほど、光沢感たっぷりのトゥルットゥルな質感が好きじゃないので、これだけは許さん。
ノズルは前作と同じ口径なので、他社のイヤーピースでもだいたいは使えそうですね。
た〜だ〜っ!!!!!!
今回ノズル側に耳垢フィルターがついていないんですよ。
なんでも、ノズル側に新たに追加したノイズキャンセリング用のフィードバックマイクを備えているみたいで、この効果を最大限まで発揮するためにイヤーピース側にフィルターをつけたみたいなんですよ。
つまり、フィルターがついていないイヤーピースを使うことは推奨できないということですよ!
耳垢がフィードバックマイクに付着して不具合を起こしたり、付属イヤーピースありきのノイズキャンセリングなので遮音性が落ちたりする可能性が高いということですよ。
イヤーピースを変えたい派としては致命的な仕様……。フィルター付きのイヤーピースを選ばないといけないですね……。
フィルター付きコレイルを販売してください。ちなみにコレイルは装着できますし、
充電ケースにも干渉しません。
最後に重さですが、総重量は48.3g、本体片耳の重量は5.7gです。
前作が総重量は54.0g、本体片耳の重量は7.2gです
総重量は5gほど、本体も1.5gほど軽くなっていますね。
イヤホンてこの軽さは強い。
AirPods Proの場合、ケースがある61.2g、本体が5.4g。
ほぼAirPods Proクラスの軽さになりましたね。
ソニー WF-1000XM5 レビュー
音質|かなり進化したし、かなり好き
音質ですが、これはWF−1000XM4より大きくアップデートしているように感じました。
WF−1000XM4も価格や機能性を考えれば十分高音質ですが、さらにレベルアップしています。
傾向も少し異なる印象で、前作同様にバランスが良いサウンドでありつつも、高域の柔らかい感じや全体的に落ち着いたトーンが払拭されたような印象です。
WF-1000XM3のメリハリ感のある音に、WF-1000XM4の緻密で高解像度な音を足したような感覚でしょうか。
さらに音の解像度感も上がって一音一音が把握しやすくなり、ノリよく楽しくも純度の高い音になりましたね。
Technics EAH-AZ80と比べると?
Technics EAH-AZ80よりもさらに高解像度ではありますが、音の響きの良さや美しさはEAH-AZ80が勝りますね。
音色的にはTechnicsの方が好きなので、WF-1000XM5は好みに合わないかな?と思ってましたけど、音質だけで選んだとしてもどっちが良いかかなり迷うレベルです。
現状では判断できないので、もう少し使い込んでみます。それくらい僅差の評価。
DENON PerL Proと比べると?
DENON PerL Proとも比べてみましたが、さすがに負けますね。
PerL Proの方が低域の立体感があり、音場も広く、一音一音の解像度感がより緻密なように感じました。
ただ、価格差は約1万ほどありますし、機能性はWF-1000XM5の方が圧倒的に高いなかで、PerL Proに近いレベルまで音質は良いですね。
他のワイヤレスイヤホンと比べると?
他にもMOMENTUM True Wireless 3やFoKus Mystiqueと比べてどっちがいい?という意見もあるかと思いますが、まだそこまでは検証できていないので、まだまだ使い込んでみます。
音質(暫定) | |
高音 | (4.8) |
中音 | (4.8) |
低音 | (4.8) |
装着感|前作よりは良くなっている
装着感は前作よりとても良くなっていますね。
ただ、他のイヤホンと比べるとトップクラスに良いというわけではありません。
「普通だった装着感が、けっこう良くなった!」くらいの感覚で、感動レベルというわけではないですね。
実際に装着して見るとこんな感じ。
前作のWF−1000XM4と比べても、筐体がかなり小ぶりになっているのがわかると思います。
前からの飛び出しもめっちゃ少なくなっていますね。
ただ、内側がトゥルトゥルした素材になったので、汗とかで滑り落ちてこないか少し心配。
装着感はEAH-AZ80やBose QuietComfort EarBuds IIの方が良かったですね。
ジョギングとかで使ってみないとなんともなので、とりあえずしばらく運用してみます。
装着感(暫定) | (4.5) |
ノイズキャンセリング|トップクラスの強烈さ
SONY WF-1000XM5のノイズキャンセリングは、かなりの強烈さです。
前作のWF−1000XM4よりも中高域のノイズをさらに抑えつつ、低域の振動音もより遮音できている印象ですね。
Bose Quietcomfort EarBuds IIや AirPods Pro(第2世代)Technics EAH-AZ80と比べてみましたけど、感覚としてはこんな感じ。
Quietcomfort EarBuds II ≒ WF-1000XM5 > AIrPods Pro2 > EAH-AZ80 ≒ WF-1000XM4
帯域によってはBoseの方が良い気がするし、流す音源によってはWF-1000XM5の方が良い気がします。
レビュー執筆時点では屋外では一回しか使ったことない状態なので、まだ暫定評価です。
ノイズキャンセリング(暫定) | (5.0) |
外音取り込み|そこまで変化ない?
SONY WF-1000XM5の外音取り込みですが、これはWF−1000XM4より大きくパワーアップしている感じではない印象でした。
もちろん性能はアップしているんですけど、わりと微々たる差という感じ。
なんだったら下位モデルのLinkBuds Sの方が外音取り込み性能高いんですよね。せめてあれくらいのレベルは欲しかった。
他の製品と比べると暫定でこんな感じ。
AirPods Pro2 >>> EAH-AZ80 > LinkBuds S > QuietComfort EarBuds II > WF-1000XM5 >WF-1000XM4
決して外音取り込み性能が悪いわけではないですよ? むしろ全然実用的!
ただ、AirPods Pro2やEAH-AZ80のように”完全に耳に何もつけていないような感じ”ではなく、少しホワイトノイズがあってマイクで拾った感のある音なので、やや閉塞感があります。
外音取り込み機能は、個人的にはノイズキャンセリングよりも重要視しているポイントなので、もう少し頑張って欲しかった。
外音取り込み(暫定) | (4.6) |
操作性|前作よりかなり改善された
SONY WF-1000XM5の操作性ですが、これは前作よりかなり改善された感じですね。
操作は前作同様にタッチパネルでの操作します。
WF−1000XM4の場合だと外音モードの切り替え時に「ノイズキャンセリングモード」と女性の声でアナウンスが流れていたのですが、今回は「ピロローン」という通知音のみになって切り替えが速くなりました。
LinkBuds SやWH-1000XM5と同じ仕様になりましたね。
こっちの仕様の方が操作のレスポンスが良くて使いやすいんですよ。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | R側を1回タップ |
曲送り | R側を2回タップ |
曲戻し | R側を3回タップ |
音量を上げる | R側を4回タップ(タップし続けることで断続的に音量が上がっていく) |
音量を下げる | L側を4回タップ(タップし続けることで断続的に音量が上がっていく) |
電話を受ける | 着信中にL or R側を1回タップ |
着信拒否 | 着信中にL or R側を長押し |
通話終了 | 通話中にL or R側を長押し |
外音モードの切り替え | L側を1回タップ |
クイックアクセス | L側を2回タップ |
音声アシスタント | L側を長押し |
ペアリングモードへの移行 | 充電ケースを長押し |
ついに、WF−1000XM4では実質できなかったに等しい音量調整に対応しました!
ただ、その操作方法が4回タップ……。
「4回タップとかめんどくせぇ!」とか思ってましたけど、4回タップした後にそのまま連続してタップし続けることによって断続的に音量を下げ続けたり上げ続けたりできるんですよ。
これが意外と便利で、思ったより不便に感じませんでしたね!
理想はAirPods Pro2やBoseQuietComfort EarBuds IIのようなスワイプによる音量調整ですけど、あれも毎回単発での操作が必要なので、断続的に音量を上げ下げするときはめんどくさい時があります。
この4回タップが結果的に使いやすいかどうか、もうちょっと使い込んでから改めてレビューでお伝えします。
クイックアクセスは超便利だぞ
個人的にうれしいのはクイックアクセスに対応してくれたことですね。WF-1000XM4はありませんでした。
これはWH-1000XM5やLinkBuds Sに搭載されていた機能なんですが、L側を2回タップ(デフォルト設定の場合)することで、あらかじめ設定されたアプリを呼び出すことができます。
そこにSpotify Tapという項目があるのですが、これがめちゃくちゃ良い!
本体をダブルタップすると、Spotifyを呼び出してプレイリストを再生してくれるんですよ。
「なんでもいいからBGM感覚でなんか音楽を聴きたいなー」って時に役に立つんですよね。
選曲するのがめんどくさいけど音楽を聴きたい時ってあるじゃないですか。
この機能が好きで、LinkBuds Sも個人的には高評価ですし、ヘッドホンのWH-1000XM5も使う機会が多いんですよね。
懸念点としてはSpotifyがハイレゾに対応していないことでしょうか。早よ対応して。
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動についてですが、こちらは問題なさそうです。
WH-1000XM5では出来なかったLDACとマルチポイントの併用もできましたね!(WH-1000XM5はアプデで最近対応しました)
iPhoneとXperiaの2台接続もしてみましたが、切り替わりの際に一瞬片側から音が出ない状態になりすけど、問題なし!
マルチポイントを使ったからといって接続安定性も悪くなることもなく、不満なく使えますね!
スマホとパソコンとか、スマホとタブレットとか、2台使いメインのユーザーとしてはマルチポイントは欠かせません。
通話品質|ノイズ対応力がすごい
マイク性能は前作より少しアップしたかな?という印象ですね。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
WF-1000XM5
WF-1000XM4
雑音を流した状態で録音しましたが、前作よりもバックのノイズを拾いにくくなっているように感じましたね。
とくに風ノイズに対するキャンセリング力がすごい!ほとんど相手に風切り音が入らない!
声の厚みや情報量も増したような感覚で、少し声が聞き取りやすくなったような印象も受けます。
前作の時点でマイク性能はかなりのものだったので正直不満はなかったですけどね。
WEB会議とかで相手に聞き返されることなく、快適に会話をしたい時に便利そうですね。
マイク性能ももう少し使い込んでから、正確な評価をできるようにします。
通話品質(暫定) | (4.8) |
音の遅延|動画ならほぼ遅延なし
SONY WF-1000XM5の映像と音声のズレですが、これは動画では問題なしですね。
前作のWF−1000XM4だとほんの少し遅延があったので、ミュージックビデオを見ると一部ズレが気になったりしてたんですよね。
ちょっとした遅延が解消されて、ストレスなく動画を楽しめるようになりました。
LE AudioのLC3を使えばさらに遅延が少なくなるみたいですが、まだLC3での検証はしていないため、現時点では割愛させていただきます。
遅延の少なさ(暫定) | (4.5) |
まだファーストインプレッションです
ということでWF-1000X5のファーストインプレッションをお送りしました。
もうちょっとガッツリ使ってみないと、音質もノイズキャンセリングも外音取り込み性能も正確に評価できないので、しばらく運用してみようと思います。
「TechnicsのEAH-AZ80」とどっちがいいのか?とか
「Boseとノイキャンどっちが強い?」
「AirPods Pro2」とどっちがおすすめ?」
「音質はランキングでいえば何位?」
「最終的にどれが一番おすすめ?」
みたいな疑問いっぱいあると思うので、8月はWF-1000XM5の比較を中心に、小分けにレビューしていこうと思います。
最終的にはWF-1000XM5を含めた完全ワイヤレスイヤホンおすすめランキングをアップしようと思います。
わりと現時点で、予約してもいいと思うくらい個人的には高評価。
もち、予約しました。
コメント
コメント一覧 (2件)
お待ちしていました!
ノイキャンそういう感じなんですね。
がっつり使用レビューも楽しみにしてます!
クイックアクセスに割り当てたアプリが起動していませんって音声流れる人いませんか?