こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は「VGP 2022 SUMMER」にて、ワイヤレスイヤホン部門(8千円以上1万円未満)で金賞を受賞した、こちらの「Tribit / FlyBuds C1 Pro」をレビューします。
- ハイブリッドANCや外音取り込み機能を搭載
- ドライバーには10mm径PU+PEEK複合素材振動板を採用
- Audiodo社のサウンドパーソナライズ機能を搭載
- 物理ボタンで各種操作はストレスフリー
- 価格は12990円(初回300台限定で3000円OFF)
と、まあこんな感じです。
特に目立った機能はないですが、それぞれの性能が高いコスパ重視の完全ワイヤレスイヤホンといったところでしょうか。
今回はメーカーさんからレビュー依頼を受けたのですが、正直はじめは断ろうと思っていました。
ただ、VGP2022で金賞を受賞していると聞いて、せっかくだから試してみたいと思い引き受けてみました。
果たしてどれほどの実力があるのか、実機を使って検証してみたいと思います。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
総合評価
4.2/5
FlyBuds C1 Pro
- 1万円以下のノイキャン搭載機としては、かなりの音質の良さ
- 広がりのある豊かなサウンドがGood
- 価格にしてはなかなかに良いノイキャン性能
- つまみ操作で直感的に使える
- 外音モードの切り替えが3タップがめんどくさい
- 外音モード切り替え時の通知音が大きい
4.0
高音
4.1
中音
4.1
低音
4.2
装着感
4.2
ノイズキャンセリング
3.8
外音取り込み
4.3
マイク性能
4.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体8時間/ ケース込み36時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約2時間 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 | 約5g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
FlyBuds C1 Pro 外観・付属品
それではFlyBuds C1 Proの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
FlyBuds C1 Proのパッケージはパッケージはこんな感じでとてもシンプル。
オープンすると説明書と本体が出てきます。
付属品|イヤーピース、USB-Cケーブル、マニュアル
- イヤーピース(シリコン製)6ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
イヤーピースはシリコン製(シリコン)のものが本体装着分含め6ペア付属
サイズ展開はかなり豊富なので、どれか一つはフィットしそうですね。
充電用のケーブルはUSB Type Cのものが付属します。
充電ケース・本体
FlyBuds C1 Proの充電ケースは表面がサラサラとしていて、皮脂とかがつきにくそうな感じ。
価格なりの上質な素材感という印象です。
天面にはロゴや装飾などは一切入っていません。
手のひらに乗せてみてもこんな感じ。サイズ感もコンパクトです。
充電端子はUSB Type Cに対応。
ワイヤレス充電には残念ながら対応していません。
充電ケースを開けてみるとこんな感じで、本体も同じベージュカラーになっています。
マット調で、こちらも皮脂がつきにくそうです。
本体もケースから出っ張っているので、わりと取り出しやすいですね。
イヤホン本体はこんな感じ。
背面が、まるでセミオープン型みたいな機構になってますね。
天面には外音モード用のマイクが備わっています。
ノズルはこんな感じで結構浅めなんで、他のイヤーピース使うとしたら、傘が浅いタイプを使う必要がありそうです。
最後に重さですが、総重量は61.7g、イヤホン本体が5.5g。
大体普通くらいの重さですかね。
FlyBuds C1 Pro レビュー
音質|1万円以下ではなかなかの実力
FlyBuds C1 Proの音質は、1万円以下のノイズキャンセリング搭載イヤホンとしては、ふつうに音質がよいですね!
豊かで広がりが良く、非常に聴き馴染みが良いです。
FlyBuds C1 Proの音の特長は次のとおりです。
4.0
高音
4.1
中音
4.1
低音
- 高音:こもり感が全くなく、抜け感と伸びの音。刺さりも全然なく、スムースで聴き馴染みの良い高音といったところ。
- 中音:男性〜女性ボーカル問わずとても明瞭に聴かせるしっとり系の中音。厚みもたっぷりとあり、ギターやピアノの音も艶やかに聴かせる。
- 低音:広がりと迫力を掛け合わせた豊かで臨場感のある低音。
- 音場:コスパと機能性重視のイヤホンとしては、かなり広め。
- 傾向:中低域寄りで柔らかく広がるウォームなサウンド。とにかく聴き心地が良い。
得意なジャンル
- ポップス
- ソウル
- ジャズ
- ヒップホップ
中低域寄りの豊かさを重視しつつ、高域はこもらず、ボーカルも艶やかかつ明瞭な音作りですね!
R&Bやソウルなど、ブラックミュージックテイストのポップスとめちゃくちゃ相性が良いです!
宇多田ヒカルや藤井風、星野源など、ボクが普段聴くアーティストと特に相性が良く、ウォーミーにしっとりと鳴らしてくれます。
1万円以下で買えるノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホンとしては、かなりの音質の良さのように感じました。
ウォームなサウンドが好みの方には超おすすめです!
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装着感|悪くない
FlyBuds C1 Proの装着感はそれなりに良いといったところです。
本体がスティック型を採用していることもあり、本体部はコンパクトで、耳への収まりも良い印象です。
色味もマットなベージュ色で野暮ったさを感じさせません。ただ、カラバリがなく、人によってはブラックも欲しいのでは?とも思いましたね。
前から見ると若干飛び出している感はありますが、目立ちすぎずといったところですね。
通勤中に使ってみましたが、特に耳から落ちそうな感覚もなく、不満なく使えましたね。
ただ、ジョギングなどスポーツ用途で使うと、ホールド力が心許ないカモとも感じました。
装着感 | (4.0) |
ノイズキャンセリング|なかなかの遮音性の高さ
FlyBuds C1 Proのノイズキャンセリング性能は約1万円としては、なかなかの遮音性の高さのように感じました。
通勤中に使ってみましたが、電車の下から響くような走行音や空調音など、低域から高域までしっかりと遮音できていましたね。
音楽を流せば雑音はほとんど気にならないです。風切り音は少し入りますが、あまり気にならない程度ですね。
2万-3万クラスとまではいかないですが、1万円前後のノイズキャンセリングイヤホンの中では、かなりハイレベルだと思います。
作業や音楽に集中したい方におすすめできますね!
ノイズキャンセリング | (4.2) |
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外音取り込み|音楽を止めれば会話ができるレベル
FlyBuds C1 Proの外音取り込みは1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンとしてはそれなりには良く、音楽を止めれば装着している状態でも周りの音は聞こえやすいですね。
コンビニやスーパーでのお会計時や、駅のアナウンスも聞き漏れなく集音できますね。
ただ、自分の声はモゴモゴとして聞こえるような印象で、少し会話はしにくいように感じました。
BGM感覚で音楽を聴きながら会話をするのは難しいですが、レジなどワンポイントで使うには実用的な集音性能のように感じました。
外音取り込み | (3.8) |
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操作性|つまみ操作で快適!ただ、欠点も
FlyBuds C1 ProはAirPods Proのようにつまみ操作に対応しており、誤動作がなく直感的に操作を行えます。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回タップ |
曲送り | R側を2回タップ |
曲戻し | L側を2回タップ |
音量を上げる | L側を長押し |
音量を下げる | R側を長押し |
外音モードの切り替え | R側を3回タップ |
音声アシスタント | L側を3回タップ |
再生・停止、曲送り・戻し、音量操作、外音モードの切り替えなど、基本操作が網羅的に行えるのは評価できるポイントですね。
またアプリで「ノイズキャンセリングオフ」をオフにする機能もあるので、ノイズキャンセリングと外音取り込みもスムーズに移行できます。
ただ、外音モードの切り替えが「R側3回タップ」というのがややわずらわしいです。
さらに、ノイズキャンセリングに移行する際「ポロンっ」という音が鳴るのですが、通知音大きすぎ!
「ポロン!」じゃなくて、ちょっと音割れして「ボロンッ!!」みたいな音になってるじゃないですか。
ちょっとこの音が苦手で、外音モードの切り替えをあまりしたくないと感じたほどです。
操作性は良いのに、外音モードの切り替え周りが残念ですねー。
アプリ|パーソナルサウンドが優秀
FlyBuds C1 Proはアプリに対応していますが、カスタマイズできる項目は少なめです。
アプリでできることは次のとおりです。
- パーソナルサウンド
- 外音モードの切り替え
- イコライザー設定
- ファームウェアアップデート
パーソナルサウンド
ユニークな機能として「パーソナルサウンド」というものがあります。
スウェーデンの「Audiodo社」のサウンドパーソナライズ機能を用いているのですが、これは聴力テストを行い、自分に最適なイコライザーを自動で設定してくれる機能です。
実際に僕がテストした結果はこんな感じ。
他社のパーソナルアプリと比べても、聴力検査が聞こえにくい印象で、かなり厳密に調整してくれているのでしょうか。
中高域がどうも聴こえにくいようで、低域だけを減衰させたような波形になりましたね。
この設定にすると、中低域寄りだった音がフラットに近い状態になり、ボーカルを中心によりスッキリと聴けるように感じましたね。
ただ、デフォルトの方が個人的には好みでした。こちらはとりあえず試してみると良いと思います。
外音モード
外音モードの設定は、外音取り込み量やノイズキャンセリング量の調整などはできません。
ただ、「ノイズキャンセリングオフ」をオフにする機能があります。
操作性の項目でも伝えましたが、これはありがたい。
イコライザー設定
イコライザー設定では、あらかじめ用意されたプリセットからイコライザーを設定できます。
個人的にはどれも極端な波形のものばかりな印象で、使いにくいように感じました。
これならパーソナルモードを使ったほうが良いですね。
できることとしてはこれくらいです。
アプリは以下のリンクからダウンロードできます。
通話品質|それなりの良さ
FlyBuds C1 Proのマイク性能ですが、それなりに良いように感じましたね。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
無音状態だと音が近くて、声を明瞭に届けやすいように感じました。
おそらくスティック型を採用していることもあり、口元とマイクの距離が近いため、より明瞭に声を伝えやすいのだと思います。
雑音を流した状態で録音すると、バックのノイズは完全には消えないものの、相手にノイズを伝えすぎずに声を明瞭に届けてくれるように感じました。
通話品質 | (4.3) |
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音の遅延|気にならない程度
FlyBuds C1 Proの映像と音声のズレですが、若干感じる程度で、ほぼ違和感なしといったところ。
「ずとまよ。」のような映像と音楽がピッタリとあっているタイプのPVだと、ほんの少しズレますが、YouTubeなど動画鑑賞だとほぼ気になりません。
ゲームだと少しズレが気になるので、FPSや音ゲーといったゲームようとには向いていません。
遅延の少なさ | (4.0) |
FlyBuds C1 Pro まとめ
FlyBuds C1 Proをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.2/5
FlyBuds C1 Pro
- 1万円以下のノイキャン搭載機としては、かなりの音質の良さ
- 広がりのある豊かなサウンドがGood
- 価格にしてはなかなかに良いノイキャン性能
- つまみ操作で直感的に使える
- 外音モードの切り替えが3タップがめんどくさい
- 外音モード切り替え時の通知音が大きい
4.0
高音
4.1
中音
4.1
低音
4.2
装着感
4.2
ノイズキャンセリング
3.8
外音取り込み
4.3
マイク性能
4.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体8時間/ ケース込み36時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約2時間 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 | 約5g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
FlyBuds C1 Proはこんな人におすすめ
- 予算1万円以下でコスパ重視の完全ワイヤレスイヤホンを探している
- 中低域が豊かでウォームなサウンドが好み
- ノイキャン・外音取り込み・マイク性能など利便性が全体的に良いものが欲しい
FlyBuds C1 Proは1万円以下としては音質・機能性ともにバランスの取れた製品のように感じました。
特に良いと感じたのは音質。ウォームで広がりのあるサウンドで、ブラックミュージックテイストの楽曲を聴くときにピッタリでボク好みでしたね!
1万円以下としてはノイズキャンセリング性能も高く、マイク性能も良いし、外音取り込みもそれなりには使えるレベル。外音モードの切り替え時の音の大きさが少し気になりますけどね……。
こだわりがなければ「これで十分やん」と思えるほどの実力はあるように感じましたね!
以上! FlyBuds C1 Proのレビューをお送りしました。
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