評価:4.5
こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は中国のオーディオメーカー「IKKO(アイコー)」1万円以下で買える有線イヤホン「OPAL OH2」をレビューします。
e☆イヤホンで試聴した時に好印象で、1万円以下の有線イヤホンでランキングを作っても上位に組み込むほどの実力を感じていました。
時間ができたらレビューをしたいな〜と思っていたところ、メーカーさんからナイスなタイミングでレビューのご依頼を頂いただきました。
OPAL OH2は金属と樹脂を融合させた筐体で、ドライバーには10mm高密度ナノカーボン薄膜ダイナミックドライバーを搭載。
1万円以下でありつつ、高品位なパーツを使用したコストパフォーマンスに優れた有線イヤホンです。
自分の環境でじっくり使ってみて、また他社のイヤホンと比較してどれほどの実力があるのか?実機を使って検証していきたいと思います。
総合評価
4.5/5
OPAL OH2
- 1万円以下の有線イヤホンとして実力はかなりのもの
- ニュートラルでクセのないサウンド
- 高いデザイン製
- 豊富な付属品
- 遮音性が低い
4.2
高音
4.3
中音
4.1
低音
4.2
解像度
4.0
迫力
4.5
装着感
▼動画版はこちら!▼
IKKO OPAL OH2 スペック
スペックはこちら!
スペック一覧 | OPAL OH2 |
---|---|
形式 | カナル型 |
ドライバー | 高密度ナノカーボン薄膜10㎜ダイナミックドライバ― |
インピーダンス | 32Ω |
再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz |
音圧感度 | 107dB/mW |
ケーブル | ステレオ3.5㎜ MMCX着脱式ケーブル(銀メッキ単結晶銅) |
コード長 | 1.2m |
リケーブル対応 | ◯ |
リモコンマイク | × |
カラバリ | ホワイト、ゴールド、グリーン、グレー |
保証期間 | 1年 |
OPAL OH2のカラーバリエーションは豊富でWHITE、GRAY、GREEN、GOLD、PURPLEの5色展開となっています。
今回はホワイトをお送りいただきました。
OPAL OH2 外観・付属品
パッケージ
OPAL OH2のパッケージはファンキーな姉御の肩と髪の毛だけがチラッと見えたユニークなデザイン。
開封すると、とても1万円以下の有線イヤホンとは思えないような高級感のある梱包を施されています。
付属品|とても豊富
- シリコンイヤーピース6ペア
- 低反発ウレタンイヤーピース3ペア
- ピンバッチ
- ノズルフィルター予備
- ポーチ
- マニュアル
- マグネット姉御
付属品はとても豊富。ポーチもかなりレザー調で高級感があります。
パッケージでチラッと見えていた裏地マグネットファンキー姉御もついていますよ!
付属するイヤーピースは楕円形のものが6ペア、低反発が3ペアと種類がとても豊富です。
本体・ケーブル
イヤホン本体は金属筐体と透明の「ポリカーポネイト素材」を使用したハイブリッド筐体。透明の部分が樹脂で、白い部分が金属筐体という感じですね。
個人的にはデザイン性もとても良いと思っています。
内側は装飾の少ないツルッとしたシンプルなデザイン。
ノズルの形状がかなり特殊で、穴が細くて極楕円形になってるような感じですね。
着脱部のコネクタは、汎用性の高いMMCXを採用しています。
ケーブルは銀メッキ単結晶銅を採用した、グレードが高いケーブルを採用していますね。
耳かけ部は形状固定型になっているので、耳の形に合わせて自由に変形はできません。
分岐部も金属パーツで覆われています。アジャスターもついているので、分岐部からのケーブル長も調整しやすいですね。
プラグはストレートタイプを採用。IKKOの印字もあります。
ケーブルを装着するとこんな感じ。やはりイヤホンのデザインがおしゃれですね。
OPAL OH2 レビュー
音質|聴き心地の良い丁寧なサウンド
OPAL OH2の音質は全体的にクセがなく非常にニュートラル。かといってモニターイヤホンのように一音一音が固くならず、聴き心地の良さを保っています。
音の特徴は以下をご覧ください。
4.2
高音
4.3
中音
4.1
低音
- 高音:一聴してこもりを一切感じさせないクリアな高音。瑞々しさのあふれるウェットな中高音で、聴き心地を重視した音作りのように感じました。管楽器も弦楽器もどちらも卒なくこなせるハイブリッドな鳴らし方ですね。
- 中音:男性・女性問わずボーカルラインが非常に際立つ鳴らし方。男性だと藤井風やONE OK ROCKのような「高音に少しだけしゃがれ感」のあるアーティストが心地良く、女性だとヨルシカの「夏の亡霊」のような高音に寄せたような歌い方の楽曲との相性が良い印象でした。
- 低音:ズンっと響くような重低音は鳴らないですが、スッキリとはしすぎず、迫力のある低音も鳴らします。中低域もなかなかに豊かなのでチル系も心地よく聴かせてくれます。
- 音場:横に広がるようなサウンドフィールド。半開放型のように抜けが良い印象です。
- 傾向:フラットに近い少しボーカル寄りの音作り。
- 解像度:1万円以下の中で解像度はかなり高め。音の粒立ちが良く、それでいて一音一音が柔らかい音作りのように感じました。
得意なジャンル
- オールジャンル
基本オールジャンルOKですね。ロック、ポップス、クラシック、ジャズ、なんでもいけます。強いて言えばポップスが一番得意かなという印象ではありました。
eイヤホンで試聴した時も音質が良いと思っていましたが、しっかり自宅で聴いてみても相応の実力はありましたね。
1万円以下の有線イヤホンのなかでは、とくに実力の高いように感じました。
同価格帯の有線イヤホンと比べると?
製品名 | OPAL OH2 | TITAN S | T3 PLUS | A4000 |
高音 | (4.2) | (4.3) | (4.1) | (4.4) |
中音 | (4.3) | (4.3) | (4.2) | (4.4) |
低音 | (4.1) | (4.1) | (4.2) | (4.2) |
傾向 | ニュートラル系の万能型サウンド | 金属的な余韻たっぷりサウンド | 柔らかなウォーム系サウンド | スッキリ系ナチュラルサウンド |
DUNU TITAN Sと比べると、音の傾向自体が異なるような印象でしょうか。TITAN Sは金属的な響きが美しい余韻を感じる音作りです。
対してOPAL OH2は余韻も少し含ませつつもニュートラルな音の鳴らし方ですね。どちらが上というわけでもなく、音質の好み次第のように感じましたね。
1万円以下で個人的に好きなのはTinHIFI のT3 Plusというイヤホン。こちらは柔らかめでゆったりとした音作りです。音の解像度感はOH2の方が上に感じますが、T3 Plusのチューニングは個人的に好きなので甲乙つけがたいですね。
音の傾向だけで言えばFinal A4000と近いようにも感じましたね。価格差は離れているため実力はA4000の方が全体的に上ですが、高域のサラッとしたニュートラルな音作りが少し似ているようにも感じました。
OH2の方が少しハイブリッド筐体ということもあり、金属的な余韻が少し乗っているようにも聴こえましたね。
どれが一番良い?と聞かれても答えにくいところではあります。ただ、OH2はあらゆるジャンルに合わせやすく、音もクセがない万能型のイヤホンのように感じましたね。
1台でさまざまなジャンルを聴きたいという方に、OH2良い選択肢なのではないでしょうか!
装着感|イヤーピースのおかげでピッタリ
まず、OPAL OH2の装着感は楕円形のイヤーピースのおかげでピッタリとフィットしてくれますね。まるでプロが装着するイヤモニのようにピッタリと収まってくれます。
内側はヒヤッとする感じでもないので冬場に使っても冷たくなりません。なによりデザイン性も良いためスマートに着飾ってくれますね。
遮音性は悪め
OPAL OH2を使っていて気になったのが遮音性の悪さ。耳内は密閉されており、イヤーピースに間にスキマが空いてる感じはないのですが、わりと外の音が聴こえやすい印象です。
イヤホンの構造的な問題なのでしょうか。通勤中に使うと電車の走行音が入りやすいため、音量を上げないと音楽に集中できないような感じですね。
作業に集中したい方や、屋外で音楽に没入したい方には向いていないように感じましたね。
IKKO OPAL OH2 まとめ
総合評価
4.5/5
OPAL OH2
- 1万円以下の有線イヤホンとして実力はかなりのもの
- ニュートラルでクセのないサウンド
- 高いデザイン製
- 豊富な付属品
- 遮音性が低い
4.2
高音
4.3
中音
4.1
低音
4.2
解像度
4.0
迫力
4.5
装着感
- 1万円以下でおすすめの有線イヤホンを探している
- クセが少なくあらゆるジャンルとの相性が良いイヤホンを探している方
- 高解像度だけど柔らかく聴き心地の良いサウンドが好き
総評して1万円以下の有線イヤホンという中では、音質、デザイン性、付属品の充実さを含めコスパが非常に高い有線イヤホンのように感じました。
ニュートラルな音質でありつつも、聴き心地の良さとかを残しているため、どんなジャンルでも卒なく鳴らしてくれますね。
初心者の高級有線イヤホンのデビューにも、オーディオマニア型のサブ機としてもおすすめなので、またぜひ気になった方をチェックしてみてください!
以上、OPAL OH2のレビューをお送りしました。
コメント