評価:5
こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は骨伝導イヤホンのパイオニア的メーカー「Shokz」より、低音が強化された最新フラグシップモデル「OpenRun Pro」をご紹介します。
この骨伝導イヤホンはマジですごいですよ!
前作の大ベストセラー「Aeropex」の低音が大幅に強化され、感覚的には骨伝導イヤホンを超えてもはやスピーカーです。
実際にAeropexと比べるとどれほどの実力になっているのか? 今回はOpenRun Proをメーカー様より提供いただいたので、実機を使ってレビューしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
総合評価
5/5
OpenRun Pro
- 骨伝導とは思えない低音の豊かさ
- BGMどころかスピーカー感覚で聴ける
- 超軽快な装着感
- 長時間装着していても痛くなりにくい
- マルチポイント対応
- バッテリー周りも大幅に強化
- 充電が独自規格でケーブルが増える
3.8
高音
3.8
中音
3.6
低音
5.0
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.5
マイク性能
5.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体10時間 |
コーデック | SBC | 充電時間 | 約10時間 |
ドライバー | 骨伝導 | 充電端子 | 独自規格 |
専用アプリ | ※◯ 対応予定 | 防水 | IP55 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 29g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 2年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
他のShokz製品との比較は以下の記事をご覧ください。
Shokz OpenRun Pro 概要
- 大ヒットモデル「Aeropex」の正統後継機
- Shokz TurboPitchにより低音が大幅に強化
- 最大10時間連続再生に対応
- 前作より20%小型化を実現
- アプリにも対応しイコライザー機能も搭載
OpenRun Proを一言で表すなら「史上最高の骨伝導イヤホン」です。
自信満々で「史上最高」と言えるほどの実力ですよ!
ちなみにメーカーについて、元々「AfterShokz」というメーカー名でしたが、2021年12月よりブランド名を変更し「Shokz(ショックス)」という名前に変更になりました。
呼びやすくていいですね。
OpenRun ProとAeropexのスペックを比較すると?
製品名 | OpenRun Pro | Aeropex |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 |
コーデック | SBC | SBC |
ドライバー | 第9世代 Shokz TurboPitch™ | 第8世代 PremiumPitch™ 2.0+ |
再生時間 ※ANC ON時 | 最大10時間 | 最大8時間 |
マルチポイント | ◯ | ◯ |
アプリ | ◯ 今は未対応 | – |
充電端子 | 独自端子 | 独自端子 |
防水 | IP55 | IP67 |
充電時間 | 約1時間 | 約2時間 |
急速充電 | 5分で最大1.5時間再生 | – |
重量 | 29g | 26g |
価格 | 23,800円 | 19,999円 |
低域の強化と再生時間が伸びただけかと思いきや、急速充電に対応していたり充電時間も短くなったりと他の面でもパワーアップしていますね。
ひとつ残念なポイントはAeropexと比べ、防水性能がIP67→IP55にグレードダウンしたところでしょうか。
ただ、IP67が必要な場面ってあまりないですよね。
普段使いやスポーツ・ジョギング用途であればIP55相当で十分です。
カラーバリエーションは「ブラック」「ベージュ」「ピンク」「ブルー」の4色ですが、クラウドファンディングで購入できるのは「ブラック」と「ブルー」のみのようです
今回はブルーを提供してもらいました。
Shokz OpenRun Pro 外観・付属品
それではOpenRun Proを外観・付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
OpenRun Proのパッケージは、いかにもランニングマンなお兄さんが大きく掲載されています。
開封してみるとキャリングケースがいきなり現れましたね。
付属品|充電用マグネットケーブル、キャリングケース、マニュアル
- 充電用マグネットケーブル
- キャリングケース
- マニュアル
キャリングケースは堅牢なハードタイプを採用しています。バックパックの中に無造作に入れても本体が壊れる心配がありませんね!
ちなみに中はこんな感じ。収納部はOpenRun Pro 専用に設計されているので、小型のヘッドホンを入れれないですね。
上蓋の裏にはマグネットケーブルを収納できます。
充電用のマグネットケーブルは独自規格を採用。
充電はしやすいのですが、OpenRun Pro用にケーブルを専用で用意しておくのは邪魔だしめんどくさいですね。個人的にはUSB-Cが良かった。
本体|Aeropex同様に超軽量
OpenRun Proの本体は前作のAeropex同様に29gと超軽量設計です。Aeropexより3gだけ重たくなってますね。
側面には「Shokz」のロゴが印字されています。この側面部がAeropexよりも少し短くなったように感じますね。
実際にAeropexと比べ、20%ほどサイズが小さくなっているようです。
左ドライバー部には再生/停止などを行う「マルチファンクションボタン」が搭載。
右底面には音量兼電源ボタンが備わっています。
ボタン部の側面には充電用のマグネット端子が備わっています。
ドライバー部は大型で、まるでウーファーでも積んでいるかのよう。
本体はチタンフレームを採用しており、こんな風に引き伸ばしても折れる心配がありません。耐久性はかなりのもの!
最後に重さですが、実測値は28.4g!公称値である「29g」よりも軽い!
Aeropexは26gでしたが、正直重さはほぼ変わらない印象ですね。
Shokz OpenRun Pro レビュー
それではOpenRun Proをしばらく使ってみましたので、詳細なレビューをお送りしていきます。
装着感|何もつけていないかのような軽快さ
OpenRun Proの装着感は前作のAeropex同様、何も着けていないかのような軽快さです。
長時間装着していても、こめかみに痛みが発生しにくいですね。
カラーはブルーですが色味が際立ちすぎず、ある程度髪の毛が長くてブラックであれば目立たずに装着できそうです。
OpenRun Proを装着した状態で長時間ジョギングしてみましたが、装着位置がこめかみ部に安定したままでした。
骨伝導ということもあり耳がオープンな状態なので、長時間着けていても耳が痒くなったり閉塞感を感じたりせず、超開放的に使えますね!
テレワーク中やオフィスでの業務中にBGM感覚で音楽を聴いたり、ジョギング・ワークアウト用にも最適です!
ちなみにボクは以下のシチュエーションで使うことが多いです。
- 子供と公園で遊ぶとき
- 家で洗い物をしているとき
- リビングでブログを書いている時
家族から声をかけられた際、すぐに気づける状態で音楽を聴きたいときに使うことが多いですね。
次に紹介する音質の良さと相まって、BGM用途としては最高すぎるイヤホンですよ!
装着感 | (5.0) |
音質|もはやスピーカー
OpenRun Proの音質は骨伝導イヤホンの中で間違いなく一番音質が良いですね!(Unique Melody mestは比較したらダメよ)
骨伝導イヤホンを超えて、自分専用のスピーカーのような感覚でBGMを聴けます。
3.8
高音
3.8
中音
3.6
低音
- 高音:音のザラつきや破綻が一切なく、スムースで聴き心地のよい高音。伸びも非常に良くブラス系の楽器も歯切れよく鳴らしてくれます。
- 中音:騒がしい環境でもボーカルが埋もれることなく、ジャンル問わずにクリアに鳴らしてくれますね。骨伝導でありつつも厚みをしっかりと感じられます。
- 低音:前作のAeropexと比べ非常に豊かな低音が出ますね。立体的で迫力もしっかりと感じられ、本当にスピーカーで聴いているような感覚になります。
- 音場:耳を塞がないため、耳の外側でスピーカーから聴いているかのような広大な音場を提供してくれます。
- 傾向:中低域寄りで聴き心地のよい音作り。
- 解像度:骨伝導イヤホンの中では間違いなくトップ。
得意なジャンル
- ポップス
- ヒップホップ
- EDM
骨伝導イヤホンのような利便性重視のイヤホンで「音質」に感動したのは初めてかもしれません。カフェの店内でBGMを聴いているような感覚をイヤホンで再現できますね!
一度OpenRun Proの音を聴いてしまうと、絶対にAeropexには戻れません。それほど骨伝導イヤホンとは思えないような豊かで臨場感のあるサウンドを鳴らします。
操作について
OpenRun Proの操作は物理ボタンを採用しています。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | マルチファンクションボタンを1回押す |
曲送り | マルチファンクションボタンを2回押す |
曲戻し | マルチファンクションボタンを3回押す |
音量を上げる | 音量+ボタンを押す |
音量を下げる | 音量-ボタンを押す |
電話を受ける | マルチファンクションボタンを1回押す |
着信拒否 | マルチファンクションボタンを2秒間長押し |
通話終了 | 通話中にL or R側を長押し |
音声アシスタント | マルチファンクションボタンを2秒間長押し |
ペアリングモードへの移行 | 電源OFF時に音量+ボタンを長押し |
「再生/停止」「音量アップ」「音量ダウン」のボタンがそれぞれ独立しており、ストレスのない操作が可能ですね。ボタンの押し心地もちょうど良い感じです。
操作性については気になる点は特にないですね。
マルチポイントにも対応
OpenRun Proは2台のデバイスに同時に接続できる「マルチポイント」にも対応しています。
この機能があれば毎回ペアリング設定することなく、iPhoneとiPad、iPhoneとMacなどの2台のデバイスで、音を鳴らした側のデバイスに接続先を自動で切り替えてくれるのですよ。
iPhoneで音楽を聴いていて、途中でiPadでYouTubeを見たくなった時に超便利ですよ!
マルチポイントの素晴らしさについては以下の記事で熱く語っておりますので、あわせてご覧ください。
マルチポイントの設定方法は少しややこしいので解説します。
- 電源<+>ボタンを長押ししてペアリングモードにする
- 電源<+>ボタンは長押しした状態で、ペアリングモードになってからマルチファンクションボタンを長押し
- アナウンスが流れたらデバイスのBluetooth設定よりペアリング
こちらでマルチポイントによるペアリングが完了します。
音漏れについて
骨伝導イヤホンはその特性上、音漏れがしやすい製品になります。今回どれほど音漏れするのか、Aeropexと聴き比べてみました。
Androidスマホで音量70%ほど(ボクが普段ノリの良い音楽を楽しむときの音量)で検証しました。
音漏れ検証時点から動画が始まります。
Aeropexと比べても音漏れ量はさほど変わらず、電車や図書館などで激しい楽曲を聴くのには向いていないですね。
スタバなどガヤガヤとしたカフェ店内でBGM感覚でゆったりと聴いたり、ジムでトレーニングする程度であれば周りも気にならなさそうです。
通話品質|ノイズが入りにくい
OpenRun Proのマイク性能ですが、音声はクリアでノイズも入りにくく、かなり品質は高いように感じました。
実際の音声も録音してみましたので以下の録音データを聴いてみてください。
声だけを浮き彫りにしたような聞こえ方で、WEB会議用途にもかなり使えそうですね。
耳をふさがないため長時間装着していても耳が痛くならず、ずっとスピーカーで会話をしているように快適に使えますね。
カナル型と違い自分の声も頭の中でモゴモゴと響いたりもしないので、ストレスなく通話ができます。
友達との長電話やオンライン飲み会でも使えますね!
通話品質 | (4.5) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|動画を見る
OpenRun Proの映像と音声のズレですが、動画を見る程度であればほとんど気になりません。
YouTubeやプライムビデオを見るくらいであれば違和感なく視聴できますね。
こちらも耳を塞がず、アクションシーンでも迫力のあるサウンドで体感できますよ。
スマホゲームをすると 遅延が少し気になるので、FPSや音ゲーには向いていないですね。
遅延の少なさ | (4.5) |
Shokz OpenRun Pro まとめ
OpenRun Proをまとめると以下のとおりです。
総合評価
5/5
OpenRun Pro
- 骨伝導とは思えない低音の豊かさ
- BGMどころかスピーカー感覚で聴ける
- 超軽快な装着感
- 長時間装着していても痛くなりにくい
- マルチポイント対応
- バッテリー周りも大幅に強化
- 充電が独自規格でケーブルが増える
3.8
高音
3.8
中音
3.6
低音
5.0
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.5
マイク性能
5.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体10時間 |
コーデック | SBC | 充電時間 | 約10時間 |
ドライバー | 骨伝導 | 充電端子 | 独自規格 |
専用アプリ | ※◯ 対応予定 | 防水 | IP55 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 29g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 2年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
Shokz OpenRun Proはこんな人におすすめ
- 骨伝導で一番良いイヤホンを探している方
- 耳を塞ぐカナル型タイプのイヤホンが苦手な方
- オフィスでBGM感覚で音楽を聴きつつWEB会議にも使いたい方
- ジョギングやワークアウト用に使いたい方
- 子育て中のママ・パパ
※タブで切り替えができます
特性上、音漏れが多かったり遮音性が悪かったりするため、電車の中での使用には向いていません。
しかし、その音質の良さと耳を塞がないスタイルから、周りの状況にも気をつかいつつスキマ時間でも音楽に浸りたい方や、カナル型のイヤホンが耳に合わない人にはぴったりなイヤホンだと感じました。
ボクも子供が生まれてから音楽を聴く時間が本当に少なくなってしまいましたが、OpenRun Proがあれば公園で遊びつつ高音質でBGMを聴けます。
最近使っているオーディオ機器のなかでは使用頻度が特に高く、愛機として1軍入りしています。
Aeropexからの進化が素晴らしく、本当に自分だけに聴こえるスピーカーのような感覚で使えますよ!
以上!OpenRun Proのレビューをお送りしました。
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動画でも詳しく解説しています。
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