こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はゼンハイザーのワイヤレスヘッドホン、エントリーモデルの「ACCENTUM Wireless」、フラッグシップモデルの「MOMENTUM 4 Wireless」、そして新作のミドルクラス「ACCENTUM Plus Wireless」の3製品を徹底比較します。
ACCENTUM Plus Wirelessが2024年2月に発売されて、ついにゼンハイザーのワイヤレスヘッドホンの松・竹・梅が揃ったわけですが、それぞれどれがおすすめなのか? どんな人におすすめなのか?
良かった点やイマイチな点を含めて紹介していきます。
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ACCENTUM、ACCENTUM Plus、MOMENTUM 4 Wireless スペック比較
以下に、ACCENTUM Wireless、ACCENTUM Plus Wireless、MOMENTUM 4 Wirelessの主なスペックを比較した表を作成しました。
スペック項目 | ACCENTUM Wireless | ACCENTUM Plus Wireless | MOMENTUM 4 Wireless |
---|---|---|---|
ドライバー | 37mmダイナミック | 37mmダイナミック | 42mmダイナミック |
周波数特性 | 10Hz ~ 22,000 Hz | 10 ~22,000 Hz | 6Hz 〜 22kHz |
無線規格 | Bluetooth 5.2 + Class 1 (最大10mW) | Bluetooth 5.2 + Class 1 (最大10mW) | Bluetooth 5.2 + Class 1 (最大10mW) |
コーデック | SBC, AAC, aptX, aptX HD (48kHz / 24bit ) | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive (48kHz / 24bit ) | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive (96kHz / 24bit ) |
ノイズキャンセリング | ハイブリッド | ハイブリッド アダプティブ | ハイブリッド アダプティブ |
外音取り込み | ◯ | ◯ | ◎(シームレス) |
スマートポーズ | – | ◯ | ◯ |
操作 | ボタン操作 | タッチコントロール | タッチコントロール |
オートON / OFF | – | – | ◯ |
マルチポイント | ◯ | ◯ | ◯ |
サウンドパーソナライゼーションモード | – | ◯ | ◯ (ハイレゾオーディオモード96kHz / 24bitとの併用不可 ) |
動作時間 | 最大50時間 (iPhoneボリュームmid、ANC on) | 最大50時間 (iPhoneボリュームmid、ANC on) | 最大60時間 (iPhoneボリュームmid、ANC on) |
充電時間 | 3時間 (フルチャージ) 10分 (5時間動作) | 3.5時間(フルチャージ) 10分(5時間動作) | 2時間 (フルチャージ) 5分 (4時間動作) |
本体重量 | 約222g | 約227g | 約293g |
価格 | 29,300円 | 38,390円 | 54,890円 |
ACCENTUM Wirelessのドライバー構成はそのままに、機能性はMOMENTUM 4 WirelessにしたものがACCENTUM Plus Wirelessって感じですね。
音質や機能性、ノイズキャンセリング性能などにどれほどの差があるのかは、後半にお伝えします。
ACCENTUM、ACCENTUM Plus、MOMENTUM 4 Wireless 外観を比較
それでは3製品の外観をチェックしていきましょう。
充電ケース・本体
ACCENTUM、ACCENTUM Plus、MOMENTUM 4 Wireless3製品を比較するとこんな感じ。
MOMENTUM 4 Wirelessで気になっていたハウジングの溝が……ACCENTUM Wirelessでなくなり、そしてACCENTUM Plus Wirelessで念願の溝復活!! やめて。
ただ、全体を通してシンプルなデザインかつ小ぶりなハウジングのせいか、MOMENTUM 4ほど溝が気にならないんですよね。
ヘッドバンドはACCENTUMとACCENTUM Plusは樹脂素材のシンプルなデザインに対して、MOMENTUM 4はファブリック素材で高級感のあるデザインです。
多分MOMENTUM 4はバンドに高級感があるのに対して、ハウジングがチープだから溝が目立つんですよ。
ロゴも上位モデルになるほど高級感が増していきますね。
アーム部は各モデル無段階の調整が可能。
パッドの素材感はMOMENTUM 4 WIrelessとそこまで変わらず。どのモデルもモチモチふわふわで優しく密閉してくれます。
ハウジングの厚みもACCENTUMとACCENTUM Plusは同じ、MOMENTUM 4は少し厚みがあります。
ヘッドパッドの素材や質感もMOMENTUM 4 WIrelessと変わらない印象です。
デザインだけで見れば、溝のないACCENTUMが一番好みかなー。フラットなハウジングでシンプルかつスタイリッシュに感じます。
1番の違いは物理ボタンまわり。
ACCENTUMは物理ボタンに対して、ACCENTUM PlusとMOMENTUM 4はタッチセンサーを主に使用した操作のため、ボタンは一つしかありません。
あと、ACCENTUMはこの価格では珍しく、ヘッドホンジャックは搭載されていません。つまり、アナログでの有線接続はできず、USB接続かBluetooth接続でしか使えません。
普段使いでは気になりませんでしたが、飛行機内でラジオや放送、テレビを見るときには気になると思います。
最後に重さですが、ACCENTUMは221.1g、ACCENTUM Plusは226.2g、MOMENTUM 4の重量は292.3g
持ってみた感覚でもACCENTUM Wirelessの方がかなり軽いですね。
また、ACCENTUMにはキャリングケースは付属していません。ACCENTUM Plusはややソフトなケースが付属、MOMENTUM 4は完全なハードタイプが付属します。
外に持ち運ぶ時はキャリングケースはけっこう使うので、この差は大きい。
ACCENTUM、ACCENTUM Plus、MOMENTUM 4 Wireless 徹底比較
装着感比較
機種名 | ACCENTUM Wireless | ACCENTUM Plus Wireless | MOMENTUM 4 Wireless |
装着感 | (4.7) | (4.7) | (4.8) |
装着感はACCENTUM WirelessとACCENTUM Plus Wirelessに大きな違いはなく、どちらも軽快かつしっかり密閉できるような装着感ですね。
MOMENTUM 4 WIrelessは大ぶりで耳をガッツリと覆うようなタイプの装着感で、ACCENTUM2機種と比べると少し重みはありますが、こちらも良好です。
それぞれ実際に装着してみるとこんな感じ。
ACCENTUM Wireless
ACCENTUM Plus Wireless
MOMENTUM 4 Wireless
ACCENTUMイヤーパッドもMOMENTUM 4 Wireless 4同様にもちもちですし、耳も痛くなりにくいです。
しばらく使ってみると、MOMENTUM 4 Wirelessが一番重さが分散されて痛みが発生しにくいように感じました。
スマートポーズは欲しい機能
ヘッドホンを外したら自動で音楽が止まる「スマートポーズ」に対応しているのはMOMENTUM 4 WIrelessとACCENTUM Plus Wirelessのみ。
ACCENTUM Wirelessはスマートポーズに対応していないので、ヘッドホンを外しても音楽が自動で止まってくれません。
スマートポーズがないとヘッドホンをふと外したときに音がシャカシャカと外に漏れるので気になるんですよね。
地味に便利な機能なので、個人的にはできれば欲しい機能です。
音質比較
音質についてですが、ボクの聴感上ではACCENTUM WirelessとACCENTUM Plus Wirelessについてはほぼ変わりなし。
一番良かったのはMOMENTUM 4 Wirelessですね。価格差があるので仕方ないですけど。
MOMENTUM 4 Wirelessの音の特徴
MOMENTUM 4 Wirelessの音の特長は次のとおりです。
4.8
高音
4.8
中音
4.9
低音
一言で伝えるならゼンハイザーらしさのある万能でダイナミックサウンド。
高音は自然に抜けていく音というより、豊かに瑞々しく、それでいてフレッシュに鳴らすようなパワフルさと繊細さ、そして美しさをどれも兼ね備えています。
中音のボーカルラインもちゃんと近めに鳴らすよう感覚で、歌モノも全然いけますね。 エレキギターも厚みも超たっぷりで、ラウド・ハードロック系の重厚なギターサウンドもダイナミックに聴かせてくれます。
とくにスゴイのが低音。重低音がヤバい!ちょっとしたスナップ的に入れているバスドラムでも「ドゥオンッ!」という部屋を響かせるかのような重低音が鳴り響きます。これだけ重低音をゴリゴリに鳴らしつつも、バスドラム・ベース・タム・スネア、それぞれの音を聴き分けできる解像度の高さ。
音場はダイナミック感のある広さで、横に自然に抜けていくような感覚ではなく、ライブハウスやスタジアムでハードロック系を聴いている時に体感するような臨場感のあるパワフルな音場の広さを再現します。
ポップスやアニソン・弾き語りまで、基本的にどんなジャンルでもこなせますが、得意なジャンルはやはり重厚なサウンドを活かしたロックや、低音を響かせるヒップホップ・EDMなど、あとは大編成のオーケストラも得意です。
ゼンハイザーといえば、ジャズやクラシックなどアコースティック編成のジャンルが得意な印象を受けますが、MOMENTUM 4 Wirelessは電子音ゴリゴリのサウンドでも超ノリ良く聴かせてくれますね!
これだけダイナミックでパワフルなサウンドでありつつも野暮ったさは全然なく、繊細で響きの良い表現もできるあたり、さすがゼンハイザーといったところです。
ACCENTUM Wireless、ACCENTUM Plus Wirelessの音質
4.6
高音
4.6
中音
4.6
低音
得意なジャンル
- オールジャンル
ACCENTUM Wireless、ACCENTUM Plus Wirelessの音の傾向はゼンハイザーらしい楽器にフォーカスを当てたような音作りで、MOMENTUM 4 Wirelessの基本の傾向は引き継いでいるような感じですね。
高音はMOMENTUM 4 Wireless同様に豊かに瑞々しく、それでいてフレッシュに鳴らすようなパワフルさと繊細さをどちらも持ち合わせる音作りです。
細かな音の緻密さや伸びの良さはMOMENTUM 4 Wirelessが上ですが、価格ほどの差はありません。
中音のボーカルラインも少しの解像度の差はありつつも、こちらもMOMENTUM 4 Wirelessとの差分も少なめ。
一番差分を感じる点が低音の臨場感。MOMENTUM 4 Wirelessは重心が低めでドッシリとした鳴らし方で、バスドラムも空気を揺らすような大迫力サウンドで鳴らしてくれます。
ただ、MOMENTUM 4 Wirelessと違って低音がドッシリとさせすぎずに、高音とのバランスが取れた聴きやすい音作りに変化しています。
ゼンハイザーらしくオールジャンルに適した音作りで、ロック、ポップスはもちろん、ジャズ、クラシック、ヒップホップ、EDMまであらゆるジャンルをこなせます。
ハードロックやEDMをもっとノリ良く楽しみたい場合はMOMENTUM 4 Wirelessの方がおすすめですが、そこまでの迫力は必要ないという場合はACCENTUM WirelessやACCENTUM Plus Wirelessでも良い気がします。
ただ屋外で聴くと、MOMENTUM 4 Wirelessのように低音が効いていた方が雑音に負けず、しっかりと音楽を楽しめる感じはありましたね。
ACCENTUM Plus WirelessになるとMOMENTUM 4 WIrelessと価格差が縮まってしまうので、音質だけで評価すると価格相応にはなってしまいそうですね。
ちなみにACCENTUM Wireless、ACCENTUM Plus Wirelessはほぼ同じと伝えましたが、コーデックの違いによる影響なのか、ACCENTUM Plus Wirelessの方が音の情報量がほんの少し緻密なように感じましたね。
USBオーディオでさらに高音質
今回紹介した3製品はUSBオーディオにも対応しています。
パソコンとの接続はもちろん、iPhone 15に直接USB-C to Cで接続しても音が出ましたね!
Bluetoothとは違ってデータを圧縮しないので、より情報量たっぷりの緻密なサウンドになります。もちろんUSB接続の方が音が良いです。
ただ、意外とBluetooth接続時との音の差分は少ない印象で、音質の良さよりも利便性の高さを重視して、結局Bluetoothで使いそうな感じですね。
サウンドパーソナライゼーションの有無
MOMENTUM 4 WIrelessとACCENTUM Plus Wirelessのみ「サウンドパーソナライゼーションモード」という機能を搭載しているのですが、こちらを使えば自分好みの音に自動で最適化してくれます。
この機能の有無による差はけっこう大きいです。
「もう少しボーカルが前に出てくれたらなー」とか「もっと低音が出てくれたらなー」とか、そんな音質のちょっとした悩みを解決してくれる機能です。
決して「元の音質」が良くなるわけではないですけど、その音質の良さを自分に最適化して最大限まで引き出す機能という感じですね。
サウンドパーソナライゼーションの効果は人によると思いますが、個人的にはサウンドパーソナライゼーションをONにした方が好みの音でしたね。
ただ、MOMENTUM 4 Wirelessはハイレゾオーディオモード(96kHz / 24bit)との併用はできないんですよね……。イヤホンモデルはできるのに……。
ACCENTUM Wirelessはサウンドチェックが使える
ACCENTUM Wirelessはサウンドパーソナライゼーションが使えない代わりに、自分で音楽を聴きながら最適なイコライザーを自分で設定するサウンドチェックが使えます。
ただ、サウンドパーソナライゼーションのほうが精度が高くて、好みのイコライザー設定を作りやすいです。
ノイズキャンセリング比較
機種名 | ACCENTUM Wireless | ACCENTUM Plus Wireless | MOMENTUM 4 Wireless |
ノイズキャンセリング | (4.3) | (4.4) | (4.7) |
MOMENTUM 4 Wirelessが一番強い
MOMENTUM 4 Wirelessのノイズキャンセリング性能はなかなかに強めで、つけた瞬間に周りの雑音がかなり低減されます。音楽を流してしまえば、電車の走行音も気にならないレベルですね。
アダプティブノイズキャンセリングに対応しているので、周りの環境に合わせて自動でノイズキャンセリングレベルを調整してくれますし、風切音もオートで防いでくれるのでなかなか快適です。
ACCENTUM WirelessとACCENTUM Plus Wirelessは同レベル
ACCENTUM Wirelessのノイズキャンセリングは思ったより悪くないですね。超強烈ってわけでもないですけど、電車の中で音楽を流しておけば、雑音があまり気にならないレベルになります。
ただ、MOMENTUM 4 WIrelessと比べるとさすがに負けますね。あちらもノイズキャンセリング性能は他のワイヤレスヘッドホンと比べてもかなり高い方なんで。
ちなみにACCENTUM Plus Wirelessも使ってみましたが、ACCENTUM Wirelessとほぼ同レベルでしたね。アダプティブにも対応しているのでMOMENTUM 4 Wirelessクラスの遮音性を期待しましたが、そこまでのレベルではありませんでした。
ACCENTUM Wirelessは風切り音がそのままだと少しうるさめですが、こちらもアプリで「ウィンドノイズリダクション」を自動にしてあげれば改善されます。
ACCENTUM Plus WirelessはMOMENTUM 4 Wirelessと同じく自動で風切音をカットしてくれる機能があります。
外音取り込み比較
機種名 | ACCENTUM Wireless | ACCENTUM Plus Wireless | MOMENTUM 4 Wireless |
外音取り込み | (4.4) | (4.4) | (4.3) |
意外だったのが、外音取り込み機能。
こちらは逆にACCENTUM WirelessやACCENTUM Plus Wirelessの方がほんの少し自然で、優秀なように感じましたね。MOMENTUM 4 Wirelessの時に感じていた耳が詰まった感が少しだけ少なくなっています。
精度的には、音楽を一番最小音量にしていてギリギリ会話ができるレベルでしょうか。音楽を流さないでおけば、ふつうに家族とも会話ができました。
ちなみにACCENTUM2機種に関しては差分は感じませんでした。
ヘッドホンとしてはなかなか実用的な外音取り込みのように感じます。
操作方法比較
個人的に一番の差分を感じたのは操作性。
MOMENTUM 4 WIrelessとACCENTUM Plus Wirelessは音量調整から再生停止までハウジングを指でスライドして直感的に操作ができるのに対して、ACCENTUM Wirelessは完全に物理ボタンでの操作です。
MOMENTUM 4 WIreless ACCENTUM Plus Wireless | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | R側を1回タップ |
曲送り | R側を前にスライド |
曲戻し | R側を後ろにスライド |
音量を上げる | R側を上にスライド |
音量を下げる | R側を下にスライド |
外音モードの切り替え | R側を2回タップ |
音声アシスタント | 電源ボタンを1回押す |
ペアリングモードへの移行 | 電源ボタンを長押し |
ACCENTUM Wireless | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | 再生・停止ボタンを1回押す |
曲送り | 再生・停止ボタンを2回押す |
曲戻し | 再生・停止ボタンを3回押す |
音量を上げる | 音量+ボタンを1回押す |
音量を下げる | 音量-ボタンを1回押す |
外音モードの切り替え | 電源ボタンを2回押す |
音声アシスタント | 電源ボタンを1回押す |
ペアリングモードへの移行 | 電源ボタンを長押し |
ヘッドホンで物理ボタンだと、どこが音量+ボタンかなのか、電源ボタンなのかがわからないことが多く慣れが必要なので、スライドによる直感的な操作が一番理想です。
またMOMENTUM 4 Wirelessは手に取っただけで自動で電源がONになる機能もあるので、電源をONにするという操作さえも省略できます。
ただこの機能は、どうでもいいときに勝手に電源がONになってしまってペアリングを完了させていまうという妨害もすることがあるので一長一短だったりします。
このスマートな操作ができるかどうかの違いが一番の違いのように感じましたね。やはりスライド操作の方が圧倒的に操作しやすいです。
アプリでできること比較
各モデルアプリでできることは次のとおりです。
- イコライザー
- サウンドパーソナライゼーション(MOMENTUM 4 WIreless、ACCENTUM Plus Wirelessのみ)
- サウンドチェック
- アクティブノイズキャンセリング設定
→アダプティブ設定のON・OFF(MOMENTUM 4 WIreless、ACCENTUM Plus Wirelessのみ) - 側音の調整
- ハイレゾオーディオモード(MOMENTUM 4 WIrelessのみ)
- オンヘッド検出(MOMENTUM 4 WIreless、ACCENTUM Plus Wirelessのみ)
- スマートポーズ(MOMENTUM 4 WIreless、ACCENTUM Plus Wirelessのみ)
- 自動パワーオフ設定
- ファームウェアアップデート
「サウンドパーソナライゼーションモード」「アダプティブノイズキャンセリング」「スマートポーズ」の3項目がMOMENTUM 4 WIreless、ACCENTUM Plus Wirelessのみで使える機能です。
ACCENTUM Wirelessはアプリで使える機能が一部制限されています。
マルチポイントの挙動もいずれも問題なし
マルチポイントの挙動も問題なしで、電源OFFにしたあと再びONにしても、あらかじめペアリングしておいた2つのデバイスに自動で接続されます。
いずれのモデルもaptX Adaptive、aptX HDとの併用も可能で、不便なくマルチポイントも使えます。
遅延もどれも少なめ
遅延もまあまあ少なめです。Prime Videoでアニメを見たり、YouTubeで動画を見るくらいには問題がないレベルです。
PVを見ても違和感がありません。
ゲームモードのようなものはないので、FPSや音ゲーには向いていないですね。
マイク性能比較
機種名 | ACCENTUM Wireless | ACCENTUM Plus Wireless | MOMENTUM 4 Wireless |
マイク性能 | (3.5) | (3.5) | (4.5) |
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
ACCENTUM Wireless
ACCENTUM Plus Wireless
MOMENTUM 4 Wireless
バックで雑音を流した状態で録音しましたが、ACCENTUM WirelessとACCENTUM Plus Wirelessに関しては雑音は抑えられているけどマイク音声がやけにガサついているように感じました。あまりマイク性能は高くなさそうです。
対してMOMENTUM 4 WIrelessはノイズにも強く、肉厚な声でつたえることができるようで、音声も非常に聞き取りやすかったですね。
マイク性能重視で選ぶならMOMENTUM 4 Wirelessがおすすめです。
ACCENTUM、ACCENTUM Plus、MOMENTUM 4 Wireless まとめ
ACCENTUM Wirelessをまとめると以下のとおりです。
製品名 | ACCENTUM Wireless | ACCENTUM Plus Wireless | MOMENTUM 4 Wireless |
音質 | (4.6) | (4.6) | (4.8) |
装着感 | (4.7) | (4.7) | (4.8) |
ノイズキャンセリング | (4.3) | (4.4) | (4.7) |
外音取り込み | (4.4) | (4.4) | (4.3) |
マイク性能 | (3.5) | (3.5) | (4.5) |
価格 | 29,300円 ポイント10% | 38,390円 ポイント10% | 54,890円 ポイント10% |
総合評価 | (4.7) | (4.5) | (4.8) |
良かった点 | ミドルクラスでも妥協のない音質 ハウジングの溝がなくなってオシャレなデザインに 軽快な装着感 マルチポイントに対応 最大50時間再生可能 価格が2万円台と安い | ミドルクラスでも妥協のない音質 サウンドパーソナライゼーションに対応 タッチセンサーによる直感的な操作感 スマートポーズ機能を搭載 軽快な装着感 装着感がなかなか良い 最大50時間再生可能 | ノイキャンヘッドホン上位クラスのサウンド サウンドパーソナライゼーションに対応 タッチセンサーによる直感的な操作感 スマートポーズ機能を搭載 手に取っただけで電源がON 最大60時間と脅威の再生時間 装着感がなかなか良い マイク性能も意外と高い |
イマイチな点 | 自動装着検出がついていない 風切音を自動で軽減してくれない 収納ケースが付属していない aptX Adaptiveには非対応 マイク性能がイマイチ | ACCENTUM Wirelessと音質差はほぼない ハウジングの溝がデザイン的に気になる 96kHz / 24bitに対応していない マイク性能がイマイチ | 定価が5万円オーバーと高め ハウジングの溝がデザイン的に気になる |
こんな人に おすすめ | できるだけ予算を抑えてノイズキャンセリング対応の音質の良いヘッドホンが欲しい | 予算は3万円ほどまでなら出せる ACCENTUM Wirelessの音は気に入っているけど、操作感や使い心地が気に入らない | 予算問わず、音質と利便性ともに最高なワイヤレスヘッドホンが欲しい |
ACCENTUM Wirelessは2万円台と考えれば音質はとても良いと思いますし、デザインもシンプルで好みです。ただ、スマートポーズがついていなかったり、ケースが付属していなかったり、操作が物理ボタンだったりと利便性に欠ける面があります。
MOMENTUM 4 Wirelessは音質・機能性ともに妥協なく使えるモデルですが、その分価格は一番高くなっています。
ACCENTUM Plus Wirelessは両者の良いとこどりではありますが、悪く言えば器用貧乏でMOMENTUM 4 Wirelessがセールで安くなるとその立場がなくなってしまいますね。逆にACCENTUM Plus Wirelessがセールなら全然アリです。
どのモデルを買ったとしても満足のいく完成度だと思いますので、予算や用途に合わせて選んでみてください。ボクは予算が許すなら、なんだかんだMOMENTUM 4 Wireless推しです。
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