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ついにゼンハイザーから、NEWハイエンドワイヤレスヘッドホンMOMENTU……ってだれやお前!!!!

はい、今回は別次元からやってきたゼンハイザーの最新ハイエンドワイヤレスヘッドホン「HDB 630」を紹介します。
価格は95700円! 超高い!
わかりやすく伝えると、MOMENTUM 4 Wirelessの性能に、有線ヘッドホンの大人気モデル「HD 600シリーズ」の音を乗せた最新モデルです。
自社開発の高性能42mmトランスデューサーのマグネットホルダー背面に新しいアコースティックメッシュを追加して最適化し、イヤーカップに厚みを持たせることで空気のコントロールと音の広がりを最適化し、より一貫性のあるパフォーマスを発揮できるようにしたとのこと。
また、トランスデューサーは角度をつけて配置することでスピーカーで聴いているかのようなリスニング体験を実現。
HD 600シリーズの特徴である緻密でニュートラルなチューニングに、豊かなボーカルとノイズキャンセリング、密閉型デザインを組み合わせることで、外出先でもHD 600シリーズのサウンドを気軽に楽しめるようになったヘッドホンと言う感じですね。
今回はSonova Consumer Hearing Japanさんから紹介用に先行で提供いただいたので、大人気フラッグシップヘッドホン「MOMENTUM 4 Wireless」と比べながらどれほどの実力か検証していきましょう
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HDB 630 外観・付属品
それでは3製品の外観をチェックしていきましょう。
HDB 630のパッケージは、白地にゼンハイザーのコーポレートカラーであるブルーを差し色に使われた高級感のあるデザイン

開封してみるとこんな感じ。

付属品|ハードケース、USB-Cケーブル、3.5mmケーブル、航空機アダプタ

- ハードケース
- USB Type Cケーブル
- 3.5mmオーディオケーブル
- BTD700
- 航空機アダプタ
- マニュアル
ハードケースはおにぎり型。かなり堅牢な仕様で、上から強めに圧力をかけても、まったく凹みません。

少し大きいのが気になりますがバックパックの中に無造作に入れても、安心して持ち運べそうですね。
ただし、HDB 630本体を入れるときは、アームを一番短くしないと入りません。

USBオーディオも使えるように長めのUSB-C to Cケーブルが付属したり、有線で接続できるように3.5mmオーディオケーブルも付属したりしています。

飛行機内でも使えるように航空機アダプタも付いています。

そして8000円ほどで買えるBluetoothアダプター「BTD 700」が付属します!

これは嬉しいのか、それともBTD 700込みの価格設定なのか……。
USB-Cに対応しているiPhoneであれば、BTD 700を使うことでaptX Adaptiveで接続できるようになります。
またBTD 700はLC3コーデックにも対応しているので、対応ワイヤレスヘッドホンと合わせることで超低遅延でゲームもできますね。
ただし、HDB 630はLC3には対応していませ〜ん! なんでや!
ヘッドホン本体
HDB 630の本体はこちら。

ハウジングデザインはぱっと見はMOMENTUM 4 Wirelessですね。相変わらずの溝!!

MOMENTUM 4 Wirelessと比べるとイヤーカップの厚みが大きくなっているので、前から見た時の飛び出し感が大きくなってそう。

ハウジング部を180度に曲げられる仕様となっており、ヘッドホン収納時や、首にかけるときにも邪魔にならず、コンパクトに運用できます。

ただし折り畳みはできません。
イヤーパッドはMOMENTUM 4 Wirelessと同様の素材らしくモチモチふわふわ。

ヘッドパッドもMOMENTUM 4 Wirelessと同じ素材っぽく、とてもモチモチ。装着しても痛みや圧迫感を全然感じなさそうな包容力のある触感です。

ヘッドバンドはMOMENTUM 4 Wirelessのファブリック素材からレザー調の素材に変更されていますね。ヘッドバンドのデザインはMOMENTUM 4 Wirelessの方が好きでしたねー。

右側底面には充電用のUSB-C端子。

側面には電源兼ペアリングボタン、そして充電残量を確認するためのLEDランプが備わっています。

タッチ操作も全て右耳側だけで行うため、操作基盤は全て右側に備わっていると思っていだければ。
アームの調整は無段階ですぅーっと調整できます。

最後に重さですが、約311gです。

MOMENTUM 4 Wirelessが約293gだったので少し重たくなっていますね。
デザインはハイエンドモデルならではのラグジュアリーさはなく、至ってシンプルですね。
もう少しおしゃれなデザインにしてほしかったかな……。せめてMOMENTUM 4 Wirelssくらいには……。
HDB 630 スペック比較
以下に、ACCENTUM Wireless、ACCENTUM Plus Wireless、HDB 630の主なスペックを比較した表を作成しました。
| スペック項目 | HDB 630![]() | MOMENTUM 4 Wireless![]() |
|---|---|---|
| ドライバー | 42mmダイナミック アコースティックメッシュを追加 イヤーカップの大きさや ドライバーの配置の変更など | 42mmダイナミック |
| 周波数特性 | USB接続: 6 Hz ~ 40,000Hz アナログ接続、Bluetooth: 6 Hz ~ 22,000 Hz | 6Hz 〜 22kHz |
| 無線規格 | Bluetooth 5.2 + Class 1 (最大10mW) | Bluetooth 5.2 + Class 1 (最大10mW) |
| コーデック | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive (96kHz / 24bit ) | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive (96kHz / 24bit ) |
| ノイズキャンセリング | ハイブリッド アダプティブ | ハイブリッド アダプティブ |
| 外音取り込み | ◯ | ◯ |
| スマートポーズ | ◯ | ◯ |
| 操作 | タッチコントロール | タッチコントロール |
| オートON / OFF | ◯ | ◯ |
| マルチポイント | ◯ | ◯ |
| サウンドパーソナライゼーションモード | – | ◯ (ハイレゾオーディオモード96kHz / 24bitとの併用不可 ) |
| クロスフィード | ◯ | – |
| 動作時間 | 最大60時間 (iPhoneボリュームmid、ANC on) | 最大60時間 (iPhoneボリュームmid、ANC on) |
| 充電時間 | 2時間 (フルチャージ) 10分 (8時間動作) | 2時間 (フルチャージ) 5分 (4時間動作) |
| 本体重量 | 約311 g | 約293g |
| 価格 | 95,700円 | 54,890円 |
LDACはゼンハイザーの今までの傾向から搭載していないのは仕方ないとして、せめてこの価格なのだからaptX Losslessには対応しておいてほしかったですね……。
HDB 630 レビュー
装着感|ふわふわもっちり最高
HDB 630の装着感は良好です。ヘッドパッド、イヤーパッド共にモチモチフワフワで耳と頭を優しく柔らかく包み込んでくれますね。
ただ「装着感が良い!」だけでは済ませたくない、「包容力」を感じる肉感のある装着感です。
HDB 630


ただ、MOMENTUM 4 Wirelessと比べると前から見た時のハウジングの飛び出しがやっぱり気にある……。
MOMENTUM 4 Wireless


本体は少し重たくなりましたが、MOMENTUM 4 Wireless同様に長時間つけていても耳が痛くなりにくいですね。
メガネをつけた状態でも耳元もしっかり密閉できていますし、ノイズキャンセリングが損なわれたり低音が逃げたりすることもなさそうです。
頭頂部はおおよそ3時間ほどで痛くなってくる感覚はありましたかね。
夏場は蒸れそうな素材ですが、秋〜冬は暖かいかと思います。
| 装着感 | (4.7) |
音質|ノイキャンワイヤレスで最高峰
HDB 630の音質についてですが、さすがこの価格だけはあってMOMENTUM 4 Wireelss とは明らかに1レベル上と思えるような音質の良さのように感じます。
また音の傾向もMOMENTUM 4 Wirelessとは結構違います。
HDB 630の音の特長は次のとおりです。
5.0
高音
4.9
中音
4.9
低音
音の傾向
音の傾向は音の傾向はHD 600のような繊細さがありつつも、全体の傾向としては明るめで現代的な音のように感じました。
MOMENTUM 4 Wirelessは全体的にダイナミックで迫力重視な音でしたが、HDB 630はもう少し繊細で丁寧でありつつ、深みや広がりのあるサウンドという感じですね。
傾向的には有線ヘッドホンHD 620Sに近いかも。USBオーディオでノイズキャンセリングOFFで聴いた時のHDB 630とHD 620Sの音が似ていますね。あれを気軽にポータブルして聴けるような感じですね。
実力的にはHD 620 Sのバランス接続の方が上だと思いますが、上流の環境次第ではHDB 630の方がよく聴こえることもあるかも。
音場
音場はかなり広めではありますが、HD 620 Sよりはやや狭めで迫ってくるような感覚がありますね。
MOMENTUM 4 Wirelessよりもさらに広めで、高域のハイハットやアコースティックギターは耳の外側で定位良く鳴りつつ、低域は立体的にフロアに広がっていく感覚があります。
定位も良く音の方向性や距離感もわかりやすく、ゲーミング用途にも使えそう。
後述するクロスフィード機能を使えば、自然にスピーカーライクな音場を作り出すこともできます。
高域
高域はMOMENTUM 4 Wirelessと比べても明らかにクリアで、突き抜けるように伸びの良い音に感じます。
ただ、HD 600シリーズ特有の高域の硬質さのようなものは感じますね。ハイハットや一部高めのボーカルはキツさを感じることもありました。このあたりのチューニングもゼンハイザーらしさがありますね。
ストリングス系の外に抜けるような伸びやかな高音から、トランペットやサックス、シンバルなど弾けるような芯のある高音の表現力もとても高いです。
やはりゼンハイザーは電子音系よりもアコースティック系の表現の方が得意なように感じますね。
中域
中域は程よく厚みがある音ではありますが、ボーカルはHD 600シリーズのようなしっとりとした感覚も残しつつ、ハツラツとした元気なボーカルの表現も得意なように感じました。
HD 600シリーズ特有の”暗さ”は感じにくく、どちらかといえば明るめのボーカルのように感じましたね。
宇多田ヒカルのようなしっとり系のボーカルも合いますが、YOASOBIやAdoといったハイトーン系ボイスや、男性ボーカルもMrs.Green Appleのようなフレッシュで高めのボーカルの方が合うように感じましたね。
低域
低域jはとても深みがあり、ゼンハイザーらしい中低域から支えるような豊かで広がるような音なのですが、バスドラムやサブベースあたりの低い周波数帯がとてもレスポンス良くズンズンと鳴らしてくれるのですよ。
もちろんゼンハイザーらしくアコースティック楽器の表現も見事で、ウッドベースの弦が震えて床を伝わってフロアに広がっていく様までリアル。
ジャズを聴くと超心地よいですね。ビル・エヴァンス・トリオの「Waltz for Debby」のベースだけで飯を食えるレベル。
ノイズキャンセリングOFFにすると
ここまではノイズキャンセリングON時の評価でしたが、OFFにすると低域が少しスッキリとして、高域の硬質さが際立つようになります。
高域がキツく感じてしまったので、ノイキャンON時のバランスの方が好みでしたねー。
おすすめのジャンル
HD 600シリーズらしく、ジャズやクラシックなど生音系も相変わらず得意なんですよね。
また音の傾向も明るめなので、ロックやポップスなど最新チャート曲はもちろん、映画やアニメ、ゲームの壮大なサウンドトラック系との相性もとても良いんですよね。
つまり苦手なジャンルがほとんどないんですよね。全部いけちゃいます。
一番得意に感じたのは、やはりジャズかな〜。
有線接続は電源ON時しか使えない
HDB 630は付属のオーディオケーブルでも聴けますが、電源ONでしか使えません。
なのでUSBオーディオを使わない方以外は機内コンテンツを見る時くらいしか使わないかと思いますね。
USBオーディオでさらに高音質
USB-C to Cケーブルでスマホと接続すれば、完全にロスレスで音楽鑑賞をすることもできます。
HDB 630は元の音質が良いので、USBオーディオの効果が絶大ですね。
高域の伸びやかさや緻密さ、ボーカルの厚みなどあらゆる点がレベルアップしますね。aptX Adaptiveで聴き比べても明らかに音質が良いです。
音質の良いワイヤレスヘッドホンはUSBオーディオを使うと逆にワイヤレスに戻れなくなってしまうのが欠点だと思うんですよ。
パラメトリックEQが使える
HDB 630のユニークな機能として「パラメトリックEQ」が使えます。ゼンハイザーのワイヤレスモデルだとHDB 630が初搭載ですね。

パラメトリックEQとはすごくわかりやすく伝えると、超細かく設定できるマニア向けにイコライザーという感じでしょうか。
- 周波数(どの帯域を触るか)
- ゲイン(どれくらい上げ下げするか)
- Q値(狭くピンポイントで効かせるか、広めに効かせるか)
など、音質を好きな方向にカスタマイズできる精密なイコライザーとなっています。
イコライザーをいじるのが好きな人は、これでHDB 630を思い通りの音にできるかと思います。
元の音質も良いのでイジり甲斐があると思いますよ。
クロスフィードでスピーカーのような音場に
こちらもHDB 630のみのユニークな機能なのですが、「クロスフィード」というスピーカで聴いているかのような自然な音場を作り出す設定があります。

「OFF」「Low」「High」の3つから選択が可能なのですが、「OFF」はふつうのヘッドホンで聴いているような音が左右に割り振られたサウンド。
「Low」は定位を少しボヤかして真ん中寄りに音を集めたような感覚。
「High」はさらに音を真ん中に集めて前方から音が流れてくるような感覚になりますね。
スピーカーで聴いているような自然な定位を好む方はクロスフィードをONにするのがおすすめですよ!
ボクは「Low」がちょうど心地よく感じたかも。
ノイズキャンセリング|MOMENTUM 4 Wireless同様に強め
HDB 630のノイズキャンセリング性能はMOMENTUM 4 Wireless同様にかなり強めですね。
音楽を流してしまえば、電車の走行音でさえも消えてしまいますね。
アダプティブノイズキャンセリング機能を備えているため、周りの環境に応じて強くしたり弱くしたりと最適なノイズキャンセリング効果を提供してくれます。
風切り音対策もアプリで「最大」「自動」の2つから選べます。

耳が詰まった感覚はMOMENTUM 4 Wirelessよりも少し軽減されて、より自然に小音してくれるように感じましたね。
通勤・通学や、オフィスやカフェでの作業集中用として申し分ない遮音性を誇ります!
| ノイズキャンセリング | (4.7) |
外音取り込み|無音であればふつうに会話ができる
HDB 630の外音取り込みもMOMENTUM 4 WIreless同様の性能といったところでしょうか。
最近のモデルのように「耳になにも装着されていないかのような自然な外音取り込み」ではありませんが、音楽を流していなければふつうに会話ができるレベルではあります。
電車に乗っている時もアナウンスを聴き逃すこともなく、コンビニでもヘッドホンをしたままふつうに会話ができますね。
ただ、BGM感覚で音楽を聴きながら会話をすると、相手が喋っているけどなにを言っているか分かりにくい感覚になりますね。
あと、歩くだけでも風切音が入ってくるのが気になりますかね。マイクが結構敏感……。
| 外音取り込み | (4.3) |
操作性|スライド操作で直感的
HDB 630の操作性は指のスライド操作のみで、超直感的に操作を行えます。

操作方法一覧は次のとおりです。
| 項目 | 操作方法(デフォルト) |
|---|---|
| 再生/停止 | R側を1回タップ |
| 曲送り | R側を前にスライド |
| 曲戻し | R側を後ろにスライド |
| 音量を上げる | R側を上にスライド |
| 音量を下げる | R側を下にスライド |
| 電話を受ける | 着信中にR側を前にスライド |
| 着信拒否 | 着信中にR側を長押し |
| 通話終了 | 通話中にR側を後ろにスライド |
| 外音モードの切り替え | R側を2回タップ |
| 音声アシスタント | 電源ボタンを1回押す |
| ペアリングモードへの移行 | 電源ボタンを長押し |
スライド操作系は誤動作がすることが多かったり、思い通りの操作ができない製品も多い中、HDB 630は誤動作が少なく、思い通りの操作ができますね。
またMOMENTUM 4 Wirelessと同様に自動で電源がOFFになり、再び手に取った時に電源が自動でONになるような機能も備えています。
この機能はバッテリーが長持ちするようになるので便利ではあるのですが、ちょっと動かしただけで自動で電源がONになって勝手に接続されたりするので、タイミングによっては不便に感じることもあります。
手に取ったタイミングではなく、耳に装着した時に自動で電源がONになってくれるとありがたいですね。
アプリについて
HDB 630は専用アプリでイコライザー設定やカスタマイズを行えます。

アプリでできることは次のとおりです。
- イコライザーやクロスフィードなどの設定
- アクティブノイズキャンセリング設定
- ファームウェアアップデート
- 快適な通話
- オンヘッド検出(装着時に自動で電源をONにする)
- スマートポーズ(耳につけたときに自動で音楽を再生する)
- 自動電源オフ
- コーデックの確認
- リセット
- ファームウェアアップデートなど
アダプティブノイズキャンセレーション
アダプティブノイズキャンセレーションの設定では、周りのノイズレベルに合わせてノイズキャンセリング量を調整する「アダプティブ」のON・OFFや、外音レベルの調整ができます。
さらに設定の中に入ると、「ウィンドノイズリダクション」という風切り音を低減できるモードも備わっています。こちらは「オフ」「自動」「最大」の3つから選べますが、基本は自動でもOKかと。

「フルトランスペアリントで一時停止」は外音取り込みモードをONにした際に、音楽を止めるか・止めないかの設定ができます。
これは利用シーンや好み次第だとは思いますが、個人的にはONにしています。
HDB 630の場合、外音取り込み状態で音楽を流すと、相手の声が聞こえにくいんですよね。
側音
側音は通話時に自分の声をどれだけフィードバックさせるかを設定する機能です。
これは通話しながら好みの良に設定すればいいと思いますが、そもそも通話する機会が全然なかった。
その他設定
そのほかにも以下のような機能が備わっています。

- 快適な通話
- オンヘッド検出(装着時に自動で電源をONにする)
- スマートポーズ(耳につけたときに自動で音楽を再生する)
- 自動電源オフ
- コーデックの確認
- リセット
- Tile
- ファームウェアアップデートなど
自動電源オフについては「なし」「15分」「30分」「60分」と電源オフまでの時間を自分で選べます。
その代わり価格はかなり高めなので、ワイヤレスヘッドホン
個人的には15分にしていますね。
自動電源オフで電源が切れると、次回起動時は手に取るだけで自動で電源がオンになるので、電源オン・オフを気にしなくて良いのが本当に楽です。
アプリは以下よりダウンロードできます。
マルチポイントの挙動もいずれも問題なし
マルチポイントの挙動も問題なしで、電源OFFにしたあと再びONにしても、あらかじめペアリングしておいた2つのデバイスに自動で接続されます。
いずれのモデルもaptX Adaptive、aptX HDとの併用も可能で、不便なくマルチポイントも使えます。
音の遅延|BTD 700を使えば実質低遅延モードを使える
遅延もまあまあ少なめです。Prime Videoでアニメを見たり、YouTubeで動画を見るくらいには問題がないレベルです。
PVを見ても違和感がありません。
BTD 700がゲーミングモードを搭載しているので、そちらを使えばワイヤレスでもかなり遅延が少なくゲームができますね。
通話品質|声は聞き取りやすいがノイズは少し入る
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
HDB 630のマイク性能
音声はクリアですが、バックの雑音が少し入りやすいように感じますね。
通話性能自体は悪くはないと思いますが、騒がしい環境での通話には向いていないように感じました。
HDB 630 まとめ
総合評価
4.5/5
HDB 630

- ワイヤレスとしては最高峰ともいえる音質の良さ
- クロスフィードでスピーカーのような定位に
- パラメトリックEQで音の自由自在に変更できる
- ノイズキャンセリングはかなり強め
- MOMENTUM 4 Wirelessと同等の機能性の高さ
- 再生時間が最大60時間と長い
- BTD 700が付属している
- ハイエンド機にしてはデザインが地味
- MOMENTUM 4 Wirelessから機能面の進化がない
- aptX Losslessには対応していない
5.0
高音
4.9
中音
4.9
低音
4.7
装着感
4.7
ノイズキャンセリング
4.3
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.6
利便性
| Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 最大60時間 |
| コーデック | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive (96kHz / 24bit ) | 充電時間 | 3時間 (フルチャージ) / 10分 (7時間動作) |
| ドライバー | 42mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | – |
| ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 約222 g |
| 外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
| 自動装着検出 | ◯ | 保証 | 2年 |
| マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
HDB 630はこんな人におすすめ
- 予算度外視で音質の良いワイヤレスヘッドホンを探している
- 機能性も重視したいが一番重視したいのは音質の良さ
- ロックやポップス、ジャズ・クラシックまで様々なジャンルを聴く
- 屋外でもHD 600シリーズの音を気軽に楽しみたい
HDB 630はちと高いですし、見た目はシンプルすぎますけど、ゼンハイザーの音が好きで、MOMENTUM 4 Wireless以上のサウンドを屋外でも気軽に楽しみたいという方にはぴったりのワイヤレスヘッドホンだと思います。
ゼンハイザーということもありロックやポップスだけでなく、ジャズやクラシックまでさまざまなジャンルとも合わせやすいのも強み。
ノイキャンも強いので、周りの雑音に阻害されずにゼンハイザーの上質なサウンドに浸れますよ。
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