こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は中国の新興オーディオブランド『KBEAR』より、5000円台で買える4BA+1DDのハイブリッド型イヤホン『Robin』を紹介します。
亜鉛合金電気メッキフェイスプレートを採用した鮮かなグラデーションカラーで、ドライバー数ともに5000円台と思えないような高級感の漂う設計です。
果たして実力はどれほどのものなのか?
今回メーカー様より製品をご提供いただきましたので、実機を使ってレビューしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
総合評価
4.0/5
Robin
- 豊かなで解像度の高い中低域
- ボーカルラインが明瞭
- 高域の伸びがややイマイチ
3.6
高音
3.7
中音
3.9
低音
3.8
解像度
4.1
迫力
4.0
装着感
KBEAR Robin 概要・スペック
KBEAR Robinの特徴はこちら。
- 1DD+4BAのハイブリッド型
- 亜鉛合金のフェイスプレートを採用
- アルミ合金サウンドチューブを搭載
- 2Pin脱着ケーブルを採用
5000円台で1DD+4BAを採用し、金属系のフェイスプレートを搭載したコスパに優れたモデルです。
スペックはこちら!
スペック一覧 | 商品名 |
---|---|
形式 | カナル型 |
ドライバー | 1DD+4BA |
インピーダンス | 18±2Ω |
再生周波数帯域 | 20hz〜20khz |
音圧感度 | 110±dB |
プラグ形状 | 3.5mm3極 |
コード長 | 1.2m |
リケーブル対応 | ○(2pin) |
リモコンマイク | △ |
保証期間 | 6ヶ月 |
ちなみに、KBEAR Robinのカラーバリエーションは黒と青の2色です。
今回は青をお送りいただきました。
さっそく開封していきましょう!
KBEAR Robin パッケージ・付属品
KBEAR Robinのパッケージはこちら。Robin 青雀(アオガラ)と記載されていますね。鳥の名前をモチーフにしているのかしら。
開封するとこんな感じで本体と付属品がお目見え。
- イヤーピース(シリコン製)3ペア
- マニュアル
KBEAR Robinに付属するイヤーピースはブラックとホワイトの2色付属してきます。
色の違いくらいで、見た目や弾性はほぼ同じように感じましたね。デザインの好みで使い分けるくらいでいいかと。
キャリングケースも付属しています。
ハード系のしっかり目なキャリングケースなので、バッグに無造作に入れてもイヤホンが壊れる心配がなく安心ですね。
KBEAR Robin 本体・ケーブル
イヤホン本体はグラデーションで彩られた亜鉛合金フェイスプレートが際立つデザイン。
金属製で光沢感のあるフェイスプレートで、見る角度によって明度を変えるラグジュアリーなデザイン。価格以上に所有欲を満たしてくれます。
内側は半透明のシェルになっており、中の10mmドライバーやBAドライバーを目視することができます。
着脱コネクタは少し古いKZのイヤホンで採用されていた凸型の0.78mm 2pinコネクタを採用しています。
KBEAR Robinのノズル径は5.8mm、くびれ部は5.2mm、ノズル長は4.8mmとなっています。
中華系のイヤホンでよく見る金属製のノズルですが、他の製品と比べやや太く長めの設計になっていますね。
ケーブルは4N無酸素銅を採用しており、いかにも銅線って感じの見た目。
耳掛け部は形状固定型で、耳にループするように装着します。ケーブルコネクタ部は凹型の2pinになっていますね。
分岐部にはケーブル長を調整するアジャスターが備わっており、プラグ部はL字を採用。
ケーブルは編み込み状になっており、しなやかで絡みにくい印象ですね。
ケーブルを装着してみるとこんな感じ。個人的にはフェイスプレートとケーブルの色味がそこまでマッチしていないような気がしますね。
個人的な感想ですが、銀メッキ系の方が色味も音も合いそうな気がしました。
KBEAR Robin レビュー
それでは実際にKBEAR Robinを使っていきましょう!
装着感|少し浅め
まず、KBEAR Robinの装着感は若干浅めな印象で、耳の形状に合わせてはいますが深くは挿入されない印象ですね。
かといって遮音性が悪いというわけではなく、通勤・通学であれば問題なく使えますね。
もう少しピッタリとフィットさせて、耳内を密閉したいところではありました。
音質|明瞭なボーカルと豊かな中低域
KBEAR Robinの音質は一言で伝えると、ボーカルラインが明瞭な中低域寄りのチューニング。
高域は刺さりがほとんどなく、空気をまとった迫力のある中低域を鳴らしつつ、ボーカルラインは埋もれない感じですね。
5ドライバーだからといって高解像度・情報過多ということもなく、ダイナミック一基かな?と感じるような自然な音のつながりですね。
音の特徴はこちら
- 高音:そこまで伸びず、ハリもやや甘めな印象。ただこもり感はなく、刺さりもないため心地よく聴ける。
- 中音:厚みたっぷりの豊かなサウンドで、ボーカルラインも非常に明瞭で、量感の多い中低域のなかでも埋もれずに存在感を放つ。
- 低音:沈み込むような重低音は鳴らさないですが、中低域の量感が多く、やや浅めの帯域で空気をまとうような迫力のある低音を鳴らす。
- 音場:標準レベル。
- 傾向:中低域寄り。
- 解像度:同価格帯の中だと少し高め。
得意なジャンル
- ロック
- ポップス
- アニソン
- クラシック
- ジャズ
Shanling M3Xと組み合わせると相性が悪いのか、緩い音になってしまいボヤボヤとした印象でしたが、Paw Picoのようなカチっとした音のDAPだと音が締まり、高い解像度で鳴ってくれましたね。
同社のLarkはフラットですっきりとした印象でしたが、Robinは傾向が大きく異なりドップリと豊かなサウンドです。
感覚的には余韻を抑えられ解像度を少し高くしたfinal E3000って感じですかね。
KBEAR Robin まとめ
総合評価
4.0/5
Robin
- 豊かなで解像度の高い中低域
- ボーカルラインが明瞭
- 高域の伸びがややイマイチ
3.6
高音
3.7
中音
3.9
低音
3.8
解像度
4.1
迫力
4.0
装着感
- POPSや女性ボーカルが好きな方
- 刺さるような高音が苦手な方
- 豊かな中低域サウンドが好きな方
Robinは太ましい中低域が好きだけど、解像度がボヤッとするのは嫌だという方におすすめのイヤホンのように感じました。
フラットなサウンドが好きならLark、高解像度系のサウンドが好きならKZ系の方がおすすめですが、中低域寄りの音が好みだけど、ボーカルラインは明瞭に聴きたいという方にはおすすめではないでしょうか。
以上、KBEAR Robinのレビューをお送りしました。
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