こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は耳を塞がないワイヤレスイヤホンでありつつも、まるでスピーカーのように臨場感の音を出すと話題になった新鋭メーカー「Oladance」から、今回は左右がつながっているタイプのイヤホン「OWS Sports」
- 23×10mm大型ドライバー
- 最大15時間の連続再生
- aptX HD対応
- IPX8の完全防水仕様
- 独自の空間伝導技術で音漏れを最小限に抑える
- アプリにも対応
前回紹介したOWS Proは耳を塞がないタイプでありつつも、まるでスピーカーのようなサウンドを体感できると話題になったモデルですが、スポーツで使うと落ちる心配がありました。
今回は左右一体型にすることで、完全にスポーツに特化させたモデルという感じですね。
ちなみに価格は26800円。OWS Sportsのおかげで毎日ジョギングを楽しく続けられたら、ジムを通う必要もなくなるので実質無料ですね。
▼動画版はこちら▼
OWS Sports 外観・付属品
それではOWS Sportsの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
OWS Sportsのパッケージはこんな感じ。意外とシンプル。
開封するとこんな感じ。
付属品
- 本体収納ケース
- マグネット充電ケーブル
- 取扱説明書
- ブランドカード
- 製品保証カード
しっかりめの収納ケースがついているので、出先でも充電ケーブルとともに携帯できます。
収納したらこんな感じ。ただ、ケースが大きめなので、収納力の高いリュックとかじゃないと持ち運びは厳しいかも。
なにげに防水ジッパーになってます。
本体
本体は左右一体型の骨伝導イヤホンに近い形状。
ハウジング部にはOladanceのロゴが記されています。
ハウジング上部にはボタン類が備わっています。
充電端子は独自のマグネット端子を採用。剥き出しになっているので充電はしやすいが、専用充電ケーブルを使う必要があるのがめんどくさいんですよね。
ただ、このマグネットによる充電のおかげでIPX8という高い防水性能を確保できているので、一長一短といったところ。
大型のドライバーを搭載している割には、意外と見た目はシュッとしていますね。
左右を繋ぐフレームはとてもしなやかで、平行にしても折れる心配がありません。
重さは約26gとフレームタイプの左右一体型イヤホンとしては超軽め!
この手のタイプって、大体28g〜30gほどの重さのことが多いので、そのまま装着感の良さに直結しそうですね。
OWS Sports レビュー
装着感|超軽い
OWS Sportsの装着感は左右一体型のタイプとしてはかなり軽め。長時間装着していても耳が痛くなりにくいですね。
実差に装着してみるとこんな感じ。デザインも奇抜ではなく目立ちにくい印象です。
前から見てもこの通り。
装着位置もOWS Proのような完全独立タイプと比べると安定しやすく、スポーツ時も耳から落ちる心配がなく音楽に浸れます。
ただ、骨伝導タイプと比べるとこめかみ部に固定できている感覚が少なく、走っている時にちょっとバウンドしてしまうことがありましたね。
ワークアウトではOWS Sportでいいかなと思いますが、ジョギングのように振動が伴うスポーツをする場合は骨伝導イヤホンが向いているように感じましたね。
装着感が軽いので、オフィスや自宅でBGM感覚で聴くのには向いていそうですね。
装着感 | (4.7) |
音質|Oladanceらしい豊かなサウンド
ONW Sportの音質ですが、完全独立型のOWS Proほどではないですけど、数少ない左右一体型のスポーツモデルとしてはなかなかの実力のように感じました。
OWS Sportsの音の特長は次のとおりです。
4.0
高音
4.0
中音
4.2
低音
音の傾向
音の傾向は従来のOladance製品と同様、全体的に中低域寄りで重心が低めのドッシリとしたサウンドが特徴。
迫力たっぷりかつ、全体的に柔らかめの音で濃厚なチューニングという印象です。
少しボワついた感じはありますが、ロックやEDMなどBPMが早い楽曲でもわりとついていけます。
音場
音場は今までのOladance製品のスピーカーを聴いているような感覚とは異なり、カナル型イヤホンかのようにニアフィールドでなっているような印象を受けました。
低音
低音はOWS Proほどズンッとした深みのある音は出ないですが、開放型でありつつも過不足のない豊かな低音で楽曲の土台を支えます。
解像度感は甘めで、ややボワつきつつも広がりのある低音という感じです。
中〜高音
高音はこもり感が少なく、かといってシャリつきもせず、ちょうど良い塩梅です。
中域も厚みたっぷりの音で、アジカンのようなギターサウンドも重厚に鳴らせます。
ただ、解像度感はOWS Proの方が全体的に上ですね。レベル的には下位モデルのOWS2と同じくらいの実力かな〜と思いました。
得意なジャンル
得意なジャンルはロックやポップス、EDM、ヒップホップなどノリの良い楽曲全般ですかね。ジャズやクラシックのような繊細な表現は苦手です。
総評
耳を塞がないタイプとしてはなかなかのレベル。とくに左右一体型のスポーツタイプでは音質を重視したものは少ないので、OWS Sportは貴重な存在になるかと思います。
音漏れはふつうにする
音漏れはそこまで対策できていないみたいで、ふつうに漏れます。
いつもの音楽を楽しむくらいの音量で聴いていれば、なんの曲が当てられる程度には漏れます。
爆音で楽しんで、周りの人と好きな楽曲をシェアしましょう。
操作性|物理ボタンで網羅的に操作できる
操作はハウジング上部にある物理ボタンで操作を行います。
ややボタンが硬めで、操作をしようと思うと装着位置までズレてしまうことがちょいちょいありました。
操作項目は再生停止・曲送り、音量調整まで網羅的に行えます。
また左側の多機能ボタンのみ、1回〜3回タップに対してアプリでカスタマイズもできます。
その他アプリでできること
その他アプリでできることは次のとおりです。
アプリでできることは次のとおりです。
- デバイス名の変更
- バッテリー残量の確認
- 左右の音バランスの調整
- イコライザー
- 操作方法の変更
- 機能の選択
イコライザーは「デフォルト」「迫力のある低音」「クリアな人の声」「カスタム」の4つから選択可能。
カスタムは5バンドに対して±4dBで調整可能。
少し低域が膨れがちなので、量感を抑えて中高域をクリアにさせるのもアリだと思います。
マルチポイントとaptX HDを併用できないのは残念
OWS Sportsはマルチポイントに対応していますが、マルチポイントとaptX HDの併用はできません。
マルチポイントは2台のデバイスに同時接続できるようになる機能で、パソコンとスマホ、タブレットとスマホなど、デバイスを使い分ける方にとっては必須レベルとなる機能でもあります。
aptX HDで接続した方が音質は少し良く感じますが、それ以上にマルチポイントを使った方が便利なので、aptX HDの設定をONにすることはないかも。
マイク性能は?
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
背景ノイズに対してしっかり対策はできていますが、声が少し遠めでガサついた印象を受けます。
この手のイヤホンとしては、実力的にはふつうかな?
通話品質 | (3.8) |
音の遅延|映像と音声のズレは少なめ
音の遅延はとても少なめで、YouTubeやPrime Videoを見ても映像と音声のズレはほとんど気になりません。
低遅延モードは搭載していないので、ゲーム用途には不向きですかね。
OWS Sports まとめ
OWS Sportsをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4/5
OWS Sports
- 左右一体型で耳を塞がないタイプとしては音が良い
- 15時間再生可能なバッテリー
- 装着感がとても軽い
- 物理ボタンで誤動作の心配が少ない
- マルチポイント対応
- IPX8の完全防水仕様
- aptX HDとマルチポイントの併用ができない
- 音漏れはそれなりにある
4.0
高音
4.0
中音
4.2
低音
4.7
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
3.8
マイク性能
4.0
利便性
Bluetooth | 5.1 | 最大再生時間 | 最大15時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX, aptX HD | 充電時間 | 不明 |
ドライバー | 23*10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX8 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 | 26 |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
OWS Sportsはこんな人におすすめ
- 耳を塞がないタイプで音質を重視したい
- スポーツやジョギング用途で使いたい
- 長時間イヤホンを装着していることが多い
- 完全独立より一体型のタイプを好む
左右で繋がっている骨伝導のようなイヤホンは選択肢が少なくなってきていますが、スポーツやワークアウトメインで使うならこの形状の方が良いという方もいるでしょう。
その数少ない左右一体型のタイプではベストというわけではないですけど、選択肢のひとつとして候補に入れていただいても良いかとは思います。
スポーツ用途では使用せず音質をもっと追求したい方は「OWS Pro」、もう少し価格を抑えたい方は「OWS2」などもおすすめです。
おすすめ記事
コメント