評価:4.5
こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はクラウドファンディングで1億円以上の出資を募り、大成功をおさめた期待の耳を塞がないイヤホン「Oladance Wearable Stereo」を紹介します。
Oladance Wearable Stereoの特長は次のとおりです。
- 耳を塞がないオープンイヤー型のイヤホン
- フレームはチタン、接触部はシリコンを採用
- 16.5mmの超大口径ダイナミックドライバーを搭載
- 本体のみで最大16時間の超ロングバッテリー
- オプションのケースを併用すると最大94.4時間再生可能
最大16時間再生対応の大容量バッテリーと、16.5mmの大口径ドライバーが特長で、まさに「力こそパワー」のようなパワフルな仕様になっています。
大手ガジェットメディア「ギズモード」でも話題になり、一時は記事の人気ランキングでも2位に上がるほど注目度の高い製品です。
果たして実力はどれほどのものなのか? 今回メーカー様よりデモ機を提供いただいたので、実機を使ってレビューしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
総合評価
4.7/5
Wearable Stereo
- 耳を塞がないタイプで音質はかなりの実力
- まるでスピーカーのような重低音
- バッテリーが16時間と超高寿命
- アプリでカスタマイズしやすい
- 本体やケースがやや大きい
- マスクとメガネとの相性が悪い
4.0
高音
4.0
中音
4.2
低音
3.8
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体16時間/ ※ケース込み94.4時間 ※充電ケースはオプション |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | – |
ドライバー | 16.5mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 | 12.7g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
Oladance Wearable Stereo 外観・付属品
それではOladance Wearable Stereoの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Oladance Wearable Stereoのパッケージはこちら。今回はオプションの充電ケースまでお送りいただきました。
付属品
- 収納ケース
- 充電ケース(オプション)
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
充電用のケーブルはUSB-Cケーブルが付属します。
それ以外の付属品は充電ケースのみと、シンプルな付属内容になっていますね。
充電ケース・本体
Oladance Wearable Stereoの収納用ケースは、まるでメガネケースのように横長のデザイン。
厚みは他の完全ワイヤレスイヤホンと同じくらいで、バッグであれば問題なく収納できそうです。
参考までに完全ワイヤレスイヤホンのなかでも特に小さい「SOUNDPEATS Mini Pro」と比べるとこんな感じ。
だいたい2〜2.5個分くらいの大きさでしょうか。
厚みは大体同じくらいですね。
充電端子はUSB Type Cに対応しています。
他の完全ワイヤレスイヤホンと異なる点として、ケース自体にバッテリーが内蔵していません。
あくまで本体を充電させるためのケースのため、収納していても勝手に充電されませんのでご注意ください。
充電ケースは、こちらの黒い四角形の充電ケースを別オプションで購入する必要があります。
こちらを使えば、充電ケースとあわせて最大94.4時間の再生が可能になります。長すぎっ!
ちなみに充電対応のケースの大きさの比較をするとこんな感じ。
こちらも完全ワイヤレスイヤホン約2〜3つ分の大きさでしょうか。そして重さもなかなかにヘビーです。
充電ケースを開けると本体が以下の画像のような形で収納されています。
本体は取り出しやすく、ケースのマグネットによる吸着性も高いですね。
イヤホン本体は耳をふさがない設計。16.5mm口径ドライバーと、大容量バッテリーを搭載している影響か、かなり大きめです。
フレーム部は軽量で耐久性の高いチタン、内側はシリコンを採用し、軽量かつ耳あたりの良い素材を採用しています。
最後に重さですが、総重量は87.5g、本体片耳の重量は12.9gです。
見た目は大きいですが、本体・充電ケースともにそこまで重量はありません。
充電機能付きのケースの総重量は147.4gです。
こちらはなかなかにズシっときます。
Oladance Wearable Stereo レビュー
装着感|マスクとの相性が悪い
Oladance Wearable Stereoは耳を塞がない方式をとっていることもあり、長時間装着していても耳が痛くなりにくい印象でした。
デザインはやや大ぶりで、顔が小さな方が装着すると、顔に対しての比率が大きすぎて野暮ったい印象になるかもしれません。
ガタイの良い方「THE・スポーツマン」な方であれば、逆にカッコよく着飾ってくれそうです。
しかし、個人の使用感としてはメガネやマスクとの相性は悪い印象。メガネ+マスクどちらも装着した状態で使うと耳周りがパンクし、耳から落ちてしまうことが何度もありました。
昨今の情勢だと相性は悪いように感じましたが、家のなかで家事やトレーニングしながら使ったり、オフィスでBGM感覚で音楽を聴いたりといった使い方であれば問題なさそうです。
音質|耳を塞いでいるとは思えないほどの重低音
Oladance Wearable Stereoの音質は16.5mm大口径ドライバーの影響か、耳を塞いでいるとは思えないほどの迫力のある重低音が特長です。
耳を塞がないタイプとしては、音質レベルは非常に高く、まるでスピーカーで聴いているかのような臨場感のあるサウンド。
その実力は、以前骨伝導イヤホンでもっとも音質が良いと評価したShokz「OpenRun Pro」以上。それ以上の重低音を、このOladance Wearable Stereoは完全ワイヤレス方式で鳴らします。
音の解像度の高さや丁寧さは、SONY「LinkBuds」の方が実力は上ですが、迫力や臨場感だとOladance Wearable Stereoのほうが段違いに良いですね。
ただ、LinkBudsやOpenRun Proの音に慣れていると、低音過多のように感じるかもしれません。
ヒップホップやJAZZなどをBGM的に聴くのはもちろん、ロックやポップスを音楽としてしっかり楽しむのにも向いています。
いままで聴いてきた耳を塞がないイヤホンのなかではスピーカー、トップクラスの音質の良さを誇るように感じました。
こちらも参考にしてくださいね
操作性|操作項目とカスタマイズ性が豊富
Oladance Wearable Stereoは本体前面側に搭載したタッチパネルで操作を行います、
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回タップ |
曲送り | R側を2回タップ |
曲戻し | L側を2回タップ |
音量を上げる | L or R側を上方向にスライド |
音量を下げる | L or R側を下方向にスライド |
電話を受ける | 着信中にL or R側を1回タップ |
着信拒否 | 着信中にL or R側を2回タップ |
通話終了 | 着信中にL or R側を2回タップ |
音声アシスタント | L or R側を3回タップ |
ペアリングモードへの移行 | LとRを1.5秒間同時に長押し |
タッチパネルの感度はかなり高く、少しさわっただけで「再生・停止」が誤反応してしまいます。わりとストレスがたまりますね。
アプリで操作項目のカスタマイズができ、シングルタップ操作も変更できます。ボクは誤タップしないようにシングルタップは何も割り当てないようにしました。
これで装着位置を調整する際に誤タップがなくなり、快適に使えるようになりました。
また、本体をスライド操作することで音量調整ができるユニークな機能も備わっています。スライド時の操作の認識もしっかりしており、ストレスなく音量調整ができますよ!
アプリについて
Oladance Wearable Stereoはアプリに対応しており、本体のファームウェアアップデートやカスタマイズが行えます。
アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- 操作項目のカスタマイズ
- ミュートまでの時間設定
- 左右の音量バランスの設定
- イコライザー設定
- 操作方法の確認
- 本体情報の確認
- etc
そのなかでもメインで使う機能を解説します。
操作方法の変更
操作の項目でも説明したとおり、アプリで操作方法の変更が可能です。
シングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップ、スライドなど各ボタンごとに細かくカスタマイズができますね。
シングルタップの感度がとにかく高いので、個人的にはオフにすることを推奨しています。
イコライザー
イコライザー設定は150Hz〜12kHzの6バンドを調整可能です。
細かく調整できるため、低域が多いと感じたら150Hz〜500Hzあたりを少し下げてあげるとバランスの良い音に仕上がります。
それ以外の機能もありますが、主に使うアプリの機能は「イコライザー」「操作方法の変更」の2つくらいですね。
アプリは以下のリンクからダウンロードできます。
Oladance
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通話品質|かなりの性能の高さ
Oladance Wearable Stereoのマイク性能はなかなかに高く、ノイズの少ない音声を相手に伝えてくれます。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
若干プツプツとしたノイズは入りますが、無音時はクリアな音声で相手に伝えられ、雑音を流しても相手にノイズをあまり伝えません。
耳をふさがないので自分の声もモゴモゴとならず、長時間の通話でも快適に行えますね。再生時間も16時間もつので、バッテリーが切れる心配もなしです!
通話品質 | (4.5) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|動画鑑賞でも問題なし
Oladance Wearable Stereoの映像と音声のズレですが、動画を見てもほとんど感じませんが、ゲーム用途だとズレるような印象ですね。
低域の迫力もスゴいので、映画を見ればスピーカーで聴いているかのような臨場感を味わえますよ!
音の定位がイマイチなのでFPSには向いていませんが、YouTubeやNetFlixなど動画鑑賞には向いていますね。
遅延の少なさ | (3.8) |
Oladance Wearable Stereo まとめ
Oladance Wearable Stereoをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.7/5
Wearable Stereo
- 耳を塞がないタイプで音質はかなりの実力
- まるでスピーカーのような重低音
- バッテリーが16時間と超高寿命
- アプリでカスタマイズしやすい
- 本体やケースがやや大きい
- マスクとメガネとの相性が悪い
4.0
高音
4.0
中音
4.2
低音
3.8
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体16時間/ ※ケース込み94.4時間 ※充電ケースはオプション |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | – |
ドライバー | 16.5mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 | 12.7g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
Oladance Wearable Stereoはこんな人におすすめ
- オフィスや自宅で臨場感のある低音を味わいたい
- 耳を塞がないタイプでスピーカーのような臨場感を味わいたい
- 耳のふちが大きい方や、メガネユーザーではない方
Oladance Wearable Stereoは耳をふさがないタイプのイヤホンとしては、最強クラスの音質のように感じました。
マスクをつけた状態でピッタリフィットすれば、OpenRun Proに変わるメイン機として使っていたほどすばらしい製品のように感じました。
むしろ自宅で使う耳をふさがないイヤホンとしては、メインで使ってもいいくらいですね!
以上! Oladance Wearable Stereoのレビューをお送りしました。
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