【NTTの本気】音漏れが超少ないオープン型TWSが大幅進化!「nwm DOTS」を試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

いま僕が自宅で最も愛用しているヘッドホンがNTTソノリティから2024年に発売した「nwm ONE」という超オープン型のワイヤレスヘッドホン。

音漏れがエグそうな見た目なのに全然音漏れがせず、それでいて外の音も普段通りに聞こえるという謎技術が使われたヘッドホンで、家事・育児中の音楽や動画鑑賞にめちゃめちゃ役に立っているんですよ。

最近はnwm ONEをつけながらシュタインズ・ゲート 無印/ゼロのゲームとアニメを完走してました。

そのNTTソノリティの「nwm」から、今回は本気のオープン型ワイヤレスイヤホンが新たに登場しました

それが今回紹介する「nwm DOTS」です。

nwm DOTSの特徴
  • 完全新規設計の12mmダイナミックドライバーを搭載
  • 音漏れを抑える「PSZ」を搭載
  • 話者の声だけを届ける「Magic Focus Voice」
  • 本体8時間、ケース込32時間のロングバッテリー
  • マルチポイント、アプリ、Auracastにも対応
  • 価格は24200円(税込)+ポイント10%

以前紹介した完全ワイヤレスイヤホン「MBE001」と比べて、ケースは充電機能付きになりバッテリー周りが大幅に改善。

見た目もオシャレになり、音質や機能性も大幅にパワーアップした本気のオープン型ワイヤレスイヤホンとなっています。

今回はNTTソノリティさんより紹介用に提供いただきましたので、どれほどの実力か検証していきたいと思います。

PR:NTTソノリティ

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

nwm DOTS 外観・付属品

それではnwm DOTSの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

nwm DOTSのパッケージはこちら。相変わらずめちゃめちゃおしゃれ。

開封するとこんな感じ。

付属品

付属品一覧
  1. テールチップ Sサイズ × 2、Lサイズ × 2
  2. マニュアル

イヤーピースっぽいものが入っていますけど、これはフック部分に装着させるテールチップというもので、これでフィット感を調整するという珍しい仕様になっています。後ほど使い方は紹介します。

ちなみに充電用のUSB-Cケーブルは付属していません。付属のケーブルはほとんど使うことがないので、個人的にはなくても全然問題はないけど、人によっては困るかもしれないですね。

充電ケース・本体

充電ケースはやや大きめの筐体に「nwm」ロゴがオシャレに印字されているシンプルなデザイン。

傷や汚れも目立ちにくい素材感です。

厚みはそこまでないので、ポケットに入れてギリギリ持ち運べる程度の大きさです。

充電端子はUSB Type Cに対応。

ワイヤレス充電はなんと対応していました!スペックで表記あったかな?

充電ケースを開けるとこんな感じ。

ちなみに今回はモスグリーンをお送りいただいたんですけど、内蓋もモスグリーン色になっていて、さりげなくオシャレ。

取り出しやすさも問題なしですね。

本体がこちらですが、モスグリーンの配色が落ち着いたトーンで、とてもオシャレなんですよ。

カラーバリエーションはストーンホワイト、チャコールブラック、マスタードイエロー、バーガンディレッド、モスグリーンの5色展開となっているのですが、どの色もかわいいんですよね。

内側はこんな感じでとてもシンプル。

特徴的なのが耳掛け部とテールチップ。このテールチップは位置を調整することが可能で、チップの位置とサイズを調整することで自分にピッタリの装着位置を見つけるような仕様になっています。

最後に重さですが、総重量は82.5g、本体片耳の重量は8.5gです。

nwm DOTSのスペック

スペックnwm DOTS
型式ダイナミック型
使用ユニット口径 12 mm
再生周波数帯域80 Hz 〜 20,000 Hz
Bluetooth® バージョンBluetooth Ver.5.3
対応コーデックSBC/AAC/LC3/CVSD/mSBC
マイクロホンMEMS型(全指向性)×2
電池持続時間(音楽再生時) 本体のみ:約8時間
充電ケース込み:最大32時間
充電時間 約1時間
5分充電再生時間 約1時間
防塵・防水性能IP54相当
マルチペアリング10台
マルチポイント最大2台
本体質量約8.0g(片耳, テールチップ除く)
付属品テールチップ Sサイズ × 2、Lサイズ × 2

nwm DOTS レビュー

装着感|ベストフィットの位置を見つけるのがムズイ

nwm DOTSの装着感についてですが、良いところもあれば悪いところもあるという印象でした。

まず装着方法は、小さい方のハウジングを耳穴に近づけた状態で、そのまま耳掛け部を内側に捻って引っ掛けるようなイメージですね。

装着してから軽く首を振ってみて、本体が動いたりバウンドするようであれば、テールチップのサイズや位置を調整します。

とりあえず装着してみるとこんな感じ。見た目がなによりおしゃれ!アクセサリー感覚で身につけられますね。

公式画像とかだと横からの視点しか見たことないかもしれないけど、前から見たらこんな感じ。意外と浮いている感じになっているんですよ。

まず良いところが、装着感が非常に軽く長時間着けていても耳に負担がかかりにくいという点。オフィスなどで長時間作業する際にはとても向いていると思います。

対してイマイチなところは、ベストな装着位置を見つけるのが難しいという点でしょうか。

ボクも届いてからしばらく使ってみたんですけど、3日間くらい自分にとってベストな位置を見つけられませんでした。

テールチップをSサイズにして位置を先端にすることで、ようやく”ベター”な位置を見つけられました。

その装着感はやや不安定で、歩行中も落ちないか心配になってきます。スポーツ用途にはまずおすすめしません。

そのため自宅やカフェ、オフィスなど、あまり動かない環境で使うことをおすすめします。動かなければ装着感も軽くてとても使いやすいんでね。

あくまでボクの耳の形状やメガネを装着した状態での評価なので、人によってはめちゃくちゃフィットするかもしれません。できれば購入前に量販店などで要試着ですね。

装着感(4.0)

音質|オープン型としてとても良い

nwm DOTSの音質はオープン型としてはとても良いですね。MBE001から比べるとめちゃめちゃパワーアップしていますよ。nwm ONEから音質面は覚醒しましたね。

nwm DOTSの音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.3

高音

4.4

中音

4.2

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
中域寄り
高域寄り

音の傾向は少し柔らかめでクセの少ないバランスの整ったチューニングどちらかといえば中域寄りのカマボコ型傾向。音場も広めでスピーカーライクな音で奏でてくれます。

驚いたのが高域の破綻の少なさ。オープン型だと高域がシャリついたり、ザラザラとした雑味のある音になったりしがちなんですが、耳から距離があるのにも関わらずとても緻密で伸びのよい高域を鳴らしますね。音量を上げてもシャリシャリとせず、緻密な音のままです。

中域やボーカルもオープン型特有の音痩せも少なく、厚みたっぷりの音で鳴らしますね。ボーカルラインも低域に埋もれたり、ガサついた感じもなく、音密度たっぷりの歌声を聴かせてくれます。

低域は沈み込みはやや甘めではありますが、スカスカな感覚はまったくなく、必要十分な迫力と厚みのある低音を鳴らしてくれますね。

レスポンスも意外と早めで、BPMが早めのロックやポップスでもモタつくこともないですね。

苦手なジャンルも少なく、BGM感覚でジャズやアンビエントを聴いたり、ロックやポップスでノリ良く聴いたりもできますね。ただEDMやヒップホップなど重低音が主体の楽曲は苦手という印象ですね。

LDACやaptX Adaptiveなどの高音質コーデックには対応していませんが、LC3には対応しているので、LE AUDIOが使えるAndroidユーザーであれば雑味の少ない音で楽しめます。

総評して、オープン型のワイヤレスイヤホンとしてはレベルが高く、BGM感覚だけでなく、本格的な音楽鑑賞にも使えるレベルです。

イコライザーも優秀

イコライザーも搭載していますが、こちらもなかなか優秀。

プリセットで「Balance」「More Bass」「More treble」「Clear voice」「Dynamic」「ユーザー設定×5」と豊富に用意されています。

ユーザー設定でも「周波数」「ゲイン」「バンド幅」と超細かく設定もできます。

5バンドしか調整できないので、完全に自分好みのイコライザーにはしにくいですが、直感的に使いやすいイコライザーにはなっていますね。

元々が中域に寄った感じのチューニングなので「Dynamic」にして低域と高域をもう少し強調してあげれば、ロックやポップスもさらにメリハリ感のある音で楽しめるようになりますよ。

音漏れ|さすがの一言

音漏れの少なさについては、さすがの一言。オープン型のイヤホンとしてはかなり少なめです。

独自のPSZ(Personalized Sound Zone)で、漏れた音に対して逆位相の音で相殺する”逆ノイズキャンセリング”的なことを行ってくれるおかげで、音漏れが超少ないです。

カフェでもiPhoneの音量70%くらいにしてガッツリ音楽を聴いてみましたけど、店内のザワザワとした音に完全に埋もれてしまってますね。

妻にもチェックしてもらいましたが、カフェの対面席で音量100%にしてBUMP OF CHICKENの「カルマ」を聴いても、音漏れが聞こえないって言ってました。nwmのPSZはマジで優秀。

まるで、自分だけに聴こえるスピーカーのような感覚で使えますよ。

家族がいるリビングで、実験的に隠れてAV(アニマルビデオ)を小さめの音量で見てみましたけど、音漏れをしている心配もなさそうでした。

ただ激しめのAV(アニマルビデオ)だと音量次第では音が漏れるかもしれませんので注意が必要です。

オープン型だから周りの音はめちゃめちゃ聴こえるのに、自分が聞いているコンテンツの音声はほとんど外に漏れないのがnwmの強みです。

音漏れの少なさ(4.8)

操作性|バウンドする

nwm DOTSの操作性は正直イマイチです。

大きくて色がついた方のハウジングがタッチセンサーになっていて、そこをタップすることで操作が行えます。

操作方法一覧は次のとおりです。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止L or R側を1回タップ
曲送りL or R側を2回タップ
曲戻しL or R側を3回タップ
音量を上げるR側を1回タップ後、2回目を長押し
音量を下げるL側を1回タップ後、2回目を長押し
電話を受けるL or R側を1回タップ
着信拒否 / 通話終了L or R側を2回タップ
音声アシスタントR側を2秒長押し
Auracast受信・切断L or R側を5秒長押し

操作のカスタマイズはダブルタップホールドとホールド(2秒)の2項目のみカスタマイズ可能。そこまで自由に変更できるわけではないです。

耳から少し浮いた状態で装着されるため、タップすると反動でバウンドして操作がしにくいんですよ。

小さい方のハウジングを人差し指で支えながら中指でタップすれば、バウンドせずに安定はしてくれますが、意識して操作を行う必要があるのが煩わしいですね。

複数タップをしたくないから、再生・停止くらいしか使ってないです。

耳かけタイプにするなら物理ボタン式とかにしてほしかったですね。

アプリについて

nwm DOTSはアプリに対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • バッテリー残量の確認
  • イコライザー設定
  • 操作のカスタマイズ
  • 装着方法のチェック
  • マルチポイントのON/OFF
  • マジックフォーカスボイスのON/OFF
  • ファームウェアアップデート

できることは、大きくは先ほどお伝えしたイコライザー設定とタッチ操作のカスタマイズくらいですね。

ファームウェアアップデートの配信もおこなっているので、とりあえずダウンロードはしておいた方がよいかと。

マルチポイントの挙動について

マルチポイントの挙動もチェックしましたが問題なし。

あらかじめiPhone 15 ProとXperia1Ⅵに接続していましたが、電源OFF→電源ONにしても自動的に2台とも接続されます。

ただし、LE AUDIOはマルチポイントには対応していないので、併用しようとすると挙動が不安定になります。

マルチポイントを使う場合は、LE AUDIOを併用しないようにしておきましょう。

通話品質|Magic Focus Voiceで背景ノイズを大幅に軽減

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!

Magic Focus Voice OFF

Magic Focus Voice ON

アプリでMagic Focus VoiceをONにすると、背景ノイズがかなり消えつつ、音声もクリアに届けられるようになりました。

耳を塞いでいないから自分が声を発してもモゴモゴしないですし、通話用途にかなり向いていると思います。

通話品質(4.8)

音の遅延|LE AUDIOを使えば有線レベル

nwm DOTSの映像と音声のズレですが、とりあえずYouTubeなど動画を見る分には問題なし。

さらにnwm DOTSはLE AUDIOでも接続が可能です。今回の検証ではXperia 1Ⅵで検証しましたが、LC3コーデックで問題なく接続できました。

LC3で音ゲーをしてみましたが、有線イヤホン並に遅延が少なく、ほぼズレなくプレイができましたね。他のワイヤレスイヤホンでありがちなゲームモードよりもさらに遅延が少ないです。

最新のAndroidスマホなどでゲームをすることが多い方は、ゲーム目的でnwm DOTSを購入するのもおすすめです。

周りの音は聞こえるし、かといって家族にゲーム音を漏らすこともないので、めちゃめちゃゲームで使えますよ。

ボクも愛用しているnwm ONEもゲーム用のヘッドホンとしてもよく使ってますね。

ただ、LC3で接続できるかどうかはスマホとの相性次第なので、事前に量販店などで検証しておいた方がいいでしょう。

ちなみにiPhoneはLC3に対応していないのでご注意ください。

nwm DOTS まとめ

nwm DOTSをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

nwm DOTS

  • オープン型としては音質が良い
  • 音漏れがかなり少ない
  • 再生時間が長い
  • 長時間装着していても痛くなりにくい
  • LC3接続だと有線レベルで遅延が少ない
  • マイク品質が高い
  • マルチポイント対応
  • デザインがおしゃれ
  • ワイヤレス充電に対応
  • ベストな装着位置を見つけるのが難しい
  • 動いていると装着感が安定しにくい
  • 操作がしにくい

4.3

高音

4.4

中音

4.2

低音

4.0

装着感

4.8

音漏れの少なさ

外音取り込み

4.5

マイク性能

4.5

利便性

Bluetooth5.3最大再生時間
※ANC ON時
本体8時間/
ケース込み32時間
コーデックSBC/AAC/LC3/CVSD/mSBC充電時間約1時間
ドライバー10mm
ダイナミック型
充電端子Type C
Qi
専用アプリ防水IP54
音漏れ防止質量
※片耳
8g
外音取り込みゲームモード
※LC3で低遅延にできる
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

nwm DOTSはこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 予算問わずに音質の良いオープン型のワイヤレスイヤホンを探している
  • オフィスやカフェなど静かな環境で音楽を聴くことが多い
  • 通話中に雑音を取り入れたくない
  • 周りの音を聞きながら音漏れもさせずにゲームをしたい

nwm DOTSは良いところと悪いところがハッキリとしているイヤホンなので、用途が合えばとても良いイヤホンだと思います。

個人的には装着のしやすさと安定性、操作のしやすさが加われば満点評価レベルにはなると思っています。

歩行中やジョギングなど屋外メインで使うのにはおすすめしにくいですが、オフィスや自宅、カフェなど屋内メインで音漏れを気にせずに本格的に音楽を楽しみたい方にとっては良い選択肢になると思います

nwmの製品はブランド立ち上げ初期から色々使わせてもらってますが、後発製品が確実にパワーアップしていくのが目に見えて楽しいですね。

nwm DOTSくらいの音質や機能性でイヤーカフ型のイヤホンをキボンヌ。

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