充電しながら使える!iPhoneでLDACが使える本命トランスミッター「Noble Audio / Sceptre」を試してみた

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はNoble Audio(ノーブルオーディオ)より、iPhone(15以降のUSB-Cモデル)でもLDAC / aptX Adaptiveが使えるだけでなく、USB-C端子を埋めることがなく充電も可能にしたドングル型Bluetoothトランスミッター「Sceptre」を紹介します。

Noble AudioといえばFoKusシリーズをはじめとしたイヤホンのイメージが強いですが、ここにきてトランスミッターを出してきましたね。

以前紹介したQCC Dongle Proの対抗馬として気になっていた製品ですが、こちらはBluetooth5.4対応、チャージスルーUSB-C搭載、ゲームモード搭載など、また違った強みのあるトランスミッターとなっています。

価格はe☆イヤホンなどの専門店で12,870円と、他のトランスミッターと比較すると多機能な分、少し高めになっています。

今回は代理店のアユートさんよりSceptreを紹介用に提供いただいたので、実機を使って検証していきましょう。

製品提供:aiuto

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


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Noble Audio Sceptre 外観・付属品

それでは外観からチェックしてみましょう。パッケージはこちら。

付属品はUSB-Aタイプ変換アダプターのみ。シンプルな構成ですね。

ちなみにこのUSB-Aアダプターは本製品専用とのことなので、他の機器には使わないようにしましょう。

本体はアルミニウムCNC加工の筐体で、角の取れた横広のつるっとしたデザインになっています。

USB-C挿入部には段差が少し設けられているので、ボクがつかっているケースとは干渉せずに使えました。

手でグリップさせると、まあ馴染むと言えば馴染みますけど、底面が丸型になっている影響で小指がちょっと痛くなりやすいかな。

最大の特徴が、本体にチャージスルーUSB-Cポートを搭載していること。

これによってSceptreを接続しながらスマホへの給電が可能です。PD3.0準拠で最大45Wに対応しているので、急速充電もそのまま使えます。

そう、いままでのトランスミッターは充電端子が埋まってしまうのでつけっぱなしで運用するのは難しかったんですよね。Sceptreならつけっぱなしでも運用できそうですね。

前面にはLEDインジケーターがついていて、接続中のコーデックが確認できます。

  • SBC / AAC / aptX / aptX HD:青点灯
  • aptX Adaptive / LDAC:緑点灯
  • ペアリングモード:緑と青が交互に点滅
  • 再接続:青点滅
  • 無接続:ゆっくり赤点滅

とりあえず緑に点灯していたら、高音質のコーデックで接続できてまっせー。って覚えておけばOK。

最後に重さですが、約3.7gなのでスマホに装着しっぱなしでも気にならないレベルです。

Noble Audio Sceptre スペック

ブランドNoble Audio
チップセットQualcomm QCC5181
Bluetoothバージョン5.4
対応コーデックLDAC / aptX Adaptive / aptX HD / aptX Classic / AAC / SBC
対応プロファイルHFP / A2DP / AVRCP
Bluetooth送信範囲最大約20m
チャージスルーUSB-C(PD3.0準拠 / 最大45W)
サイズ45 × 18 × 9mm
付属品USB-Aタイプ変換アダプター
対応アプリNoble FoKus(iOS / Android)

他社製品との違いとして、Bluetooth 5.4対応、チャージスルーUSB-C搭載、ゲームモード対応あたりですね。コーデック面ではaptX HDにも対応しています。

確認しましたが、一応aptX Losslessにも対応しているとのことです。

Noble Audio Sceptre 使い方

今回はソニーWF-1000XM6を例に、実際にSceptreを使って接続していきましょう。

まずはスマートフォンに「Noble FoKus」アプリをインストールしましょう。専用アプリではなく、Nobleのワイヤレスイヤホンと同じアプリを使うのね。

次にスマートフォンにSceptreを接続し、アプリの「ドングル接続」から「Noble Sceptre」を選択すると設定画面が開きます。

接続にはBluetoothを使うので、iPhoneでも問題なく認識されますね。

接続したいワイヤレスイヤホンをペアリングモードにすると、「マイデバイス」画面の「周辺機器」に表示されるので、タップすれば接続完了です。

アプリを使えばスマホ感覚でペアリングできますね。トランスミッターにありがちな「とりあえず待って接続できるか祈る」みたいなことがありません。

イヤホンが表示されない場合は「更新」をタップすれば再検索してくれます。

Noble Audio Sceptre レビュー

iPhoneでLDAC / aptX Adaptiveが使える

Sceptreの一番の強みはやはりiPhoneでLDAC / aptX Adaptiveが使えること。

WF-1000XM6で比較しましたが、iPhoneのAAC接続と比較すると、やはり細かな解像度感や音の余韻の描写まで良くなりますね。

iPhoneの場合はAAC接続までで制限されているので、圧縮率が高く、ワイヤレスイヤホンの音質を最大限まで発揮できておりません。

WF-1000XM6など3万円以上の音質の良いモデルだと、違いはさらにわかりやすいかと思います。逆に8000円くらいのワイヤレスイヤホンだと、正直AACでもいいかなってなります。

LDACの接続モードも細かく切り替えられる

Noble FoKusアプリでは、LDACの接続モードを細かく切り替えることができます。

  • 最高音質(990kbps)
  • バランス音質と安定性(660kbps)
  • 接続優先(330kbps)

最高音質だと、iPhoneで直接AAC接続をする時と比べると、やはり音質差が顕著に現れますね。

ただ、iPhoneのAAC接続もふつうに優秀で、低い解像度を滑らかさでカバーしているような音なんですよ。

LDACの接続優先(330kbps)接続だと描写がクッキリとしている分、ビットレートの低さによる粗まで描写してしまうので、利便性が悪くなることも考えるとAAC接続でいいかなーってなるんですよね。

どうせ使うなら660kbps〜990kbpsで運用した方がいいと思います。

aptX Adaptiveも「高音質」と「安定」の2モードから選択可能です。

チャージスルーUSB-Cが超便利。

Sceptreの強みがチャージスルーUSB-Cポートの搭載。

このUSB-CポートのおかげでSceptreを接続しながらスマホを充電できるんですよ。PD3.0準拠で最大45Wに対応しているので、急速充電もそのまま使えます。

他社の場合だとUSB-C端子をトランスミッターで塞いでしまうので、スマホの充電ができなかったんですよね。わざわざ差し替える必要がないだけでも、かなりストレスレスで使えるようになります。

このUSB-CポートがSceptreの一番の強みかと思います。

ゲームモード搭載でSwitch / PS5にも対応

Noble FoKusアプリからゲームモードを有効にすることで、Nintendo SwitchやPS5などのコンシューマーゲーム機でもBluetoothオーディオが使えるようになります。

ゲームモードを有効にするとHFPチャンネルが無効化されて、音声がA2DPチャンネルに強制されます。これにより48kHz/96kHzまで音質が向上するとのこと。

ただしゲームモード中はBluetooth経由でのマイクは使えなくなるので、ボイスチャットはゲーム機本体やコントローラーのマイクに依存する点は注意ですね。

低遅延のためのゲームモードではなく、安定的に良い音で聴くためのゲームモードって感じですね。遅延を少なくしたい場合は、ワイヤレスイヤホン側のゲームモードをONにするのがよさそう。

ドングルの差し込み先を変えれば他の機器でも聴ける

ワイヤレスイヤホンの接続先はSceptre側なので、Sceptreを別のデバイスに差し替えるだけで、ペアリングなしでそのまま同じイヤホンで聴けます。これ意外と便利。

iPhoneで聴いていて途中からMacBookに切り替えたくなったら、MacBookのUSB-C端子に差し込む(音声出力先は変えないといけないけど)だけで聴けます。

ただし、Sceptreの横幅が広いので、MacBookの場合は隣のUSB-C端子まで覆ってしまって使えなくなってしまいます。その点ご注意ください。

USB-Aアダプターも付属しているので、USB-Aしかないデバイスでも使えます。

マルチペアリングにも対応

こちらも割と当たり前のことかもしれないですが、同時待受を行う「マルチペアリング」にも対応しています。

マルチペアリングとは、過去に接続したイヤホンを記憶し、再度取り出した時に自動でイヤホンと接続してくれるようになる機能です。

けっこう前に紹介した元祖LDAC対応神トランスミッター(笑)は対応していなくて、2台目〜3台目のデバイスに接続する際に毎回クソめんどくさいペアリングを行わないといけなかったんですよ。

Sceptreは一度接続してしまえば、過去に接続したデバイスとも自動で接続されるのでノンストレスです。

そのまま通話もできる

Sceptreを使っているときでも通話ができます。

なので着信が急に来たとしても、Sceptreを装着時でも接続先をわざわざ切り替える必要なくそのまま通話ができます。

これもね、元祖トランスミッターさんはできなかったんですよね。

接続安定性はどう?

接続安定性についても検証しました。

環境は以下の通りです。

  • スマホ:iPhone 17 Proに接続
  • イヤホン:ソニー WF-1000XM6
  • 接続方式:LDAC(990kbps)
  • 検証環境:某地元のショッピングモール、図書館、駅構内、電車内、カフェ。

Bluetooth5.4のため、以前から使っていたトランスミッターよりは良いかな?とか予想してましたが、うーん大体同じくらいかな……。環境次第でどっちがいいか変わりますね……。Sceptreの方がちょっとマシなくらい?

990kbpsでの接続だとズボンのポケットにスマホを入れた時点で少し不安定になってきますね。机の上に置いた状態であれば、まだ安定はしますけど。

電車の中で990kbps接続で、音途切れなく使うのは難しいかと思います。660kbpsくらいが無難。

接続が安定しない場合は、素直に330kbps〜660kbpsの接続優先で使うか、むしろ使わずにiPhoneのAAC接続で使う方がいいかと思います。

音の遅延について

LDAC接続時の遅延についてですが、けっこうズレますね。

自分のYouTubeの動画をチェックしながら検証していましたが、1/4いっこく堂くらいズレます。普通に違和感ありますね。aptX Adaptive接続であればほとんど気になりませんでした。

ゲームモードを使えばSwitch等でも使えますが、遅延がゼロではないので音ゲーなどタイミングがシビアなジャンルには向かないかなと。

その他気になる点

LEDインジケーターが常時点灯している

USB-Cポートがあるので、常時接続したまま運用してもアリかな〜と思ったのですが、Sceptreをスマホに装着していると、LEDインジケーターが点灯しっぱなしで気になるんですよね。

赤で点滅しているだけならまだしも、接続先を探して青色に高速で点滅しだすこともあるので、けっこう気になります。

アプリの挙動でLEDをOFFにする機能があれば嬉しかったです。

小さくて失くしやすい

この手のドングル型のトランスミッターはどれもそうなのですが、本体が小さいので、スマホから外した時に失くしやすいです。

ボクも実際に過去に使ってたトランスミッターを失くしたことあります。

使わない時はワイヤレスイヤホンのケースのUSB-C端子に差しておくか、小物入れに入れておくのがおすすめです。

ちなみにチャージスルー充電がここでも活用できまして、ワイヤレスイヤホンの裏にSceptreを挿した状態でも、USB-C端子に充電ケーブルを差し込めば充電できます。

こんな使い方するやついる?って思うかもしれませんけど、実際に運用してみると便利ですよ。

一番注意すべきこと

最後に一番注意すべきことをお伝えしておきます。これはSceptre側ではなくワイヤレスイヤホン側の問題です。

まずWF-1000XM6を使う場合、デフォルトだとLDACはOFFになっているため、アプリを使ってONにしないといけません。

こちらをONにしないと、Sceptreで確認しても「AAC」接続までしか表示されません。

このようにワイヤレスイヤホンによってはアプリでLDACの設定をONにしないと使えないものがあるのですが、問題はワイヤレスイヤホンによってはiPhoneのアプリだと「LDACをONにする」項目自体が省かれていることがあります。

今回検証したWF-1000XM6、EAH-AZ100、Nobleのワイヤレスイヤホンは、iPhoneアプリ経由でもLDACをONにできるのですが、たとえばAnkerのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンはiPhoneアプリ経由でLDACをONにできません。

その場合、あらかじめAndroidを用意してアプリでLDACをONにしてから、iPhoneにSceptreを装着して接続しないといけないんですよね。

iPhoneしか所持していないユーザーは、あらかじめ自分が持っているワイヤレスイヤホンが、iPhoneのアプリ経由でLDAC(またはaptX Adaptive)をONにできるかどうか事前にチェックしておきましょう。

Noble Audio Sceptre まとめ

メリット
デメリット
  • iPhoneでLDAC / aptX Adaptiveが使える
  • チャージスルーUSB-Cで充電しながら使える
  • Noble FoKusアプリでペアリングや設定が簡単
  • マルチペアリングや通話にも対応
  • LDAC/aptXの接続モードの変更可能
  • ゲームモードでSwitch / PS5に対応
  1. 着けっぱなしだとLEDが常時点灯している
  2. 遅延はやや発生しやすくなる
  3. LDAC 990kbps時は混線している場所だと安定しにくい

Sceptreの一番の強みは、iPhone(15〜)でLDACやaptX Adaptiveを使えるようになるだけではなく、USB-Cポートも埋めることなく充電ができることですね。

最近充電ができるDACが増えてきていますが、これホント便利なんですよね。あとはゲーム機でも問題なく使える点ですかね。

価格は12,870円とこの手のトランスミッターとしてはやや高めですが、iPhoneでLDACを使いたい方、充電しながらトランスミッターを使いたい方には有力な選択肢になると思います。

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