JBLのUSB-C直結イヤホンが実はめっちゃ売れてるらしい!実際に試してみた【TUNE 310C / 305C レビュー】

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

JBLからTUNE 310Cという大体3000円くらいで買えるUSB-C直差しができる有線イヤホンが2024年2月くらいから発売されていたんですけど、販売しているJBLさんも予想を反して驚くくらい売れているみたいです。

Amazonでも1ヶ月の販売本数600点

今回はそのTUNE 310Cと、新たに登場した完全には耳を塞がないインナーイヤー型の新モデル「TUNE 305C」の魅力について深掘りしていこうと思います。

製品提供:ハーマンインターナショナル

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

なぜそんなに売れてるの?

TUNE 310Cが一時期品切れが続いたほど売れたみたいなんですが、ボクの予想ですけど、iPhone 15 ProやPixelシリーズなどUSB-Cしか搭載していないスマホが多くなってきたからじゃないですかね?

昔はiPhone一強感があったので、Lightning端子が多かったですけど、Lightning直差しタイプってApple税でコストが嵩むせいでコスパが微妙なものが多かったんですよね。

あと、最近のスマホはイヤホンジャックがないのが当たり前になってきましたけど、ゲームもUSB-C搭載機が多いですし、パソコンもUSB-C搭載で直差しして通話できるものも多くなってきました。

ワイヤレスイヤホン場合はバッテリー切れも心配だし、他デバイスに接続しなおすのも面倒に感じることもありますし、有線でサクッと使いたいという方が多いんでしょうね。

そこで安心と信頼のJBLですよ。3000円台だから安いですし、老舗のスピーカーメーカーだから音質もいいだろうしということで買っていく人が多いんでしょうね。

JBL TUNE 310C / 305C 外観・付属品

パッケージ

とりあえず開けていきましょう。パッケージはこんな感じ。どちらも量販店で釣られてそうな感じのシンプルなデザイン。

開封すると、ちゃんとこの価格でプラスチックフリーになっているんですよね。エライ。

付属品

付属品一覧
  1. イヤーピース(シリコン製)3ペア※TUNE310Cのみ
  2. マニュアル

本体・ケーブル

TUNE 310CはハウジングにJBLのロゴが印字された一般的なカナル型という感じ。サイズがかなり小ぶりなので、耳が小さい人でもフィットしやすそうですね。

TUNE 310C

TUNE 305CはEarPodsのような耳を密閉しないインナーイヤー型を採用。ハウジングも薄く、そのまま寝ホンとしても使えそう。

TUNE 305C

内側はどちらもシンプル。

ケーブルはきしめん状のフラットケーブルを採用。カバンに雑に入れても絡まりにくいのがポイントです。

オンラインMTGで必要な時でも絡まらずに、サッと取り出してスムーズに通話に参加できそうでいいですね。

ちなみにケーブルの着脱はできません。

右側にはリモコンマイクが備わっていて、ここで再生停止や音量調整、またマイクを使った通話などができます。

分岐部はJBLのロゴのみでシンプル。アジャスターはついていません。

プラグはUSB-Cになっていっています。この仕様によってiPhone 15やAndroid、ノートパソコンに直差しできるようになっているわけです。

最近のスマホはイヤホンジャックよりUSB-Cの方が気軽に音楽を聴けるようになりましたねー。イヤホンジャックついているのってXperiaくらいじゃね?

JBL TUNE 310C / 305Cの概要・スペック

スペック一覧TUNE 310CTUNE 305C
形式カナル型インナーイヤー型
ドライバー9mmダイナミックドライバー12.5mmダイナミックドライバー
インピーダンス 16Ω32Ω
再生周波数帯域20Hz〜40kHz20Hz〜40kHz
音圧感度98dB102dB
プラグ形状USB-CUSB-C
コード長1.2m1.2m
重量14.3g15.3g
リケーブル対応××
リモコンマイク
保証期間1年1年

微妙にスペックは違いますが、スペックによる性能差のようなものはありません。音質の傾向の違いくらいですね。

JBL TUNE 310C / 305C レビュー

音質についてはどちらもJBLらしい弱ドンシャリ型のパワフルなサウンドですが、若干鳴らし方に違いがあるよう感じました。

TUNE 310Cの音質について

まず、TUNE 310Cの音質については以下の通りです。今回はiPhone 15 Proに直差しで検証しています。

音の特長

3.7

高音

3.6

中音

3.8

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

音の傾向はわかりやすいほどのドンシャリサウンドで、低域と高域が見事に強調されたメリハリ感のある音作りのように感じました。THE・JBLサウンドって感じですね

高域はパキッとした硬質な音ですが刺さり感はなくパワフルに鳴らす感じ。シンセサイザーやエレキギターなど電子楽器系はかなり得意。

逆にジャズやクラシックなどで用いられるアコースティック系の楽器は解像度感の荒さが目立つような印象で、あまり向いていないように感じましたね。

低域はかなりの迫力で、ズンズンと脳内を揺らすような重低音を鳴らします。他のJBL製品と比べてもTUNE 310Cの低音は結構強めです。サブベース、バスドラムあたりの低い帯域をズンズンと響かせてくれます。

ボーカルはやや一歩引いた感覚はありますが、埋もれたりモッサリとしたりするわけではなく、高域と低域が強調されたバランスのなかで、ハリの良いボーカルを鳴らすような感じでしょうかね。

Adoの「唱」や、YOASOBIの「アイドル」など、低域のドスが効いたエレクトロメインの楽曲などかなりノリ良く鳴らしてくれますね。最新チャート曲との相性はとても良いかと。

USB-C直結型は、最近中華イヤホンでもコスパが良いモデルが多く発売してきてますけど、それらと比べてもTUNE 310Cはハデなドンシャリサウンドでしっかり差別化できているかと思います。

TUNE 305Cの音質について

次にTUNE 305Cの音の傾向はこちらの通りです。

音の特長

3.7

高音

3.6

中音

3.8

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

TUNE 310Cと比べて音の質はほぼ同じレベルですが、音が低域〜高域に寄りすぎず、全体的にバランスの良い音になっていますね。ただドンシャリ傾向であることには変わりはないかと思います。

低域の迫力もTUNE 310Cの方がドスが効いた感じで、305Cは締まりの良い音でありつつ中低域から支えるような豊かさのある低音という感じでしょうか。

TUNE 310Cの方がカナル型ということもあって音像がブレず、解像度感高く聴こえるような感覚がありますね。

それ以外の音の性格はTUNE 310Cと同じですかね。305Cの方がボーカルラインが少し前に来ているような感覚があるくらいですかね。

EarPodsのUSB-Cモデルとも比べましたけど、EarPodsが抑揚を抑えられたフラットでバランスの良い音だとすれば、TUNE 305Cはメリハリ感のあるノリの良いサウンドという感じでしょうかね。

ロックやポップス、エレクトロなどをノリの良い音で聴きたい場合は、TUNE 305Cの方が良いかと思います。

インナーイヤー型のため周りの音が聞こえやすいので、BGM感覚で音楽を聴くときなんかにもおすすめですが、最小音量が少し大きめなのが気になりますかね。

3つのサウンドを楽しめる

さらにリモコンマイク部の「+」「-」ボタンを同時に長押しすることで、「デフォルト」「ベース」「ボーカル」の3つのイコライザーを切り替えることができます。

基本は、一番バランスの良いデフォルトで良いと思いますしボクもそう感じましたが、さらに低音を強調させたい場合は「ベース」、もう少しボーカルを軸に聴きたい場合は「ボーカル」にするのもおすすめです。

TUNE 310Cの場合、元がドンシャリ傾向なので、「ボーカル」にすると逆にフラットに近い感じになります。

装着感について

装着感についてですが、TUNE 310Cは非常に小ぶりで、耳の小さな方でもうまくフィットしそうですね。デザインも小さカワイイ感じ。

長時間装着していても耳が痛くなりにくく、通勤・通学中で使うくらいであればストレスなく使えそうです。

ただ、ワイヤレスイヤホンと違ってケーブルがあるので、電車の中で引っ掛けないように注意してくださいね。

次にTUNE 305Cについて、こちらも1時間程度の装着であれば問題がない印象です。

ただ、通話などで長時間装着していると、耳が圧迫されるような感覚があって、やや鈍痛が発生するようになりましたね。

305Cは耳が小さい人だとけっこう痛くなりやすいかも。長時間使われる方は注意。

ゲームもできる

USB-Cなので、PS5やNintendo Switchなどでも直差しで使えます。ゲーム時も遅延などもなく、JBLらいし迫力のあるサウンドでゲームの世界に没入できます。

あと、どちらもハウジングが薄めなので、寝ホンとしても使えますね。ゴロゴロしながらゲームするときなんかにもおすすめですよ。

マイク性能について

マイク性能もそれぞれチェックしてみました。

TUNE 310C

TUNE 305C

EarPods

いずれのモデルも音声はキレイなのですが、背景の雑音やノイズなどが入りやすい仕様です。

ワイヤレスイヤホンみたいに通話ノイズキャンセリング機能は備わっていないみたいですね。

静かな環境であれば通話に使っても良いと思いますが、少し騒がしいオフィスや、子供のいるリビングでテレワークなどで使う場合にはおすすめはしないですね。

JBL TUNE 310C / 305C まとめ

商品名をまとめると以下のとおりです。

総合評価

4/5

TUNE 310C/305C

  • 低価格でもJBLのサウンドを体感できる
  • ロックやポップスなどノリの良い楽曲と相性が良い
  • きしめんケーブルで絡まりにくい
  • 筐体が薄く、寝ホンとしても使える
  • 最小音量がやや大きめ
  • 長時間使っていると耳が痛くなりやすい(TUNE 305C)

3.7

高音

3.6

中音

3.8

低音

3.5

解像度

4.0

迫力

4.0

装着感

JBL TUNE 310C / 305Cはこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 安くてわりと音質が良い有線イヤホンを探している
  • iPhoneなどイヤホンジャックのないスマホを使っている
  • ロックやポップスなどノリの良い楽曲を好んで聴く
  • 電車やバスなど屋外で使うことが多い→TUNE 310C
  • オフィスや通話、ながら聴きなどで使うことが多い→TUNE 305C

強みはUSB-Cで気軽に有線で音楽を聴けて、JBLらしいノリの良いサウンドも楽しめて、そして安いという点ですね。

ワイヤレスイヤホンのようにバッテリーの必要がないので、通話中にバッテリーが切れる心配もないのも強いです。

バッグに雑に入れていてもケーブルが絡まりにくいですし、サッと出してパッと使えるのがイイですね。

JBLということもあって音質や品質も保証されていますし、売れる理由がわかる気がします。

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