iPhoneユーザーであり、Apple Musicユーザー、そしてオーディオファンである全俺感涙!!
Apple Musicがついに…!ついに…!CDクオリティのロスレス・そしてハイレゾ配信が6月に解禁されます!!
しかも! その価格!! 据え置きの月額980円!!!!
今までのハイレゾ配信ストリーミングは月額1980円ほどだったので、市場の1/2の価格とコスパ最強。素晴らしすぎるサービスが誕生しました!
こんにちは、ポータブルオーディオ専門ブログを運営していますかじかじ (@kajet_jt)です。
冒頭でテンションが上がりすぎましたが、ちょっと落ち着いて解説していきたいと思います。
で、ハイレゾってなにがいいの?
ロスレスってなに?
超簡単に伝えると、いままで劣化した音源だったのを、超良い音で聴けるようになったよ!ってこと
いままでのApple MusicやSpotifyなどストリーミングで配信されている楽曲は、通信量を抑えるためにCDがもつデータ容量より1/10ほどに抑えられているんですよね。
音質に影響が出ないように超高域だけ音をカットしたりなど対策していますが、やはりCDやハイレゾ音源と比べると音の密度や豊かさが違います!
今回はApple Musicで解禁になったハイレゾやロスレスについての解説と、iPhoneでどうやってハイレゾやロスレスを聴けばいいのか?詳しく解説していきます。
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ハイレゾ・ロスレスってなに?
ハイレゾとは?ロスレスとは?とそれぞれわからない方もいらっしゃるかと思いまがすが、めっちゃ簡単に伝えるとこんな感じです。
ハイレゾ:CD以上に音質の良い音源のこと。スタジオの録音クオリティをそのまま体感できるような感じ。
ロスレス:圧縮はするけど音質は劣化させない”規格(拡張子)”のこと。ハイレゾ音源もロスレスに含まれるよ!
まず、こちらのハイレゾとロスレスについて解説していきます。
ハイレゾはCD以上の情報量を持つ音源のこと
アーティストが制作する録音音源って実は情報量がすごく多い状態で、CDの規格ではその情報を詰め込むことができなかったんですよね。
その情報量たっぷりの音源を余すことなくデータで配信したものがハイレゾ音源なのです。
ハイレゾは音が良いというより、アーティストが制作した本来の音という表現が一番近いかもしれませんね。
このあたりはソニーさんが一番わかりやすく伝えているので参考にしてみてください。
ちなみにハイレゾの定義は以下のとおり
44.1kHz/16bit : CDスペック
48kHz /16bit : CDスペック
44.1kHz/24bit : ハイレゾ(量子化ビット数がCDスペックより高い)
48kHz /24bit : ハイレゾ(量子化ビット数がCDスペックより高い)
96kHz /16bit : ハイレゾ(サンプリング周波数がCDスペックより高い)
96kHz /24bit : ハイレゾ(CDスペックより両方高い)
96kHz /12bit : ハイレゾでない(量子化ビット数が低い)
32kHz /24bit : ハイレゾでない(サンプリング周波数が低い)
ハイレゾ|定義と運用 一般社団法人 日本オーディオ協会
44.1kHz/24bit以上の音源であればハイレゾだと思えばOKです。
ちなみにハイレゾを配信するということは、CD音源以上のデータ容量をもった楽曲を通信し続けるということなので、音源によっては1曲50MBほど。20曲ほど聴いただけで1GBほど通信されます。
楽天モバイルやpovoなど主要キャリアなら20GBで通信制限がかかるので、ハイレゾ音源は外出先での聴きすぎには注意ですよ!
Wi-Fi環境下であらかじめ端末にダウンロードしておいて通信量を抑えましょう。
外出先ではほどほどにしとかないと通信制限必至!
ロスレスは可逆圧縮のことを指すため、音源のことではない
ロスレスとは可逆圧縮方式を採用したコーデックのことを指し、音源そのものではありません。
簡単に伝えるとデータを小さくして圧縮しているのに音質は損なわず元のデータに戻せるコーデックで、CDを基準にすると元のデータの2/3ほどに抑えられます。
それでもCDの2/3のデータ容量なので、大体1曲あたり20MBほど。まだまだ通信量は多めですね。
50曲ほど聴いたら1GBほど消費するので、お気に入りの音源はWi-Fi環境下でダウンロードしておいたほうがよさそうです。
ロスレスはハイレゾ音源も同様に元のデータを圧縮し、そこから元の音源データに戻すこともできます。
このロスレスによって、ハイレゾという大容量データでも容量を抑えて配信することができるわけなのですよ。
ちなみに、いままでのApple Musicで配信されていたコーデックは『AAC』という元の音源に戻せない不可逆圧縮方式が採用されています。
これらのコーデックはCDデータを基準にすると1/10まで抑えられており、極力CDクオリティを保ったまま圧縮しようと頑張ってます。
ただ、CDクオリティの元データと比べると音の密度や情報量、細かな音の描写は結構違いがわかるんですよね。
ワイヤレスを含め5000円以上の音質の良いイヤホンを持っていれば、圧縮音源との違いはある程度感じ取れるかと思います。
ロスレスは圧縮しつつも音の損失がなく聴ける素敵なコーデック!
CDクオリティでも十分音質が良い
Apple Musicでハイレゾ解禁されましたが、ハイレゾ音源でなくてもCDクオリティで十分音質が良いんですよね。
個人的な感覚ではありますが、圧縮音源とCDクオリティを聴き比べ、そしてCDクオリティとハイレゾを聴き比べるとこんな感じになります。
圧縮音源→CDクオリティ:音の密度や細かな描写など音の情報量が多くなり、ハッキリと違いを感じ取れる
CDクオリティ→ハイレゾ:めっちゃよく聴かないとわからないし、目隠しして聴かされたら判別できる自信が無い
CDクオリティ→ハイレゾが本当にわかりにくくて、めっちゃ高級機を買い揃えたらわかるかもしれないけど、iPhoneにDACをつけてイヤホンで聴いても目隠しされたら判別できる自信がありません….。
そもそもハイレゾ音源を聴き分けるためにオーディオをやってるのではなく、音楽を楽しく聴くためにオーディオやってるのでCDクオリティで十分だと思っています。
※個人的な見解です。
Apple Musicのロスレス・ハイレゾ対応について
Apple Musicは月額980円で約7500万の楽曲の聴き放題ができるストリーミングサービスです。
今まで圧縮音源である『AAC』で配信されていましたが、今回のアップデートで『ALAC』というCDクオリティを保ったまま配信されるロスレスコーデックに変更されます。
6月以降アップデートを適用すると、『設定』→『音楽』→『オーディオ品質』からALACでの配信設定ができる予定です。
ALACで試聴すると通信量は多くなってしまい、通信制限に掛かる可能性が高くなりますが、iPhone側の設定で元のAACのまま試聴することもできます。
アップデートがきてから手持ちのイヤホンで聴き比べをしてみて、違いを感じれるようであればロスレスで、わからなければ圧縮音源で運用するのがよさそうです。
空間オーディオにも対応
さらに今回のアップデートで、ドルビーアトモスによる空間オーディオにも対応します。
空間オーディオというのは立体的で臨場感の溢れるサウンドをイヤホンで体感できるようになる機能で、サラウンドのようなイメージです。
対応曲数が少なく数千曲ほどのようですが、これから楽曲数が増えていくのだと予想されます。
ちなみに空間オーディオで聴くためにはiOSのアップデートも必要ですが、対応したイヤホン・ヘッドホンも必要で、W1、H1チップを採用したイヤホンが対応しているようです。
現行のAirPodsとBeatsのヘッドフォンは全て対応しているようで、一番最安だとBeats FlexもW1チップを搭載しています。
Beats Flexでも空間オーディオを使えるはずですが、実際に使えるかどうかは6月のアップデート後検証してみます。
もちろんAirPods Proも対応しているので、空間オーディオの対応をめちゃめちゃ楽しみにしてます。
ちなみにiPhoneだとワイヤレスでハイレゾは聴けない
iPhoneはワイヤレスイヤホンだとハイレゾを聴くことができません。
iPhoneはBluetoothでワイヤレスイヤホン・ヘッドホンに接続するとAACというコーデックで伝送されるため、元のデータの約1/20まで圧縮されてしまいます。
コーデックについては以下をご参照ください。
コーデック | ビットレート | サンプリングレート | ハイレゾ | 遅延 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
SBC | 64〜328kbps | 48kHz/16bit | × | 約220ms | 全Bluetoothデバイス対応 |
AAC | 128kbps〜328kbps | 48kHz/16bit | × | 約120ms | iPhoneはここまでしか対応していない |
aptX | 384Kbps | 48kHz/16bit | × | 約70ms | Androidで対応しているものが多い |
aptX HD | 576kbps | 48kHz/24bit | ○ | 約130ms | 対応機種が少ない |
aptX LL | 352kbps | 48kHz/16bit | × | 約40ms | 対応機種が少ない |
aptX Adaptive | 276kbps~420kbps (通信状況に合わせて可変) | 48kHz/24bit | ○ | 50-80ms | 対応機種が少ない |
LDAC | 330kbps/660kbps/990kbps | 96kHz/24bit | ◎ | 1000ms | 対応機種が少ない |
AACは圧縮されるだけでなく、データレートが44.1kHz/16bitにダウングレードするため、ハイレゾ音源で再生しても、その音はハイレゾではなくなってしまっているんですよね。
しかも、自社商品であるAirPods全シリーズもハイレゾは対象外という。
AirPodsユーザーは空間オーディオがあるからそっちで楽しめということなんでしょうか?
ただ、AirPodsシリーズはWi-Fiを使って伝送する『AirPlay』で対応するのでは?との噂も流れています。
この方式を使えば、ワイヤレスでも劣化なくロスレス音源をAirPodsに伝送することができますね!
このあたりは、実際にApple MusicやAirPodsのアップデートが実際に施行されてからになるので、続報を待ちましょう。
せめて自社商品はハイレゾ対応にして欲しいね!
Apple Musicを使ってiPhoneでハイレゾを聴く方法
ここからはApple Musicを使ってどのようにしてiPhoneでハイレゾを聴けばいいのかを解説していきます。
変換アダプターを使って有線イヤホンで聴く
前述したとおり、ワイヤレスだとAAC接続となってしまうため、ハイレゾ音源として再生することができません。
しかし、実はiPhoneは48kHz/24bitまでの音源を再生することができるので、実質ハイレゾ対応機でもあるのですよ。
Apple公式のイヤホンジャック変換アダプターを使って有線イヤホンで聴けばハイレゾ音源を体感することができます。
ただ、ハイレゾ音源を“再生できる“と“良い音で聴ける“はまた別問題。
iPhoneに内臓しているDACとアンプはそこまで質は高くないため、本体のみでCD音源とハイレゾ音源を聴き比べても違いはほとんど分からないと思います。
48kHz/24bit以上は再生できない
iPhone単体で再生できるのは48kHz/24bitまでなので、Apple Musicの最大データレートである192kHz/24bitは再生できません(おそらくダウングレードで再生される)。
48kHz/24bit〜の音源には別途外付けのDACが必要になります。
DACを使う
iPhoneで48kHz/24bit〜以上の音源を再生したい、そしてハイレゾ・ロスレスの音を最大限に楽しみたい方には外付けのDACがおすすめです。
DACとはデジタル・トゥ・アナログコンバーターの略で、“音声データ“というデジタル信号を、人の耳に聞こえる“音“というアナログ信号に変換するためのチップを指します。
実はiPhoneの中にもDACチップは内臓しているのですが、あくまで音に変換するための最低限の機能しか持っておらず、そこまで質は高くありません。
そこで外付けのDACを使うことによって、高品質なDACチップ、そしてアンプによりiPhoneでもさらに高音質で音楽を楽しむことができるのですよ。
また、外付けDACは192kHz/24bit以上の音源にも対応しているものがほとんどのため、Apple Musicのハイレゾ音源も難なく再生することができます。
iPhoneにおすすめのDAC
ここからはiPhoneにおすすめのDACをご紹介していきます。
Apple Musicでハイレゾを最大限に楽しみたい!良い音で聴きたいと思った人にはマストなアイテムなので、ぜひ参考にしてみてください!
ちなみに最安でも1万円ほどはします。
Shanling UA2
中国の老舗オーディオメーカーShanling(シャンリン)のiOSに対応したDAC。
Lightning接続に対応していますが、ケーブルは別売りです。
濃密なサウンドが特徴で、ハイレゾ音源を高解像度で鳴らしつつ、重心が低めで豊かな中低域をどっしりと鳴らしてくれます。
星野源や藤井風といったブラックミュージックを基にしたPOPミュージックや、
レビューブログも書いていますので、詳細はこちらを参考にしてみてください。
Lotoo PAW S1
10万円以上の超高級オーディオプレイヤーを販売するLotooより、約3万円台で買えるDAC。
価格がかなり高いですが、音質は小型サイズでも一切妥協なし!高級プレイヤーに匹敵する音質を提供してくれます。
音の傾向は基本的にニュートラルで味付けが少なく、音の深みと広がりを重視した純度の高い音。
イヤホンの特性をありのままに引き出してくれるので、相性を選ばずに高音質化してくれます。
本体のみで細かな音量調整やイコライザー設定もできるのでカスタマイズ性も抜群!
音に妥協したくない方におすすめのiPhone向け小型DACです。
こちらも別途ブログでレビューをしていますので、詳細はこちらをご覧ください。
DACについてはこちらの記事でもかなり詳しくまとめていますので、会わせてご覧ください。
まとめ
ここまでiPhoneでハイレゾ・ロスレスを聴くための方法をご紹介してきましたが、まとめるとこんな感じです。
- ロスレスとは?
→そもそも可逆圧縮のことではあるが、データ容量を圧縮したCDクオリティ以上の音源のことと考えて良い(ハイレゾも含む)。 - ハイレゾとは?
→CD以上の情報量を持った『44.1kHz/24bit以上』の音源のこと - Apple Musicを使ってiPhoneでロスレスを聴くためには?
→そのままiPhoneでいつも通り再生すればOK。ただし、ワイヤレス接続だとAAC接続になるため、1/20まで圧縮されてしまう。 - Apple Musicを使ってiPhoneハイレゾを聴くためには?
→ワイヤレスだと聴けない(再生はできるがハイレゾクオリティではなくなっている)。
→純正変換アダプターで有線イヤホンだと聴けるが、48kHz/24bitまで
→DACを使えばApple Musicの最大レートである192kHz/24bitまで聴ける - AirPodsでハイレゾは聴ける?
→現状ハイレゾは聴けないが、アップデートで対応するかも?ちなみに空間オーディオは聴ける。
ハイレゾ音源の神髄を最大限まで楽しみたい方はDACの導入をおすすめします。
ただ、まずは体感したい!くらいであれば、5000円以上くらいの有線イヤホンを使うか、AirPodsがハイレゾに対応するのを待ってもいいかなとは思います。
一度ハイレゾを試してみて、もっといい音で聴きたいと思ったら、ぜひDACも導入してみてくださいね!最高に音良いので!
まずは体感してみることをおすすめします!
以上、iPhoneでApple Musicを使ってハイレゾ・ロスレス音源を楽しむ方法をご紹介しました。
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