初めて有線イヤホンを買いたいけど、どれを選べば良いかわからない…そんな方が多いと思います。
「できる限り安くて、音質が良いイヤホンがほしい!予算は高くて2000円くらいかな・・・?そんな都合の良いイヤホンありますか?」
そんな都合の良いイヤホンあります。ただしポータブルオーディオの沼に足を入れてしまうかもしれませんよ?
そんなイヤホンがこちらの「final E1000」
- ガチオーディオブランド「final」の最安エントリーイヤホン
- 約2000円で買える本格的高音質
- 2018年11月に発売以来、売れ続けているロングセラー
2018年11月に発売されて以来売れ続けている、有線イヤホンの新定番というべき名作です。約2000円ながらも、オーディオマニアにこれ一つあれば十分と言わせるほどの音質の良さをほこる有線イヤホンです。
オーディオ好きの友達が近くにいれば、安くて良いイヤホンを紹介してほしい!と聞いてみてください。高確率でE1000が候補に出てくるはずです。
今回は、こちらのfinal(ファイナル) E1000をより深掘りしてレビューしていきます。
final E1000 レビュー
総合評価
5/5
E1000
- ボーカルの表現力が同価格帯では群を抜いている
- 何時間でも聴いていられるようなスムースサウンド
- 価格も音も「ちょうど良い」ところを突いている
- 付属品が豪華
- タッチノイズがそれなりにする
- 感度が低く、やや鳴らしにくい
3.5
高音
4.0
中音
3.5
低音
3.5
解像度
3.5
装着感
5
コスパ
外観はシンプル
本体をチェック。「E1000」と「final」の印字があります。
finalのロゴが背面にあります。
このロゴの由来は、有機体の基礎となるベンゼン環をモチーフに、様々な人や技術と結びつき融合させることで新しい製品を生み出していくというコンセプトを基にデザインされているようですね。技術力はたしかにすごい。
イヤーピースはfinal Eタイプが使用されています。音の出口が小さめのため、低音が出やすい仕様です。
L/Rでイヤーピースの軸の色が異なるので、視覚的に右か左の判別がつきやすいです。
イヤーピースを外すとこんな感じ。本体に耳垢が入らないよう、フィルターも添えられております。このフィルターが根詰まりを起こすと、音に影響が出てくるので、定期的にチェックをしてあげてください。
ノズルは窪みのある形状です。スウィングフィット機構と呼ばれる特殊な形状で、耳穴に合わせてイヤーピースが曲がるような仕様になっています。この形状のおかげでフィット感のさらなる向上や、音の通り道を正確にすることによっての音の歪みを軽減しています。
ケーブルはOFCを採用。取り回しはかなり良くしなやかで、めったに絡むことがないです。皮膜を太くしたことによって断線リスクを軽減しています。
さらにプラグはL字仕様で、根元の一部のみに負荷がいかないように加工されています。
付属のイヤーピースは元々装着されているものも合わせて、SS〜LLまで5ペア付属。
イヤーピースだけでも980円するので、付属品だけでもE1000のコスパの高さをうかがえますね。
スペック
スペック | E1000 |
---|---|
ドライバー | 6.4mm ダイナミックドライバー |
感度 | 102 dB/mW |
インピーダンス | 16Ω |
コード | 1.2m |
質量 | 12g |
感度がやや低めなので、音量を上げないと音圧が出にくく、できれば出力の高いスマホやプレイヤーを使ったほうが本来の音を楽しみやすいです。特になければ、手持ちのスマホで直接差し込んでも大丈夫です。
細い筐体で耳の奥まで挿入しやすい
耳に対して直角に差し込む装着方法です。細身の筐体のため、女性でもイヤーピースのサイズを変更すれば、問題なく装着できます。特別装着感が良いというわけでもないですが、悪いわけでもなく普通といったところ。
2000円にしては本格的すぎる音質
イヤホンはこれ1台で十分では?そう思わせるくらいの2000円台からは考えられないような、妥協のない本格的な音質の良さです。今まで付属のイヤホンや、コンビニのイヤホン、量販店で1000円台とかで売っている大手メーカーのイヤホンを使っていた方がE1000を聴くと、音のレベルの違いに驚くと思います。
音の傾向はややカマボコ型(中域寄りの音)で、ボーカルや主旋律のラインが明瞭に聴き取りやすいです。中域ってボーカルの音が入ると、同じ帯域の音が被ってしまい、団子状になって聴き取りずらくなりやすいのですが、E1000は被りが少なくほぼ良く分離してくれます。男性ボーカルの表現力が特によく、星野源や米津玄師などの男性アーティストを好んで聴かれる方には特に相性が良いでしょう。
低域や高域は伸びすぎず、出しすぎず程よい塩梅で抑えられていますが、同価格帯のイヤホンと比較するとクリアですし、迫力も十分あります。低域から中低域、高域から超高域と、各帯域ごとの繋がりが滑らかで、一つ一つの音に角がなく、刺激が少なくいつまでも聴いていられるような柔らかな音作りです。
反面、音のレスポンスがそこまで良くはなく、スピード感に欠けるため、BPMの早いロックやメタルを聴くと、楽器隊が団子状になって埋もれて聴こえてしまいます。ロックをとにかく激しく聴きたいという方には、同価格帯ですと有線ピヤホンこと「Hi-Unit HSE-A1000PN」のほうがオススメです。
E1000は、ライブのような臨場感のある音ではなく、楽器のリアルな音を表現できるわけではないのですが、とにかく滑らかで、人が気持ち良いと感じる音を、低域から高域まで全帯域にかけて絶妙に作り上げています。もう少し予算を上げれば、E1000よりもクリアな音、ボーカルがリアルな音、迫力と臨場感のある音のイヤホンは見つかると思いますが、この「ちょうど良い音」を表現できるイヤホンはエントリーイヤホンではEシリーズくらいではないでしょうか。
もう少し高域の響きや明瞭さがほしい人には同シリーズの「E2000」を、ボーカルをとにかく色艶良く表現して欲しい人には「E3000」が良いのではないでしょうか。
final E1000 評価まとめ
総合評価
5/5
E1000
- ボーカルの表現力が同価格帯では群を抜いている
- 何時間でも聴いていられるようなスムースサウンド
- 価格も音も「ちょうど良い」ところを突いている
- 付属品が豪華
- タッチノイズがそれなりにする
- 感度が低く、やや鳴らしにくい
3.5
高音
4.0
中音
3.5
低音
3.5
解像度
3.5
装着感
5
コスパ
「シュア掛け」をしないとタッチノイズがそれなりにあります。こちらのブログで詳しく解説していますので、ご覧ください。
こんな人におすすめ
- 初めてのイヤホン選びで失敗したくない
- 有線で安くて音が良いイヤホンが欲しい方
- 完全ワイヤレスイヤホンの充電切れた時用のサブ機として使いたい
初めてのイヤホンとしても、気軽に使えるサブ機としてもオススメのイヤホンです。完全ワイヤレスイヤホンのサブ機として買ったつもりが、音が良すぎていつの間にかメインとして使っているかもしれませんね。
以上、final E1000のレビューでした。
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