こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
いつもワイヤレスイヤホンばかりレビューしているのですが、レビューの際にマイク音声のテストも行っています。
テレワーク需要によりイヤホンにもマイク品質を求められることも多くなってきていますが、やはり”イヤホンはイヤホン”、”マイクはマイク”と考えた方がそれぞれのパフォーマンスが高いのでは?
そう思っていたところ、ちょうどFIFINE(ファイファイン)というコストパフォーマンスに優れたマイクを多く販売する中国メーカーからレビュー依頼をいただいたので、この機会に検証したいと思います。
今回レビュー用にお送りいただいたのはFIFINEの『K683A』というマイクで、単一指向性コンデンサーマイクでありつつも6800円ほどで買えるコスパに優れたマイクです。
今回はこちらのFIFINE K683Aを実機を使ってレビューしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
総合評価
4.0/5
K683A
- マイク音声は非常にキレイ
- iPadでも気軽に配信できる
- コンパクトなサイズ感で場所を取らない
- 振動音を結構拾う
FIFINE K683A 概要
- USB-A、USB-Cに対応したコンデンサーマイク
- 単一指向性
- ミュート機能搭載
- イヤホン端子を搭載し、マイク音声をフィードバック
- パソコンにはもちろん、PS4/PS5、iPadなどにも対応
付属ケーブルがUSB-AだけではなくUSB-Cにも対応しているので、iPadでポッドキャスト配信を行ったり、PS4/PS5でチャットプレイをするのにも向いていますね。
また、単一指向性のマイクであり、前方側の声しか拾わないため余計な音がマイクに入りにくいといった特徴があります。
FIFINE K683A 外観・付属品
それではK683Aを開封していきましょう。
外箱はこんな感じで、赤い部分が顔のようでかわいいですね。
開封してみると、取扱説明書とアクセサリーがお目見え。
付属品一覧はこちら。
- USB-A/C to USB-Bケーブル(2m)
- 三脚スタンド
- 5/8サイズ→3/8サイズ変換ネジ
- ポップガード
- 取扱説明書
USBケーブルは2mほどある超ロングなものが付属。マイク側はUSB-B(ひし型タイプ)、パソコンなどのデバイス側はUSB-AとUSB-Cの二股にわかれています。
USB-A・Cどちらでも使えるので、USB-C端子しか備わっていないM1 Macbook AirやiPad Proでも使えて地味に便利。
こちらはポップガード。装着しなくても使えるのですが、喋ったときにでる風圧で「ブオッ」という音が相手に伝わってしまうので、着けておいた方がいいです。
あとはマイクアームで使う際に、ネジ穴を5/8サイズから3/8サイズに変更するためのネジも付属しています。
マイクアームを使っている方でK683Aを買ったけど、ネジが合わないという方はこれを使うと適合するかもしれませんね。
最後にスタンド用の三脚が付属しています
アルミっぽい素材で作られた剛性の高いスタンドですが、足の根本は弱く好きな高さでは固定できないため、基本広げっぱなしにはなってしまいますね。
それではマイクを組み立てていきましょうか。
マイク部分とスタンドをネジで止めて。
ポップガードを着けて
底面にあるUSB-B端子から付属のUSBケーブルでデバイスに接続してあげれば
はいこんな感じで組み立て完了です。
ちなみにマイクの根本は可動式になっているので、スタンドの位置はそのままに90度回転させることもできます。
マイク側のインターフェイスは『マイクの音量ボリューム』と、その下は『ミュートボタン』。
そして裏側には『イヤホン端子』が備わっており、自分の喋っている声をヘッドホンに返してモニタリングすることができます。
本体・付属品の説明はこんなところにして、実際にK683Aを使ってみましょうか。
FIFINE K683A レビュー
マイク品質はかなり高い
FIFINE K683Aで実際に音声を録音してみましたが、めちゃくちゃ音がキレイですね!
いままでワイヤレスイヤホンでマイク音声を録音してみましたが雲泥の差です。
音声を録ってみましたのでよければ聴いてみてください。
無音状態での録音&カフェの雑踏音
メーカー名を「フィファイン」と言っていますが、正しくは「ファイファイン」です。失礼しました。
低い音から高い音まで、声の輪郭をくっきりと表現しつつ、角周波数帯のつながりも良いため、ほぼ肉声のような音で集音してくれますね。
普段ワイヤレスイヤホンでしかマイクチェックをしていなかったから、あまりの音声のキレイさに驚きました。
ワイヤレスイヤホンの中でも特にマイク品質の高いJabra Elite 85tを比較用に音声を録ってみましたのでチェックしてみてください。
比較用にJabra Elite 85t
聴き比べてみるとかなりの品質の差ですね。
6000円台の安めのマイクとはいえ、イヤホンとマイクは別々に使ったほうがやはりパフォーマンスが良いですね
これで会社のテレワークやオンライン会議に出席すれば、「あれ、こいつの声だけやたらキレイだぞ……?」と一目置かれること間違い無しですね。
転職時のオンライン面接でも絶対使えますよ! 僕も転職時にこのマイクを使っておけば良かった。
サイズも小型で、急なWEB会議でもパッと出せる
FIFINE K683Aはサイズがなかなかに小型。
普段はデスクの隅っこに忍ばしておいて、「今日はWEB会議があるな」とか「今日はポッドキャストの配信日だ」という時だけパッと出してきて気軽に使うことができます。
USBに差すだけで使えるというのも、またお手軽ですね。
iPad(USB-C)と接続して気軽に配信ができる
FIFINE K683AはUSBから給電して駆動するバスパワー方式のため、iPad ProなどのUSB-C端子を採用したタブレットに接続するだけで気軽に録音ができます。
USB-Cで接続する場合の音声出力は全てK683A側に持っていかれるので、相手の声を聞きながらチャットをしたい場合はイヤホンやヘッドホンを使う必要があります。
VoicyやStandFMなど音声ラジオやYouTubeのナレーションに使いたい時に気軽に録音ができるので、配信者の方にはめちゃめちゃおすすめですよ。
振動音は拾いがち
FIFINE K683Aの唯一欠点だと感じた点は、キーボードのタイピングやデスクを揺らした時の音がK683Aに伝わってしまうという点。
K683Aにはローカットフィルターが備わっておらず、デスクの振動を抑制するショックマウントも備わっておらず、デスクから振動がダイレクトにK683Aに伝わってしまうんですよ。
実際にキーボードをタイピングしながら録音してみましたので、音声をチェックしてみてくださいね。
タイピング&録音
テレワーク中にキーボードでタイピングしながらミーティングをしていると、「ゴソッゴソッ」といった音が全て入ってしまうので、業務と連動した長時間のオンラインミーティングには向いていないですね。
トークをする時以外はミュートにしておいて、相手に振動音を伝えない用にする工夫が必要ですね。
できればローカットフィルターが欲しかったですが、価格が価格だけに仕方がないですね。
FIFINE K683A まとめ
FIFINE K683Aをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.0/5
K683A
- マイク音声は非常にキレイ
- iPadでも気軽に配信できる
- コンパクトなサイズ感で場所を取らない
- 振動音を結構拾う
こんな人におすすめ
- 1万円以下でできるだけ安くて音質の良いマイクが欲しい
- テレワーク用のマイクを探している
- ポッドキャストやYouTubeのナレーション用のマイクを探している
- ゲームでチャットプレイするとき用のマイクを探している
※タブで切り替えができます
FIFINE K683Aは6000円台という価格にしては音声はとてもキレイで、コスパに優れたUSBマイクのように感じました。
振動音を拾ってしまうのが難点ですが、喋りながらタイピングするのも難しいので、『話す』と『タイピング』は完全に割り切ったほうが逆に生産性はいいかもしれませんね。
テレワーク用にマイクを探している方や、就活時のオンライン面接で「少しでも良い印象を与えたい!」という方におすすめの初心者向けUSBマイクですよ
以上!FIFINE K683Aのレビューをお送りしました。
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