こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
ヘッドホンユーザー必携の神アクセサリーとして、うちでも愛用し続けているヘッドホンカバー「EarProfit」。
ドライバーの開口部を塞がずにイヤーパッドだけを保護するヘッドホンカバーで、ボクも一度使いはじめてから、普段愛用しているヘッドホンはEarProfitがないと使えなくなりました。
そのEarProfitの定番モデル「multi」が、また進化します。
それが今回紹介する「EarProfit multi 3」です。

去年レビューした「multi 2」は、タグが追加されてサイズ表記と左右識別ができるようになったという、見た目にもわかりやすい進化でした。
一方で今回のmulti 3は、デザインはmulti 2をそのまま踏襲。変わったのは「滑り止め加工の面積が最大約1.71倍」と「縫製糸の伸縮率が約1.2倍」という、パッと見では全然わからない2点です。
メーカー自身が「地味なアップデート」「正常進化」と言い切っているくらいなので、派手さはゼロ。ただ、毎日ヘッドホンに着けっぱなしにするものだからこそ、この地味な部分が使い心地に直結するんですよね。
今回はEarProfit multi 3の進化した部分と、実際に使ってみた感想を中心にお伝えしていこうと思います。
- 期間限定 先行予約販売:2026年10月14日〜31日(商品発送予定:12月初旬)
- 販売価格:M55 / XM60 / XM70 / L70 4,380円(税込)/XXL70 5,380円(税込)
- カラー展開:BLACK・GRAY(各 M55 / XM60 / XM70 / L70 / XXL70)※他のカラーは順次展開予定
- ご予約先:公式HP(EarProfit multi 3)/Amazon(商品ページは準備中)
- EarProfit multi 3 商品説明ページ(公式)
EarProfitについて
まずは、EarProfitの概要をお伝えします。すでにご存知の方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
一番の特徴はドライバー部分を塞がずにパッドだけをカバーする特許技術で、従来のヘッドホンカバーのように音質や装着感を阻害しない理想のカバーとなっています。
表面素材にはスポーツウェアにも採用される東レの機能性生地「トリノクール®」を採用。multi 3でも引き続き同じ素材が使われています。

このトリノクールによって以下のような特徴があります。
- 高い伸縮性であらゆるヘッドホンに対応可能
- 吸汗速乾性で不快感が少ない
- 高い消臭機能
- 洗濯可能でいつでも清潔
この設計によって、あらゆるヘッドホンに装着でき、音質を阻害することなくパッドを保護できるというわけです。
化粧やワックスがパッドに直接つかないので、清潔な状態を保てるのも良いですね。パッドの加水分解でボロボロになる問題も、汗や皮脂が直接つかないぶん進行を遅らせられます。
すっごいわかりやすく伝えると、パンツやインナーのようなものです。下着をつけずに直接ズボンを履くのは嫌じゃないですか。
EarProfitをつければ、衣服を汚すことなくお肌を守ってくれるというわけですよ。つまり必需品。
最近は専門店だけではなく大手量販店でも取り扱いがあり、ビックカメラやコジマでも購入できるようになっています。
EarProfit multi 3はどこが変わった?
ここからが本題。multi 2からmulti 3への変更点は、冒頭でもお伝えしたとおり2つだけです。
- 滑り止め加工面積:最大約1.71倍
- 縫製糸の伸縮率:約1.2倍(理論上の切断限界値は約2.0倍)
- デザイン・機能性タグ・5サイズ展開はmulti 2から継承
- トリノクール®生地、日本国内縫製も継続
UPDATE 01|滑り止め加工面積が最大約1.71倍に
EarProfitの裏側(ヘッドホンの筐体と接する面)には、カバーがズレないように滑り止め加工が施されています。

multi 3ではこの滑り止め部分を再設計。印刷工程を改善して、印刷面積をmulti 2比で最大約1.71倍に拡大しました。
ヘッドホンを着けているとき、カバーがほんの少し動く。あの小さなズレをもっと抑えたい、というのが狙いとのこと。滑り止めを強化しつつ、ヘッドホン筐体との接触面も広げることで、より安定した装着状態を目指したそうです。
multi 2でもズレで困ったことはほぼなかったんですけど、着脱を繰り返しているとたまに位置を直すことはあったので、ここが改善されるのは気づきにくいポイントながらもうれしいかと。
UPDATE 02|縫製糸の伸縮率が約1.2倍に
もう1つの変更が縫製糸。EarProfitって、伸縮する生地と伸縮するゴム、それに内部の芯材という異なる素材を、手のひらより小さいサイズの中でミリ単位で縫い合わせている製品なんですよね。

multi 3では縫製糸を変更して、従来比約1.2倍の伸縮率を持つ糸を採用。生地が伸びるのに合わせて、糸そのものも追従するようになりました。
効果が出るのは装着するときと、取り外すとき、そしてイヤーパッドにフィットしているとき。要するにEarProfitを使う全部の場面です。表からはほとんど見えない部分ですが、伸ばしたときの引っかかりが減って、着脱がスムーズになっています。
ちなみに伸縮性の高い糸に変えたことで、縫製側にはこれまで以上に繊細な調整が必要になったそう。メーカーが「大量生産できる方法ではない」と言っているとおり、国内の職人さんが1つずつ縫っている製品なので、こういう変更ができるのも国内縫製を続けているからこそですね。
multi 2から継承した部分
変わっていない部分も確認しておきましょう。
まずmulti 2で追加された機能性タグはそのまま。左側が濃紺、右側がダークオレンジのタグで、左右の識別とサイズ表記ができます。

サイズ展開もM55 / XM60 / XM70 / L70 / XXL70の5サイズで変わらず。S・M・Lのような大まかな分け方ではなく、数百種類のイヤーパッドの計測データからミリ単位でサイズを設計しているのがEarProfitの考え方で、メーカーいわく「伸縮性よりもフィット感」。
単に伸びるカバーを作るのではなく、イヤーパッドの大きさから逆算してサイズを決めているので、余計なシワが少なく、ヘッドホン本来の装着感を損なわないというわけです。
カラーは先行予約の時点ではBLACKとGRAYの2色。multi 2にあったINDIGOやSAKURAなどのカラーは、今後の展開を待ちましょう。
- 発売:2026年10月14日〜26日 期間限定 先行予約販売
- カラー:BLACK / GRAY
- サイズ:M55 / XM60 / XM70 / L70 / XXL70
- 素材:東レ トリノクール®(吸汗速乾・消臭・高伸縮)
- 生産:日本国内縫製
- 価格:【要確認】
※仕様・展開カラー等は変更になる場合があります。
EarProfit multi 3の外観
サイズ適合について

ヘッドホンに対してサイズを合わせる必要があるので、購入する前に自分のヘッドホンがどのサイズに対応しているか公式サイトの適合表を見て確認しておきましょう。公式ブログには機種ごとの実機装着レビューもあるので、そちらも参考になります。
AirPods MaxやAKG K701 / K712など、汎用サイズだと適合しない特殊なイヤーパッドについては専用モデルも販売されています。
ヘッドホンへの装着方法
装着方法は以下の画像を参考にしてみてください。

正しい装着位置は以下の画像を参考にしてみてください。

今回は【装着したヘッドホン名】に装着してみました。サイズは適合表どおり【サイズ】を使用。

装着の手順自体はmulti 2と同じですが、縫製糸が伸びるようになったぶん、パッドにかぶせるときのグイッと伸ばす動作が軽くなりました。縁の部分を引っ張ったときに糸が引っかかる感覚がなくて、スッと伸びてスッと戻る。
タグが内側に来るように左右を合わせて、縁をパッドの溝に押し込めば完了です。慣れれば片側10秒くらい。
EarProfit multi 3を使ってみて
それではEarProfit multi 3を使ってみた感想をお伝えします。
といっても今まで紹介してきたEarProfitと基本は同じなので、変わった部分を中心に、あとは復習的な内容になると思います。
装着位置がさらにズレにくくなった
まず今回の一番の変更点である滑り止め。実際に数日使ってみて、着けたあとにカバーの位置を直す回数が減りました。

multi 2でもズレで困るほどではなかったんですけど、ヘッドホンを首にかけたり、カバンから出し入れしたりしていると、たまに縁が少し浮いたり回ったりすることはあったんですよね。multi 3は接触面が広がったぶん、一度ハマったらそのまま動かない感じ。
以前使っていた開口部ごと覆うタイプのカバーは、サラサラしすぎてよく位置がズレていたので、カバーのせいでヘッドホンの使い勝手が悪くなるのは本末転倒だと思っていました。EarProfitはもともとその点が良かったんですが、multi 3でさらに盤石になった印象です。
着脱がスムーズになった
縫製糸の変更は、正直使う前は糸の伸縮率1.2倍って体感できるの?と思っていました。
結果、装着するときが一番わかります。カバーの縁を広げてパッドにかぶせる動作で、multi 2だと縫い目のところで一瞬ここまでという抵抗があったのが、multi 3だと生地と一緒に伸びてくれる。引っかかりがなくなって、着脱がひと手間ラクになった感じです。
EarProfitは洗濯のために定期的に外すものなので、着脱がラクになるのは地味に大事。頻繁に洗う人ほど恩恵があると思います。
あとは長期的に見て、縫い目に負荷がかかりにくくなっているはずなので、耐久性の面でも期待したいところ
左右の識別とサイズ管理はmulti 2のまま便利
multi 2で追加されたタグはそのまま引き継がれているので、どんなヘッドホンでも左右の識別が一瞬でできるのは変わらず。

ヘッドホンの内側にタグがあるので、手元でタグの色をすぐ確認できて、「右はオレンジ!」「左は紺!」とパッと装着できます。
サイズ表記もタグにあるので、EarProfitを複数持っていてもパッケージを捨てた後にどれがどのサイズかわからなくなることもなし。家の中がEarProfitだらけのボクにとっては、これがないともう管理できません。
サラサラとした快適な装着感
ここからは今までのEarProfitと同じ感想になりますが、EarProfitを装着すると表面がサラサラとした質感になり、不快感の少ない快適な装着感に変化します。
例えばSONY WH-1000XM5のようなモッチリとしたパッドは密閉感が抜群ですが、暑い時期に使うと蒸れてしまい、パッドには皮脂がベッタリ。いくら愛用のヘッドホンでも暑い時期は使いたくなくなります。
EarProfitを使えば、暑いなかでも耳の周りがムレずに快適。仮に汗をかいたとしてもパッド側には付着しないので、愛用のヘッドホンも長持ちさせられます。
音質への影響はかなり少ない
EarProfitはヘッドホンのドライバー部が開口した状態で使えるため、音質への影響がかなり少なめです。
完全に影響がないというわけではなく、ほんの少し低域が薄くなるように感じます。パッドの表面の質感が変わることで反響する音が変化したり、耳への密着度が変わることで起こる影響かと思われます。
この点はmulti 3でも変わらず。個人的には、この程度の影響であれば装着感の快適さを取ってEarProfitを着けていたいと思える範囲です。
対応ヘッドホンの幅が広い&水洗いできる
対応できるヘッドホンが多く、アラウンドイヤー型のヘッドホンであればほぼ全て網羅しているのでは?と思うほど。開口タイプでここまで幅広いヘッドホンに対応できるのはスゴイ。
そして水洗いができるのも強いですね。イヤーパッドは乾拭きくらいしかできないので、一度汚れや匂いがついてしまうとなかなか取れませんが、EarProfitを着けていればいつでも水洗いできます。multi 3は着脱がラクになったので、洗うハードルがさらに下がりました。
オンイヤー型は使えない
次にデメリットですが、耳の上にポンと乗せるだけのオンイヤー型のヘッドホンには装着できません。

代表例だとMarshallのMajorシリーズや、Beats Soloシリーズあたり。こちらを愛用されている方はEarProfitは適合しませんのでご注意ください。
ヘッドホンカバー EarProfit multi 3
EarProfit multi 3はこんな人におすすめ
- イヤホンよりヘッドホン派
- 梅雨・夏場でもヘッドホンを使いたい
- ゲームやDTMなど長時間ヘッドホンを装着することが多い
- これからEarProfitを買う、または買い足す
※タブで切り替えができます
ということで以上、EarProfit multi 3を紹介しました。
滑り止め面積1.71倍、縫製糸の伸縮率1.2倍。数字だけ見ると本当に地味なんですが、使ってみるとちゃんとズレないし着けやすいと気づく進化でした。
外出先でヘッドホンをつける方や屋内で音楽鑑賞をする人だけでなく、ゲームやDTMなど長時間の編集作業をヘッドホンで行う方は必携のアクセサリーだと思いますので、まだEarProfitを使っていない方はこの機会にぜひ試してみてほしいです。


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