こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
コスパの高さで定評のあるメーカー「EarFun」から、初のワイヤレスヘッドホン「EarFun Wave Pro」が登場しました。
- LDACに対応しハイレゾ&ハイレゾワイヤレス認証を取得
- ノイズキャンセリング機能、最大45dBノイズを低減
- 40mm径DLC複合膜ドライバーを搭載
- 最大80連続再生時間
- マルチポイント接続機能ゲームモードによる55ms超低遅延を実現
- 価格は9,900円
Earfun Air 2に引き続きLDACに対応ですよ! さらにノイズキャンセリングや外音取り込み、低遅延モード対応と機能性としては完璧レベル。 再生時間も最大80時間と超長いですしね。
完全に1万円以下でNo.1狙いにきてますよね。たしかにそのポジションは空いている!
Amazon 5%OFFクーポンコード:WAPRWYKW
使用期間:2024-3-23(土)ー2024-4-1(月) Amazonクーポンとの併用可能
▼動画版はこちら▼
EarFun Wave Pro 外観・付属品
それではEarFun Wave Proの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
パッケージはこちら。いつものEarFunらしい感じ。
付属品
- ヘッドホンケース
- AUXオーディオケーブル
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書
この価格でハードケースが付属しているのはかなり強くない? メーカーによっては2万円クラスでも付属していないこともあるよ。
ファブリック調の素材でなかなか見た目もオシャレ。
中身はこんな感じでイヤーパッドで固定できるような仕様になっています。
本体
本体は特別おしゃれということもないですが、マットな質感の普通のワイヤレスヘッドホンって感じ。
ヘッドパッドとイヤーパッドは価格にしてはかなりモチモチで、とても質感が良いですね!
ヘッドバンドの長さも段階式で調整可能。
ハウジングは水平に90°回転するスイーベル機構となっています。
折りたたみもできるので、携帯もしやすいですね。
下部には充電用USB-C端子、電源ボタン、音量ボタン、外音モード切り替えボタン、3.5mmステレオジャックが搭載。
価格だけはあってタッチパネルでの操作はできませんが、物理ボタンで誤動作の心配なく操作はできます。
本体重さの実測値ですが、269gとまあヘッドホンとしてはふつうくらい。
EarFun Wave Pro レビュー
装着感|圧迫感が少なく痛みが発生しにくい
装着感は1万円以下としては素晴らしいですね! イヤーパッド・ヘッドパッドともにモチモチで、耳と頭頂部に負担がかかりにくいです。
実際に装着してみるとこんな感じ。
前から見るとこんな感じ。ハウジングが厚みがちょっと気になる……。
密閉感がスゴイので夏場に使うとかなり蒸れそうな気がしますが、冬など寒い時期は耳があったかいですよ。
側圧もキツくないので、長時間装着していても耳が痛くなりにくいですね。ただ、個人的には外で使う時にはしっかり密閉したいので、もう少し側圧が強くてもいいかな〜とは思いましたね。
1万円以下で装着感はトップクラスに良かったです。
装着感 | (4.8) |
音質|バランスの整ったパワフルなサウンド
EarFun Wave Proの音質はバランスの整ったウォームかつ迫力のあるサウンドのように感じました。
今回はXperia 5Ⅳで接続して検証しましたが、やはりLDAC接続時だと音質は良いですね。
EarFun Wave Proの音の特長は次のとおりです。
4.0
高音
4.1
中音
4.1
低音
音の傾向は少し柔らかめで耳あたりの良く、それでいて迫力の感じられる音作りという印象でしょうか。
高音はこもり感がほとんどなく、一聴してクリアと感じられるような音。刺さりもなく長時間聴いても聴き疲れしにくいですね。ただ刺激感も少ないので、音のメリハリ感はイマイチ。
ボーカルラインは少しデジタル感のある音で音像のブレを感じますが、1万円〜2万円クラスと聴き比べなければ気にならないレベルかと。
低音は迫力と厚みのある音で、過不足なく豊かに聴かせてくれます。外で使う場合はある程度低音の量感がないと周りの雑音に音楽が埋もれてしまうので、少し強めくらいでちょうど良いです。
低音の量感が多いといっても中音〜高音を阻害する感じもなく、ちょうど良い量感ですね。
得意なジャンルはロックやポップス系全般といったところでしょうか。
とりあえず所持している1万円以下のノイズキャンセリング対応のワイヤレスヘッドホン全てと聴き比べてみましたが、LDACで聴けばWave Proが一番良く感じましたね。ただ、そこまで多く所持しているわけではないので、音質だけなら他にも上がいるかもしれませんが。
今まで推していた1万円以上のモデルとも比べてみましたけど、さすがに音質は勝てませんでしたね。あくまで1万円以下という括りなら音質は良いという印象でした。
AAC接続だと解像度感は少し落ちますが、大きくは差はでないので、AAC接続しかできないiPhoneユーザーでも問題ないかと。
有線だと残念
ワイヤレス前提で音をチューニングしているようで、有線で聴くと残念な音になります。中低域がモワッとしていて、聴くに耐えない音です。
Bluetooth前提でチューニングしているのでしょうね。基本Bluetoothで聴くことをおすすめします。
ノイズキャンセリング|人の声やタイピング音に対する遮音性が高い
ノイズキャンセリング性能は、1万円以下最強クラスとまではいかないですが、遮音性はそれなりに高い印象でした。1万円オーバーの製品には敵わないです。
人の声や空調音といった高い音に対しても遮音性がとても高い印象で、家やオフィス、カフェなどの空間ではとても役に立ちます。
対して低域に対する遮音性はそこまで高くなく、電車の走行音や空調音は少し耳に入りやすいように感じましたね。
ただ、1万円以下としては平均レベルの遮音性という印象でしたので、苦手というよりも大体これくらいの実力が妥当って感じです。
また、アプリでノイズキャンセリングモードの変更も可能で「風のノイズキャンセリング」「快適なノイズキャンセリング」「深いノイズキャンセリング」の3つから選択が可能です。
深いノイズキャンセリングだと風切音が少し気になりますが、風のノイズキャンセリングにすると風切音が入らなくなります。その代わり遮音性は少し落ちますが。
アプリで一度ノイズキャンセリングモードを切り替えると、手動操作で切り替えた際もノイズキャンセリングモードが維持されます。(例:「風のノイズキャンセリング」をONにすると、ANCボタンで切り替えた後も「風のノイズキャンセリング」になる)
ノイズキャンセリング | (4.1) |
Amazon 5%OFFクーポンコード:WAPRWYKW
使用期間:2024-3-23(土)ー2024-4-1(月) Amazonクーポンとの併用可能
外音取り込み|音楽を止めていれば会話ができる
外音取り込み機能もなかなか優秀で、音楽を止めていれば会話ができるレベルです。
ホワイトノイズや高域の刺さり感も少なく、ストレスの感じにくい外音取り込みのように感じました。
ボソボソと話されると聞き取れないこともありますが、レジでのお会計くらいであれば十分に聞き取れるレベルです。
風切音はかなり大きくなるので、屋外で周りの音を聞きながら散歩がてらBGM感覚で使うのはおすすめしません。
外音取り込み | (4.2) |
操作性|物理ボタンで誤動作なく操作はできる
操作は本体下部の物理ボタンで行います。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | 電源ボタンを1回押す |
曲送り | +ボタンを長押し |
曲戻し | -ボタンを長押し |
音量を上げる | +ボタンを1回押す |
音量を下げる | -ボタンを1回押す |
外音モードの切り替え | ANCボタンを1回押す |
ゲームモード | アプリで割り当て可能 |
音声アシスタント | 電源ボタンを2回押す |
ペアリングモード | 電源ボタンを3回押す |
アプリでも+,-ボタン、そしてANCボタンへの操作の割り当ても可能で、ヘッドホンでありつつも自由に操作のカスタマイズができます。アプリ周りはやはり強いEarFun。
ただ、物理ボタンの静音性がイマイチで、ボタンを押した時に「カチッ」とした音が耳に響きやすい点が少し気になりました。
欲を言えばヘッドホンはタッチセンサーでの操作を求めたいところですが、価格を考えれば仕方なしですね。
外音モード切り替え時にノーマルモードをカットできない
Wave Proは外音モード切り替え時にノーマルモードカットできないのが気になります。
たとえば「ノイズキャンセリングモード」から「外音取り込みモード」に切り替える際
ノイズキャンセリングモード→ノーマルモード→外音取り込みモード
と2回の操作が必要になるので、コンビニで外音取り込みモードにしてお会計をしたいときとかに、結構切り替えがめんどくさいんですよね。
ノイズキャンセリングヘッドホンの場合、個人的にノイズキャンセリングか外音取り込み機能しか使わないことが多いからノーマルモードをカットする機能は欲しいんですよね。
EarFun Air Pro 3とかはできるんだけど、初のヘッドホンモデルということもあって、その辺りはまだ対応できていないみたいです。
アップデートでも解消される可能性があるかもなんで期待したいところ。
アプリについて
EarFun Wave Proはアプリに対応しています。〇〇(アプリでできることを簡単に伝える)ができます。
アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- 外音モードの切り替え
→ノーマル・外音取り込み・風ノイズキャンセリング・快適なノイズキャンセリング・深いノイズキャンセリング - ゲームモードのON・OFF
- イコライザー
→デフォルト・プリセット・カスタムイコライザーの3つから選択が可能 - キーのカスタマイズ
- マニュアルの閲覧
- Bluetoothオーディオの品質
→LDACと接続有線どちらかに設定可能 - デュアルデバイス接続
→マルチポイントの設定 - 音声ガイダンスの設定
- 自動電源オフ設定
→30分、60分、90分、120分から設定可能
EarFunはアプリ周りが強く、操作からイコライザーまで細かな設定が可能です。
アプリの挙動についても、ボクが使っている環境では特に気になる点はありませんでした。
マルチポイントも問題なし
マルチポイントの挙動も問題ありませんでした。
ちなみに電源ボタンを3回連続で押すと、ペアリングモードになって 2台目のデバイスに接続できるようになります。
LDACとマルチポイントの併用ができない
ただ、マルチポイントとLDACの併用はできません。
EarFun Air 2だと接続が超不安定になりながらも併用はできていたんですけど、Wave Proではできなくなってしまいました。
マルチポイントとLDACで安定した接続を確保するのってめっちゃ難しいんでしょうね。
この点気になる方も多いと思うので、LDACユーザーで2台同時接続したいと考えている方は注意が必要です。
通話品質|かなり良い
マイク性能はかなり良いですね!
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
バックにノイズを流した状態で録音してみましたが、ノイズがほとんど入らず、音声も厚みのある聞きやすい声で伝えてくれます。
風ノイズには弱いらしく、扇風機を当てた状態だと「ボボボボ」という音が相手に伝わっていました。
マルチポイントもついているのでパソコンとスマホどちらにも接続できますし、屋内で使う通話用ヘッドセットとしてもおすすめです。
通話品質 | (4.7) |
音の遅延|ゲームはギリギリできるレベル
音の遅延はYouTubeで見る分には全く問題なし。
ゲームモードも搭載しているので、ONにすればゲームもカジュアルに楽しめるくらい遅延が少なくなります。音ゲーはタップのタイミングが少しズレるのでおすすめはしません。
アプリでANCボタンを長押しに対してゲームモードも割り振れるので、本体操作のみでゲームモードに切り替えられる点も評価が高いです。
ただ、ゲームモードをONにすると接続が安定しにくい印象で、スマホを手持ちでプレイする分には気になりませんd背板が、動画編集時にパソコンと接続するとブチブチ途切れてまともに編集できませんでした。
動画編集用途にはおすすめできません。
EarFun Wave Pro まとめ
EarFun Wave Proをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.8/5
EarFun Wave Pro
- 機能性と価格を考えれば音質はかなりのもの
- LDACにも対応
- 高域に対するノイズキャンセリング性能が高い
- 圧迫感が少ない装着感
- マルチポイント対応
- 超長い再生時間
- 操作のカスタマイズ性が豊富
- コンパクトに折りたたみが可能
- 質の高いキャリングケースが付属
- 自動装着検出非対応
- 外音モード切り替え時にノーマルモードをカットできない
- マルチポイントとLDACの併用ができない
- ゲームモードだと音が途切れやすい
4.0
高音
4.1
中音
4.1
低音
4.8
装着感
4.1
ノイズキャンセリング
4.2
外音取り込み
4.7
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.0 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体50時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 不明 |
ドライバー | 40mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 263g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
EarFun Wave Proはこんな人におすすめ
- 予算1万円以下でワイヤレスヘッドホンを探している方全員
LDACとマルチポイントが併用できなかったり、外音モードの切り替え時にノーマルモードをカットできなったりと、機能面では気になるところはありますが、価格を考えれば全体のバランスとしてはとても優秀だと思います。
1万円オーバーのヘッドホンだと他に選択肢はありますが、予算1万円以内でワイヤレスヘッドホンを考えている方は、今のところコレ一択でいいのではと思うのほどのレベルですね。
クーポンを利用すれば、実質7,000円〜8,000円台で買えることがほとんどですしね。
Amazon 5%OFFクーポンコード:WAPRWYKW
使用期間:2024-3-23(土)ー2024-4-1(月) Amazonクーポンとの併用可能
おすすめ記事
コメント