【実際どう?】AirPods Pro 3 使用1ヶ月レビュー!AirPods Pro 2やBose、ソニーとも比較してみた

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AirPods Pro 3を購入して約1ヶ月経ちました。その間にもチラチラと使ってきましたが、ようやく個人的な評価がまとまってきたので入魂レビューをしようかと思います。

ファーストインプレッションの時は「別にAirPod Pro 2のままでもいいんじゃね?」とか言ってましたけど、ずっと使い続けてみると「いや、ふつうに買い替えアリじゃね?」って思えるような評価になりました。

たしかにAirPods Pro 2の時点でかなり完成されたイヤホンでしたし、3になっても目新しい機能は「心拍数センサー」くらしか追加されませんでしたが、それ以上に基本性能がかなりアップしているんですよね。

特にノイズキャンセリングの評価はファーストインプレッションの時よりもかなり評価は高くなったかも。

ということでどれほどの実力なのか、前作のAirPods Pro 2やAirPods 4、他社メーカーのソニーやBose、テクニクスとも比較しつつ、AirPods Proに備わっている機能も含めて徹底解説していきましょう。

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
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AirPods Pro 3の進化ポイント

進化ポイント
  • AirPods Pro 2と比べて2倍のノイズキャンセリング性能
    初代AirPodsと比べると4倍
  • 外音取り込み性能はさらに向上
  • 新しいマルチポートの音響アーキテクチャで音質も進化
  • 心拍数センサーを初搭載
  • フォーム材入り 5サイズのイヤーチップ(XXS追加)
  • バッテリー最大8時間(ANCオン時) / 外音取り込み時は最大10時間
  • ライブ翻訳機能(ベータ版) ただしAirPods Pro 2 / AirPods 4も使える
  • IP57耐汗・耐水性能
スペックAirPods Pro 3AirPods Pro 2AirPods 4
発売日2025年9月19日2022年9月23日2024年9月20日
価格(税込)39,800円39,800円ANC対応モデル:29,800円
ANC非対応モデル:21,800円
チップH2H2H2
コーデックSBC,AACSBC,AACSBC,AAC
再生時間
※ANC ON時
本体8時間/
ケース込み25時間
本体6時間/
ケース込み30時間
本体4時間/
ケース込み20時間
イヤーチップ5サイズ(XXS〜L、フォーム材入り)4サイズ(XS〜L、シリコン)なし
充電端子Type C
Qi
MagSafe
AppleWatch用MagSafe
Type C
Qi
MagSafe
AppleWatch用MagSafe
Type C
Qi
AppleWatch用MagSafe
アクティブノイズキャンセリング前世代比2倍 / 初代比4倍初代比2倍対応
非対応モデルあり
外音取り込みより自然に会話可能従来型
適応型オーディオ対応対応対応
自動装着検出対応対応対応
自動デバイス切り替え対応対応対応
空間オーディオ対応対応対応
操作感圧センサーコントロール
スワイプ音量調整
感圧センサーコントロール
スワイプ音量調整
感圧センサーコントロール
心拍数センサー搭載(ワークアウト連携可能)非対応非対応
翻訳機能ライブ翻訳(ベータ版)iOS26で対応予定iOS26で対応予定
防水防塵性能IP57
ケースもIP54
IP54
ケースもIP54
IP54
ケースもIP54
バッテリー駆動時間ANCオン時 最大8時間
外音取り込み 最大10時間
ケース込み 最大24時間
ANCオン時 最大6時間
外音取り込み 最大7時間
ケース込み 最大30時間
本体4時間/
ケース込み20時間
急速充電5分充電で約1時間再生5分充電で約1時間再生5分充電で約1時間再生

AirPods Pro 3 外観・付属品

それではAirPods Pro 3の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

AirPods Pro 3のパッケージはいつも通りですね。

イヤーピースはフォーム材入りになったみたいですが、ウレタンフォームのようなものが内側に入っているのかと思いきやパッと見は同じ。

AirPods Pro 3の方が気持ちモチモチとしているようには感じますかね。

充電ケースのサイズをAirPods Pro 2と比べてみましたが、3の方が少し大きくなっています。

厚みはほぼ同じくらい。

本体も比較しましたが、マイクの数や大きさが異なる程度でほぼ同じ形状です。

大きく異なるのはノズルの仕様ですね。

AirPods Pro 2の方がぺたっとした埋め込み方のタイプではなく、一般的なワイヤレスイヤホンのように凸型のノズルに変更されました。

これで過去に発売されたAirPods Pro用のイヤーピースが全て使えなくなりました。

ただ、なんと一般的に販売している完全ワイヤレス向けのイヤーピースが使えるではありませんか!

この前買ったBaroque Stageも充電ケースに干渉せずに使えましたよ。

これイヤーピース探しがめっちゃ楽しくなるやつなん! 絶対検証しよ。

充電はUSB-Cだけでなく、MagSafeなどにも対応しています。ここも強み。

最後に重さですが、AirPods Pro 3の重さは総重量は55.2g、本体5.6g

最後に重さですがAIrPods 4の総重量は43.1g、本体4.4gと非常に軽量。

ちなみにAirPods Pro 2は総重量61.1g、本体5.3gです。こちらは平均的な重さ。

AirPods Pro 3 レビュー

装着感|良くも悪くもガッシリとした装着感になった

装着感についてですが、AirPods Pro 2と比べて良くも悪くもガッシリとした装着感になったように感じました。

実際に装着してみるとこんな感じ。

AirPods Pro 3

AirPods 4

ちなみにAirPods Proはこんな感じ。

AirPods Pro 2

AirPods Pro 2と比べて耳の奥まで挿入しやすくなり、そのおかげで耳から落ちにくくなったような気もしますかね。

心拍数センサーを搭載するだけはあり、ジョギングやスポーツにも特化させたかったのでしょうかね。

ただ、AirPods Pro 2と比べると「軽やか」ではなく「ガッシリ」としているので、ずっと着けていると少し異物感があります。出張中に4時間、往復8時間くらいつけっぱなしでいましたけど、痛くはなりませんでしたね。

装着感AirPods Pro 3

AirPods Pro 2

Bose
QC Ultra EarBuds
(第2世代)

ソニー
WF-1000XM5
テクニクス
EAH-AZ100
評点(4.9)(4.8)(5.0)(4.5)(4.9)

音質|AirPods Pro 2よりもメリハリ感のある音に

次にAirPods Pro 3の音質についてですが、AirPods Pro 2と比べて、よりメリハリ感のあるサウンドに変化しました。

個人的には高域の解像度が少しアップし、低域にも躍動感が生まれたように感じましたね。

ただ、装着感の感想と同じく「軽やか」から「ガッシリ」とした音に変化しています。

音の特長

4.4

高音

4.5

中音

4.5

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向

音の傾向はやや中低域寄りのフラットで描きやすいバランス。

AirPods Pro 2は抑揚のない耳あたりの良い音でしたが、AirPods Pro 3は2と比べて低域はタイトな迫力と、ハリの良い高域が生まれてメリハリ感のある音になりました。

2と比べると少し解像度がアップしたようにも感じますが、それ以上に音の傾向の変化の方が顕著に感じられます。

音場

音場は空間オーディオを意識してか、カナル型にしては広めに感じられますね。

ただ、モニターイヤホンのように定位をカチッと合わせるようなタイプでもないですね。

高域

高域はAirPods Proらしく煌びやかさを抑えたマイルドで聴きやすいサウンドではありますが、AirPods Pro 2と比べると押し出し感の強いキレのある高音に変化していますね。

パッと聴いた感覚でも「AirPods Pro 2より良くなった!」と思えるようなポイントになっているかと思います。

ただ、同価格帯のワイヤレスイヤホンと比べると、解像度や伸びの良さなど全体的な質はそこまで良くない印象です。

中域

中音域も程よく厚みがありつつ落ち着いたトーンではありますが、AirPods Pro 2と比べるとボーカルがより耳元に迫ってくるような勢いが生まれているように感じます。

低域

低域もAirPods Pro 3になってさらに躍動感が生まれて、より深みと迫力のあるサウンドに進化しています。

この低域の変化によって「よりメリハリ感が増した」ように感じられるのかと思います。

AirPods Pro 特有のノッペリ感がなくなって、よりメリハリ感が生まれたように感じましたね。

他社モデルと音質を比べると

音質面で他社モデルとiPhoneのAAC接続で比較してみましたが、とりあえずBose、ソニー、テクニクス、この3製品には劣るような印象でした。

WF-1000XM5とは中高域の解像度の差、Boseとは低域の深みや躍動感の差を顕著に感じられました。

ただ、AirPods Pro 2と比べるとその差は縮まっている印象で、WF-1000XM5とBose QuietComfort Ultra EarBudsとの比較だと、細かな音質差を気にしないならAirPods Pro 3でも十分満足できるんじゃね?って感覚になりました。

しかし、Technics EAH-AZ100と比べると、もう1ランク上の音質のように感じるため、音質を最優先したい場合はEAH-AZ100やゼンハイザーMOMENTUM True Wireless 4、またはさらに高価格帯のPi8 S2 GEMINI IIなどのモデルをおすすめしたいところです。

音質AirPods Pro 3

AirPods Pro 2

Bose
QC Ultra EarBuds
(第2世代)

ソニー
WF-1000XM5
テクニクス
EAH-AZ100
評点(4.5)(4.3)(4.6)(4.7)(4.8)

空間オーディオの変化は?

空間オーディオについては、AirPods Pro 2よりもより自然に、そしてより臨場感のあるサウンドに進化しています。

AirPods Pro 2はフラットな音の特性で、空間オーディオをONにしたときも低音の量感が少し足りない印象でしたが、AirPods Pro 3は低音の迫力が増えたおかげで、より映画館らしい臨場感の演出ができるようになりました。

高域側は空間オーディオをONにすると、少しシャリついた感じに聴こえるので、通常のステレオ音源だと高域がキツく感じるかも。

ライブ音源や映画鑑賞をするときだけ空間オーディオをONにして、それ以外はOFFでもいいかなと思いましたね。

Bose QC Ultra EarBuds (第2世代)のイマーシブオーディオとシネマモードとも比べてみましたが、あの臨場感や音の広がりには敵わないように感じましたね。ただしBoseは強制的にヘッドトラッキングモードになるので、ここはAirPods Pro と好みが分かれるかも。

ノイズキャンセリング|AirPods Pro 2より強力に

ノイズキャンセリング性能についてですが、ファーストインプレッションだと、AirPods Pro 2と比べて「中〜高域の遮音性がアップしたかな〜?」程度の感想でしたが、実際に電車な屋外で使ってみると低域側の遮音性もかなりパワーアップしていたことがわかりました。

一度、東京出張にAirPods Pro 3を連れて行ってから、その印象がガラッと変わりましたね。

Bose QuietComfort Ultra EarBuds(第2世代)とも比較しましたが、中低域側の遮音性はBoseが強めで、総合的な遮音性の高さはBoseの方が少し上に感じます。

ただ、キーボードのタイピング音のような「カチャカチャ」となる超高域帯の遮音性はBose以上で、無音時でも不快な高域が耳に入ってきにくいです。(Boseはタイピング音が少し残る)。

高域側の遮音性に定評のある「WF-1000XM5」と比べても、同じくらい遮音してくれていますね。

WF-1000XM5の高域側の遮音性 + Bose の中〜低域側の遮音性のイイトコどりしたような感覚。

AirPods Pro 3を使って新幹線を使って東京に出張にいきましたが、マジで快適でしたからね。

ピアノソロのような静かな楽曲を延々聴いてましたけど、無音時でも電車の音がほっとんど気になりませんでしたからね。

評価をまとめるとこんな感じです。

ノイズキャンセリングAirPods Pro 3

AirPods Pro 2

Bose
QC Ultra EarBuds
(第2世代)

ソニー
WF-1000XM5
テクニクス
EAH-AZ100
評点(4.9)(4.8)(5.0)(4.9)(4.8)

AirPods Pro 2 = EAH-AZ100 < WF-1000XM5 < AirPods Pro 3 < QuietComfort Ultra EarBuds

この順番でノイズキャンセリングが強く感じました。

Boseと比べると少しノイズキャンセリングが弱く感じますが、それでも十分すぎる遮音性の高さで、AirPods Pro 2よりも低域〜高域側の遮音性がアップしたことで通勤や出張、作業集中などがさらに快適になりました。

外音取り込み|圧倒的NO.1に

AirPods Pro 3の外音取り込みは性能ですが、AirPods Pro 2と比べて人の声がさらに聞き取りやすくなっているように感じました。

AirPods Pro 2が「ほぼ耳で聞いている」ような感覚だとすれば、AirPods Pro 3は「完全に耳で聞いている」感覚により近づいた感じですね。

AirPods Pro 2の時点で最高峰の外音取り込み機能だったので、それよりさらに進化したこともあって完全に敵なしの実力になりました。

BoseやTechnicsも十分自然ですが、AirPods Pro 3のように外音取り込み機能がスゴすぎて”イヤホンが消える”ような感覚には至っていません。

耳を塞がれていること以外はオープン型のイヤホンとほぼ同じ感覚で使えますよ。耳の奥の異物感はありますけど……。

「適応型環境音除去」も優秀

また「適応型環境音除去」という機能もあります。

これは外音取り込み時に、人間の耳に有害な85dB以上の音を減衰させ、大きな音が耳に入らないようにしてくれる機能です。

例えば、救急車の音や工事現場の音、電車が通過した時の音など、思わず耳を塞ぎたくなるような音を、AirPods Pro側で先に消音してくれます。

決して感動するような機能ではないですが、大きな音がなった時だけその実力を発揮してくれる「縁の下の力持ち」のような機能ですね。

Boseにも「Active Sense」という似たような機能はありますが、こちらは大きな音が鳴るとガッツリとノイズキャンセリングを効かせるような感じで逆に気持ち悪くなるんですよね。

AirPods Proの方が自然に遮音してくれるので気持ち悪さがありません。

外音取り込みAirPods Pro 3

AirPods Pro 2

Bose
QC Ultra EarBuds
(第2世代)

ソニー
WF-1000XM5
テクニクス
EAH-AZ100
評点(5.0)(4.9)(4.8)(4.5)(4.8)

適応型オーディオにも対応

AirPods Pro 2より引き続き適応型オーディオにも対応しています。

この適応型オーディオというのは、ノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードを状況に応じて自動的に調整するモードのこと。

こちらを解説すると長くなるので、詳しくは以下の記事をご覧ください。まあ便利な機能ですが、手動切り替えの方が個人的には好みだったかも。

操作性|相変わらず神

操作はAirPodsシリーズお得意の感圧センサーを搭載していおり、本体先端をつまむだけで操作ができます。

この操作方法が個人的にはベストで、ほぼ物理ボタンのような感覚だから誤動作の心配もないですし、耳から少し離れた箇所をつまむように操作をするので、タップの振動が頭に響かないから不快感もないんですよ。

つまり最高です。

AirPods 操作方法一覧は次のとおりです。

操作方法(デフォルト)AirPods Pro 3

再生/停止L or R側を1回クリック
曲送りL or R側を2回クリック
曲戻しL or R側を3回クリック
音量を上げるL or R側の感圧センサーを
上にスライド
音量を下げるL or R側の感圧センサーを
下にスライド
外音モードの切り替えL or R側を長押し
音声アシスタント設定から反映可能
ペアリングモードへの移行ケースのボタンを長押し

AirPods Pro 3は感圧センサー部を指で上下にスライドすることで音量調整ができます。

AirPodsを使うシーンって、家族がいるリビングとか屋外とかオフィスなど”だれか”がいるシーンが多いんですよ。

そのタイミングで音楽を聴いていると、声をかけられそうな気がするから音量を下げたり、アナウンスが聞こえにくいから音量をちょっとだけ下げたりと音量調整をする場面が結構多いんですよね。

その時にサクッと本体のみで音量調整を変えられるのは便利なんですよね。ちなみにAirPods 4はこの音量操作に対応していません。

スワイプによる音量調整に対応しているものだと、今回比較しているものの中だとBose QuietComfort Ultra EarBudsのみですね。けど操作感は感圧センサーを備えたAirPods Pro 3が一番良かったです。

ケースを探す機能が相変わらず神

AirPods Pro 2から「ケースごと」探す機能が追加されました。

ケース側にチップとスピーカーが搭載され、音を鳴らしたり、場所を探知できるのですよ。

僕も初代AirPods Proを一度無くしているのですが、無くす時って「本体のみ」ではなく、「ケースごと」無くしてしまうんですよね。

本体がケースに収納された状態だと、最終接続位置くらいしかGPSで追うことができず、結局行方不明になってしまいました。

地図上で追う機能だけでなく、ケースから音を鳴らす機能が個人的には一番ありがたいです。

無くしてはないけど、家の中でAirPods Proを見失うことが結構多いんですよね。AirPods Proを探すだけで時間が取られてしまいます。

ケースから音を鳴らすことで探す手間も省けるので、1年間これを繰り返してたら人生の大きな時短にもつながります。

自動デバイス切り替えが神

AirPods Proには、Appleデバイス同士限定ですが「自動デバイス切り替え機能」というものが備わっています。

これは他のAirPodsシリーズでも対応している機能ですが、とても便利な機能なので、改めて紹介します。

  • iPhoneで音楽を流す→iPhone側の音がAirPods Proから流れる
  • iPadでYouTubeを見る→iPad側の音がAirPods Proから流れる
  • MacbookでWEB会議をする→Macbook側の音がAirPods Proから流れる

このように使う場合、本来なら毎回ペアリングモードにしながら接続先を手動で切り替える必要があるのですが、AirPods Proだとペアリングが必要なく、自動で接続先を切り替えてくれるのですよ!

似たようなものだと「マルチポイント」という機能があるのですが、こちらは最大2台のデバイスまで接続の切り替えが可能。

AirPods Proの場合は、過去に接続したデバイス同士であれば基本的に何台でも切り替えができるため、Appleデバイス同士限定ではありますが、マルチポイントの上位互換のような感じです、

iPhoneやiPadなど、複数のAppleデバイスを所持する方にとっては便利すぎる機能なので、Appleヘビーユーザーはこの機能だけでもAirPods Proを買う価値があります。

ただ、確実に接続先を切り替えてくれるわけではなく、うまく切り替えられなかったりすることもあるので注意。

心拍数センサーについて

今回のAirPods Pro 3から新たに「心拍数センサー」が搭載されました。

こちらは純正の「フィットネス」アプリを使って計測されます。

常時装着して計測ができるApple Watchの方が便利ではありますが、AirPods Pro 3でも装着している間は一応計測できますよ!って感じの機能ですね。

ボクは一応週一で妻と一緒にホットヨガに通ってますけどイヤホン装着しながらはできないですし、それ以外の運動習慣はないのであまり使わないですが、ジョギングの習慣がある方は計測に便利だとは思います。

心拍数センサーの便利さは他のレビュアーの方を参考にしていただいた方がいいかと思います。

ライブ翻訳機能は現状だと実質使えない

そして新たに追加予定のライブ翻訳機能についてですが、現状だと日本語はサポートされていません。

日本語対応のライブ翻訳機能はiOS 26.1で反映される予定ですが、2025年内の実装となるみたいですね。

この機能にはかなり期待しておりまして、将来的には海外旅行や海外のオーディオイベントなどで役に立ってくれいないかと期待しております。

ちなみにAirPods Pro 3だけでなく、AirPods Pro 2やAirPods 4もアップデートで対応予定となりますので、この機能目当てでAirPods Pro 3を買う必要はありません。

音の遅延|動画であればほぼ違和感なし

遅延についてもテストしてみましたが、遅延はほとんど感じられず、動画視聴やカジュアルなゲームプレイにも問題なく使用できるレベルです。

ただ、FPSや音ゲーは厳しいですね。少しズレを感じられます。

AirPods Proは低遅延モードやLC3コーデックに対応していないので、シビアなタイミングが要求されるゲーム用途や、ちょっとしたズレでも影響がでる編集作業には向いていなかったりするんですよね。

通話品質|変わらない?

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!

AirPods Pro 3

AirPods Pro 2

マイク性能はそこまで変わらないように感じましたかね。

音声はとてもクリアで、背景ノイズは少し残るような感じですね。

ソニーWF-1000XM5やTechnics EAH-AZ100だと、背景ノイズはガッツリ除去するが、音声はガサついた感じになります。

Boseは他の4機種と比べるとノイズ対策もマイク品質も少し弱めな印象です。

その他欲しかった機能

個人的に一番欲しかった機能は、JBL TOUR PRO 3のようにケースがトランスミッターになる機能ですね。

あの機能があれば、PS5やROG Allyのようなゲームデバイスにも設定なしで接続しやすくなりますし、さらに有線並にに低遅延であれば本格的にゲーム用途で使えると思いますしね。

また、飛行機で旅行する際も、機内の映像コンテンツをAirPodsで楽しめるようになるので、旅行や出張が多い方はめちゃめちゃ便利になると思うんですよ。

もし次世代モデルが来年にでも発売されるのであれば、このような機能は欲しいところです。

AirPods Pro 3 まとめ

総合評価

5/5

AirPods Pro 3

  • 完全に耳な外音取り込み性能
  • NO.1クラスに近いノイズキャンセリング性能
  • がっしりとした安定した装着感
  • 充電の選択肢が多い
  • 本体再生時間が長い
  • マイクの音声が非常に綺麗
  • ケースを探す機能が便利すぎ
  • スワイプによる音量操作が便利すぎ
  • Appleデバイスであれば接続先を自動で切り替えられる
  • イヤーピースの選択肢が増えた
  • 裸だとケースに傷がつきやすい
  • 音質だけで選ぶなら他にも選択肢がある
  • Appleユーザー以外は性能を活かせられない

4.4

高音

4.5

中音

4.5

低音

4.9

装着感

4.9

ノイズキャンセリング

5.0

外音取り込み

4.8

マイク性能

5.0

利便性

Bluetooth5.3
H2チップ
最大再生時間
※ANC ON時
本体8時間/
ケース込み24時間
コーデックSBC,AAC充電時間充電ケースでの5分間の充電で
約1時間の再生時間
ドライバーダイナミック型充電端子USB-C
Qi
MagSafe
AppleWatch用MagSafe
専用アプリ防水本体:IP57
ケース:IPX4
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース
5.55g/43.99g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出空間オーディオ
マルチポイント△(Appleデバイス同士のみ)保証1年

AirPods Pro 3はこんな人におすすめ

  • iPhone・Appleユーザー(大前提)
  • ノイズキャンセリングが一番強いイヤホンが欲しい
  • オープン型イヤホンのようにながら聴き用途でも使いたい
  • 音質より機能性や使いやすさにこだわりたい

まとめると、

  • 音質:ふつうだけどAirPods Pro 2よりは良くなった
  • 装着感:AirPods Pro 2よりもガッシリ目で耳から落ちにくくなった
  • ノイズキャンセリング:Boseには少し負けるが、AirPods Pro 2よりもさらに強力に
  • 外音取り込み:さらに自然になって一人勝ち
  • 操作性:前作から変わらず神
  • 機能性:前作から変わらず神
  • マイク性能:ノイズは少し入るが声はクリア

という感じで音質以外はほぼパーフェクトな性能のイヤホンのように感じました。

目新しい機能がないのでAirPods Pro 2からの乗り換えは少し迷うところではありますが、音質とノイズキャンセリングが思ったよりパワーアップしているので、それだけでも買い換える価値はあるかと思いました。

本体再生時間も長くなって通話用途にも使いやすくなりましたし、ビジネスシーンなら最強かと思います。

ノズルの変更によってイヤーピースの選択肢も増えたので、別の機会に改めておすすめのイヤーピース特集もしたいところですね。

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