こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。
intime(アンティーム)というメーカーはご存知でしょうか?イヤホンの製造・生産・販売を行なっている日本のメーカーです。創立は2016年と比較的新しい企業ではありますが、イヤホン界隈で非常に人気が出てきています。
価格は決してマニア向けではなく、4000円ほどから一番高いモデルでも20000円台と、ちょっと頑張れば一般の方も手に届きそうな価格帯です。
intimeこそが「若者たちに低価格で本物の音を届けることができる」intime 渡部社長はそのように語ります。「日常に良い音を届ける」ことをコンセプトに、日々イヤホンの製造を行う日本のメーカーです。
その「日常に良い音」のレベルが高すぎて、初めてintimeのイヤホンを聴いた方はびっくりすると思います。
今回紹介するイヤホンは、intimeよりエントリーモデル「碧 (SORA) Light 2019」!価格からは考えられないくらいのクリアなサウンドで、へたな1万円程するイヤホンよりも音が良いと感じてしまうかもしれません。
碧 (SORA) Light 2019 EDITIONの特徴はこちら!
- 4000円台なのに、高級イヤホンに匹敵するクリアさ
- ハイブリッドドライバー搭載(Φ10mmダイナミックスピーカ+VST)
- 透き通る美しい筐体
VSTとは?
正式名称「Vertical Support Tweeter」セラミックツイーターを使用しているのですが、素材の特性上、刺さるような音を発生されやすいので、その特性を克服するために独自開発した機構を採用。簡単に伝えると「超高域でるけど刺さらないドライバー」intimeだけの特許技術です。
このVSTがintimeのイヤホンのクリアなサウンドを作り出しているわけです。今回紹介する碧 (SORA) Light 2019 EDITIONにも採用されています。
“コスパの良いイヤホン”だけで終わらせたくなかったから前置きが長くなってしまいましたが、こちらの碧 (SORA) Light 2019 EDITIONを深掘りレビューしていきます!
intime 碧 (SORA) Light 2019 EDITION レビュー
総合評価
5/5
intime 碧 (SORA) Light 2019 EDITION
- 高音がとにかく刺さらない
- 邦楽ロックやアニソンとの相性が最高
- 5000円以下の有線イヤホンの中で音質はトップクラス
- EDMやヒップホップ・R&B、ラウド系ロックには合わない
4.5
高音
4.5
中音
4.0
低音
4.0
解像度
4.0
装着感
5.0
コスパ
こちらのイヤホンは「碧 (SORA) Light 2019 EDITION」という名称ですが、それ以前に「碧 (SORA) Light 」というマイナーチェンジ前のイヤホンが発売されていました。
- イヤーピース Spinfit 3ペア ➡︎ Acoustune AET07 4ペアに変更
- ケーブルの皮膜変更 ➡︎ タッチノイズを軽減
イヤーピースが変更され、よりフィット感がアップ。あとはケーブルを触った時のタッチノイズ(ガサゴソ音)をより軽減されるようになりました。
カラーバリエーションは3色
ラインナップは3色!今回消化するシルバーの他にアクアマリンとガーネットがあります。
パッケージ
パッケージはこちら、今回は通常色を選びました。
パッケージ裏
碧 (SORA) Light 2019 EDITIONについての製品説明が記載されています。
開封!
本体はこちら
透き通るハウジング。L/Rもロゴとともに印字されています。
ノズル部は真鍮(しんちゅう)素材。重たい真鍮と軽い樹脂を混合することによって、イヤホン本体をより軽量化しています。
ケーブル分岐部。intimeの印字とケーブルアジャスターがついています。
L字プラグ部を採用。根元にブーツ加工が施されているため、断線リスクを軽減しています。
イヤーピースはイヤホンメーカー「Acoustune」の「AET07」を採用。3ペアで800円ほどするイヤーピースで、フィット感と迫力を向上させます。
スペック
スペック | 碧 (SORA) Light 2019 EDITION |
---|---|
形式 | ハイレゾ対応カナル型イヤホン |
ドライバー | ハイブリッド型(Φ10mmダイナミックスピーカ+VST) |
感度 | 102dB/mW |
再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz |
インピーダンス | 22Ω |
ケーブル | Φ3.5mmステレオプラグ(無酸素銅) |
イヤピース | Acoustune AET07 4ペア(S,M-,M+,L) |
付属品 | 説明書 |
装着感:本体が軽くタッチノイズも少ない
Acoustuneのイヤーピースの影響か、フィット感は良好です。
筐体も軽いため、重みで落ちるような心配もなさそうです。遮音性も高く、タッチノイズも少ないため、通勤時に使用しても、音楽に集中できそうです。
音質:5000円以下のイヤホンで一番音が良いのでは…?
高域がめっちゃ伸びるのに、音が刺さる気が全然しない。
一聴して感じました。イヤホンによっては「高域がすごく伸びるけど、ちょっと音が刺さって若干気になるな・・・」と感じるものが多かったりしますが、こちらの碧 (SORA) Light 2019 EDITIONは、どの音源でも刺さらない!と確信できるくらい、きらびやかながらも刺激を見事に抑えている高音です。
薄くてサラっとした高音というわけでもなく、しっかりと芯や圧もあってアタック感があるのですよ。なのに一切刺さらない、どうなってんのホントに。おそらくこれが独自開発のツイーター”VST”の効果なのだと思います。解像度も高くて音にもたつきもなく、音数の多いロックバンドやアニソンでも、ゴチャゴチャせず全ての音を描写します。
高音だけではなく、低音もなかなかの質の良さです。重低音や迫力が出るというわけではありませんが、クリアな高音を阻害しない程度に、しかし音としてスカスカにはならないように、イヤホンの特性を邪魔せずに支えるように、程よい迫力と低音を出してくれます。
また音の特性的に”若者向け”というコンセプトに出ているように感じます。高解像度でとにかくクリア。ジャンルは邦楽ロックやポップス、アニソンなど10〜20代が好むジャンルに非常に合います。
ピアノ、エレキギター、シンセサイザー、女性(高音)ボーカル、シンバルの描写が鳥肌が立つほどキレイで、この条件にあったアーティストを聴くと、それはもう凄いですよ。ヨルシカってバンドなんですけどね。僕はそろそろ若者ではなくなってきたので、東京事変、宇多田ヒカル、凛として時雨、BUMP OF CHICKENとかが最高でした。
intime 碧 (SORA) Light 2019 EDITION まとめ
総合評価
5/5
intime 碧 (SORA) Light 2019 EDITION
- 高音がとにかく刺さらない
- 邦楽ロックやアニソンとの相性が最高
- 5000円以下の有線イヤホンの中で音質はトップクラス
- EDMやヒップホップ・R&B、ラウド系ロックには合わない
4.5
高音
4.5
中音
4.0
低音
4.0
解像度
4.0
装着感
5.0
コスパ
intime 碧 (SORA) Light 2019 EDITIONの高音のきらびやかさに対して、刺さりがないのは驚きです。刺さらない刺激のあるキラキラサウンドで、独自開発のVSTの恩恵が凄まじいです。最近の邦楽ロックやアニソン、女性ボーカルの相性が抜群に良いです。
中低域を軸とした楽曲との相性はそこまで良くはないです。ブラックミュージック全般は得意ではないですね。あくまで得意ではないというレベルで、普通に音キレイじゃんと感じるとは思います。
ただ同価格帯だと、finalのE3000のほうが確実に中低域寄りのゆったりサウンドは得意なので、聴かれているジャンルによってはそちらをおすすめします。
- 有線イヤホンでもいいので、安くて”高音質”を体感したい方
- 邦楽ロック・アニソン・ポップス・女性ボーカルなどを好んで聴く方有線イヤホンでもいいので、安くて”高音質”を体感したい方
総評してコストパフォーマンスに優れた有線イヤホンです。中高域派は「碧 (SORA) Light 2019 EDITION」中低域派は「final E3000」がいいかなと思います。両方買えば、どちらのジャンルにも合わせることができて幸せです。
以上レビューでした。
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