こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
コスパの高さで定評のあるメーカー「EarFun」から、同社初の1万円超えとなるワイヤレスヘッドホンの最上位モデル「Wave Pro X」が登場しました。

- Qualcomm QCC3095チップ搭載、Bluetooth 6.0対応
- 40mm DLC複合振動板+10mm LCP振動板を同軸配置した独自の「DCAA同軸デュアルドライバー」
- LDAC・aptX Adaptive・aptX Lossless・aptX HD・LC3に対応、有線/ワイヤレス両方でハイレゾ認証+Snapdragon Sound認証
- 8基のANC専用マイクによるアダプティブハイブリッドANC(4段階調整)
- 最大90時間再生、15分充電で最大10時間の急速充電
- マルチポイント、低遅延ゲームモード、Auracast、Google Fast Pair対応
- 価格は16,990円
以前紹介したWave ProとTune Proは、どちらも1万円以下では定番となるハイコスパモデルでしたが、今回のWave Pro Xは16,990円とEarFunのヘッドホンとしては初めて1万円台後半に踏み込んだ本気モデルです。

では2倍の価格差ぶん、Wave Pro・Tune Proからどれだけ進化しているのか? 手持ちの2機種と比べながら検証していきましょう。
EarFun Wave Pro X 外観・付属品
それではEarFun Wave Pro Xの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
パッケージはこちら。いつものEarFunらしい感じですが、上位モデルだけあって少しだけ上品さがありますね。

付属品

- キャリングケース
- AUXオーディオケーブル
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書
Tune Proでカットされていたキャリングケースが復活。

今回はファブリック調のおにぎり型ケースが付属します。Wave Proに付属していたものより薄くて高級感のあるデザインになっていますね。
本体
本体はCDパターン加工が施された航空機用アルミ合金のハウジングが目立つデザイン。

Wave Pro・Tune Proと並べるとこんな感じ。価格だけあって3機種の中では明らかに一番質感が高いですね。

イヤーパッドはWave Proと同様に厚みがしっかりあり、モチモチとした質感で耳を優しく包み込んでくれます。

アーム部分は段階式で調整が可能。コリコリとした軽い挙動で調整もしやすく安っぽさもないです。

ヘッドバンド部はファブリック調になっていて、バンドだけ見ればシックな印象。
ヘッドパッドも柔らかく、頭頂部の当たりは優しめ。

ハウジングは水平に90°回転するスイーベル機構で、首にかけたときにハウジングが前を向くのはWave Pro・Tune Proと同じ。

折りたたみにも対応しています。

L側にはUSB-C端子とANCボタン、R側には電源ボタン、音量ボタン、3.5mmジャックが備わっています。

最後に重さは公称約259g。実測では260.8gでした。

Tune Proが285.6g、Wave Proが269gだったので、3機種の中では一番軽いことになります。アルミの高級感がありつつ軽いのはうれしい。
EarFun Wave Pro X / Tune Pro / Wave Pro スペック比較
| スペック一覧 | Wave Pro X | Tune Pro | Wave Pro |
|---|---|---|---|
| Bluetooth | 6.0 | 5.4 | 5.0 |
| コーデック | SBC,AAC,LDAC, aptX Adaptive,aptX Lossless, aptX HD,LC3 | SBC,AAC | SBC,AAC,LDAC |
| ドライバー | 40mm DLC+10mm LCP DCAA同軸デュアルドライバー | 40mm+10mm ダブル複合膜ドライバー | 40mm径 DLC複合振動板 |
| 再生時間 | ノイキャンON:50時間 ノイキャンOFF:90時間 | ノイキャンON:80時間 ノイキャンOFF:120時間 | ノイキャンON:55時間 ノイキャンOFF:80時間 |
| 急速充電 | 15分で最大10時間 | — | — |
| 充電端子 | USB Type C | USB Type C | USB Type C |
| ノイズキャンセリング | アダプティブハイブリッド 8マイク | -45dB ハイブリッド | -45dB ハイブリッド |
| 外音取り込み | ◯ | ◯ | ◯ |
| マルチポイント | ◯ | ◯ | ◯ |
| ゲームモード | ◯ | ◯ | ◯ |
| アプリ | ◯ | ◯ | ◯ |
| USBオーディオ | ◯ | ◯ | – |
| AUX有線入力 | ◯(電源ON時のみ) | ◯ | ◯(電源OFF時) |
| シアターモード | – | ◯ | – |
| Auracast/LE Audio | ◯ | – | – |
| キャリングケース | ◯ | – | ◯ |
| 重量 | 約259g | 約285.6g | 約269g |
| 価格 | 16,990円 | 8,990円 | 8,990円 |
EarFun Wave Pro X レビュー
装着感|Wave Proの快適さにTune Proの密閉感を足した感じ
装着感については、Wave Proの快適さにTune Proの密閉感を足した感じで、どちらもうまく両立できています。
実際に装着してみるとこんな感じ。

前から見るとこんな感じ。パッドの厚みはWave ProとTune Proの中間で、飛び出し感は控えめ。

側圧はTune Proよりも少し弱め、Wave Proよりは少し強めといったところ。Tune Proで気になった「耳と頭頂部が痛くなるまでが早い」感じは薄れていて、Wave Proに近い快適さで2〜3時間つけていられます。
それでいて密閉感はTune Proクラスなので、屋外で雑音が入りにくく低音も逃げにくい。3機種で一番軽いこともあって、装着感はWave Pro Xの勝ちですね。
自動装着検出は今回も非搭載。この価格帯なら欲しかったところ。
| 装着感 | (4.8) |
音質|EQ前提のチューニング
EarFun Wave Pro Xの音質についてですが、デフォルトのままパッと聴いた感じだとしっくりこなかったんですよ。中音域だけ妙に持ち上がったモッサリとしたカマボコ型という印象でした。
で、それをEarFunさんに伝えたところ、なんとデフォルトのチューニングを変更してもらえました。
変更後はめちゃめちゃ良くなりました!
今回の検証ではiPhone 17 ProのAAC接続と、Xperia 1 VIのLDAC/aptX Adaptive接続で検証しました。

EarFun Wave Pro Xの音の特長は次のとおりです。
4.2
高音
4.2
中音
4.2
低音
音の傾向は、デフォルトチューニング変更後はEarFun Wave Proのようなウォーム系でもなく、Tune Proとも異なるフラット〜弱ドンシャリ型のバランスの良いサウンドになりました。変更前はWave Pro寄りのウォーム系ではありましたね。
デュアルドライバー構成ではありますが、低域と高域のつながりが自然で、Tune Proで少し感じた帯域ごとの分離感がなくなっています。
音場は3機種の中で一番広く、密閉型にしては開放感がありますが、少しパッド内に反響感がありますかね。定位もなかなか良好です。
高域は粒立ちの良さと伸びがTune ProやWave Proより一段上。しっかり伸びつつ粒立ちも良く、それでいて刺さらないレベルで絶妙に抑えられています。
中音域はスッキリとしつつもWave Proよりもボーカルの輪郭が明瞭になっています。その上でTune Proのようなハリのある歌声になっていますね。
低域はTune Proより量感は少し控えめながら、すっきりとした解像度感を持つようになりました。タイトで見通しのよくなった低域って感じでしたね。
得意なジャンルはポップス・ジャズ・ロックあたり。オールラウンドに聴けるので、ジャンルを選ばない一台です。
パーソナライズサウンドも搭載
またパーソナライズサウンドも別途用意されています。
アプリ側で用意された楽曲を聴きながら、5つの選択肢からどの音が好み?みたいな設問を2回繰り返して自分好みの音に仕上げていくような感じでした。



パーソナライズ後は好みの弱ドンシャリっぽいサウンドに変化してくれました。ただ2回しかテストがないので、もう少し詳細なテストはしてほしかったですかね。
USBオーディオも使える
Tune Proと同じくUSBオーディオにも対応しており、パソコンやスマホとUSB-C接続して有線ヘッドホンとして使えます。

コーデックに影響されないので、aptX Lossless以上に緻密な音で聴けますし、充電しながら使えるのでデスクワーク中は常時満充電感覚で使えます。
iPhoneのAAC接続で比較すると、他の機種以上にUSB接続時の方が音がよく感じるので、有線接続ができる環境であれば可能な限りUSBで使った方がいいと思います。
ノイズキャンセリング|8マイクでWave Pro・Tune Proから確実に強化
ノイズキャンセリングはほかの2機種と比べると確実に強くなっています。
カフェで使用しましたが、Wave Proと比べると背景に少し残っていたゴォォという音がより消えているのがわかります。電車の低い走行音もしっかりめにカットできていて、ある程度大きめの音量で音楽を聴けば周りの雑音は気にならないレベルになりますね。
ただ、同価格帯でも最強クラスほどではなく、価格なりに強いって感じですかね。
ノイズキャンセリングはアプリから以下の画像のように様々なモードに切り替えることができます。

色々ありますけど、常時最強に効かせたい場合は手動調整のマックスでもいいかと思います。
| ノイズキャンセリング | (4.3) |
外音取り込み|引き続き優秀
外音取り込みはTune Proの時点でなかなか優秀でしたが、Wave Pro Xは同等以上。
マイクで拾っている感じが少なく、自分の声のこもりも少ないので、小音量であれば音楽を流したまま会話ができるレベルです。
| 外音取り込み | (4.4) |
操作性|物理ボタンで静音性も改善
操作は本体下部の物理ボタンで行います。

操作方法一覧は次のとおりです。
| 項目 | 操作方法(デフォルト) |
|---|---|
| 再生/停止 | 電源ボタンを1回押す |
| 曲送り | +ボタンを長押し |
| 曲戻し | -ボタンを長押し |
| 音量を上げる | +ボタンを1回押す |
| 音量を下げる | -ボタンを1回押す |
| 外音モードの切り替え | ANCボタンを1回押す |
| ゲームモード | アプリで割り当て可能 |
| 音声アシスタント | 電源ボタンを2回押す |
アプリで+、-ボタンとANCボタンへの操作割り当てができるのはTune Proと同じ。Tune Proで気になったボタンの「カチッ」という音は少し控えめになっていて、耳に響きにくくなりました。
アプリについて
EarFun Wave Pro Xはアプリ「EarFun Audio」に対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- 外音モードの切り替え
→ノーマル・外音取り込み・ノイズキャンセリング - ゲームモードのON・OFF
- イコライザー
→プリセット・カスタム - キーのカスタマイズ
- デュアルデバイス接続
→マルチポイントの設定 - 音声ガイダンスの設定
- 自動電源オフ設定
- Auracastの設定
- ファームウェアアップデート
マルチポイントとコーデックの併用
マルチポイントの挙動はWave Pro・Tune Proと同じで、電源を入れ直しても自動で2台に再接続されます。
Wave ProではLDACとマルチポイントの併用ができませんでしたが、Wave Pro XではLDAC・aptX Losslessとマルチポイントの併用ができるようになっています。
通話品質
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
EarFun Wave Pro X
| 通話品質 | (4.2) |
音の遅延|ゲームモードとaptX Adaptiveで低遅延
音の遅延はYouTubeで見る分には全く問題なし。
ゲームモードをONにすればカジュアルなゲームは十分プレイできますし、aptX Adaptive対応のスマホならコーデック側でも遅延が抑えられます。ただ、音ゲーはタップのタイミングが少しズレるのでおすすめはしません。
アプリでANCボタンの長押しにゲームモードを割り振れるので、本体操作のみで切り替えられる点も評価しています。
EarFun Wave Pro X まとめ
EarFun Wave Pro Xをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.5/5
EarFun Wave Pro X

- バランスの良いすっきりとしたサウンド
- LDAC・aptX Lossless・LC3対応でAndroidでも高音質
- パーソナライズサウンドに対応
- PEQで超細かくEQの設定ができる
- ふつうに会話できるレベルの自然な外音取り込み
- USBオーディオ・有線接続両対応
- LDACとマルチポイントの併用ができる
- ファブリック調の上質なキャリングケースが付属
- 自動装着検出非搭載
- 過去の2機種と比べると価格が高くなってしまった
4.2
高音
4.2
中音
4.2
低音
4.8
装着感
4.3
ノイズキャンセリング
4.4
外音取り込み
4.2
マイク性能
4.6
利便性
| Bluetooth | 6.0 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体50時間 |
| コーデック | SBC,AAC,LDAC,aptX Adaptive, aptX Lossless,aptX HD,LC3 | 充電時間 | 不明 |
| ドライバー | 40mm DLC+10mm LCP 同軸デュアルドライバー | 充電端子 | Type C |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | – |
| ノイズキャンセリング | ◯(8マイク) | 質量 | 約259g |
| 外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
| 自動装着検出 | – | 保証 | 最大2年 |
| マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
EarFun Wave Pro Xはこんな人におすすめ
装着感・ノイキャン・デザイン・コーデックまわりはWave Pro・Tune Proから確実にレベルアップしていますね。価格も2倍ですけど。
コスパ重視よりも、自分好みの音を超細かなところまで作り込んでいきたいという方や、ノイキャンや外音取り込みなど基本性能ももう少し上の物が欲しいという方は、Wave Pro Xを検討してみてもいいと思います。
EarFunさんからクーポンもいただいていますので、こちらもぜひご活用ください。
おすすめ記事




















コメント