こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はNiPO(ライポ)より、以前紹介して高く評価したMagSafe対応DACアンプ「A100」の上位モデルにあたる最新DAC「A200PRO」を紹介します。

- DACチップに旭化成のフラッグシップ「AK4497SVQ」を採用
- フラッグシップDAP「N2」譲りの改良型CMMTカレントミラーI/V変換
- ヘッドホンアンプ「SGM8262」を2基搭載し最大1620mW(32Ω)の高出力
- Accusilicon製フェムト秒級低位相ノイズクロックを採用
- MagSafe対応
- 0.87インチ高輝度OLEDディスプレイを搭載
- ライン出力/同軸デジタル出力にも対応
- 約12時間再生可能 & 独立充電ポートで充電しながら使用も可能
- 価格は89,980円(税込)
前作のA100も完成度の高いモデルでしたが、A200PROはDAC・アンプ・電源・クロック・操作性・利便性など、あらゆる面でグレードアップしてきた上位モデルとなります。
先行で使わせてもらいましたけど、この子かなり気に入りました。高いですけど……。
今回はオリオラスジャパン様より紹介用に一時的にお借りできましたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきましょう。
A200PROを購入された方には、専用のオリジナルレザーケースをプレゼント🎁
◼︎応募条件
- 使用感やレビューを投稿
- 下記専用の応募フォームに必要事項を記載
※数量限定のため、レザーケースは無くなり次第終了となります。
NiPO A200PRO 外観・付属品
NiPO A200PROのパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。


- 専用両端L字型Type-Cケーブル
- O型/C型メタルシート 各1枚
- ユーザーガイド・保証書
ケーブルは、スマホと重ねて使うことを想定した両端L字型のType-Cケーブルを新規に用意。
端子が大きく飛び出さないので、手持ちや持ち運びのときに邪魔になりにくい形状です。
一見細めで頼りなさそうなケーブルに見えますが、導体は49本の単結晶銅線を使った専用設計で、品質にもこだわっています。

MagSafe非対応のスマホやケースを使っている人でも、付属のメタルシート(O型/C型)を貼れば装着できます。Androidユーザーでも使えます。
本体はカセットテープを思わせるレトロなデザイン。前作はゴールド色ギンギラギンのデザインで個人的にはイマイチだったんですけど、今回のデザインはふつうに好みですよ。いいねこれ。

カラーは落ち着いたブラックと、華やかなゴールドの2色。表面には指紋防止コーティングが施されていて、汚れても拭き取りやすい仕様になっています。

正面にはA100にはなかった0.87インチの高輝度OLEDディスプレイを搭載。このディスプレイでゲインやフィルターの調整、再生情報の確認ができます。
こちらもA100からの大きな進化ポイントになっています。
前面には強化ガラスを採用しているので、擦れや軽い衝撃にも配慮されています。
底面には3.5mmアンバランス端子と4.4mmバランス端子、そしてUSB Type-C端子を配置。さらにオーディオ用USBとは別に、独立した充電ポートも備えています。

背面はMagSafe対応。N52グレードのネオジム磁石を採用しているので、iPhoneの背面にしっかり吸着します。

回路とマグネットを別の領域に分けて配置することで、磁界の影響を抑える工夫もされているそう。
側面にはボタン類がずらり。

重さは約112g、厚みは約11mm。前作A100(131g)より約19gも軽くなっているのに、出力や機能はしっかり強化されているのがすごいところ。

iPhoneの背面にペタッと貼り付けて、専用L字ケーブルでつなげば準備完了。スマホがそのままDAPみたいな一体感で使えます。
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NiPO A200PRO 概要・スペック
NiPO A200PROのスペックを、前作A100と並べて比較してみましょう。
| スペック | NiPO A200PRO | NiPO A100 |
|---|---|---|
| DACチップ | AK4497SVQ(旭化成) | ES9039Q2M(ESS) |
| I/V変換 | 改良型CMMTカレントミラー (特許・フルディスクリート) | 非公表 |
| クロック | Accusilicon AS318-Lite フェムト秒級低位相ノイズ | 非公表 |
| アンプ | SGM8262 ×2 | SGM8262 ×1 |
| 最大出力(32Ω) | 最大1620mW(4.4mm) | 525mW(4.4mm)/125mW(3.5mm) |
| ディスプレイ | 0.87インチ 高輝度OLED | なし |
| DACフィルター | 7種 | 8種 |
| EQ | 6種 | なし |
| ライン/同軸出力 | 対応 | 非対応 |
| 出力端子 | 3.5mm/4.4mm | 3.5mm/4.4mm |
| 対応フォーマット | PCM 最大32bit/768kHz DSD512(Native) | PCM 最大32bit/768kHz DSD512(Native) |
| SN比 | 125dB | 115dB(A特性) |
| バッテリー | 3900mAh | 3900mAh |
| 連続再生(バランス) | 約12時間 | 約9時間 |
| 充電 | 独立充電ポート (再生中も充電可) | USB-C (電源2回押しで充電) |
| 重量 | 約112g | 131g |
| 厚み | 約11mm | 10.8mm |
| カラー | ブラック/ゴールド | ゴールド/シルバー/ブラック/オレンジ |
| 価格 | 89,980円(税込) | 55,000円 |
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NiPO A200PRO レビュー
MagSafeで取り回しはとても良好!
A200PROを使っていていちばん良かったのが、MagSafeによる取り回しの良さ。

専用のL字ケーブルのおかげで端子まわりもスッキリして、スマホとセットで使ってもそこまで負担にはなりません。ずっとつけっぱなしでもOKというわけでもないですけどね。
スマホの操作のサクサク感そのままに、DAPのような感覚で使えます。メインスマホと無理に合わせなくても、中古でスマホ買ってDAP代わりに使うのもありだと思いますよ。
音質|滑らかで自然、余韻を大事にした方向へ
A200PROの音質についてですが、価格だけはあってとても良いですし、A100よりもパワーアップしているように感じました。

DACを変更した影響か、A100はクリアでスピード感のあるニュートラルサウンドでしたが、A200PROはクセが少なく滑らかでしっとりとした質感。自然な余韻が美しいサウンドのように感じました。
音の傾向はこんな感じ。
4.9
音質
音の傾向は、一言で言えば少しウォームで繊細、それでいて粒立ちも良い音という印象でしょうか。音にバリがないんですよ。すごく滑らか。
解像度はかなり高く、ウォームで滑らかな音だけど、細かな音は潰れておらず、一音一音の粒子まで感じられそうなほど高精細に音を描くような感覚です。
モニターライクにはなりすぎず、色付けは強くなりすぎない程度にリスニングとしての心地よさを重視したチューニングになっているように感じますね。
音場はやや広めで、滑らかな音でありつつも定位も良好。音が前面に迫ってくる感じではなく、一歩引いたところから俯瞰的に丁寧に一音一音を作り上げていくような感じですね。
背景ノイズもとても少ないためか、楽曲全体の音の見渡しがとても良く感じます。
比較的元気な音のカジェログオリジナルイヤホン「Nebula」で聴いても、しっとりと落ち着いて聴けますからね。かといってモヤっとしたヌルい音というわけではないですよ? すごく丁寧に音を描写しているって感覚に近いです。
低音の質も素晴らしく、他のDACだと低音が少し量感が足りず主張が控えめだったNebulaが、すごく見渡しがよく深みのある低音を出すようになりました。ボヤけがちなミッドベースも輪郭がはっきりして、ベースラインが追いやすくなりましたね。
A100が「キッチリ明瞭な優等生」だとすると、A200PROは「余韻や質感で聴かせる繊細系」という感じですね。A100の完全上位互換だと思わない方がいいですね、結構音が違うんで。
個人的には、音の好みだけで言えばA100の方が好きなんです。それ以上にA200PROの方が単純に音質が良いですし、利便性も圧倒的に良くなっているので、どちらかしか使えないなら、やはりA200PROを選びますね。
出力について|最大1620mWのバケモノ出力
A200PROの大きな進化が出力面。32Ω負荷で片チャンネル最大1620mWという据え置きクラスというか、もう「据え置きやん!」ってレベルの出力を持っています。
A100は4.4mmバランスで525mWだったので、単純計算で3倍以上のパワーアップ。
色々ヘッドホンを試しましたけど、このサイズでHD 800Sいけますね……。バケモンじゃねえか。

ただ、3.5mm接続でHiFiMANのヘッドホンを駆動しようとすると、出力が足りなく感じますね。インピーダンスの高いヘッドホンは4.4mm接続前提の方が良いかと思います。
ゲイン調整もL、M、Hから選べるので、高感度のイヤホンでも出力を調整できます。イヤホンからヘッドホンまでなんでも対応できます。
拡張性|ライン出力・同軸デジタル出力に対応
さらにA100にはなかった、ライン出力と同軸デジタル出力に対応。

外ではスマホに貼り付けてポータブルDACとして、帰宅後はそのままアクティブスピーカーや据え置きアンプにつないでデスクトップオーディオのソースとして……という使い分けができます。
同軸デジタル出力があるので、USB入力を持たない据え置きDACとの接続も可能。
拡張性はA100から大幅にアップしています。
操作について
A100はディスプレイがなく状態がわかりにくいのが難点でした。A200PROはディスプレイを搭載したことで、そのあたりが一気に解決しています。

本体操作で以下のような設定が可能です。
- サンプリングレート・コーデック・ボリューム値を表示
- Low/Mid/Highの3段階ゲイン切替
- 7種のDACフィルター切替
- ポップ/クラシック/ジャズ/ロック/ダンスなど6種のEQ
- ライン出力/同軸デジタル出力/UACモードの切替
アプリには対応していませんが、本体のみで全て設定ができるのでその辺りは心配なし。
UACの切り替えもできるので、ゲーム機との接続もできます。
ただ、操作にやや一癖があり、慣れが必要ではあります。まあ一度設定してしまえばゲイン設定くらいしか変更しないですけどね。
通信ノイズが全く入らない
A200PROを使っていてすごいと感じたのが、通信ノイズが一度も入らなかったこと。
他のDACだと、スマホに近づけただけで通信ノイズを拾って増幅してしまって「ビビっ」「ピー」という異音が入ってしまいがちなのですが、A200PROはボクが検証した中では一度も入りませんでした。
環境や使っているスマホによっては入ることもあるかもしれませんが、スマホとぴったりくっついている状態でもノイズが一切入らないのはスゴイと思いましたね。
充電まわりが大きく改善
A100で一番のクセだった充電方法。ケーブルを挿しても電源ボタンを2回押さないと充電されない仕様で、充電されているかも分かりにくく、充電し忘れて翌朝バッテリー切れという事故が起きがちでした。
A200PROではオーディオ用USBとは別に独立した充電ポートを搭載。何も考えずに挿すだけでOKになりました。

再生しながら充電もできるようになったので、この悩みはかなり解消されそうです。バランス出力で約12時間再生できるのもありがたいです。
スマホ側には給電してくれない
独立充電ポートのおかげで、A200PRO自体は充電しながら使えばバッテリーが切れる心配はありません。
ただ、残念なのがスマホ側には給電してくれないこと。ちゃうねん、A200PRO側も充電して欲しいけど、母体であるスマホも充電してほしいのよ。
おそらく音質を重視した結果、ノイズを少しでも混入させないようにするためだと思いますけどね。
まあA200PRO側のバッテリーを使用して駆動するため、他のバスパワー駆動のDACと比べると、スマホ側の充電の減りはかなり控えめではあります。
NiPO A200PRO まとめ
総合評価
5/5
NiPO A200PRO

- 滑らかかつ自然な上品なサウンド
- 最大1620mWで据え置きクラスでも
余裕で鳴らせる - ディスプレイ搭載で前作より操作性が大幅向上
- ライン/同軸出力で拡張性も高め
- 独立充電ポートで充電しながら使用が可能
- MagSafe対応でDAPのような感覚で使える
- カセットプレーヤー風のおしゃれな見た目
- 価格が89,980円と高価
- 操作にやや癖がある
- スマホ側に給電してくれない
4.9
音質
4.7
携帯性
4.5
拡張性
4.5
利便性
- MagSafeが使えるDACが欲しい
- 滑らかで自然な音が好み
- イヤホンだけでなくヘッドホンも1台で鳴らしたい
いや〜とてもよかったですね。
価格がかなり上がってしまったのは痛いですが、A100の利便性の悪さを改善しつつ、音質や出力もさらにグレードアップしてくれていて、デザインも良くなってと、そうそうこれが欲しかった!っていうのを見事に突いてくれました。
予算が許す限りでは、MagSafe系のDACとしてはかなりお勧めできるモデルですし、出力も高いおかげで据え置き機としても兼用できるかと思います。
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