final Aシリーズなのに1万円以下！実力は上位クラス級！ 有線イヤホン「A2000」を試す

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今回はfinalより、大人気Aシリーズでありつつ、1万円を切るハイコスパ有線イヤホン「A2000」を紹介します！

価格は9,800円（税込）とAシリーズとしては価格を抑えたモデルですが、メーカーいわく「一音一音が輪郭を持って浮かび上がるように定位し、極めて明瞭なサウンドと弾むような低音を両立したサウンドが特長」「手に取りやすい価格帯ながら、どんなジャンルの楽曲も楽しめるハイコストパフォーマンスモデル」とのことです。

実際に試してみましたけど、思った以上にA3000,A4000に近い実力で、そしてこのAシリーズで比較すればチューニングは一番好みでしたよ。

今回はfinalさんに紹介用に提供いただいたので、A3000,A4000など近い価格帯のモデルと比較しながらどれほどの実力か検証していきましょう。

ぜひ、最後までご覧ください。

▼動画版はこちら▼

https://youtu.be/ZkK5abnv26g

A2000 外観・付属品

それではA2000の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

A2000のパッケージはこちら。おおよそE1000〜3000と同じようなシンプルなパッケージですね。

開封するとこんな感じ。

付属品｜TYPE Eイヤーピース、イヤーフック など

イヤーピースはfinal定番の「TYPE E」が5サイズ付属。このイヤーピース密閉度が高く、低音を逃さずに厚みのある音で耳に伝えてくれるので、昔から好きです。

ただ、A3000やA4000のようにイヤーピースを収納するケースは付属しません。

さらに、耳掛けを補助するイヤーフック（TYPE B）も付属しています。

本体・ケーブル

A2000の筐体は、外側ブラック×内側ブルーの2トーンカラー。内側の鮮やかなブルーが地味すぎず派手すぎず、いい塩梅のアクセントになっています。

表面は皮脂や指紋がつきにくいシボ塗装仕上げ。finalらしいミニマルな佇まいで、指紋や汚れもつきにくいです。

内側はめちゃめちゃ青い。圧迫感を減らすために、接触面積を限定する形状を目指した設計。

本体内側には「L」「R」の表記と、メーカーロゴ、型番が印字されています。それにしても表側と内側の配色差がすごい。

ケーブルは着脱可能で、コネクタは2PIN（φ0.78）に対応。汎用性が高い規格なので、将来的にリケーブルや断線時の交換もしやすいです。

ドライバーは自社開発の6mmダイナミック「f-Core DU」を搭載。これはA3000~A6000と同じドライバーですかね。

ノズル部はこんな感じで本体と同じ樹脂筐体。ノズルはやや短めですが、他社のイヤーピースでも問題なく装着できます。

ケーブルはオリジナルOFCブラックケーブルを採用。こちらもA3000 / A4000と同じものを使用していそうですね。

タッチノイズを考慮して、しなやかな被覆素材を採用したとのこと。

取り回しも良好で、絡みにくく使いやすいです。

耳掛け部は形状固定型ではなくダランと下に這わせるように装着するタイプ。もし装着感が安定しない場合は、付属のイヤーフックを使ってあげると良いですよ。

分岐部はこんな感じで、スライダー付き。

プラグは3.5mmタイプのL字を採用。根元にブーツ加工が施されており、断線しにくい設計です。

本体とケーブルを装着するとこんな感じ。

A2000の概要・スペック

スペック一覧	A2000
形式	カナル型
ドライバー	6mm ダイナミック（f-Core DU）
インピーダンス	19Ω
音圧感度	99dB/mW
プラグ形状	3.5mm3極
コード長	1.2m
重量	20g
リケーブル対応	⚪︎（2PIN φ0.78）
リモコンマイク	×
保証期間	1年

A2000 レビュー

装着感｜圧迫感が少なく、しっかり密閉

A2000の装着感はA3000、A4000などと同様に良好です。

実際に装着してみるとこんな感じ。耳との接触面積を限定して圧迫感を減らす方向性に振っているとのことですが、たしかに他のIEM型モデルと比べると閉塞感は少なめ。

前から見た時の飛び出し具合も少なく、スッキリとした見た目。

遮音性もなかなかに高く、通勤・通学・散歩などでの使用でもストレスなく使えるかと思います。

装着感

(4.8)

音質｜finalにしては珍しい元気な音

A2000の音質はについてですが、自分が想像していた以上に良くて驚きましたね。

Aシリーズのエントリーモデルということだったので、E2000~3000より少し良いくらいかな？とか想像していましたけど、ふつうにA3000~4000の兄弟機と呼べるほどの音質の良さのように感じましたね。

なんだったら音の傾向的にA4000よりもA2000の方が好きですよ？

A2000の音の特長（メーカーの狙い）は次のとおりです。

音の傾向

Aシリーズ特有のクセの少なさはそのままに、思った以上低音が圧で攻めてくるようなタイプのように感じましたね。finalとしては珍しく元気な音です。

フラットな特性のAシリーズの中では珍しく、バランス的には弱ドンシャリ傾向になっているように感じましたね。A5000の余韻感を抑えて低域を強くして若干粗くした感じの音です。ぶっちゃけチューニングだけならAシリーズで一番好きよ？

ちなみにA3000がマイルド系フラットサウンド、A4000がスッキリ系フラットサウンドって感じです。A2000はfinalとしては少しパワフル系弱ドンシャリサウンドって感じです。

E4000や5000とも比較しましたが、あそこまで余韻重視の濃厚な音ではなく、Aシリーズらしいスピーディーな音だけど、低音の迫力もしっかりあるって感じです。

メーカーの狙いとして「極めて明瞭なサウンドと低音を両立したサウンド」がテーマのようですが、狙い通りの音を出せているかと思います。

音場

音場はAシリーズらしく横方向に自然に広がるサウンド。また定位も良く左右に広がる音の距離感や方向性もビシッと定まる感覚がありますね。

高音

高域はAシリーズ特有の抜け感はありますが、音の自然さや抜けの良さよりも、輪郭や粒立ちの良さを重視したようなカリッとした音のように感じます。

そのため、アコギの一弦ごとの音や、ハイハットの細かな音までかなり聴き取りやすいですね。また、音圧もしっかり感じ取れるアタック感もあります。

finalでここまで高域のキレを重視したチューニングは珍しい気がする。

中音

弱ドンシャリ傾向でありますが、ボーカルは埋もれず、他の楽器帯とフラットな立ち位置のまま元気よく発声するような感じ。

少し歯擦音は感じますが、A4000よりは目立たず聴きやすいボーカルのように感じますね。

A3000、4000よりも解像度はほんの少し劣りますが、その分音圧をしっかり感じられる音になっているので、ギターやシンセサイザーの音にも勢いがあります。

低音

低音は「TONALITE」のレビューをした時同様に驚きましたね。今までのAシリーズからは考えられないような迫力のある低音を鳴らせています。

レンジの深さや解像度はA3000〜4000とおおよそ同じかな？という印象ですが、その代わり量感と迫力が他のAシリーズと比べてマシマシ。

といってもブーミーさはなく、Aシリーズとしてのバランスの良さもちゃんと保っていますね

わたくしもテイオンスキーなもので、スッキリとしたフラットサウンドよりも、ある程度迫力や音圧を感じられるような低音の方が好みなので、Aシリーズでは一番好みのバランスなのかも。

おすすめのジャンル

おすすめのジャンルですが、わりとなんでもいけます。

Aシリーズとしてはしっかりとした低音と音圧が出るため、J-POP／ロック／EDM／アニソンとの相性は良くなっていますね。

また高域も輪郭をなぞるようなカリッとした分離感の高さもあるので、弾き語りなどアコースティック編成の楽曲や、スピーディーなジャズも得意です。

A3000やA4000と比べると、どちらかといえばロック／ポップス向けかなー？って感じですね。

A2000 まとめ

A2000をまとめると以下のとおりです。

A2000はこんな人におすすめ

最近は1万円以下でも多ドライバーを採用したハイコスパ系の中華イヤホンも多いですけど、それらに対抗できるどころか、1万円以下では覇権を握れるほどの実力のあるイヤホンのように感じました。

finalの1万円前後のモデルの中では、一番好みの音でした。

この前紹介した「TONALITE」といい、ここ最近のfinalはアツいですね。

これくらいの予算であらゆるジャンルに対応できる有線イヤホンを探している方は、ぜひA2000を検討してみてください。

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