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あのBluetooth DACがハイコスパで生まれ変わった! 「iFi audio / GO Blu Air」を試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

オーディオ界隈でも人気の高いイギリスのオーディオブランド「iFi Audio(アイファイオーディオ)」より、超小型の最新Bluetooth対応DACアンプ「GO Blu Air」が登場しました。

「GO Blu Air」は、BluetoothDACとしてかなり話題になった「GO blu」の音質はそのままに、さらに利便性を向上させつつ、価格もGo Bluの29,700円から22,000円にまで抑えたモデルとなっています。

新デザインを採用してクリップもつきました。クリップはマグネットで着脱できますので、向きを180度回転することで、持ち運びしやすいことも特長。

また、Go Bluと比べて、コントローラーチップがBluetoothチップも「QCC5144」に進化しています。

実際にどれほどの実力なのか、Go Bluと比較しながら検証していきましょう。

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目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
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iFi-Audio Go Blu 概要・スペック

GO Blu Air / GO Blu スペック比較表

項目GO Blu AirGO Blu
BluetoothチップセットQualcomm QCC 5144Qualcomm QCC5100
Bluetoothバージョン5.25.1
BluetoothコーデックLDAC、LHDC/HWA、aptX Adaptive、aptX HD、aptX、AAC、SBCLDAC、LHDC/HWA、aptX Adaptive、aptX HD、aptX LL、aptX、AAC、SBC
DACCirrus Logic「CS43131」Cirrus Logic「CS43131」
入力BluetoothのみBluetooth、USB-C(最大24bit/96kHz)
出力端子4.4mmバランス、3.5mm S-balanced4.4mmフルバランス、3.5mm S-balanced
定格出力(4.4mm)≥262mW / 2.9V(32Ω)
≥52mW / 5.6V(600Ω)
245mW / 32Ω
5.6V / 600Ω
定格出力(3.5mm)≥165mW / 2.3V(32Ω)
≥14mW / 2.9V(600Ω)
165mW / 32Ω
2.8V / 600Ω
出力インピーダンス<1Ω<1Ω
S/N比≥110dB(A)4.4mm:111dB(A)
3.5mm:106.5dB(A)
ダイナミックレンジ(DNR)≥110dB(A)120dB(A)
THD+N4.4mm:≤0.009%(600Ω、2V)
3.5mm:≤0.03%(16Ω、1.27V)
4.4mm:<0.009%(2.0V@600Ω)
3.5mm:<0.03%(1.27V@16Ω)
バッテリー容量450mAh450mAh
連続再生時間約10時間約8時間
サイズクリップ装着時:約53.5×33.7×22mm
非装着時:約53.5×33.7×13mm
約55×34×13mm
重量約31g約27g
付属品着脱式マグネットクリップ、USB-C to Aケーブル、マイクロファイバーポーチ、クイックスタートガイドUSB-Cケーブル、収納ポーチ(製品により異なる)

GO Bluとの違いをまとめると以下の通りです。


  • GO Blu Airは最新QCC5144チップ搭載+Bluetooth 5.2対応で、接続安定性が向上。
  • aptX LLを除き、ほぼ同等のコーデック対応
  • 再生時間が強化され、持ち歩き用途により最適化。
  • その代わりUSB-DAC入力は非対応で、ワイヤレス専用機に。
  • 価格は22,000円とさらに安く

といった感じです。

GO Bluとほぼ同性能ではありますが、いちばんの違いが「USB-DAC」機能が使えなくなっていること。

実際にiPhone 17 Proで試してみましたが、GO BluだとUSB接続で音が鳴りましたが、GO Blu Airだと認識しませんでした。

有線で完全ロスレスで聴くことはできず、ワイヤレスでの運用オンリーになってしまっていますので、USB-DAC機能も使いたいと考えている方は購入はステイで。

iFi-Audio Go Blu 外観・付属品

パッケージ・付属品

GO Blu AirのパッケージはiFi-Audioらしさのある、白地のシンプルなパッケージ。

開封すると説明書やらがゴチャっと出てきます。

付属品は次のとおりです。

付属品一覧
  1. 着脱式マグネットクリップ
  2. USB-C to Aケーブル
  3. マイクロファイバーポーチ
  4. クイックスタートガイド

iFi印が入っている暗めのオレンジっぽい配色のポーチが付属しています。

あとはUSB-Cケーブルとマグネットクリップが付属しています。

本体

本体は非常に小型で、ライターや消しゴムくらいのサイズ感です。

手の中にもすっぽりと収まってしまいますね。

ちょっとわかりにくいと思うんですが、変換プラグ2個分くらいの大きさです。この大きさでヘッドホンも鳴らし切るほどのドライブ力があるので驚きです。

GO Bluと比べるとこんな感じ。

表面の素材がGO Bluは金属っぽいものだったのに対して、GO Blu Airは合皮素材になっています。

背面や側面の素材もGO Bluのマットな素材から、ポリカーボネートのような透明感のある素材に変更されていますね。

裏には技適マークとハイレゾマーク、そして今回はマグネットが備わっています。

ここに付属のマグネットクリップを引っ付けることで、クリップスタイルで気軽に持ち運びができるというわけですよ。

GO Bluだと専用のケースを使うことでクリップスタイルが使えるようになっていましたが、ケースも単体で6000円ほどするので、本体と合わせると35,000円ほど。

GO Blu Airは性能はほぼ同じのまま22,000円でクリップスタイルを実現したというわけですよ。ここだけみてもコスパが高く感じますね。

側面にはボタン式になっているボリュームノブと、その下にはサウンドエフェクトを調整するボタンが備わっています。

今回のボリュームノブはマットな素材に変更されていますね。どちらのデザインもかっこいい。

ボリュームの回し具合もチェックしましたが、GO Bluが「カリカリ」だとすれば、GO Blu Airは「コリコリ」って感じ。どちらもほどよく重めの挙動で好印象です。

逆側には電源ボタンが備わっています。

底面には左から「リセットボタン」「充電兼データ出力用のUSB-C端子」「マイク」が備わっています。

天面には側には3.5mm / 4.4mm端子とサウンドエフェクトを確認するLEDインジケーターを搭載。

4.4mm側のプラグの挿入具合も比較しましたが、GO Bluはガリっとした引っかかりがあるのに対して、GO Blu Airは少し引っかかりはありつつも、プラグが削られそうなイヤな擦れ感はないですね。

最後に重さですが、実測値で約24.1g。

iFi-Audio GO Blu Air レビュー

ということでGO Blu Airをしばらく使ってみたので、その使用感をレビューしていきます。

とにかく小さくて携帯性が高い!

まず、GO Blu Airのサイズ感ですが、実物を見ると想像以上に小さくて驚きますよ。

単4電池2個分、消しゴム1個分くらいのサイズで、ポケットに入れていると存在を忘れてしまうそうなほど軽いです。

イヤホンケースにも一緒に収納することもでき、有線環境でありつつも荷物がかさばらずに持ち運ぶことができますね。

胸ポケットに入れても全然重みを感じないので、クリップとか使ってイヤホンを最短構成にでもしたくなりますね。

音質|ワイヤレスとは思えない純度の高さ

GO Blu Airの音質についてですが、22,000円という価格に抑えつつ、本当にGO Bluと同じクオリティですね。

相変わらずワイヤレスにしては音の純度が高く、スマートフォン直結より音質が良いのはもちろんのこと、エントリークラスのDAPにも近いレベルの音質を提供してくれます。

試聴環境

  • スマホ:Xperia 1Ⅵ
  • コーデック:LDAC
  • 検証イヤホン:DUNU Davinci / DUNU 242 / SoftEars Volume S
  • ヘッドホン:T3-01(4.4mmバランス接続)、HD 660S2(4.4mmバランス接続)

音の特徴は以下のように感じました。

音の特長

4.3

音質

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
高音寄り

傾向はパワフルでアナログライクなサウンド。一音一音の音が太く、芯をもったサウンドを鳴らしてくれます。

さすがiFi-Audioとでもいうべき実力で、ワイヤレスでもそのクオリティは一切妥協がありません。

最近は同価格帯でも優秀なBluetooth DACも増えてきましたが、今でも全然現役の実力ですね。ニュートラル系のDACと比べると、全体的に大味で華やかな音という印象。

音場はやや広めな印象を受けますが、「Xspace」をONにすることによって、さらに横に広がります。

解像度もBluetoothアンプとしては高めで、Bluetooth接続特有の「音のざらつき」「デジタル感」のような聴こえ方はせず、有線で聴いているかのように音の破綻が少ないアナログライクな音を鳴らしてくれます。

DAPとBluetoothアンプはそもそも比較対象にならないはずなのに、DAPに肉薄した音質を「ワイヤレス」で、「このサイズ感」で再現できるのはスゴイと思いました。

GO Bluとも比べてみましたが、音質の違いは全くわからず、同クオリティと考えても良いと思います。

ヘッドホンも余裕で鳴らし切るドライブ力

GO Blu Airは出力が非常に高く、ヘッドホンでもわりと余裕で鳴らし切るドライブ力を持っています。

T3-01(70Ω)で聴いてみると、スマートフォン側の音量が半分くらいでも少しうるさく感じるくらいで、低音から高音までレンジがハリ良く広がっていきますね。

まったく問題なくドライブできています。

次に、けっこう鳴らしにくいSENNHEISER HD 660 S2(300Ω)を4.4mmバランス接続で聴いてました。

あとほんの少し出力が欲しいかな?と感じる程度ですね。

もちろん、HD 660 S2の実力を本格的に発揮させたい場合はZEN DAC 3など据え置き機の方がいいですが、予算がなければGo Blu一本でもいけるかも?と思わせるほどのドライブ力ですね。

低インピーダンスのイヤホンを使うと

低インピーダンスのイヤホンも使ってみましたが、左右で音量バランスが変わってしまう「ギャングエラー」や、出力が高すぎてピーキーに感じることはありませんでした。

ただ、ホワイトノイズの多さはGO Bluと変わらない印象でしたね。

低インピーダンス系のイヤホンを使うことが多い方で、ホワイトノイズを気にする方は注意が必要です。

「XBass」と「XSpace」による音の変化が自然

GO Blu Airには「XSpace」と「XBass」というイコライザーのような機能が備わっています。

それぞれの音の違いは以下の通り。

  • 通常(LED:なし)
  • XBass(LED:黄色)→通常時より低音の量感と迫力が少し増す。
  • XSpace(LED:シアン)→通常時より音場が広くなる。音像はややボケるように感じる。
  • XBass+XSpace(LED:白色)→その名の通り、XBassとXSpaceを組み合わせたような音

完全ワイヤレスイヤホンのイコライザーのような「デジタルでの処理」は行わず、「アナログ信号の改善」で音のコントロールをするため、音の変化がとても自然なのですよ。

低音の量感が足りないイヤホンを使うときはXBassをONにすると、なかなかの迫力で鳴りますし、その変化はけっこう大きめです。

どれがおすすめというわけではなく、好みの音やイヤホンに合わせて設定するのがおすすめ!購入したらとりあえず全モード使ってみましょう!

個人的にはXBass+XSpaceが好みの音でした。ただし、XSpaceがONになると、ホワイトノイズがさらに大きくなってしまうので注意。

操作性|ボリュームの調整がしやすい

Go Bluは本体のみで「再生・停止」、「選曲」、「音量調整」などあらゆる操作を行うことができます。

操作方法一覧が次のとおりです。

1:電源ボタン、2:マルチファンクションノブ、3:サウンドエフェクト設定、ペアリングボタン
項目操作方法(デフォルト)
再生/停止マルチファンクションノブ(2)を1クリック
曲送りマルチファンクションノブ(2)を2クリック
曲戻しマルチファンクションノブ(2)を3クリック
ボリューム調整マルチファンクションノブ(2)を回す
音声アシスタントマルチファンクションノブ(2)を長押し
サウンドエフェクト設定サウンドエフェクトボタン(3)をクリックごとに切り替わる
ペアリングサウンドエフェクトボタン(3)を長押し
電源ON/OFF電源ボタン(1)を長押し

操作項目が豊富なのがうれしいですが、なによりステキだと感じたポイントは「音量調整」。

使用しているデバイスと連動してボリュームが調整されるのですが、デバイス問わずに音量を良い塩梅に微調整ができます。

iPhoneの「+ーボタン」で調整すると、「1段階」ずつ音量が上がって、ボリュームが良い塩梅に合わせにくい印象

Go Bluのボリュームノブだと「0.3段階」ずつくらいに音量が上がっていくような感覚なので、ちょうど良いボリュームに合わせることができるんですよ。

高感度のイヤホンを持っていると、この微調整具合はけっこう便利ですよ!

あと、ボリュームノブの質感が良くデザインも最高!

アプリでできること

GO Blu Airはアプリ「iFi Nexis」に対応しています。

といってもできることは「Bluetoothコーデック」の選択ができるくらいです。

「aptX Adaptive」と「LDAC」の2つが使えるスマホと接続した場合は「LDAC」が優先されます。

これを「aptX Adaptive」を優先にしたい場合はアプリを導入してみても良いと思います。それ以外の場合は導入は必要はないかな〜と。

iFi-Audio GO Blu Air まとめ

総合評価

4.8/5

GO Blu Air

  • ワイヤレスでも非常に高いサウンドクオリティ
  • GO Bluと音質は同じ
  • ヘッドホンも鳴らし切るドライブ力
  • ライターほどの超コンパクトなサイズ感
  • マグネットクリップで取り回しが良い
  • 所有欲を満たすデザイン性の高さ
  • 「Xbass」と「XSpace」による音の変化が自然
  • USB-DAC機能非搭載
  • ホワイトノイズがやや多め

4.3

音質

5.0

携帯性

4.0

拡張性

4.8

利便性

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り

USB-DAC機能を除くと、GO Bluと音質・性能はほぼ同じで、なんだったらバッテリー時間も伸びて、接続安定性も向上して、クリップもついたことで取り回しも良くなってます。

それで価格も22,000円と安くなっていますし、USB-DAC機能を使わないなら、GO Blu Airを選ぶことをおすすめします。

とにかく小さくてデザインも良くて所有欲も満たされるBluetoothDACなので、有線イヤホンを気軽に良い音で聴きたい方はぜひ検討してみてください。

GO Bluが発売してからしばらく経ちましたけど、今でも全然おすすめです。

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