Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代) 比較レビュー|前作との違いやAirPods Pro、WF-1000XM5を比較すると?

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

Boseの新作ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds (第 2 世代)」が2025 / 8 / 7発売! 価格は39,600円です。

パッと見はQuietComfort Ultra Earbudsと同じですけど、中身はけっこう変わったアップグレードモデルという感じでしょうか。

QuietComfort Ultra Earbuds (第 2 世代)の特徴
  • ドライバー、SOCなどのパーツを一新
  • アクティブノイズキャンセリングに新たにAIを活用
  • AIを活用したノイズ抑制によって、よりクリアな通話を実現
  • 改良されたActiveSense (アダプティブノイズキャンセレーション) テクノロジー
  • イマーシブオーディオに「シネマモード」を追加(アップデート予定)
  • ワイヤレス充電に対応

ノイズキャンセリングのAI機能の実力はわからないですけど、通話品質の強化とワイヤレス充電機能の追加はありがたいですね。

問題は、初代にあった個体差による不具合ノイズ問題接続安定性の問題が解消されたかどうかですが、この辺りも検証していますので最後までご覧くださいませ。

今回はBoseさんより先行で提供いただいたので、前回の動画と同様に先代のBoseやAirPods ProやWF-1000XM5と比較しながら検証していきましょう。

製品提供:Bose

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

YouTube版はこちら

https://youtu.be/S9tl2Ild6Lo

Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代) 外観・付属品

それではBose QuietComfort Ultra Earbudsの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

Bose QuietComfort Ultra Earbudsのパッケージ。

付属品|イヤーピース、イヤーフィン、USB-Cケーブル、マニュアル

付属品一覧
  1. イヤーピース3ペア
  2. イヤーフィン
  3. USB Type Cケーブル
  4. マニュアル

イヤーピースはいつもの楕円形型で、耳の外側だけを覆うような形状です。

この形状のおかげで、耳栓型でありつつも耳の手前でフィットするので、ずっとつけていても快適なんですよねー。

また今回から耳垢ガードが開口部に備わり、ノズル部に耳垢が付着しにくくなりました。

独自のイヤーフィンも付属していて、これを耳の淵に引っ掛けることで、めちゃくちゃ装着感が安定するんですよ。

充電用のケーブルはBOSEロゴ入りのUSB-Cケーブルが付属しています。

充電ケース・本体

Bose QuietComfort Ultra Earbudsの充電ケースは、前作と変わらず角が取れた少し大型の充電ケースです。

前作と比べると、ほぼ一緒でどっちがどっちか分からなくなりますが、ロゴが少し大き方が第2世代、小さい方が初代です。

左が第2世代、右が初代、2世代目の方がロゴが若干大きい

最悪分からなくなったらワイヤレス充電の可否で確認すればOK。

その他の上下左右、裏表、全て同じデザインです。そろそろ形状を変えてもいいのでは……?

背面にはリセット兼ペアリングボタンがついています。

充電端子はUSB-Cに対応

そしてついにワイヤレス充電に対応しました!

前作は3万円超えのイヤホンでありつつワイヤレス充電に対応していなくて残念(別売りのケースで対応)でしたが、ようやく対応しました!

これで高く評価はするつもりはなく、付いていて当たり前であってほしい。

ちなみにAIrPods Pro2やWF-1000XM5と比べるとこんな感じ。

やはりQuietComfort Ultra Earbudsのサイズはやや大きめ。

横から見たら大体他の2機種と同じくらいですかね。

充電ケースを開けるとこんな感じ。こちらも前作と仕様は変わらないですね。

慣れるまではケースから取り出しにくいように感じましたが、内側に倒すと取り出しやすいです。

本体はハウジングの面積が広めのスティック型。

前作と比べると、色味が少しだけ暗くなっていますね。それ以外の仕様は同じです。

左が第2世代、右が初代

イヤーフィンの上部には突起がついており、この仕様のおかげでイヤーフィンが勝手に回ってしまわないような仕様になっています。

この突起のおかげでイヤーフィンがズレにくくなっています。

内側はこんな感じ。

ノズルは超楕円形型ですが、使おうと思ったら他社のイヤーピースでも使えそうです。

ただ、いろいろ試してみましたが、純正イヤーピースが一番良さそうです。

本体は7g。

前作も7gだったんで重さに変更はなしですね。

Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)、AirPods Pro2、WF-1000XM5を徹底比較

それでは、Bose QuietComfort Ultra Earbuds、AirPods Pro2、WF-1000XM5を徹底比較していきましょう。

スペックを比較

スペックを比較

スクロールできます
製品名QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)
QuietComfort Ultra Earbuds

AirPods Pro 2
AIrPods Pro2
WF-1000XM5
Bluetooth5.35.35.35.3
コーデックSBC,AAC,aptX Adaptive(48kHz / 24bit)SBC,AAC,aptX Adaptive(48kHz / 24bit)SBC,AACSBC,AAC,LC3
LDAC(96kHz / 24bit)
再生時間
※ANC ON時
本体:6時間
ケース込:24時間
本体:6時間
ケース込:24時間
本体:6時間
ケース込:30時間
本体:8時間
ケース込:24時間
充電端子USB-C
ワイヤレス充電対応
USB-C
※ワイヤレス充電は別売りケースが必要
Lightning or USB-C
ワイヤレス充電
MagSafe

Apple Watch用MagSafe
USB-C
ワイヤレス充電
防水IPX4IPX4IPX4
(ケースも)
IPX4
自動装着検出
ノイズキャンセリング
AI機能の追加
外音取り込み
マルチポイント◯※
空間オーディオ
シネマモード追加予定
◯※
360 Reality Audio対応音源のみ
※Android13との組み合わせのみ対応
アプリ
カスタマイズ追加
価格39,600円39,600円39,800円41,800円

スペック上の前作の違いは、ワイヤレス充電対応、ノイズキャンセリングにAI機能の追加、空間オーディオにシネマモードを追加、アプリのカスタマイズ幅が広がったくらいでしょうか。

再生時間が変わらずだったのは残念。

スペック上はaptX Adaptiveまでなのですが、Xiaomi 15 Ultraで検証したところ、aptX Losslessで接続できました。

ちなみに前作もaptX Losslessで接続できました。できたんかい。

Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)、AirPods Pro2、WF-1000XM5を徹底比較

CustomTune

QuietComfort Ultra Earbudsには耳の形や内部の構造にあわせて音質やノイズキャンセリングを最適化する「CustomTune」という機能が備わっています。

装着した瞬間に「ぶぉぉぉぉん!」という起動音が鳴るのですが、これがCustomTuneです。この音で耳内の構造を把握しているんでしょうね。

ちなみに初代は高めの音で「ぶぉぉぉぉん!」と鳴っていましたが、第2世代は低めの音で「ぶぉぉぉぉん!」と響くようになりました。どうでもいいですね。

装着感|相変わらず最高

装着感についてですが、前作と変わらず最高です!

QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)はイヤーピース部が楕円形で面積が大きく、耳を完全に塞がないインナーイヤー型のように耳の外側だけが密閉されているような感覚で、とてもラクなのですよ。

ちなみに装着イメージはこんな感じ。

前から見るとこんな感じ。

さらにイヤーフィンのおかげで耳からも落ちないですし、激しく運動しても耳から落ちる気がしないですし、めちゃめちゃ安定します。

軽やかな装着感とホールド力、そして高い密閉感と最高クラスのノイズキャンセリングから繰り出される最強の遮音性。

イヤホンとしてはまさに理想の装着感です。

AirPods Pro 2の装着感はQuietComfort Ultra Earbudsと比べると、耳の奥までイヤーピースを押し込むように装着するため、コレは人によって好みの差はあるかも。

ボクは耳の上にポンッと置くだけのようなQuietComfort Ultra Earbudsの装着感が好みですね。

WF−1000XM5の装着感もマルっとした本体をそのまま耳の中に突っ込むような感じですが、BoseやAirPodsと比べると安定性や快適性は負けますね。

装着感だけで選ぶとすればBose、次点としてAirPods Pro 2って感じですかねー。

Boseのインナーイヤー型のような軽快な装着感と、落ちる気がしないホールド力が最高です! ワイヤレスイヤホンの装着感の中でも一番好み。

装着感(5.0)

音質|前作よりもパワーアップ

QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)の音質についてですが、前作よりもアップしているように感じましたね。

音源によっては違いがわかりにくかったのですが、Vaundyを聴いたらよくわかりました。

中高域が明瞭になり、低域もより深く沈み込むようになっていますね。ホワイトノイズも少なくなっていて、静かな楽曲でも細かな音が埋もれにくくなっています。

ただ、個人的に感激するほどの差は感じませんでしたかねー。EAH-AZ100の方が良い。

QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)の音質

音の特長

4.6

高音

4.6

中音

4.8

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向は前作と全く同じですね。おそらく傾向が前作と同じすぎて音の変化に気づきにくいのかもしれません。

昔のBoseみたいに低音だけで攻めたような感じでもなく、かといってゆるーい感じの音でもなく、程よくレスポンスがよく低音も豊かで、ノリ良くも暖かみのある音作りです。

音場も広く臨場感のある音が特徴ですが、定位は甘めでふわ〜っと広がっていくような音場感です。

前作よりも中高域が明瞭になり、一音一音の輪郭を感じやすくなっています。ボーカルの雑味も少なくなっているように感じますね。

低域は前作より深く沈み込むようになり、ベースラインの輪郭を感じ取りつつ、うねるような迫力を浴びるように聴けます。

ジャンルはシティポップやチル系のヒップホップ、アンビエント系などが向いているように感じましたね。

中高域も明瞭なので、ロックやポップスもいけますけど、レスポンスはそこまで早くはないので、少しモタつきはあります。

個人的にBoseで一番評価しているのは、「小さな音量でも音痩せせずに豊かな音で聴ける」点なんですよね。

他のイヤホンの場合、いくら音質が良くても低音量時だと音が薄くなって音楽を楽しめずに結局音量を上げてしまうのですが、Boseは小音量時でも臨場感たっぷりで高域やボーカルも痩せないんですよね。

耳に負担をかけずに楽しく音楽を聴けます。

AirPods Pro 2の音質は?

音の特長

4.3

高音

4.3

中音

4.3

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

AirPods Pro2と比べると、明らかにBOSEの方が実力は上ですね。

高域の量感自体はどちらも同じくらいですが、高域のスムースさや丁寧さはBOSEの方が上です。

低域の臨場感は比べるまでもなくBOSEの方が圧倒的で、聴いていて楽しいと感じる音は間違いなくBOSEです。

AirPods Pro2も別に悪くはないのですが、同価格帯のイヤホンと比べるといまひとつ。

高音質ワイヤレスイヤホンというよりは、生活を豊かにする音声デバイスとして考えた方が良いですね。

柔らかくてフラットな音作りだからこそ聴き疲れがしにくくて、音声も聞き取りやすいので、YouTubeやドラマやアニメ鑑賞でも使いやすいです。

音質をそこまで重要視していない方であれば、ふつうに高音質とは感じると思います。

WF-1000XM5と音質は?

ソニー WF-1000XM5

4.7

高音

4.7

中音

4.7

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
高音寄り

前作との比較ではWF-1000XM5の方が明らかに音が良い!という印象でしたが、肉薄した実力差になりました。

中高域の解像度の高さはWF-1000XM5、低域の臨場感や音の広がりで選ぶならQuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)ってかって感じですかね。

音の解像度がワンランク上で一音一音を把握しやすく、細かな音まで丁寧に描写しますね。ジャンルも選ばずにオールジャンルこなせます。

コーデックについては、WF-1000XM5がLDAC、BoseがaptX Adaptiveなので、所持しているスマホがどちらのコーデックを使えるかで選ぶのもいいかもしれません。

iPhoneユーザーはAACまでなので、どちらを選んでもOKです。

音質でどちらか選べと言われたら、ボクはQuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)を選びます。単純に音が好みだから。

音質比較まとめ

音質を比較

製品名QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)
QuietComfort Ultra Earbuds
AirPods Pro 2
AIrPods Pro2
WF-1000XM5
高音
(4.6)

(4.5)

(4.3)

(4.7)
中音
(4.6)

(4.5)

(4.3)

(4.7)
低音
(4.8)

(4.6)

(4.3)

(4.7)

前作と比べて、音質が1ランクアップしたかな〜という印象ですね。AirPods Pro 2よりは確実に良く、WF-1000XM5にも迫る音質の良さになっているかと思います。

ただ、個人的には「良くなっているのは分かったけど、驚くほどではない」という印象でした。

さらなる音質の良さを求めるならTechnics EAH-AZ100 / JBL TOUR PRO 3 / SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4あたりの方がおすすめですが、Boseにしか出せない低域の深みや臨場感があるので、やはり音の好み次第といったところでしょうかね。

イマーシブオーディオ

前作から引き続き、Boseの独自の空間オーディオ「イマーシブオーディオ」が搭載

店内スピーカーからライブ音響、サウンドバーまで、あらゆる環境の音響設計をしてきたこともあって、空間オーディオも擬似的なのにめちゃくちゃ精度が高いです。

ちなみに常時ヘッドトラッキング状態になります。左に向いたら右から音が聞こえますし、右を向けば左から音が聴こえるようになる立体音響として設計されています。

イマーシブオーディオは「静止」と「移動」の2つから選べます。

イマーシブオーディオ
  • 静止→現在自分が向いている方向を正面としてヘッドトラッキングを行う。3秒間くらい違う方向を向くと、その方向を正面とするように補正する。
  • 移動→常時自分が向いている方向を正面としてヘッドトラッキングを行う。違う方向を向くと少しだけヘッドトラッキングが効いた後に、すぐにその方向を正面として補正する。

無駄に「音を広げて残響感増やして臨場感をあげましたよー」って感じの雑な空間オーディオって感じではありません。

まず声の帯域はしっかり前に定位を定めて少しだけ残響感を加えたような感覚。低音は迫力を増やして音を広げつつ、かといってブーミーになりすぎない。

高音は空間オーディオにするとシャリついて音像がボヤけすぎるイヤホンとかもありますが、そのような感覚はなくてしっかりと伸びやかな高音。

また元の音質も良いし低音の迫力もあるので、空間オーディオがさらに際立つんですよね。

AirPods ProやWF-1000XM5よりも空間オーディオの臨場感や実用性は上だと思います。

シネマモードも追加予定

新たに「シネマモード」も秋に搭載予定とのこと!

e☆イヤホンのだーはま(はまちゃん)先輩はシネマモードを絶賛していましたが、現行機だと検証ができないんですよね。

前作のマルチポイントの時も同じこと言ったけど、だったらはじめから付けとけやぁぁぁぁぁぁ!!!!!

秋に期待!

完!

操作性について

QuietComfort Ultra Earbudsの操作性についてですが、前作から引き続き良好で、タッチセンサーでありつつも直感的な操作ができます。

さらに、上下にスワイプをすることで音量調整もできます。これが便利で音量調整も直感的にしやすいです。

また、本体のみで空間オーディオのON・OFFができる点も評価が高いです。AirPods Pro 2やWF-1000XM5にはできません。

アプリのショートカットから割り振りができるのですが、そこで「イマーシブオーディオを変更」にすると、

静止→移動→オフ→静止

と順番に切り替わっていきます。

また、ノイズキャンセリングの設定では、「ノイズキャンセリング量の調整」と「イマーシブオーディオ」をどちらもONにするようなカスタマイズ項目もあります。

デフォルトでは「イマーション」という項目があるので、これをONにするとノイズキャンセリングと空間オーディオがどちらもONの状態になります。

また、「★」マークをタップして「☆」にすると、その項目は操作時にはカットされるので、好きな項目だけを操作で切り替えることも可能です。

この空間オーディオを手動できるのと、スライド操作による音量調整ができる点が強みですね。

ただ、AirPods Pro 2が一番操作しやすいですかねー。つまむだけで操作ができるから誤操作の心配も少なく、タッチした時の振動も耳に伝わりにくいからいいんですよねー。

ノイズキャンセリング|お前がナンバーワンだ

ノイズキャンセリング性能については、個人的にはQuietComfort Ultra Earbudsから引き続きNo.1の実力のように感じましたね。

AirPods Pro 2よりも確実にノイズキャンセリングは強いですし、前作よりも中高側の遮音性がさらにアップしているようにも感じました。

ホワイトノイズもさらに少なくなりましたし、ストレスゼロです。

電車の中で使ったら、音楽をけっこう小さな音量で聴いても周りの音が全然気にならないレベルで、通勤中の満員電車でもファーストクラスのような感覚に浸らせてくれます。

音楽を聴かずに耳栓代わりに使うこともある方とか、クラシックとか弾き語りとか無音部分がある楽曲を聴くときにその進化が感じられると思います。

さすがに「完全に無音」という感じでは無いですが、現行で発売しているイヤホンの中で、間違いなくノイキャン性能は一番強いです。

ただ、高域側の遮音性はWF-1000XM5の方が強い印象で、食器が当たる音や袋をクシャっとした時の音はWF-1000XM5の方がしっかり遮音ができているように感じました。

屋外ではQuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)、屋内ではWF-1000XM5が強いという印象でしたかね。

ノイズキャンセリング(5.0)

外音取り込み|ホワイトノイズが少なくなり自然に

QuietComfort Ultra Earbudsの外音取り込み機能ですが、前作と比べると集音量自体は変わっていませんが、少し外音の解像度が高くなっている気がしますね。ドライバー変更の影響かしら。

また、ノイズキャンセリング同様に「サー」と鳴るホワイトノイズが少なくなっています。ゼロではないですけどね。

小音量で音楽を流していても、会話ができるレベルで集音してくれるので、外音取り込みモードにしながらBGM感覚で音楽を聴くのにも向いています。

また、周りの騒音レベルに合わせて自動でノイズキャンセリングを加えてくれる「Active Sense」機能もあります。

外音取り込み時に大きな音が入った時に、自動で遮音性を高めてくれるのですが、コレは一長一短なところがあります。

外音取り込み時でも大きな音が入らなくなるので耳を痛めることがないのですが、急に遮音性が高くなって耳が詰まったような状態になるから、それを繰り返されると気持ち悪くなることがあるんですよね。

外音取り込みも自然ですし、空間オーディオでBGM的に立体的な音も流せるので、上質なラウンジで自分だけに聴こえるBGMのような感覚で音楽に浸れます。

ただ、AirPods Pro 2の方が”ほぼ耳”みたいな感じで拾ってくれますので、実力はこちらの方が上。

AirPods Pro 2にもActive Senseのように大きな音が鳴った時は一時的に遮音してくれる機能がありますが、こちらは耳が詰まった感覚はなく、自然に遮音してくれますね。

またEAH-AZ100の方が周りの音や声も聞き取りやすいので、三番手くらいの実力ですかね。

WF-1000XM5は他の3機種と比べると聴こえにくいです。

外音取り込み(4.7)

アプリについて

アプリは今まで使用されていた「Bose 」が使用できます。なんでエントリーモデルだけ違うアプリにしたんだろ……。

とりあえず今作はアプリに接続できなくなることはなく、スムーズに設定できています!

できることは次のとおりです。

アプリでできること
  • バッテリー残量の確認(NEW)
  • モード
    →クワイエット・アウェア・イマージョンの設定、その他設定の変更が可能
  • ソース
    →接続先のデバイスやマルチポイントのON・OFFが可能
  • EQ
    →3バンド±10で調整可能
  • イマーシブオーディオ
    →オフ・静止・移動の3項目で設定可能
  • ショートカット
    →長押し時のショートカットの設定が可能
  • タッチコントロール
    →左右の1回〜3回タップ、長押しに対して自由に割り振り可能
  • イヤホンフィットテスト
  • タッチコントロールのON/OFF(NEW)
  • セルフボイス(NEW)
    →側音(通話中に自分の声をフィードバックする機能)、大・中・小・OFFから選べる
  • 装着検出のON/OFF
  • etc

イコライザーはエントリーモデルの「QCE」だと5バンドでの設定ができたのに、また3バンドの設定に逆戻り……。もう少し細かく設定したいのに……。

マルチポイントの挙動について

今作ははじめからちゃんとマルチポイントに対応しています。前作はアップデートで対応でしたもんねー。

挙動もチェックしましたが、電源ON後も自動的に2台目のデバイスにも接続されますし問題なしですね。

ちなみに、割り込み再生はできない「先勝ち」仕様になっています。

またショートカットで「聴きの切り替え」を反映すると、本体を長押しすることでマルチポイント接続しているデバイスとは異なる機種への接続が可能になります。

つまり擬似的に3台〜4台のマルチポイント接続が可能になるというわけです。この機能が便利なんですよねー。

スマホ・パソコン・タブレットなど複数のデバイスを使い分けしている方には超使える機能です。

マイク性能|前作よりも少し良くなってる

QuietComfort Ultra Earbudsマイク性能

QuietComfort Earbuds IIマイク性能

第1世代と比べてかなり音声がクリアになってる! ただノイズには弱いかな……?

AIが搭載されてマイク性能が良くなったとは聞いていたけど、この機能は秋から本領発揮されるみたいです。

だから、はじめから付けてお(ry

音の遅延|aptX Adaptiveでも気にならない

映像と音声のズレも、YouTubeであればほぼ気にならないレベルですね。(iPhone 15 Proで検証)

YouTubeなど動画コンテンツを見てもズレはほぼなく、ライブ音源やPVも問題なく楽しめます。

ただ、低遅延モードは搭載されていません。なので音ゲーやFPSは厳しい感じです。

接続安定性|かなり改善された

接続安定性についてですが、かなり改善されています。

iPhoneでAAC接続、Xiaomi 15 UltraでaptX Adaptive(Lossless)接続で検証しましたが、屋外や電車内でも音途切れはほとんどありませんでした。

これは接続環境とか、使っている端末によるかもしれないので一概には言えないですけどね。

接続安定性が改善されたのは嬉しいですが、あとは個体差がないことを祈る……。

ノイズ問題はどうなった?

前作は左側から「ププ」「チリチリ」っといったノイズが割と入ることがありましたが、今作はかなり解消されています。

“かなり”と伝えている理由は、ゼロにはなっていないからです。

装着して起動した瞬間に、左側から少しだけ「ププっ」というノイズが入ります。

ただ、それ以降はノイズが入ることはありませんでした。ホントはじめだけ。

こちらも個体差がないことを祈る……。ボクのレビューだけでなくAmazonのユーザーレビューもチェックしておいた方がいいとは思います。

といいつつ発売後にチェックしてみたら、チリチリノイズが入っているという人のレビューが……。うーん……。

Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代) レビューまとめ

以上、Bose QuietComfort Ultra Earbudsのレビューをお送りしました。

総合評価

4.9/5

Bose QuietComfort Ultra Earbuds 第 2 世代

  • ノイズキャンセリングが全イヤホン中NO.1
  • 小音量時でも豊かで臨場感のある低音
  • 空間オーディオの臨場感がすばらしい
  • 深みと臨場感のある低音
  • 圧迫感が少なく、ホールド力も高い装着感
  • スワイプによる音量操作や空間オーディオの手動操作が便利
  • 外音取り込みもかなり優秀
  • マルチポイントと手動デバイス切り替えで
    3台以上のデバイスも使える
  • マイクにノイズが入りやすい
  • 低遅延モードが備わっていない

4.6

高音

4.6

中音

4.8

低音

5.0

装着感

5.0

ノイズキャンセリング

4.7

外音取り込み

4.0

マイク性能

4.7

利便性

Bluetooth5.3最大再生時間
※ANC ON時
本体6時間/
ケース込み24時間
コーデックSBC,AAC,aotX Adaptive充電時間本体:約1時間
ケース:約3時間
急速充電:20分で最大2時間
ドライバーダイナミック型充電端子Type C
専用アプリ防水IPX4
ノイズキャンセリング質量
※片耳
約7g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

他の製品との評価比較

他の製品と比べるとこんな感じです。

スクロールできます
製品名QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)
QuietComfort Earbuds II
AirPods Pro2
AIrPods Pro2
WF-1000XM5
総合評価(4.9)(4.8)(4.8)(4.7)
音質(4.6)(4.5)(4.3)(4.7)
装着感(5.0)(5.0)(4.8)(4.5)
ノイズキャンセリング(5.0)(5.0)(4.8)(4.9)
外音取り込み(4.7)(4.7)(5.0)(4.5)
マイク性能(4.0)(3.8)(4.8)(4.5)
利便性(4.7)(4.6)(5.0)(4.5)
価格(税込)39,600円39,600円39,800円41,800円

それぞれこんな人におすすめ

  • ノイズキャンセリング性能が一番強いものが欲しい
  • 通勤・通学、出張などの機会が多い
  • 豊かで臨場感のあるサウンドが好み
  • 映画やライブ映像を臨場感のある音で楽しみたい
  • ワークアウトなどスポーツ用途で使うことが多い

※タブで切り替えができます

これぞ求めていたQuietComfort Ultra Earbudsって感じの完成度でした。

前作のBose QuietComfort Ultra Earbudsと比べて、ワイヤレス充電対応、接続の安定のしやすさ、アプリとの接続のしやすさ、ジリジリノイズの入りにくさなど、細かな不満点が改善されています。

これから買う人はBose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)のほうがいいと思いますよ。動作も安定しますし、高く評価しています。

iPhoneやMacbookなどAppleデバイスで周りを固めている方はAirPods Proの方がいいでしょうし(第三世代を待ってもいいかも)

音質の良さやLDAC対応、高域側のノイズキャンセリングの強さにこだわるならソニーWF-1000XM5でもいいかなと思いますが、どちらか一つしか選べないならボクはBose派ですね。

ここからマイクの改善とシネマモードの追加が楽しみですね。はじめから付けとけや。

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