こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はコスパの高いヘッドホンで定評のあるOneOdioから、1万円以下で買えるワイヤレスヘッドホンの本命機「A6」を紹介します。

以前、一世代前にあたるFocus A5を紹介しましたけど、A5よりも大幅にパワーアップしていますよ。
- -48dBのアクティブノイズキャンセリング
- 40mmダイナミックドライバーを搭載
- ハイレゾ / USBオーディオ / LDAC対応
- 最大75時間再生に対応
- 急速充電対応で10分間の充電で最大約10時間再生
- Bluetooth6.0採用 – マルチポイント対応
- 専用アプリで自由に好みのサウンドを実現
- 定価は9,980円→クーポンでさらに安く買える
1万円以下としてはハイコスパ系のヘッドホンとして欲しい機能は全て備わっていますね。
前作のA5にはなかったマルチポイントやアプリも対応していますし、かなり進化しています。
今回はOneOdioさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきましょう。
YouTube版はこちら
OneOdio Focus A6 外観・付属品
それではOneOdio Focus A6 の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
OneOdio Focus A6 のパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。

付属品

- USB Type C to C ケーブル
- マニュアル
本体
本体はこちら。

ハウジングはまるでレコードのように細かな溝が入ったテカリ感のあるデザイン。真ん中にはOneOdioのロゴが入っています。

イヤーパッドは価格に対して質感は高くモチモチ。

ハウジングを支えるアーム部は普通の上位機種になりましたね。A5のゴールド色のアームの方がかっこよかったんだけど。

長さも段階式に調整が可能。

ヘッドパッドもイヤーパッドと同じくモチモチ。

この通りコンパクトにも折りたたむことができるので、バッグに入れて持ち運びもしやすいですね。せめてポーチくらいは付属品で入れて欲しかった。

操作ボタン、電源ボタンなどは右ハウジング下部に集約されています。

A5にはイヤホンジャックが搭載していません。その代わりUSB-Cでデジタルでの有線接続には対応しています。
前作のFucs A5と比較するとこんな感じ。

スペックは全体的にアップしていますが、デザイン性や筐体の質感はA5の方が良いように感じますかね〜。
最後に重さは、本体重量約244gですね。

スペック
製品名 | Focus A6 | Focus A5 |
ドライバー | 40mm | 40mm |
Bluetooth | 6.0 | 5.4 |
コーデック | SBC / AAC / LDAC | SBC / AAC / LDAC |
再生時間 ※ANC ON時 | ANC ON:最大40時間 ANC OFF:最大75時間 | ANC ON:最大45時間 ANC OFF:最大75時間 |
充電端子 | Type C | Type C |
急速充電 | 10分の充電で最大約10時間再生 | 10分の充電で最大約10時間再生 |
防水 | – | – |
自動装着検出 | – | – |
低遅延モード | 対応 | 対応 |
ノイズキャンセリング | -48dB アクティブノイズキャンセリング | -45dB アクティブノイズキャンセリング |
マルチポイント | 対応 | – |
USBオーディオ | 対応 | 対応 |
3Dオーディオ | 対応 | – |
外音取り込み | 対応 | 対応 |
アプリ | 対応 | – |
価格 ※Amazon参考価格 | 9,980円 | 8,999円 |
Focus A5と比べてBluetoothバージョンが上がっただけでなく、ノイズキャンセリング性能もアップ。
そして一番嬉しいのがマルチポイントとアプリに対応したことでしょうね。ようやくこれで他社のワイヤレスヘッドホンと機能性を比較しても対等に勝負ができそうです。
OneOdio Focus A6 レビュー
装着感|負担の少ない優しい装着感
OneOdio Focus A6 の装着感は価格にしてはとても良好。
実際に装着してみるとこんな感じ。デザイン的にはふつー。

前から見るとやや飛び出し感は少なめです。

イヤーパッドがモチモチとした上質な素材のため、耳内をしっかり密閉しつつ優しく包み込んでくれます。
A5と比べると側圧が少し弱くなりつつも、耳内はしっかりと密閉してくれるようになった印象で、なかなかバランスの良い装着感です。
本体重量も約240gと軽く、長時間着けていても頭頂部も痛くなりにくいように感じました。
装着感 | (4.6) |
音質|1万円以下の中では優秀!
OneOdio Focus A6 の音質についてですが、前作のA5よりもかなりバランスが良くなり、万人におすすめしやすいチューニングになりました。
1万円以下のなかではとても優秀な方だと思います。

OneOdio Focus A6 の音の特長は次のとおりです。
4.0
高音
4.0
中音
4.0
低音
音の傾向
音の傾向はOneOdioのモニターヘッドホンのように分析的な音でありつつ、柔らかく聴きなじみの良い音。
音のバランスもどこかに偏ったりもせず、基本的にフラットに近い傾向ではあります。
前作のFocus A5が中低域寄りで低域の量感が多くモッサリとしていましたが、今作はかなりバランスが良くなりましたね。
音場
音場はふつうかやや広めといったところ。柔らかな音でありつつも定位感はわかりやすくなっていますね。
低域側は奥行き方向に音が広がって、立体的な迫力があります。
高域
高域は脚色のなく、刺激を少し抑えつつもありのまま出すウォーム系モニターテイストで聴き疲れがしにくいですね。
1万円以下という価格でありつつもなかなか分離感も良くクリアな印象。各楽器隊のパートも耳で追いやすいです。
シンセサイザーやギター、シンバルなどの音は勢いは殺さず少しまろやかに。アコースティックギターやハイハットなど細かな音も角を立たせすぎずに拾い上げるような感覚です。
中域
中域の解像度もほどほどに高く、同じ帯域のボーカルと楽器隊もほどよく分離できていますね。
ボーカルも近すぎず遠すぎずちょうど良い距離感で、楽器の一部として自然に馴染んでいるような感覚。
低域
低域も前作のA5と比べると中低域がモヤっと広がっていくのが抑えられ、タイトでしっかりとした迫力を感じられる低音になっています。
ただノイズキャンセリングをONにすると、低音の量感が多くなってズッシリとした音になります。屋外だとこれくらいの低音の量感のほうが環境音に埋もれずに聴きやすくなると思います。
おすすめジャンル
特化したジャンルはなく、基本的にオールジャンルOKですね。
USBオーディオにも対応!
USBオーディオとはパソコンやスマホとUSB-Cケーブルで接続することで、ロスレス&遅延なしで音楽を聴けるようになる機能のこと。

当たり前についている機能のように思いがちですが、某大手のフラッグシップヘッドホンでもUSBオーディオに対応していないものもあります。低価格帯だと貴重。
実際にUSBオーディオで聴いてみると、高域のちょっとしたザラつきが解消され、中域にも厚みや情報量が増え、より緻密な音になります。
自宅でゆったりと聴ける場面であれば、積極的にUSBオーディオを使うことをおすすめします。
4つの外音モードを搭載
Focus A6は以下の4つの外音モードが用意されています。
- 通常モード(ANCオフ)
- ノイズキャンセリングモード(ANCオン)
- 透明モード
- 風切音低減モード/防風透明モード
透明モードは外音取り込みモードのことですね。
またノイズキャンセリングと外音取り込み機能それぞれに「風切音低減」モードも用意されています。
外音モードの切り替えはANCボタンを1回押す、風切音低減モードの切り替えはANCボタンを2回押すことで切り替えられます。どちらのモードも操作が独立しているのはイイですね。
ノイズキャンセリング|それなりに優秀
フィードフォワードとフィードバックマイクを組み合わせで、-48dBのノイズキャンセレーションを実現したとのことですが、実際に使ってみてもそれなりに優秀に感じました。
低音側に対する遮音性はやや弱めで電車の「ゴォォォ」と響く走行音が少し入ってきやすいですが、空調音や人の話声、キーボードのタイピング音に対する遮音性はなかなか高めです。
高音側に対するキツイ音をマイルドにして耳障りな音に感じさせないようにしていますね。
ノイキャンをONにすると低音の量感が多くなるので、そのおかげで低音側の雑音はある程度マスクできています。
前作のFucus A5とも比べてみましたが、A6の方が遮音性は少し高く感じましたね。
ちなみに風切音低減モードだと風切音が少なくなりますが、遮音性は少し落ちるようになります。
ノイズキャンセリング | (4.0) |
外音取り込み|イマイチ
外音取り込み性能は価格を考えると中〜下といったところでしょうか。あまり優秀ではないです。
ON/OFFの違いが感じにくく、無音状態でも声が聞き取りにくいです。ここはA5から進化はしていません。
外音取り込み | (3.0) |
操作性について
操作は右側ハウジング下部の物理ボタンで行います。

再生停止・曲送り/戻し・音量調整、それぞれ網羅的に行えるので基本操作は問題なし。ただ手の触覚を頼りに操作をすると、どれがどのボタンかわかりにくいことが多いですね。
音声プロンプトが大きめなのが気になりましたが、アプリで音量を変更できるのでここは問題なし。ただ、ボタンの静音性は低く、クリック音が頭の中に響きやすいように感じました。

ノイズキャンセリングモードの切り替えはANCボタンを一回押すだけ、さらにANCボタン長押しでゲームモードにも移行できます。
ただ、ノイズキャンセリングOFFをカットしてノイズキャンセリング↔︎外音取り込みのみの切り替え設定にすることはできません。アプリでも設定を変更できませんでした。
アプリでできること
Focus A6はついにアプリに対応しました! 前作のFocus A5は対応していなかったので大きな弱点となっていたんですよね。

- バッテリー残量の確認
- イコライザーの変更
- イヤホン検索
- デュアル・デバイス接続のON/OFF
- ゲーミング・モードのON/OFF
- 使用時間超過のご案内のON/OFF
- 最高音量制限のON/OFF
- LDACモードのON/OFF
- 自動電源オフのON/OFF
- 映画効果音のON/OFF
今作からアプリにようやく対応しましたが、設定項目もなかなか多いです。
イコライザープはロ仕様のEQプリセット3セットとカスタムEQ3セットを装備。音楽ジャンルや使用シーンに応じて、自分好みの音質にカスタマイズできます。

元がクセのない音なので、好みの音には仕上げやすい印象でしたね。
「映画効果音」は3Dオーディオのことで、こちらをONにすると、不自然になりすぎない程度に空間を広くし、低音の臨場感を少し増やすような感覚です。

ONにしても違和感のない音で聴けるので、好みによっては常時ONでもいいかも?と思ったくらいでしたね。
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動についても問題なさそうです。
電源をONにした瞬間にあらかじめ接続しておいたXperia 1ⅥとiPhone 15 Proに繋がりました。
ただLDACとマルチポイントの併用ができないのは残念……。さすがにに対応してなかったか……。
通話品質|ふつう
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
バックのノイズはある程度軽減できていますが、音声は少しガサついた印象を受けます。
マイク性能は、まあ普通といったところでしょうかね。
通話品質 | (3.5) |
音の遅延|ゲームモード搭載でカジュアルにゲームできる
OneOdio Focus A6 の映像と音声のズレですが、YouTubeの視聴くらいなら問題がない程度。
ゲームモードをONにすると、タイミングがシビアではないゲームであれは、ある程度カジュアルにはプレイできますね。
また、ゲームモードを本体操作のみでONにできるのもポイントが高いです。
ただ、LDACと併用はできないのでご注意ください。
OneOdio Focus A6 まとめ
OneOdio Focus A6 をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.5/5
OneOdio Focus A6

- 1万円以下のノイズキャンセリング対応ワイヤレスヘッドホンとしては音質が良い
- LDAC、USBオーディオに対応
- 装着感がモチモチふわふわで良好
- 再生時間が長く急速充電も優秀
- ゲームモードの遅延が少ない
- マルチポイントに対応
- アプリでイコライザーを自由に選べる
- 3Dオーディオの音の広げ方が自然
- 外音モードの切り替え時にノーマルモードを挟む
- LDACとマルチポイント / ゲームモードの併用不可
- ケース(ポーチ)が付属していない
4.0
高音
4.0
中音
4.0
低音
4.6
装着感
4.0
ノイズキャンセリング
3.0
外音取り込み
3.5
マイク性能
3.5
利便性
Bluetooth | 6.0 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 最大45時間 |
コーデック | SBC / AAC / LDAC | 充電時間 | 10分の充電で 最大約10時間再生 |
ドライバー | 40mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 | 240g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | – | 空間オーディオ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | 保証 | 2年 |
OneOdio Focus A6 はこんな人におすすめ
- 予算は1万円以下ほどでワイヤレスヘッドホンを探している
- 機能性よりも音質にこだわりたい
- クセのない万能なサウンドが好み
前作のA5と比べてマルチポイントとアプリに対応したことにより、使いやすさが大幅にアップしましたね。
音質も1万円以下のワイヤレスヘッドホンの中で比べても優秀で、ノイズキャンセリングもまあまあ実用的。
価格を抑えつつも本格的な運用ができるハイコスパなワイヤレスヘッドホンのように感じました。
クーポンもついていますのでさらにお安く購入できます。
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