こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
2024年11月に6000円ほどで買えるのにふつうに音質が良いイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS CC」を紹介したのですが、もちろんボクだけの影響ではないですけどめちゃくちゃ反響があったんですよ。
一時的にはAmazonでも1万点以上売れているという表記にもなっていました。
完成度が非常に高い製品で、ボクも最近アップした2025年最新版ワイヤレスイヤホンランキングでも、耳を塞がないワイヤレスイヤホンのコスパ最強部門で1位として紹介しました。

そんな中、またしてもSOUNDPEATSから新たなイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンが登場しました。
それが今回紹介する「UU」です。

SOUNDPEATSさんペース早すぎ!!
先行で試させてもらいましたけど、今回もめちゃめちゃ売れると思う!
- 耳に挟むだけで聞こえる「ながら聴き」を実現
- 10.8mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーを搭載
- 物理ボタンを採用で誤操作を解決
- 再生時間は本体8時間、ケース込み30時間とかなり長め
- 急速充電にも対応で10分の充電で2時間の再生可能
- 左右の区別がなくケースに入れるだけで自動で左右が切り替わる
- 本体重量は片耳4.75gと超軽量
- 専用アプリ対応で自分好みにカスタマイズ可能
- 定価は6,180円→クーポンでさらに安く
ね、今回もコスパかなり高そうな感じでしょ?
以前紹介したCCと比べて、「物理ボタン採用」「再生時間アップ」「軽量化」とイヤーカフ型としての利便性にさらに特化させたモデルという感じですね。そしてCCよりもさらに安くなっています。
CCがタッチセンサーで操作しにくかったんですけど、物理ボタンだったらかなり使いやすそうじゃね?
今回は先行でSOUNDPEATSさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力がお伝えしていきます。
YouTube版はこちら
SOUNDPEATS UU 外観・付属品
それではSOUNDPEATS UUの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
パッケージはCCと同様にシンプルなデザインでとてもスマート。

型番にはPOP Clipと記載されていますね。キミも湯◯婆に名前をとられた系のイヤホンなのか。
開封するとこんな感じ。
付属品

- TYPE-C充電ケーブル1
- 取扱説明書
- アプリガイド1
- PEATS君のステッカー
イヤーカフ型ということもあってイヤーピースも必要ないので、付属内容はとてもシンプルですね。
PEATS君ステッカーは好きなところに貼っておいてください。
充電ケース・本体
SOUNDPEATS UUの充電ケースはこちらおおよそ一般的なワイヤレスイヤホンと同程度のサイズ感ですね。

厚みもそこまでないので、ポケットにもすっぽり収まります。

CCと比べるとこんな感じ。光沢感が抑えられた少しチープな質感になっていますね。


ケースのデザインだけで比較するならCCの方が好みかな〜。
充電端子はUSB Type Cに対応。

ワイヤレス充電には残念ながら対応していません。欲を言えば欲しかった。
充電ケースを開くとこんな感じ。

CCと同様にブリッジ部分が本体から大きく飛び出しているので、めちゃめちゃ取り出しやすいですね。

イヤホン本体は耳を挟み込むだけで聴けるイヤーカフ型を採用。

CCと比べるとかなりスマートな見た目になりました。それこそボクがいつも愛用している2万円台のイヤーカフ型イヤホンと同じような形状になりましたね。
また本体背面上部には物理ボタンが備わるようになりました。

イヤーカフ型で物理ボタンって珍しくない?それこそ元祖イヤーカフ型のおしゃれ番長さんくらいしかみたことない気がする。
前作のCCはタッチセンサーがなぜか前面にあったのでめちゃめちゃ操作がしにくかったですけど、ここは大きく改善されてそうですね。
また、CCと同様に左右の識別はケースに入れた時点で自動で行う仕様のため、L/Rの表記もありません。

左右の自動識別がちゃんとできるかも試してみましたが、ケースを逆に入れてから閉めて電源OFFにして、そこから取り出したら、ちゃんとL/Rが逆になっていました!
相変わらずこの価格でこの仕様を実現したのはすごい!
ただ、某2万円クラスのイヤーカフ型のように耳につけた時点で左右を判別するのではないので注意。
あくまでケースに入れて電源を再起動させた時点で左右を判別させる仕様です。
ちなみにカラーはブラックとホワイトの2色展開となっています。今回は2色ともお送りいただきました。

デザイン的にはホワイトもふつうにアリですね。
最後に重さですが総重量 片耳の重さは


総重量は47g、本体片耳の重量は6.1gです。


CCと比べて本体もかなり軽くなっています。
SOUNDPEATS UU スペック
SOUNDPEATSのXのポストから、スペック表も拝借してきました。

CCも対応している項目も赤文字になっているのでわかりにくいですが、スペック面では全体的にCCよりもパワーアップしていますね。
これを見る限りでは音質を重視するならCC、利便性を重視するならUUって感じでしょうかね。
こちらには表記はないですが、防水性能はIPX5相当となっているので、ある程度の水飛沫くらいであれば怖いれる心配はありません。
防水性能もIPX5相当とCCと同様に高めなので、キッチンなど水回りでも使いやすいですね。
湯船に浸けたりシャワーをしながら使わなければ、お風呂でも使えそう(自己責任)。
SOUNDPEATS UU レビュー
装着感|超軽量でずっと着けていても痛くなりにくい
SOUNDPEATS UUの装着感はCCよりさらに軽量になっていて、ずっと付けていても耳が全然痛くなりません。
実際に装着してみるとこんな感じ。CCよりもスマートでアクセサリー感覚に近くなりましたね。

前から見たらこんな感じ。

CCは4時間くらい装着しているとさすがに痛くなってきましたが、UUはもはや耳の一部と化したかのように全然痛くなりません。
仕事中に一日中付けっぱなしにされる方はUUの方が良いと思います。再生時間も就労時間相当の8時間持ちますしね。(残業だったらすみません)
耳かけタイプのイヤホンとは違ってマスクやメガネとも干渉しないですし、耳の付け根も痛くなりにくいのもイイですね。やはりイヤーカフ型イヤホン装着感は神。
ただジョギングで使うと、本体が少しずつズレ落ちてきたりしますね。スポーツ用途なら骨伝導イヤホンや耳かけタイプの方がおすすめ。
装着感 | (5.0) |
音質|CCと比べるとモッサリ
SOUNDPEATS UUの音質はCCと比べると勝てないですが、イヤーカフ型としては必要十分な音質は備わっているように感じました。
ただイコライザーを使えばある程度調整はできますね。

SOUNDPEATS UUの音の特長は次のとおりです。
3.6
高音
3.6
中音
3.5
低音
音の傾向はデフォルトの状態だと中低域が少し膨れたモッサリとした音のように感じます。
高域はあまり伸びないですが刺激は抑えられたサウンドではあります。逆に鋭さや歯切れの良さのようなものはありません。
低域は締まりが甘めで迫力は控えめ。全体的に薄く広がったような音になっています。CCがイヤーカフ型にしてはドッシリとした迫力があったので、このような音を求めている方は注意。
中域は低域に少しマスクされている感覚はありますが、音声自体の解像度はそれなりに高めで聞き取りやすいように感じますね。
全体的にCCの方がやはり実力は上のように感じますが、低域がCCより控えめになっている分、周りの音や相手の声は聞き取りやすいように感じますね。
音質の良さメインで自分だけに聞こえるスピーカーのような感覚でじっくり音楽に浸りたい場合はCC。
外の音に注意しながらBGM感覚で軽く聴いたり、ポッドキャストやYouTubeなど音声メインで聴きたいならUUが良いかな?という印象でしたね。
ちなみにダイナミックEQという設定がアプリであるのですが、こちらはデフォルトでONになっています。

こちらをONにしておかないと低域と高域が強調されず、さらにモッサリ&ノッペリとした音になってしまいます。
ダイナミックEQは常時ONでいいと思います。
また最小音量もCCよりも調整しやすく、よりBGM感覚で音楽を聴きやすくなっていますね。
ムービーモードも搭載
そしてムービーモードという3Dサウンドのような機能も追加されました。

こちらはアプリから設定可能です。
変にデジタル加工で拡げたような不自然な音ではなく、音声はそのままに低域の迫力や音の広がりだけを加えた自然な3Dサウンドでなかなか好印象でした。
映画やアニメを見るときはムービーモードにしておいても良さそうです。
イコライザーにも対応
さらにアプリ「PeatsAudio」のイコライザーを使って、自分好みの音にカスタマイズもできます。

UUのイコライザーには以下の3つがあります。
- アダプティブイコライザー
→聴覚テストを行いながら自動でイコライザーを設定 - プリセットイコライザー
→低音を強く、高音域の強調、ロック、ポップスなどあらかじめ設定されたイコライザーを選択できる - カスタムイコライザー
→10バンドに対して±6dBで手動で調整
UUはそのままだとモッサリとした音で個人的には気に入らないので、以下のようなイコライザーにしてみました。

けっこう極端な設定になりましたが、±6dB範囲でしか変えられないのである程度バランスは保たれています。
この設定すれば中低域のモッサリ感がある程度解消されて、声やボーカルもクリアに聴きとりやすくなりました。
それでいてスカスカに感じない程度の低域の量感はあるので、個人的にはちょうど良いバランスになりましたね。
こればっかりは好み次第だと思いますが、UUを購入してみて音が気に入らないと感じたら、上記のイコライザーを真似してみてください。
音漏れ|意外に少ない
音漏れについても検証しましたが、CC同様にそこまで漏れないですね。
iPhoneの音量20%くらいで本格的に音楽を聴くくらいの音量になるのですが、静かな環境で真隣くらいでようやくシャカシャカと漏れているかな〜?と感じる程度。
音漏れ対策については公式では表記はなかったので期待はしていなかったのですが、想像以上に音漏れは少なかったです。
外音の聞こえやすさ
イヤーカフ型で大事なのが外音の聞こえやすさ。UUは音楽を聴きながらでも、最小音量にしておけばふつうに会話ができるくらいには聞こえやすいですね。
CCほどボリューミーな音はでないので、小音量で音楽を聴きながら会話をするならUUの方が聞き取りやすく感じます。
BGMとしての音質の良さにこだわるならCC、音質よりも会話のしやすさを重視するならUUって感じですかね。
操作性|物理ボタン採用で超快適
UUの操作性についてですが、物理ボタンを採用したことによってかなり快適になっています。

操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を2回タップ |
曲送り | R側を長押し |
曲戻し | アプリで反映 |
音量を上げる | R側を1回タップ |
音量を下げる | L側を1回タップ |
外音モードの切り替え | L側を長押し |
音声アシスタント | R側を3回タップ |
低遅延モード | L側を3回タップ |
ペアリングモードへの移行 | 充電ケース裏側のボタンを3秒間長押し |
またアプリで左右の1〜3回タップ、長押しに対して自由に割り振りができるのはありがたいですね。
操作も超しやすくなりましたし、CCと比べて操作に関する不満が一切なくなりました!
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動についても問題なさそうです。
電源をONにした瞬間にあらかじめ接続しておいたXperia 1ⅥとiPhone 15 Proに繋がりました。2台目への接続がめちゃめちゃ早いです。
ただ2台目の接続を優先する後勝ち設定になっています。
通話品質|声は混じりやすい
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
UU
CC
バックのノイズは取れていますが、周りの声は少し入ってきやすい印象がありますね。
静かな環境や街中であれば問題なく通話ができそうですが、人の声が飛び交うオフィスだと気になるかもしれません。
通話品質 | (4.0) |
ゲームも普通にプレイできる
低遅延モード(L側を3回タップ)を搭載しており、スマホゲームをする時も遅延がほぼなくプレイできます。
音ゲーをしてみましたが意外とタップのタイミングが合う印象で、高スコアを狙わなければ十分なほど。FPSも問題なくプレイできますね。
また、低遅延モードにしなくても動画鑑賞であればほぼ遅延がないため、YouTubeやアニメを見ても違和感なく見ることができますね。
SOUNDPEATS UU まとめ
SOUNDPEATS UUをまとめると以下のとおりです。
総合評価
5/5
SOUNDPEATS UU

- 本体が軽く長時間装着していても痛くなりにくい
- 物理ボタン採用で快適に操作できる
- 再生時間が本体8時間と長い
- 音漏れが少ない
- 低遅延モードでカジュアルにゲームができる
- ゲームモードを本体操作のみでONにできる
- マルチポイント対応
- L/Rの識別を自動で行ってくれる
- CCと比べると音質はモッサリ気味
※イコライザーで調整可能 - 欲を言えばワイヤレス充電がほしい
3.5
高音
3.6
中音
3.5
低音
5.0
装着感
4.3
音漏れ
–
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.7
利便性
Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 | 本体8時間/ ケース込み30時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 10分充電で2時間再生 |
ドライバー | 10.8mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 4.75g/46.73g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | – | 空間オーディオ | ◯ ムービーモード |
マルチポイント | ◯ | 保証 | 1年 |
SOUNDPEATS UUはこんな人におすすめ
- 予算5000円〜10000円で耳を塞がないイヤホンを探している
- 作業をしながらBGM感覚で音楽を聴くことが多い
- マスクやメガネをかけていることが多い
- 音質よりも使いやすさにこだわりたい
音質はCCには劣りますが、使いやすさは圧倒的にUUの方が良かったですね!
物理ボタン採用で操作もしやすくなりましたし、本体も軽くなって耳にずっと付けていても痛くなりにくくなりました。
イヤーカフ型のイヤホンは音質よりも利便性にこだわりたい方も多いでしょうし、ボクも今ならCCよりUUをおすすめしたいところです。
すでにCCをお持ちの方はUUを買い替える必要はないかとは思いますが、CCの操作性や装着感が不便と感じる場合はUUへの買い替えもアリかもですね。音質は落ちますけど。
さらにクーポンでお安くなりますので、ぜひご活用ください。

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