EarFun Tune Pro / Wave Pro 比較レビュー|1万円以下コスパ最強のワイヤレスヘッドホンはどっち?

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

コスパの高さで定評のあるメーカー「EarFun」から、ワイヤレスヘッドホンの2作目「Tune Pro」が登場しました。

EarFun Tune Proの特徴
  • 40mmPET複合膜ドライバー+10mm径LCPドライバーをデュアル搭載
  • ハイブリッド式ノイズキャンセリング機能で最大45dBノイズを低減
  • 最大120連続再生に対応
  • 臨場感を加えるシアターモードを搭載
  • マルチポイントやゲームモードにも対応
  • USBオーディオにも対応
  • 価格は8990円

前回紹介したEarFun Wave Proと比べると姉妹機に当たる感じでしょうか。

見た目もシュッとしたスタイリッシュな見た目になりましたし、スペックも異なりますね。

EarFun Wave Proも1万円以下のワイヤレスヘッドホンのなかでは特に推している製品ですが、EarFun Tune Proと比べるとどうなのか? 検証していきましょう。

商品提供:EarFun

クーポンコード:WYHPTDMB
通常価格:8990円 / クーポン特別価格:6691円
有効期間:2025/1/25 00:01—2025/2/3 23:59

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

EarFun Wave Pro 外観・付属品

それではEarFun Wave Proの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

パッケージはこちら。いつものEarFunらしい感じ。

付属品

付属品一覧
  1. AUXオーディオケーブル
  2. USB-Cケーブル
  3. 取扱説明書

EarFun Wave Proではハードケースが付属していましたが、Tune Proではカットされています。

価格差がないのにケースがないのは痛いぜ。

本体

本体はアルミハウジングが際立つシンプルなデザイン。各パーツを見てもそこまでチープ感はないですね。

Wave Proと比べるとこんな感じ。高級感はWave Proの方が上だと思いますが、デザイン的にはTune Proの方が好みかなー。

左:Tune Pro、右:Wave Pro

パッドを見比べてみると、Wave Proよりも薄くなっています。

左:Tune Pro、右:Wave Pro

ですが、Tune Proもモチモチで質感はなかなかに高めです。

ヘッドバンドの長さも段階式で調整可能。

ハウジングは水平に90°回転するスイーベル機構となっています。

折りたたみもできるので、携帯もしやすいですね。

右側下部には充電用USB-C端子、電源ボタン、音量ボタン、外音モード切り替えボタン、3.5mmステレオジャックが搭載。

左側にはノイズキャンセリングボタンが備わっています。

電源ボタンとノイキャンボタンが独立したおかげで押し間違えることもなくなりましたね。

最後に重さは285.6g。

Wave Proが269gだったんで、若干の重たくなっていますね。

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EarFun Tune Pro / Wave Pro スペック比較

スペック一覧Tune Pro
Wave Pro
Bluetooth5.45.0
コーデックSBC,AACSBC,AAC,LDAC
ドライバー40mm+10mm ダブル複合膜ドライバー40mm径 DLC複合振動板
再生時間ノイキャンON:80時間
ノイキャンOFF:120時間
ノイキャンON:55時間
ノイキャンOFF:80時間
充電時間約3時間約2時間
充電端子USB Type CUSB Type C
ノイズキャンセリング-45dB
ハイブリッドノイズキャンセリング
-45dB
ハイブリッドノイズキャンセリング
外音取り込み
マルチポイント
ゲームモード
アプリ
USBオーディオ
シアターモード
価格8,990円8,990円

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EarFun Wave Pro レビュー

装着感|良好だがWave Proよりはキツめ

装着感については1万円以下のヘッドホンのなかでは良好ではありますが、Wave Proと比べるとキツめの装着感のように感じました。

実際に装着してみるとこんな感じ。

前から見るとこんな感じ。Wave Proと比べるとパッドが薄くなったので、前から見た時の飛び出し感も控えめになりましたね。

Wave Proと比べると耳と頭頂部が痛くなるまでが早く感じましたが、痛くて着けていられない!ってレベルまではいかないですね。

側圧が強くなった影響で密閉度が高くなっている印象で、Wave Proと比べても屋外で使った時に雑音が入りにくかったり、低音も逃しにくかったりしているように感じましたね。

装着感(4.5)

音質|締まりメリハリ感のあるサウンド

EarFun Tune Proの音質についてですが、Wave Proよりもメリハリ感のある音になっていますね!

音の質自体はWave Proと変わらないレベルかと思いますが、音の傾向はTune Proの方が好みです。

今回の検証ではiPhone 15 ProでAAC接続で検証しました。

EarFun Wave Proの音の特長は次のとおりです。

音の特長

3.9

高音

3.9

中音

3.9

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

Wave Proは柔らかめでフラットか中低域寄りの音でしたが、Tune Proは音に締まりが加わって低域と高域が少し強調されたメリハリ感のある音になっています。

高域はWave Proよりも程よく刺激が増してスナップ感が良くなりました。かといって刺さり感もなく聴きやすいバランスに整っています。

少しドンシャリ傾向ではありますがボーカルラインは引っ込むこともなく、ハリの良い歌声を聴かせてくれます。

側圧がキツくなっている影響か、Wave Proよりもボーカルが上擦ったりブレたりすることなく、ボーカルにも芯があるように感じましたね。

低域はWave Proよりも中低域帯が広がりすぎず、スナップ感の良い迫力がズンっと響くような締まりのある音になっています。

ブーミーな感じではなく、ほどよく主張してくるような迫力のある低音という感じですね。ボク的にはちょうどいい量感。

得意なジャンルはロックやポップス系全般といったところでしょうか。

総評して1万円以下で機能性を考えれば、音質はなかなか良い方だと思いますし、こだわりがなければまず満足できるレベルかとは思います。

Android(Xperia 1Ⅵ)で比べると、LDACで接続できるWave Proの方がより音が緻密で解像度が高いように感じましたが、iPhoneで聴くとTune Proの方が断然好みでしたね。

というかボク的にはLDACで接続したWave Proよりも、iPhoneのAAC接続で聴いたTune Proの方が好みでしたね。

ただ、AndroidのAAC接続は音が荒くになりがちなので、AndroidユーザーはWave Proの方がいいかも。

USBオーディオも使える

USBオーディオにも対応しており、パソコンとUSB接続して有線ヘッドホンとして使うこともできます。

こちらであればコーデックに影響されないので、LDACのように緻密な音で音楽を聴けます。

しかも充電しながら使えるので、普段からパソコンでUSBオーディオを使っている方はいつでも満充電みたいな感覚で使えると思いますよ。

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有線接続でも高音質

オーディオケーブルによる有線接続にも対応。

Wave Proは電源OFFでも使える変わりに、中の回路を通さない影響で残念な音でしたが、Tune Proは電源ONでも使うことができ、ワイヤレスと同様の音バランスで聴けます。

有線接続でもノイズキャンセリングを使えるので、飛行機でも遮音しながら機内コンテンツも楽しめます。

ノイズキャンセリング|1万円以下としてなかなかの強さ

ノイズキャンセリング性能はなかなかの強さ。低域から高域まで満遍なくカットできています。

Wave Proの時から人の声や空調音といった高い音に対しても遮音性は高い方でしたが、Tune Proもだいたい同等クラスですね。

レビューによってはTune Proの方が強く感じた!という意見もあるみたいですが、装着位置を調整すればボクはどちらも同じくらいに感じましたね。

耳への密閉具合によってノイズキャンセリングの強さがけっこう変わるから、その影響でどちらもノイキャンの強弱が変わったりしますね。

また、アプリでノイズキャンセリングモードの変更も可能で「風のノイズキャンセリング」「快適なノイズキャンセリング」「深いノイズキャンセリング」の3つから選択が可能です。

ディープANCモードだと風切音が気になりますが、風のノイズキャンセリングにすると風切音が入らなくなります。その代わり遮音性は落ちますが。

アプリで一度ノイズキャンセリングモードを切り替えると、手動操作で切り替えた際もノイズキャンセリングモードが維持されます。(例:「風のノイズキャンセリング」をONにすると、ANCボタンで切り替えた後も「風のノイズキャンセリング」になる)

ノイズキャンセリング(4.2)

外音取り込み|かなり優秀

外音取り込み性能は、一万円以下としてはかなり優秀で、Wave Proよりも集音量が多く、自然に取り込めているように感じました。

普段耳で聞いているような感覚になかなか近いように感じます。

ホワイトノイズや高域の刺さり感も少なく、自然な音で取り込めていますね。

音楽を止めているときはもちろん、小音量でBGM感覚でインスト系を聴いていても会話ができるレベルですね。

風切音は大きいので、屋外で周りの音を聞きながら散歩がてらBGM感覚で使うのはおすすめしません。

外音取り込み(4.4)

操作性|物理ボタンで誤動作なく操作はできる

操作は本体下部の物理ボタンで行います。

操作方法一覧は次のとおりです。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止電源ボタンを1回押す
曲送り+ボタンを長押し
曲戻し-ボタンを長押し
音量を上げる+ボタンを1回押す
音量を下げる-ボタンを1回押す
外音モードの切り替えANCボタンを1回押す
ゲームモードアプリで割り当て可能
音声アシスタント電源ボタンを2回押す

アプリでも+,-ボタン、そしてANCボタンへの操作の割り当ても可能で、ヘッドホンでありつつも自由に操作のカスタマイズができます。アプリ周りはやはり強いEarFun。

ただ、物理ボタンの静音性がイマイチで、ボタンを押した時に「カチッ」とした音が耳に響きやすい点が少し気になりました。

欲を言えばヘッドホンはタッチセンサーでの操作を求めたいところですが、価格を考えれば仕方なしですね。

外音モード切り替え時にノーマルモードをカットできない

Wave Proは外音モード切り替え時にノーマルモードカットできないのが気になります。

たとえば「ノイズキャンセリングモード」から「外音取り込みモード」に切り替える際

ノイズキャンセリングモード→ノーマルモード→外音取り込みモード

と2回の操作が必要になるので、コンビニで外音取り込みモードにしてお会計をしたいときとかに、結構切り替えがめんどくさいんですよね。

ノイズキャンセリングヘッドホンの場合、個人的にノイズキャンセリングか外音取り込み機能しか使わないことが多いからノーマルモードをカットする機能は欲しいんですよね。

EarFunのイヤホンモデルはOFFをカットできるんですけど、ヘッドホンモデルはまだ対応できていません。

アプリについて

EarFun Wave Proはアプリに対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • バッテリー残量の確認
  • 外音モードの切り替え
    →ノーマル・外音取り込み・風ノイズキャンセリング・快適なノイズキャンセリング・深いノイズキャンセリング
  • ゲームモードのON・OFF
  • イコライザー
    →デフォルト・プリセット・カスタムイコライザーの3つから選択が可能
  • キーのカスタマイズ
  • マニュアルの閲覧
  • デュアルデバイス接続
    →マルチポイントの設定
  • 音声ガイダンスの設定
  • 自動電源オフ設定
    →30分、60分、90分、120分から設定可能

EarFunはアプリ周りが強く、操作からイコライザーまで細かな設定が可能です。

アプリの挙動についても、ボクが使っている環境では特に気になる点はありませんでした。

シアターモードについて

シアターモードはなかなか自然な印象。

ライブ音源を聴くと、OFFの状態で聴いているよりもリアルなホールの残響感を演出してくれるのでいい感じです。

欲を言えばアプリからのみではなく、手動でシアターモードをONにしたかった。

マルチポイントも問題なし

マルチポイントの挙動も問題ありませんでした。

電源OFF後も自動で2台目のデバイスに接続されます。

1台目のデバイスを再生中に2台目のデバイスを再生すると、1台目の再生が継続されるような挙動ですね。再生の割り込みはできないです。

Wave ProではLDACとマルチポイントの併用はできませんでしたが、Tune ProはそもそもLDACに対応していないので気にせずマルチポイントを使えますね。

ちなみに電源ボタンを3回連続で押すと、ペアリングモードになって 2台目のデバイスに接続できるようになります。

通話品質|ノイズ対策は強いが声の帯域は雑

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!

EarFun Tune Pro

EarFun Wave Pro

ノイズ対策力は強いですが、声はガサついた印象。

風ノイズにも弱いらしく、扇風機を当てた状態だと「ボボボボ」という音が相手に伝わっていました。

Wave Proの方がノイズもカットできている上で、声も聞き取りやすいように感じましたね。

通話品質(3.5)

音の遅延|ゲームもカジュアルにプレイできる

音の遅延はYouTubeで見る分には全く問題なし。

ゲームモードも搭載しているので、ONにすればゲームもカジュアルに楽しめるくらい遅延が少なくなります。音ゲーはタップのタイミングが少しズレるのでおすすめはしません。

アプリでANCボタンを長押しに対してゲームモードも割り振れるので、本体操作のみでゲームモードに切り替えられる点も評価が高いです。

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EarFun Wave Pro まとめ

EarFun Wave Proをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.8/5

EarFun Tune Pro

  • 機能性と価格を考えれば音質はかなりのもの
  • 1万円以下だとノイズキャンセリングは強め
  • 1万円以下だと外音取り込み機能はかなり優秀
  • マルチポイント対応
  • 超長い再生時間
  • 操作のカスタマイズ性が豊富
  • コンパクトに折りたたみができる
  • ゲームモードに対応
  • USBオーディオや有線接続にも対応
  • 自動装着検出非対応
  • 外音モード切り替え時に
    ノーマルモードをカットできない
  • LDACが非対応
  • キャリングケースが付属していない

3.9

高音

3.9

中音

3.9

低音

4.3

装着感

4.2

ノイズキャンセリング

4.4

外音取り込み

3.5

マイク性能

4.6

利便性

Bluetooth5.4最大再生時間
※ANC ON時
本体80時間
コーデックSBC,AAC充電時間不明
ドライバー40mm+10mm
ダブル複合膜ドライバー
充電端子Type C
専用アプリ防水
ノイズキャンセリング質量
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証最大2年
マルチポイント公式サイトこちら

EarFun Tune Pro、Wave Proどっちがおすすめ?

スペック一覧Tune Pro
Wave Pro
総合評価(4.8)(4.7)
Bluetooth5.45.0
コーデックSBC,AACSBC,AAC,LDAC
ドライバー40mm+10mm ダブル複合膜ドライバー40mm径 DLC複合振動板
再生時間ノイキャンON:80時間
ノイキャンOFF:120時間
ノイキャンON:55時間
ノイキャンOFF:80時間
音質(3.9)
メリハリ感のあるサウンド
(3.8)
ウォームで豊かなサウンド
装着感(4.3)(4.8)
ノイズキャンセリング(4.2)(4.2)
外音取り込み(4.4)(4.2)
マイク性能(3.5)(4.0)
利便性(4.6)(4.5)
マルチポイント
ゲームモード
アプリ
USBオーディオ
シアターモード
価格8,990円8,990円

Wave Proと比べてLDACが使えないのと、キャリングケースが付属しないのはデメリットではありますが、装着感を除くそれ以外の性能はTune Proの方が優れているように感じました。

どちらかを選べと言われたら、ボクはメインスマホはiPhoneですしメリハリ感のある音の方が好みなので、Tune Proを選ぶと思います。

iPhoneユーザーにはとくにおすすめしたい製品ですが、LDACが使えるAndroidユーザーであればWave Proの方がいいとは思います。

どちらが良いかは使っているスマホや音や装着感、デザインの好み次第だと思いますので、用途が合いそうな方を選んでみてください。

またEarFunさんからクーポンもいただいていますので、こちらもぜひご活用ください。

クーポンコード:WYHPTDMB
通常価格:8990円
クーポン適用特別価格:6691円
有効期間:2025/1/25 00:01—2025/2/3 23:59

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