イヤーピースの大定番!SpinFit人気モデル「OMNI」「SuperFine」「CP100+V2」「W1」をまとめてレビュー|それぞれの違いは?

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今回はイヤーピースの大定番ブランド「SpinFit」より、「OMNI」「SuperFine」「CP100+V2」「W1」をまとめて紹介します。

SpinFitは、2009年に台湾で設立されたシリコン製イヤーチップの専門ブランドで、最大の特徴は特許取得技術である「3Dクッション構造」。

くびれを軸にクルクルと回る

軸を中心にクルクルと回るような設計が特徴で、これによって内側で少しカーブしている耳穴に対してイヤーピースを真っ直ぐ挿入できるのですよ。

2021年以降は医療用シリコンを採用し、さらに耳への負担を軽減させています。耳にも音にも優しい大定番のイヤーピースメーカーという感じですよ。

今回はメーカーさんよりSpinFitの特に人気のある4製品を紹介用に提供いただいたので、各製品を実機を使ってどのような違いがあるのか?どのような音になるのか?徹底解説していきます。

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目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
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SpinFitまとめレビュー

OMNI

項目詳細
製品名OMNI
価格(税込)¥1,580
対象製品有線イヤホン/完全ワイヤレス
パッケージ内容1ペア入り
(サイズ:SS, S, MS, M, L, XL)
特徴・3Dクッション構造
・独自開発シリコン素材採用
・低アレルギー性
・2層構造の軸で快適な肌触り
・チューブ内側に3段階の凹み構造
・SpinFitロゴ入り

OMNIは有線イヤホン、完全ワイヤレス向けに制作されたイヤーピースで、発売日は2023年11月と比較的新しいモデルとなっています。

パッケージがプラスチックフリーとなっていて、環境に配慮されたおしゃれなデザインに仕上がっています。

本体は皮膚刺激性試験にも合格した独自開発のシリコン素材を採用しており、吸着性と柔軟性が高い素材を採用し、長時間の使用でも快適な装着感を提供します。

また現行ではOMNIのみ、イヤーピース本体に「SpinFit」のロゴが記されています。

軸は短めに制作されており、充電ケースの収納部が狭めのワイヤレスイヤホンでも収納することができます。

ただ、TOUR PRO 2のように収納部が狭すぎるタイプだとケースに干渉してしまうので注意。

軸の内壁に三段階の「凹み」構造を持っており、これによって様々なサイズのノズル径に対応可能となっています。

6サイズ展開となっており(SS/S/MS/M/L/XL)、それぞれ1ペアずつの購入が可能です。

装着感の変化は?

ボクは普段、愛用している「Gemini II」にOMNIをつけて運用しているのですが、純正イヤーピースではあれほど不安定だったGemini IIを見事に耳に固定してくれるようになりました。

しばらく使っていても耳が痒くなりにくく、それでいて耳から落ちにくいので、Gemini IIの不満点を全て解消してくれました。

ただ、GEMINI IIの充電ケースに若干だけ干渉します。(充電はできるけど、ケースの内蓋が本体にかする)それでもボクはGemini IIに使う。

音質の変化は?

音の変化が思ったよりあったので驚きましたね。SpinFitといえばW1を除けば装着感重視のイヤーピースという印象だったのですが、OMNIは音質にもプラスで恩恵がありましたね。

今までのSpinFitの完全ワイヤレス向けのシリーズだと低域が薄くなってスッキリとした印象になっていましたが、OMNIの場合は迫力はそのままに全体的に締まりある音になり、スナップ感が増しているように感じました。

Gemini IIの超伸びやかな高音も阻害することなく、むしろ音像をより定めて音の輪郭も把握しやすくなりましたね。

完全ワイヤレスだけでなく有線イヤホンにも使えます。

音質・装着感・汎用性の高さ、全てのバランスが取れたイヤピ

軸が程よい長さで充電ケースの収納部が狭い完全ワイヤレスイヤホンでも干渉しにくく、有線イヤホンでも使いやすい仕様で、汎用性の高さも特徴のひとつです。

音質・装着感・汎用性の高さ、全てのバランスが取れており、あらゆる人におすすめできるイヤーピースのように感じました。

1ペア販売で1,580円とやや高価なのがネックですかね。アソート販売も行なっていないためどのサイズを選べばいいかわからないかもですが、イヤーピースの柔軟性もとても高いので1サイズ違っても意外と問題なく使えます。

ここ最近で使用したワイヤレスイヤホン向けのイヤーピースのなかでも、とくにお気に入りのモデルですね! Gemini IIユーザーにも超おすすめです。

SuperFine

項目詳細
製品名SuperFine
価格(税込)¥2,200
対象製品AirPods Pro用
パッケージ内容1ペア入り(サイズ:SS, S, M, ML, L)
特徴・3Dクッション構造
・医療用グレードシリコン
・IP54防塵防水規格
・イタリア製メッシュフィルター搭載
・強化ワッシャーでフィルターの安定性と固定性向上
・完全ワイヤレスにも使用可能

SuperFineはAirPods Pro向けに制作されたイヤーピースで、1ペアあたり2,200円。サイズはSS, S, M, ML, Lの5サイズ展開となっています。

AirPods Proの純正イヤーピースにはないMLサイズという絶妙なサイズが用意されているのも嬉しいですね。ボクはMLサイズがちょうど良かったです。

素材は医療用シリコンを採用していていまして、シリコン部分はCP1025と同じものを採用しています。

AIrPods Proに取り付けるための新型アダプターも付属しています。透明な素材感でどこか美しささえ感じさせるような素材感ですね。

アダプターにはメッシュフィルターも備わっており、耳垢が混入しない仕様になっています。

またIP54相当の防塵・防水規格に対応しているので、メッシュでありつつも水を通さず、イヤホン本体を保護してくれます。

装着感の変化は?

装着感は、異物感がなくとても快適です。

AirPods Proは外音取り込みが優秀で、BGM感覚で音楽を聴いたりすることが多いのでつけっぱなしになることが多いんですよ。

ただ、純正イヤーピースだとどうしても痒くなってきたり、耳から落ちそうになったりするんですよね。SuperFineは長時間装着していても耳が痒くなったり痛くなりにくい印象です。

吸着性も高く耳にピタッとフィットしてくれるため、落ちる心配も少なく、AirPods Proをさらにノンストレスで

遮音性には大きく変化はない印象ですが、純正イヤーピースよりも若干遮音性がアップしているような気もしますね。

音質の変化は?

音の傾向は、純正イヤーピースと比べるとスッキリとしつつ音像も定まるような感覚があります

耳にキチンとフィットしやすくなった影響で低音の量感も増え、下地を支えるような締まりの良い低音が鳴るように感じましたね。

総評して純正イヤーピースより音質が向上し、AirPods Proの音質を底上げしてくれたように思います。

AirPods Pro用のイヤーピースを探している人には間違いなし

SuperFineはAirPods Proを使っていて、「耳が痒くなりやすい」「痛くなりやすい」「音をもう少し良くしたい」という方にピッタリなイヤーピースだと思います。

アソートでの販売はなく1サイズごとに購入しないといけないので、サイズ合わせが少し難しいですが、純正イヤーピースとほぼ同じサイズ感なので普段使っているイヤーピースのサイズに合わせて購入することをおすすめします。

CP100+ V2

項目詳細
製品名CP100+ V2
価格(税込)¥1,850
対象製品有線イヤホン向け
パッケージ内容2ペア入り(サイズ:SS, S, M, L, XL)
特徴・3Dクッション構造
・医療用グレードシリコン採用
・SHURE等の細軸アダプター標準付属
・長時間使用でも快適

SpinFitのベーシックモデルで、3Dクッション構造と医療グレードのシリコンを採用

こちらは2ペア入りでサイズはSS, S, M, L, XLの5サイズ展開。SHURE等の細軸アダプターが付属しており、こちらを使うことでv細い軸のタイプのノズルでも装着可能です。

また医療用グレードシリコンを採用しており、痛み・かゆみ軽減し快適な装着感を得られるイヤーピースとなっています。

装着感の変化は?

表面が滑り止めのような素材になっており、有線イヤホンに装着して頭を振っても耳から落ちる気がしません。

ただ、OMNIやSuperFineと比べると表面が少しサラッとした感覚で、耳の奥までストレスなく挿入できる感覚があります。

また、長時間装着していても耳が痒くなりにくく、デスクワークをしながらイヤホンで音楽を聴いていても耳がずっと快適ですね。

音質の変化は?

音の粒立ちが良くなり、全体的に締まりの良さと解像度が高まったように感じました。

密閉感の割には低音の量感は多くはならず、中高域にフォーカスが当たるスッキリとした鳴り方。やや簡素にも聴こえてしまいますね。

ただ、余計な付帯音がつかないため、アコースティックギターやハイハット、シンセサイザーなど超高域帯の細かな音まで追いやすい印象。

イヤホンの特性をフラットに保ち、粒立ちの良さと装着感をアップさせたい方はCP100+は良い選択肢になると思います。

一番SpinFit”らしさ”のあるイヤーピース

CP100+ V2はシンプルに「3Dクッション構造」と「医療用グレードシリコン」を採用したモデルで、今回紹介する中では、一番SpinFitらしさを持つ製品のように思いましたね。

他のモデルが1サイズでのパッケージ販売をするなか、CP100+ V2は2ペア入りなので、複数のイヤホンに使いたいという方にもおすすめです。

SpinFit「W1」

項目詳細
製品名W1
価格(税込)¥1,380
対象製品Hi-F 有線イヤホン
パッケージ内容1ペア
特徴・ダブルウェーブ加工
・3Dクッション構造
・医療用グレードシリコン
・4.4mmチューブ内径
・音の表現力と装着感の安定性を両立

W1は有線イヤホン向けに制作されたイヤーピースで、一番の特徴は世界初の技術「ダブルウェーブ加工」

このダブルウェーブ加工というのはイヤホンのステム部をしっかりホールドしつつ、広めに設計された開口部により、音楽の細かなディテールの再現や楽器の繊細で豊かな表現力を引き出し、低音域から高音域まで伸びのある音質を実現できる構造とのことです。

この内側のギザギザみたいなやつがダブルウェーブ加工です。

CP100+と似たような設計に見えますが、傘や軸がW1の方がやや硬く、W1の方が開口部少し大きめですね。

シリコン部もOMNIと同じくペタッとした素材感になっていますね。CP100+の方がさらっとしています。グレードはW1の方が全体的に高めのように感じますね。

今までは3サイズを2ペアごとに販売していましたが、新たにMS/SSサイズが加わり、全5サイズ(SS/S/MS/M/L)展開へと変更になりました。

装着感の変化は?

他のSpinFit製品と同様に吸着性が高く異物感の少ない印象ですが、他のシリーズと比べてもしっかりと密閉できているような感覚もあります。

CP100+の方がサラッとしていて摩擦なく耳の奥に挿入できる感覚ですが、W1は摩擦がありつつも一度装着して仕舞えば耳に馴染むような感覚ですね。

イヤーピースが耳にピタッと吸い付くような感覚もあるので、装着感が安定しない有線イヤホンを滑り止め効果で装着感を安定させることもできますね。

音質の変化は?

音の変化が一番大きいのがこちらのW1! 音の変化が大きいというよりは、イヤホンの特性をストレートに伝えられるといったほうが正確かなと思いました。

Gemini IIを使って聴いてみると、CP100+で聴いた時よりも明らかに音の芯が太くなっていますね。かといって低域が増えすぎたり、ボワついたりする感覚はまったくなく、低域〜高域に全帯域に渡り音の芯を太くした感覚です。

また高域のブレ感がなくなって、音像がビシっと定まった感覚もありますね。ドラムのスナップ感が向上しているような感覚で、

耳内はしっかり密閉されているので、音が抜けて高域が刺さるといったこともありませんでした。

W1を使えばモニターイヤホンはよりモニターらしく、味付けの多いリスニング向けのイヤホンは味付けはそのまま耳に伝えるような感覚で、余すことなくそのイヤホンの特性をダイレクトに耳に伝えられます。

音質にこだわりを持つ有線イヤホンユーザー向け

有線イヤホン向けの中でも個人的にかなりおすすめの部類に入るイヤーピースなので、有線イヤホンメインのユーザーの方にはぜひ一つは持っていただきたいですね。

ちなみにワイヤレスイヤホンだとGeminiIIで検証しましたが、充電ケースには干渉するのでGeminiIIにはおすすめできません。

個人的にはAFUL Performer8に合わせて使ってます。Performer8の音像がさらに定まってアタック感が全体的に増しているような感覚になります。この組み合わせ最高です。

SpinFitまとめ

スクロールできます
製品名価格(税込)対象製品パッケージ内容特徴
OMNI

¥1,580有線イヤホン/完全ワイヤレス1ペア入り
(サイズ:SS, S, MS, M, L, XL)
ワイヤレスイヤホンをはじめ、さまざまなイヤホンに装着できる
SuperFine


¥2,200AirPods Pro用1ペア入り
(サイズ:SS, S, M, ML, L)
AirPods Pro向けの耳が痒くなりにくいイヤーピース
CP100+ V2
¥1,850有線イヤホン向け2ペア入り
(サイズ:SS, S, M, L, XL)
有線イヤホン向けの2ペア入りのSpinFitベーシックモデル
W1
¥1,380Hi-Fi 有線イヤホン向け1ペア入り
(サイズ:SS, S, MS, M, L)
有線イヤホン向けの装着感と音質にもこだわったイヤーピース

W1はとくにお気に入りですね。音の抜け感を良くするイヤーピースや、音に響きを加えるイヤーピースはありますが、音の特性はそのままに芯を太くして装着感もさらにアップさせるイヤーピースってW1くらいしかないんですよね。とてもバランスが良いんですよ。

1万〜5万クラスのエントリーからミドルクラスの有線イヤホンをメインで使っている方には、とくにおすすめしやすいイヤーピースです。

OMNIも音質と装着感のバランスが取れていて、完全ワイヤレス向けにもおすすめしやすいですし、SuperFineもAirPods Pro向けのイヤーピースとしてはとても優秀です。

CP100+ V2は一番メーカーのコンセプトを感じとりやすい定番機って感じですかね。

どのモデルもおすすめなので、今回のレビューを参考に購入を検討してみてください。

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