JBL TOUR ONE M2 レビュー|ハイレゾ対応!? 2年ぶりのフラグシップヘッドホンが登場!

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

JBLのワイヤレスヘッドホンから、2年ぶりにフラグシップモデルが登場しました!

その名も「TOUR ONE M2」です。

これは今年発売して、僕も上半期おすすめ第3位として紹介した「TOUR PRO 2」のヘッドホン版という感じで、JBLの最新技術をすべて打ち込んだモデルとなっています。

今回はこちらのTOUR ONE M2をレビュー用に提供いただいたので、実機を使って検証していきましょう!

総合評価

4.8/5

TOUR ONE M2

  • 高音質コーデックを使わずとも音質がめっちゃ良い
  • 臨場感と高解像度を両立した音作り
  • ロックやポップスとの相性が抜群
  • 実用的なノイキャンと外音取り込み性能
  • マイク性能もかなり高い
  • マルチポイント対応
  • 音量操作をスワイプ操作で行いたい
  • 現状だと高音質コーデックを使えない
  • スマートトーク機能は使いにくい

4.7

高音

4.7

中音

4.7

低音

4.5

装着感

4.5

ノイズキャンセリング

4.4

外音取り込み

4.8

マイク性能

4.7

利便性

Bluetooth5.3最大再生時間
※ANC ON時
最大30時間
コーデックSBC,AAC,
LC3,LC3+(対応予定)
充電時間10分で5時間駆動
ドライバー40mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水
ノイズキャンセリング質量272g
外音取り込み低遅延モード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

▼動画版はこちら▼

商品提供:ハーマンインターナショナル

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

JBL TOUR ONE M2の特徴

TOUR ONE M2の主な特徴は次のとおりです。

特徴
  • JBL ANCワイヤレスヘッドホンの新フラグシップモデル
  • Personi-Fiなどの個人に音やノイキャンを最適化したパーソナライズ機能を搭載
  • 絶対音質を実現するハイレゾ対応40mmドライバー搭載
  • SBC、AACだけでなく、次世代コーデック「LC3」やハイレゾ対応コーデック「LC3+」に対応予定
  • 最大約3倍進化したハイブリッドノイズキャンセリング
  • 独自開発の「JBL空間サウンド技術を搭載」
  • マルチポイント対応
  • 話すと自動で外音取り込み機能になる「スマートトーク機能」も搭載
  • その他もろもろ付いてます
  • 価格は39600円(税込)

とまあこんな感じでJBLの最新技術をてんこ盛り。

個人的にうれしいのは、ついにJBLがハイレゾ対応コーデックに手を出したところです。

LC3+というまだどのスマホに対応していないような未来のコーデックのようなものですけど、来年くらいには普及してたら良いなとは思っています。

詳しくは以下の記事が参考になります。

ノーマルのLC3さえ全然普及していないので今は気にしなくても良いコーデックですが、1年〜2年後に高音質コーデックで聴けると考えたらとても楽しみです。

JBL TOUR ONE M2 外観・付属品

それではJBL TOUR ONE M2の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

JBL TOUR ONE M2のパッケージは、いつものJBLらいしオレンジで彩られたデザイン。

ターゲット層に合わせてなのか、いつもよりシックなパッケージになっていますね。

開封するとこんな感じ。

付属品

付属品一覧
  1. USB Type Cケーブル(なければ削除)
  2. 3.5mm to 3.5mm オーディオケーブル
  3. フライトアダプター
  4. キャリングケース
  5. マニュアルなど

フラグシップモデルということもあり、キャリングケースは付属しています。

しかもデザインがめちゃくちゃかっこいい!

サイズ感も大きすぎず、バックパックやビジネスバッグであれば難なく持ち運べそうです。

ヘッドホン本体

JBL TOUR ONE M2の本体はこちら。

いつものゴテゴテとしたアメリカンデザインではなく、メタリック塗装とセミマットソフトタッチ仕上げのハウジングに、ワンポイントで小さくJBLと刻印された大人なデザインに仕上がっています。

デザインは前作のTOUR ONEと変わらないみたいですが、僕はTOUR ONEを使ったことがないのでなんとも。

右側のハウジングにだけマイクがついていますが、これは新たに追加されたスマートトーク用のマイクです。

似たような機能を知っている方も多いかもしれませんが、しゃべると自動的に外音取り込みモードになるやつですね。

ドライバー部はスイーベル仕様で90くるっと回るようになっています。

折りたたむこともできるので、キャリングケースに入れる時もめちゃくちゃコンパクトになります。

最近のフラグシップモデルで、ここまでコンパクトに携帯できるヘッドホンって意外と少ないんですよね。

ヘッドバンド部分は12段階で調整可能。

イヤーパッドとヘッドパッドは超モチモチで質感がとても良いです。

イヤーパッドにはPUレザーを採用しているようですが、前モデルよりも柔らかいスポンジを使用することで、より装着感を向上しているとのことです。

めちゃくちゃ装着感はよさそう。

下部にはボタン類や充電端子が備わっています。

他のJBLのヘッドホンと比べるとこんな感じ。

最後に重さは279g、参考にTUNE 770 NCが229g。

機能てんこ盛りにしては軽いんじゃないでしょうか。

JBL TOUR ONE M2と前作やTUNE770 NCを比較すると?

製品名TOUR ONE M2TOUR ONETUNE 770NC
発売日2023年9月2021年10月2023/年7月
Bluetooth5.35.05.3
ドライバー40mm40mm40mm
コーデックSBC,AAC
LC3,LC3+ ※予定
SBC,AACSBC,AAC
LC3※予定
再生時間最大50時間
ANC ON:30時間
最大50時間
ANC ON:25時間
最大70時間
ANC ON:44時間
充電端子Type CType CType C
急速充電10分で5時間再生5分で3時間再生
自動装着検出
低遅延モードビデオモードビデオモード
ノイズキャンセリングハイブリッドノイズキャンセリング
前作より3倍の性能
リアルタイム補正機能
ハイブリッドノイズキャンセリングハイブリッドノイズキャンセリング
外音取り込み
マルチポイント
アプリ
Personi-Fi 2.0
パーソナルアンプリフィケーション
サイレントナウ
空間サウンド
低音量ダイナミックEQ
スマートトーク
価格
※公式通販価格
39,600円33,000円15,840円

TOUR ONEと比べると、「Personi-Fi 2.0」「空間サウンド」など新たな機能も追加しつつ、コーデックの強化やドライバーの刷新、ノイズキャンセリングの精度向上など全体的にアップしています。

ただ、こう見るとTUNE 770 NCのコスパが高すぎる。

JBL TOUR ONE M2 レビュー

装着感|モチモチふわふわ

JBL TOUR ONE M2の装着感はめちゃくちゃモチモチふわふわで、とても良好です。

実際に装着してみるとこんな感じ。

前から見るとこんな感じ。

他のフラグシップモデルと比べるとやや小ぶりな筐体なのに窮屈感はなく、ずっと装着していても耳も頭も痛くなりにくいですね。

通勤時だけでなく、新幹線や飛行機などの長距離移動、仕事中など長時間装着している場面でも不快感がなく、快適に使えそうです。

装着感(4.5)

音質|ここが一番評価してる

JBL TOUR ONE M2の音質ですが、ここが一番評価しています。

前作のTOUR ONEやCLUB ONEを聴いたことがないので、単独の評価にはなりますが、イヤホンのTOUR PRO 2と比べると傾向が結構違いますね!

TOUR ONE M2の方が断然音が良いです。

検証環境
  • 再生デバイス:iPhone 13 Pro
  • エージング:50時間
  • アプリ:Apple Music
  • イコライザー:OFF
  • Personi-Fi 2.0:ON

今回は、接続デバイスはiPhone、エージングは50時間ほど、イコライザーはOFFで検証しました。

JBL TOUR ONE M2の音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.7

高音

4.7

中音

4.7

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
高音寄り
  • 高音:JBLにしてはシャキッとした硬質な高音で、煌びやかかつ鋭く鳴らす印象です。はじめはキツく感じましたが、鳴らし込めばキツさがなくなりましたね。シンバルやハイハットなどの金物系の音が刺激的でロックを聴けば超気持ちいいです。シンセサイザーの音もとても粒立ちが良くキラキラと鳴らしますね。
  • 中音:こちらはJBLらしい厚みたっぷりでハリの良い音。ボーカルラインが明瞭で、音圧の高いサビでも埋もれることがないですね。ギターもジャキジャキと刺激的に鳴らしつつ重厚さも持ち合わせています。
  • 低音:一聴するとスッキリとした印象を受けますね。中低域が膨らまずに低音の輪郭耳にフォーカスしたかのような音作りで、ボヤッとしがちなベースラインやバスドラムの音像もクッキリとしています。それでいて低音の迫力や臨場感はかなりのものです。
  • 音場:少し広めですが、超広大で抜け感の良い音という感じでもなく、ライブハウスで聴いているかのような臨場感のある広さという印象でしょうか。
  • 傾向全体的に硬質で、モニターヘッドホンのようにやや分析的な傾向に近いものを感じましたね。弱ドンシャリ型ではありますがボーカルは引っ込むことがなく、

得意なジャンル

  • ロック
  • ポップス
  • テクノ
  • EDM

いろいろ聴いてみたんですけど、「YOASOBI」と「結束バンド」との相性がとても良いですね。

とくに「アイドル」は、サビのテケテケとしたシンセサウンドと低音のビートを把握しやすくて、ノリよく高解像度で聴けて超楽しいです。今年のロッキンで聴いたアイドルを思い出してテンション上がりました。

結束バンドは余計な楽器がなく、ギター、ベース、ドラムだけのバンドアンサンブルだけで構成された楽曲のため、TOUR ONE M2で聴けば各楽器ごとのグルーヴ感をとても心地よく聴かせてくれますね。バンド系全般得意です。

逆に、モニター的なサウンドが故に楽曲のふわっとした雰囲気を作るのが苦手な印象で、宇多田ヒカルや星野源のしっとりとした楽曲はイマイチというか、心地よさに欠けるように感じましたね。

宇多田ヒカルの「Gold ~また逢う日まで ~ 」で例えると、前半のバラードパートは苦手なのに、後半のエレクトロパートになって急にイキイキするような感じです。

イヤホンのTOUR PRO 2と比べると、やはりドライバーサイズの制限がないがゆえに、スケール感や重厚感、刺激感などがひと回り上の実力になりますね。

他の機能性重視のフラグシップモデルと比べると大体同程度の実力ですが、この硬質でモニターライクで迫力のある音の傾向は一番好みでしたね。

JBLはこっちのモニター系路線でいってほしい。JBLのイヤホン・ヘッドホンの音で一番好き。

ノイズキャンセリング|なかなかの精度

JBL TOUR ONE M2のノイズキャンセリング性能ですが、なかなかの精度の高さ!

アプリでノイズキャンセリングの最適化を行う機能があるのですが、そちらを適用してから検証しました。

  • アダプティブノイズキャンセリング
    →周囲のノイズレベルに合わせて、自動的にノイズキャンセリングレベルを調整する機能
  • 音漏れの補正
    音漏れの状態をチェックしてリアルタイムでノイズキャンセリングレベルを調整する機能

ノイズキャンセリング性能はYouTube版でバーチャル試聴も行っていますので、こちらも併せてご覧ください。

電車の中で使ってみましたが、低音の振動音はかなりカットされますね。空調音とかは少し入ってきますが、音楽を鳴らしておけば気にならないレベル。

ノイズキャンセリング時のホワイトノイズも少なくて快適です。ただ風切り音は少し入りますね。

エントリーモデルのTUNE 770NCと比べても、さすがに TOUR ONE M2の方が全体的に遮音性は上ですね。

他のノイズキャンセリング最強系のフラグシップモデルと比べてみましたけど、さすがにそのレベルまでは達していないですね。

普段使いで必要十分なノイズキャンセリング性能の高さって感じです。

ノイズキャンセリング(4.5)

外音取り込み|実用的なレベル

外音取り込み性能もトップクラスの良さとまではいかないけど、実用的なレベルって感じですね。

音楽を止めていれば普通に会話できますし、小音量で音楽を流していてもギリギリ聞こえるレベルです。

JBLどの製品も性能面は最強にはならないけど、実用的なレベルは備えてきてくれますね。

ただ、欲を言えばもう少し周りの音を聞こえやすくして欲しかったですかねー。

外音取り込み(4.4)

2種類の外音取り込みが便利

JBLの製品は「アンビエントアウェア」と「トークスルー」の2種類を使えるのが便利なんですよね。

  • アンビエントアウェアモード(アクションボタンを1回押す)
    →音楽の音量を下げずに、そのまま外音取り込みに移行するモード
  • トークスルーモード(アクションボタンを2回押す)
    →音楽の音量をグッと引き下げて、外音取り込みに移行するモード
     アンビエントアウェアとは異なり、声にフォーカスを当てた集音方法になる

音楽を聴きながらBGM感覚で聴きたいときはアンビエントアウェアモードを使って、コンビニやスーパーのレジとかでワンポイントで使う場合はトークスルーモードといった二通りの使い方ができます。

JBLのこの仕様はけっこう便利で好きです。

スマートトークは微妙

スマートトークは個人的には微妙に感じました。

スマートトークとは、声を発したら自動的に「トークスルー」にしてくれる機能のこと。まあどこかでみたことあるような機能ですね。

トークスルーモードにする秒数を「5秒」「15秒」「20秒」と選べます。

これが、わりと強めの鼻息とか咳をしただけでもスマートポーズがONになってしまってしまうんですよね。めちゃくちゃ敏感。

またアンビエントアウェア中もスマートポーズが効いてしまうみたいで、人と会話ができる程度の音量で聴いているのに、スマートトークでさらに音量が下がってしまうんですよね。

しかも「アンビエントアウェア」と「トークスルー」の外音取り込みって微妙に取り込み方が違うので、その切り替わり方もわずらわしい。

この機能は個人的にはいらなかったですかね。OFFにしておきます。ファームウェアでもう少し改善してくれるとうれしいなー。

操作性|スライド操作がほしかった

JBL TOUR ONE M2の操作性ですが、少し操作がとっ散らかるように感じましたね。

操作は右側のタッチパネルと、本体下部の物理ボタンで操作を行います。

ハウジングをタップして操作ができる点と、物理ボタン操作ができる項目が半々くらいで、どちらで操作をすればいいかわからなくことが少しありました。

慣れの問題だとは思いますけどね。

操作方法一覧は次のとおりです。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止R側のハウジングを1回タップ
曲送りR側のハウジングを2回タップ
曲戻しR側のハウジングを3回タップ
音量を上げる+ボタンを押す
音量を下げる-ボタンを押す
電話を受ける着信中にL or R側を1回タップ
着信拒否着信中にL or R側を長押し
通話終了通話中にL or R側を長押し
外音モードの切り替えL側のアクションボタンを1タップ
トークスルーモードL側のアクションボタンを2タップ
音声アシスタントR側のハウジングを長押し
サイレントナウ電源OFF時にアクションボタンを長押し
ペアリングモードへの移行電源ボタンを下にスライド

こちらは他のフラグシップモデルのように音量操作を指でスライドするだけで上げたり下げたりできれば、もっとスマートでしたね。

音量操作をボタンでするとボタンの場所がわかりにくくて、音量を下げたいのに上げてしまったりすることとか多いんですよね。

大きな不満はないけど、できればスライド操作を用意して欲しいです。

アプリについて

そのままアプリでできることについて解説します。

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • ノイズキャンセリングや外音取り込み機能の各設定
  • Personi-Fi(サウンドの最適化)
  • イコライザー設定
  • 低音量ダイナミックEQ
    →小音量時も音痩せしないように低域と高域を少し強調してくれる
  • Spatial Sound
    →空間サウンド
  • タッチ操作の変更
  • スマートトーク
  • ボイスアウェア
    →通話時の自分の声の音量調整
  • SilentNow
    →接続オフでノイズキャンセリングのみ使用
  • 装着時の自動再生&一時停止
  • パーソナルサウンドアンプリフィケーション
    →音声の集音量を大きくして、補聴器的に使う機能
  • ボイスアシスタント設定
    →スマホデフォルトのものか、Alexaの設定に変更可能
  • スマートオーディオモード
    →オーディオモードか、ビデオモードの2つから選択可能。ビデオモードだと遅延が少なくなる。
  • 音声プロンプト
    →音声通知の言語設定が可能
  • フィット感のチェック
  • 最大音量のリミッター
    →85dB以上の音量を出ないようにして耳を保護する機能
  • イヤホン本体を見つける
  • バッテリーの節約
  • ファームウェアアップデート

と、まあこんな感じで、できることがめちゃくちゃ多いです。

ノイズキャンセリングとか操作方法のカスタマイズは、先ほどお伝えしたので、それ以外のユニークな機能をお伝えしていきます。

Personi-Fi(NEW)

Personi-FiはJBL TOUR PRO 2から追加されたサウンド最適化機能ですね。

年齢や聴力情報を送り、その後に聴力テストを行うことで、個人の耳に対して最適な音響設定を自動で作ってくれる機能です。

設定項目としては、まず「性別」「生まれた年」そして「リスニング経験」を入力します。

リスニング経験では「ビギナー」「アベレージ」「アドバンスド」「プロフェッショナル」の4つから選べるのですが、プロフェッショナルは「ハーマン公式のリスニングトレーニングを受けた」とか、マジのプロレベルなんで、僕は「アドバンスド」でテストしました。

テスト中は左右の耳ごとに、周波数ごとに聴力検査のようなものを行います。音が鳴っている間は長押しし続けるようなテスト方法ですね。

実際に製作した波形がこちら。

すごい、TOUR PRO 2でやったときと全く同じ結果になった。

音質が大きく変わる感じではなかったですが、ほんの少し好きな傾向に補正してくれたような感じですね。

こちらはとりあえずやっておいても良いかと思います。

イコライザー設定

イコライザー設定では、プリセットイコライザーと、マイEQというカスタムイコライザーの設定ができます。

JBLのイコライザーって、とても優秀で、どの設定にしてもいい感じに音を補正してくれるんですよ。

マイEQでは、10バンドに対して±7dBのイコライザー設定を細かく設定できるので、自分好みの音に仕上げやすいです。

Spatial Sound

Spatial SoundもTOUR PRO 2で追加された機能で、いわゆる空間サウンド、3Dオーディオ的な機能ですね。

こちらは「ムービー」「ミュージック」「ゲーミング」の3つから選べます。

「ムービー」は、低音の迫力や臨場感を加えて、映画館で観ているかのような3D感のあるサラウンド音声を、擬似的に再現してくれます。

実際にこれでニーアオートマタのアニメを見ていましたが、戦闘機のエンジン音とか銃撃シーンも映画館っぽく鳴らしてくれていい感じでしたね!

「ミュージック」はステレオ音源をより広げて臨場感を上げるような音に変化させるのですが、こちらで普通に音源を聞いてみたのですが、ややイマイチな印象でしたね。なんかステレオ音源を無理やり広げているような感じで、ただ不自然な印象が残るだけでした。

「ゲーム」は低域の臨場感と、高域の明瞭度を上げて、FPSでも迫力のある音で楽しみつつ、銃声や足音などの音を強調させるような音作りですね。

音楽鑑賞だけでなく、Spatial Soundを使って、映画やアニメ、ゲームまでマルチに使える点もTOUR ONE M2の魅力といえますね。

SilentNow

SilentNowは、音楽をOFFのままノイズキャンセリング機能だけを使う機能ですね。TOUR PRO 2の場合は睡眠用とかにも使えそうでしたが、TOUR ONE M2は仕事集中用って感じですね。

設定は「スタートイン」「デュレーション」「アラーム音」の3つから選べるのですが

まずスタートインは、SilentNowが始まるまでのタイマー設定のようなものです。このタイマーが終わると、Bluetooth接続が解除されて、ノイズキャンセリングモードになって、ボタン操作が効かなくなります。

「デュレーション」は就寝時間のことを指します。設定されたタイマーが終了すると、SilentNowが解除されて、任意でアラーム音が鳴るようになっています。

このサイレントナウは、実はアプリからじゃなくても本体のみで操作ができまして、電源OFFの状態からアクションボタンを長押しするだけでサイレントナウをONにできます。

本体のみで使えるのは地味に便利です。

ただ、本体のみでサイレントナウをONにすると、Bluetoothのペアリングが解除されてしまって、もう一度接続し直さないといけないんですよね。

多分バグだと思うんで解消されるとはおもうんですけど。これはJBLさんにフィードバックしておきます。

マルチポイントの挙動について

マルチポイントの挙動もチェックしてみましたが、問題なさそうです。

iPhoneとiPadに2台同時接続して検証しましたが、電源OFF後も2台のデバイスに自動で接続されたので問題なし。

ただ、接続完了まで5秒ほどラグがあるので注意。

通話品質|超クリア

JBL TOUR ONE M2のマイク性能ですが、かなり優秀です。

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!

TOUR ONE M2

TOUR PRO 2

TUNE 770 NC

TOUR PRO 2でもかなりクリアだと思っていましたが、それを余裕で超えるマイク性能の高さ。

ヘッドホンということもあって、マイクから口元への距離が近いことも理由の一つでしょうね。

ノイズを流しながら検証しましたが、そのノイズも入りにくいです。

マルチポイントもついていますし、会社のパソコンにつなげてWeb会議用の通話用ヘッドセットとして利用するのもめちゃくちゃおすすめです。

通話品質(4.8)

こちらも参考にしてくださいね

音の遅延|ビデオモードなら違和感なし

JBL TOUR PRO 2の映像と音声のズレですが、まずビデオモードをOFFの状態だと、ほんの少しずれを感じる程度ですかね?

ビデオモードをONにすると、アニメやライブ映像とか映画を見る分には違和感が完全になくなって、リズムに合わせて映像作品を見れるようになりました。

ただ、ゲームに対する遅延は対応できていないようで、音ゲーをすると全然タイミングが合いませんでしたね。

ゲーム用途にはまだまだ使えなさそうです。

遅延の少なさ
ビデオモードOFF(4.0)
ビデオモードON(4.3)

JBL TOUR ONE M2 まとめ

JBL TOUR ONE M2をまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.8/5

TOUR ONE M2

  • 高音質コーデックを使わずとも音質がめっちゃ良い
  • 臨場感と高解像度を両立した音作り
  • ロックやポップスとの相性が抜群
  • 実用的なノイキャンと外音取り込み性能
  • マイク性能もかなり高い
  • マルチポイント対応
  • 音量操作をスワイプ操作で行いたい
  • 現状だと高音質コーデックを使えない
  • スマートトーク機能は使いにくい

4.7

高音

4.7

中音

4.7

低音

4.5

装着感

4.5

ノイズキャンセリング

4.4

外音取り込み

4.8

マイク性能

4.7

利便性

Bluetooth5.3最大再生時間
※ANC ON時
最大30時間
コーデックSBC,AAC,
LC3,LC3+(対応予定)
充電時間10分で5時間駆動
ドライバー40mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水
ノイズキャンセリング質量272g
外音取り込み低遅延モード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

JBL TOUR ONE M2はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 音質にこだわったワイヤレスヘッドホンを探している
  • ロックやポップスが好み
  • 硬質で高解像度でありつつ臨場感のある音が好み
  • ヘッドホン派だけど小さくて携帯性の高いものが欲しい
  • 出張やWeb会議などビジネス用途で使うことが多い

いつものJBLらしく、価格も含めて”いろいろとちょうどいいバランス”でありつつ、特にすごいと思ったのが音質でした。

現状AACコーデックしか対応していないにもかかわらず、ぶっちゃけ同価格帯のLDAC対応のワイヤレスヘッドホンよりTOUR ONE M2の方が音質が良かったです。

JBLといえば、厚みのある重厚かつ軽快なサウンドという印象でしたが、TOUR ONE M2の少し硬質でモニターライクな高解像度サウンドもとてもいいですね!

むしろこっち路線の方が好き。

ワイヤレスイヤホンの「TOUR PRO 2」とどっちにしようか迷う方も多いと思いますが、使いやすさや携帯性、安さで言えばTOUR PRO2、音質はTOUR ONE M2って感じですね。

それ以外の性能は大体同じです。

今回の記事が参考になれば幸いです。

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