こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
Xiaomiからいきなりヤッバイワイヤレスイヤホンが登場しました。
それが今回紹介する「Xiaomi Buds 5 Pro」です。

この子、ドライバー構成がおかしくて……11mmのデュアルマグネットドライバー+PZTツイーター+プラナードライバーによる3ドライバー構成になっているんですよ。
しかもアンプも2つ搭載していて、一つはダイナミックドライバー用に、もう一つはPZTとプラナー用に搭載されています。
どこのミドルクラスの中華イヤホンだよ(褒め言葉)。ガチマニア向けじゃねえか。
それだけではなく今回「Wi-FI版」と「Bletooth版」が用意されていて、WiFi版はXiaomi 15(4月にOTAで対応予定) / 15 Ultraとの組み合わせで、XPAN Wi-Fi Technologyによる最大4.2Mbps(96kHz / 24bit相当)のロスレスでの伝送に対応しているんですよ。めちゃめちゃ面白くない!?
Bluetooth版(Wi-Fi版も)は1.2Mbpsの伝送を可能にする「aptX Lossless」や、最大2.1Mbpsの伝送を可能にするLE AUDIOの新規格「aptX Adaptive LE」に対応しています。

知らん…何それ…怖…。
それ以外にもHarman AudioEFXによるチューニングと2つの専用EQプロファイルが用意されていたり、最大55dBのアクティブノイズキャンセリングにも対応していたり、録音、撮影、翻訳などの機能も素早く操作できたりと機能性もてんこ盛り。
Xiaomiの中ではハイエンドモデルにあたり、価格はWi-Fi版が27,980円、Bluetooth版が24,980円となっています。
Xiaomi製品のなかでも特に興味が湧いたイヤホンでしたが、果たしてどれほどの実力なのか、今回はXiaomiさんから先行で「Bluetooth版」「WiFi版」どちらも提供いただいたので、実機を使って解説していきましょう。
YouTube版はこちら
Xiaomi Buds 5 Pro 外観・付属品
それではXiaomi Buds 5 Proの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Xiaomi Buds 5 Proのパッケージは必要最小限のロゴと本体画像のみが掲載されたとてもシンプルなデザイン。

変にゴテゴテとするよりも、これくらいシンプルな方がええんよ。
開封するとこんな感じ。

付属品

- イヤーピース(シリコン製)4ペア
- Type C to Aケーブル(なければ削除)
- マニュアル
イヤーピースはほどよく肉厚で軸もガッシリとしています。質感は良さそうなので無理にイヤーピースを変える必要もなさそう

充電ケース・本体
Xiaomi Buds 5 Proの充電ケースはこちら。

カラーは「トランスパレントブラック」「セラミックホワイト」「チタングレー」3色ありまして、今回はWi-Fi版がトランスバレントブラック、Bluetooth版はチタングレーでお送りいただきました。

セラミックホワイトとチタングレーは中身は見えませんが、トランスパレントブラックは筐体が半透明になっていて、中のイヤホンが薄く見える状態になっています。
半透明なのにメタリックな質感でとても高級感があります。
ただ、個人的には不透明のチタングレーの方が好みかなー。
厚みもそこまでなく、胸ポケットにもすっぽりと収まりそうなほどの大きさ。

大きさ的には以前紹介したRedmi Buds 6 Proと変わらないですね。


充電端子はUSB Type C。

さらにワイヤレス充電にも対応しています。

ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ!
充電ケースは前からパカっと開くタイプ。

本体の取り出しやすさについては、持ち手部を大きく確保できるので全然問題なしですね。

イヤホン本体はショートスティック型を採用

ハウジングが鏡面仕上げで流線型となっている美しいデザイン。

シンプルでありつつも高級感を漂わせるような感じですね。

内側はに「⚪︎」印がありますが、ここが装着センサーになっているみたいですね。わかりやすい。

ノズルは超短めで、ロック機構付きの極楕円形型。

基本的には純正イヤーピース以外は使えないと思った方がいいでしょう。
最後に重さですが、総重量は52.6g、本体片耳の重量は5.7gです。


ワイヤレスイヤホンとしては平均的な重さですね。
Xiaomi Buds 5 Pro スペック
製品名 | Buds 5 Pro![]() | Redmi Buds 6 Pro![]() | Redmi Buds 6![]() | Redmi Buds 6 Lite![]() |
ドライバー | 11mm DD PZTツイーター プラナードライバー デュアルアンプ | 同軸トリプルドライバーチタニウム製 11mmドライバー+6.7mmデュアルツイーター | デュアルドライバー 12.4mm ドライバー+5.5mm ツイーター | 12.4mm チタニウムドライバー |
Bluetooth | 5.4 | 5.3 | 5.4 | 5.3 |
コーデック | SBC,AAC,LC3 aptX Adaptive aptX Lossless aptX Adaptive LE XPAN Wi-Fi Technology | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC | SBC,AAC |
再生時間 ノイキャンOFF AAC接続時 | 本体:10時間 ケース込:40時間 | 本体:9.5時間 ケース込:36時間 | 本体:10時間 ケース込:42時間 | 本体:7時間 ケース込:38時間 |
急速時間 | 10分で約4時間再生 | 5分で約2時間再生 | 10分で約4時間再生 | 10分で2時間再生 |
充電端子 | USB Type-C ワイヤレス充電 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
ノイズキャンセリング | ◯ -55dB 5kHzまで対応 | ◯ -55dB 4kHzまで対応 | ◯ -49dB 2kHzまで対応 | ◯ -40dB |
外音取り込み | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
防水 | IP54 | IP54 | IP54 | IP54 |
自動装着検出 | ◯ | ◯ | ◯ | – |
低遅延モード | ◯ | – | – | – |
空間オーディオ | ◯ | ◯ | ◯ | – |
アプリ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
イコライザー | ◯ Harman AudioEFX+ プリセット+カスタム | ◯ プリセット+カスタム | ◯ プリセット | ◯ プリセット+カスタム |
マルチポイント | ◯ | ◯ | ◯ | – |
価格 | Bluetooth版:24,980円 Wi-FI版:27,980円 | 9,980 円 | 5,480 円 | 2,480円 |
Xiaomi Buds 5 Pro レビュー
装着感|ショートスティック型で圧迫感が少なめ
Xiaomi Buds 5 Proの装着感は過去モデルと同様に良好ですね。
実際に装着してみるとこんな感じ。デザインがとてもスマート。

前から見ても飛び出し感は少なめ。

スティック型を採用したカナル型ということもあり、圧迫感も少なくように感じますね。
コンパクトながらフィット感が良く、長時間使用しても疲れにくいイヤーチップも複数サイズが付属し、密閉感を調整可能。
過去モデルと同様にそれぞれ良好に感じました。
装着感 | (4.7) |
音質|完全に有線です ありがとうございました
Xiaomi Buds 5 Proの音質についてですが、WI-Fi版で聴いたら完全に有線イヤホンの音ですわコレ。
“ほぼ有線”じゃない、”完全に有線”。
Wi-Fi版はXPAN Wi-Fi Technologyにより、最大96kHz/24bit(4.2Mbps)をロスレスで伝送が可能なんですけど、LDACとは比較にならないくらい音が緻密です。
こんなもん聴いてもうたら、15 Ultraと合わせてWi-Fi版買いたくなるだろうに。
最近は「ワイヤレスなのにほぼ有線」という表現は極力限り使わないようにしているのですよ。
だってワイヤレスでどれだけ音質を良くしても音の劣化はあるので、音情報としては越えられない壁があるんですよ。aptX Losslessで聴いても有線レベルまではいけませんでした。
その点Xiaomi Buds 5 Proってすげぇよな、最後まで音たっぷりだもん。
Xiaomi Buds 5 ProとWi-Fi接続できるのは、現時点だとXiaomiの最新スマホ「Xiaomi 15」「Xiaomi 15 Ultra」のみとなります。
Xiaomi Buds 5 Proの音の特長は次のとおりです。
4.9
高音
4.9
中音
4.8
低音
とてつもなく評価が高いけど、4〜5万クラス、6〜7万クラスのイヤホンともちゃんと比較して評価しています。あくまで個人評価なんで参考程度にしていただきたいですけど。
音質のポテンシャルはおそらく5万〜のイヤホンの方が高いと思うのですが、Xiaomi Buds 5 Proは伝送ビットレートの高さで音質を補っていますね。
音の傾向
音の傾向はいつものXiaomiのマイルド系サウンドからガラッと変わっています。
低域・中域・高域、それぞれが主張し合うW字型という印象を受けました。ボクの好きな傾向のやつ!
PZT+プラナー+DDという構成の影響もあるかと思いますが、それ以上にHarman AudioEFXのチューニングの影響も大きいかと思われます。
周波数特性は計測していないですけど、みんな大好きハーマンターゲットカーブに近い感じなっているのかしらね。
音場
音場はかなり広め。
プラナーならではの高域の伸びの良さという意味もあるが、低域にも奥行きがあり、全体的に立体感のある音になっています。
空間オーディオとの相性も良さそう。
高音
高音の表現が今までのXiaomiと段違いに良くなっていますね。
PZT+プラナーという3万円台の高音質有線イヤホンでも採用されるような高域最強布陣で構成されているので、めちゃめちゃクリアで伸びとハリの良い高域になっています。
MEMSドライバーのようなサラッとした刺激感が少なめの音ではなく、ほどよく刺激と圧を感じさせる歯切れの良いチューニングになっていますね。
シンバルやハイハット、ストリングスなど生楽器の表現はやや不自然な余韻はありますが、電子音系は問題なし。
中音
ハイトーン系ボーカルの超高域側がPZTにも乗るのかしら? 女性ボーカルがめちゃめちゃ伸びやかでハリの良い歌声を聴かせてくれます。
Xiaomiの下位モデルのようなモッサリ感は一切なく、ワイヤレス特有の情報量が少なくて薄く上擦るような感覚もなく、有線そのものと言える厚みと芯ある歌声をクリアに聴かせてくれます。
各帯域の中で、この中音のボーカルラインの表現が良いというか、XPAN Wi-Fi Technologyの恩恵を顕著に感じました。
YOASOBIやずっと真夜中でいいのに。のような高めのボーカルが好きな方には、かなりおすすめできますよ。
低音
低音は従来のXiaomiらしいマイルドでウォームな感触はそのままに、締まり感と立体的な迫力が加わるようになりましたね。
フロアを揺らすようにに広がる立体的な低音を鳴らしつつ、ゴリゴリと荒っぽくさせないような感覚。
サブベースは迫力を纏いながら輪郭もクッキリとしていて、耳で追いやすいですね。
250Hz~500Hzの量感がやや多めで、中域に若干被っている感覚もありますね。
おすすめのジャンル
おすすめのジャンルについてですが、ボーカルの表現がとてもキレイなので、やはりポップス全般といったところでしょうか。
aptX Adaptive LEで聴くと
2.1Mbpsの伝送を可能にした「aptX Adaptive LE」でも聞いてみましたが、かなり音が違うんだけど……。
aptX Adaptive LEだと評価はこうなります。
4.7
高音
4.7
中音
4.6
低音
伝送量を考えると「96kHz / 24bit」か聴けるか、「48kHz / 24bit」で聴けるかの違いのはずなんですけど、そんなハイレゾ音源を誤差で聴き比べるような差ではないです。
aptX Adaptive LEだと従来のXiaomiらしく全体的にマイルドで、WiFi接続時と比べるとボーカルのも薄くなって一歩引いた感じになり、低音も締まりが甘くなる平面的な音になります。解像度も甘めになりますね。
44.1kHz/16bitの音源で比較しても違いを感じましたね。 伝送ビットレート以外に絶対なんかやってるやろ!
といってもaptX Adaptive LEでも今までのコーデックと比べれば音はかなり緻密で、aptX Losslessよりも有線に近い音情報の濃さを感じますね。
Wi-Fi版の完全に有線という感覚ではなく、限りなく有線に近いという感覚ですかね。
Xiaomi 15 Proだと接続コーデックがちゃんと記載されているので分かりやすいんですが、Xperia1ⅥだとaptX Adaptive LEで接続されているか分からないんですよね……。
LE AUDIOをオンにした状態でも「Snapdragon Soundで接続」という表示が出るから、多分aptX Adaptive LEで接続されてると思うんですけど……。
ちなみにiPhoneのAAC接続でも同じ傾向で解像度は流石に落ちますが、全然悪くないですよ。ふつうに2万円台のワイヤレスイヤホンとしておすすめできるレベル。
総評
いや〜Wi-Fi接続で聴いたら音質がめっちゃ良くてビビりました。27,980円でこの音質は破格ですよ。こんなもん聴いてもうたらLDACやaptX Adaptiveに戻れねえよ。その代わり「Xiaomi 15」か「Xiaomi 15 Ultra」は必要ですけど。
ワイヤレスで聴けるミドルクラスの有線中華イヤホンみたいな感覚ですよ。いや、中華イヤホンなんですけど。
Xiaomiさん、逆にもっと本気を出してもいいのよ! この技術を使って5〜6万クラスでガッツリコスト掛けて超音質特化のイヤホンを作ってくれたら秒で買うわよ!!
3Dオーディオにも対応
擬似的に立体的な音響効果を付与する3Dオーディオにも対応しています。

この3Dオーディオがめちゃめちゃ優秀で、不自然な感覚もなく、音を広げつつも音像はボヤけずに音が上下左右に広がり、とても自然な残響感を与えてくれます。
ライブ音源を聴けば、OFFのときよりもリアルなホールのリバーブが加わって、リアルにライブを聴いているような感覚になってきます。
ライブ音源だけでなく、ふつうの音源を聴いてみるのもおすすめですよ。常時ONでもいいと思ったくらい。
Harman AudioEFXチューニングと6種類のEQ設定に対応
イコライザー設定については以下の項目から選択可能です。

- HarmanAudioEFX
- HarmanMaster
- 低音を減らす
- 高音強化
- 音声増幅
- オーディオマニア
- カスタム
HarmanAudioEFXがデフォルト設定となっており、ボーカルを軸をとした厚みのあるサウンドのように感じますね。
HarmanMasterが低域と高域を強調させ、ボーカル
個人的にはWi-Fi接続だとHarmanAudioEFX、Bluetooth接続だとHarmanMasterが好みでした。
Wi-FI接続はWi-Fi環境がなくても使える
WI-Fi接続というからには自宅などWi-Fi環境が整った状況でしか聴けないと思ってたんですが、Wi-FiがなくてもWi-Fi接続できるじゃないですか。
自宅のネットワークを介して繋ぐのではなく、Xiaomi 15 UltraとXiaomi Buds 5 ProをWi-Fiで直接接続している感じなんでしょうね。
なのでオフラインでAmazon Musicで音源をダウンロードして、simも入れずに屋外でWi-Fi接続で高音質で聴くこともできました。
高ビットレートでも接続がめちゃめちゃ安定してる
最大4.2Mbpsでの伝送なので、屋外など通信が安定しにくところだと音途切れが発生しやすいのかと思いきや、めっちゃ安定しているじゃないですか。
Xiaomi 15 Ultraと4.2MbpsのWi-Fi接続でハイレゾ音源を聴いた状態で大阪駅まで電車で行ったのですが、音途切れゼロだったんですけど……。なにこれヤバくね?
完全にストレスフリーで有線クオリティのサウンドをワイヤレスで楽しめてしまいます。
東京駅では検証していないですが、さすがに音途切れは発生するかも……。
ノイズキャンセリング|けっこう強め
ノイズキャンセリング性能もけっこう強めで実用的です。
最大55dBのアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載し、他のモデルと比べても超広帯域5kHz対応で高周波ノイズも遮断できるようになったとのこと。
3〜4万クラスのノイズキャンセリング最強系には勝てない感じはありますが、2万円台の中では強力な方だとは思います。風切音もそこまできつめに入らないですね。
ただ、タイピング音など高域ラインは少し残るような感覚はあります。
アプリでは前モデルの3段階調整から、環境や好みに応じたマルチレベル調整が可能になりました。

まだ環境に応じて自動でノイズキャンセリングレベルを調整してくれるアダプティブANCも搭載しています。
ノイズキャンセリング | (4.5) |
外音取り込み|かなり自然
今まで紹介してきたXiaomiのワイヤレスイヤホンの外音取り込み機能は、どのイヤホンイマイチなものが多かったのですが、Xiaomi Buds 5 Proの外音取り込みはけっこう自然で驚きました。
イヤホンを装着しても普段耳で聞いている感覚より少しこもるくらいで、自然に周りの音を取り込めます。
イヤホンをつけて小音量で音楽を聴いていても、余裕で会話ができるレベルです。
風切り音も少なくて不快感もなく、イヤホンをつけた状態でも普段どおりの生活を送れますね。
また、アプリで「標準」「ボーカル」「環境音」と3つのモードから選択可能です。
- 「標準」→環境音と声のバランスがよい
- 「ボーカル」→周りの音を抑えつつ声だけを浮き彫りにする
- 「環境音」→声が少し遠くなるが、周りの音は自然に聞こえやすい
個人的には標準が一番自然かつ会話がしやすかったですね。
外音取り込み | (4.7) |
操作性|操作項目は多いがレスポンスは悪め
操作については、本体先端をつまむことで操作を行うことができます。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止/電話に出る | L or R側を1回つまむ |
曲送り / 電話を切る / ボイスレコーディング | L or R側を2回つまむ |
曲戻し / ボイスレコーディング | L or R側を3回つまむ |
音量を上げる | タッチセンサーを上方向にスワイプ |
音量を下げる | タッチセンサーを下方向にスワイプ |
通話終了 | 通話中にL or R側を長押し |
ANCコントロール、写真を撮る、ボイスレコーディング、ボイスアシスタント | L or R側長押し |
音声アシスタント | R側を長押し |
ペアリングモードへの移行 | ケースのボタンを長押し |
アプリでは左右1〜3タップ・長押しに対して自由に割り振りができます。

ノイズキャンセリングモードの切り替え時は、ちゃんと「OFF」を挟むかカットするかの設定もできます。
スワイプでの音量調整にも対応していますし、スマホメーカーということもあってソフト周りはめちゃめちゃ強いです。
ただ操作のレスポンスと感触はイマイチで、指を挟んで操作を行う際「ぱすっ……」となんとも歯切れの悪い音がした後に操作が反映される感じなんですよね。
ちゃんと押せているのかも分かりにくく、直感的に再生/停止などの操作がしにくいように感じました。
その他アプリについて
その他アプリでできることは次の通りです。
- バッテリー残量の確認
- ノイズキャンセリングモードの切り替え
- Wi-FiモードのON/OFF(Wi-Fi版のみ)
- 録音
- ジェスチャー
→装着位置のカスタマイズ - オーディオ効果
→3Dオーディオ
→アダプティブサウンド(耳の形や環境に応じて音を自動的に調整)
→アダプティブボリューム(周囲の騒音のレベルに応じて音量を自動的に調整する)
→オーディオバランス(イコライザー設定) - 追加設定
→装着検出のON・OFF
→イヤーピースのフィット感テスト
→デュアル接続(2台同時接続設定)
→着信に自動応答のON/OFF
→イヤホン名の変更 - イヤホンを探す
→イヤホン本体から音を鳴らして場所を知らせる - ファームウェアアップデート
- マニュアルの閲覧
- etc……
設定できる項目はとても多く、カスタマイズ性が高めです。
Xiaomiのスマホであれば、アプリを使わずともBluetooth設定画面から直接設定を変更できたりもしますね。
またLE AUDIO使用時は一部機能は使えなくなりますのでご注意ください。
マルチポイントについて
Xiaomi Buds 5 Proには2台同時接続を行うマルチポイントに対応しています。
ただ、LE AUDIO、またはWi-Fi接続でのマルチポイントの併用はできません。
って表示が出ますが、一応できていますね……。
パソコンとXiaomi Buds 5 Proの2台に接続してみましたけど、電源OFF→電源ON後もちゃんと2台とも自動で接続されますね。
挙動としては1台目のデバイスが優先される「先勝ち」になっていますね。
ただ動作は不安定になることもあって、左右の音に若干の遅延発生してブレっブレの音になります。再起動したら直ります。
音の遅延|有線並みの少なさ(Wi-Fiだと遅延が大きい)
Xiaomi Buds 5 Proの映像と音声のズレですが、LE AUDIOで常時接続できることもあり、かなり遅延が少なめです。
まずYouTubeなど動画をみる分には全く問題なし。
aptX Adaptive LEでゲームもしてみましたが、音ゲーをしてもほぼ有線並みに遅延が少なくタイミングもビシッと合います。FPS用途でもかなり使えそう。
ただし、Wi-Fi接続を行うと遅延がかなり発生してしまいます。ゲームプレイや動画鑑賞時はWi-Fi接続はオフにしておきましょう。
通話品質|雑音をしっかり取り除いてくれる
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
少し声はガサついた感じはありますが、バックの雑音はかなり抑えられていて、騒がしい環境でも通話しやすそうです。
Xiaomiはどのモデルもマイク性能が優秀!
Xiaomi Buds 5 Pro まとめ
Xiaomi Buds 5 Proをまとめると以下のとおりです。
総合評価
5/5
Xiaomi Buds 5 Pro

- Wi-Fi接続で完全に有線なサウンドを体感できる(Wi-Fi版のみ)
- aptX Adaptive LEでほぼ有線なサウンドを体感
- プラナー+PZTによる伸びやかでハリの良い高音
- 3Dオーディオがとても自然
- 高いノイズキャンセリング性能
- 自然な外音取り込み機能
- スワイプ操作による音量調整が快適
- LE AUDIOによる超低遅延でゲームも快適にできる
- アプリのカスタマイズ性が高い
- 性能を最大限まで引き出すには Xiaomi 15 / 15 Ultraが必要
- LDACは使えない
- 操作のレスポンスはイマイチ
4.9
高音
4.9
中音
4.8
低音
4.7
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.7
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.9
利便性
Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 ※ANC OFF時 | 本体10時間/ ケース込み40時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX Adaptive aptX Lossless aptX Adaptive LE XPAN Wi-Fi Technology | 充電時間 | 10分で約4時間再生 |
ドライバー | 11mm DD PZTツイーター プラナードライバー | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | 空間オーディオ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | 保証 | 1年 |
Xiaomi Buds 5 Proはこんな人におすすめ
- Xiaomi 15 / 15 Ultraユーザー(絶対買え)(これ以外使うな)
- 予算2万5000前後でイチオシのワイヤレスイヤホンを探している
- aptX Losslessが使えるAndroidユーザー
ホント、このXiaomi Buds 5 Proがワイヤレスイヤホンのターニングポイントとなりえそうなほどの完成度の高さでした。
Xiaomiのおかげで、ワイヤレスイヤホンの音質はまだまだ発展途上ということがわかりましたね。
aptX Adaptive LEやWi-Fiでの接続がスタンダードになれば、ワイヤレスでも完全に有線と同クオリティで楽しめそうですね。
Xiaomi 15 Ultraと合わせて使ったら、機能性がめちゃめちゃ高い5万円台の音質特化TWSを使っているような感覚だから最高よ? 音途切れも全然ないし。
ふつうにXiaomi 15 Ultraと併せて買おうかな……。この子もカメラ性能スゴイし……。
Bluetooth版でも24,880円で音質と機能性の高さを考えれば、かなりコスパは高いと思います。
Xiaomiのスマホを所持していなくても、aptX Losslessが使えるAndroidユーザーの方にもおすすめです
コメント
コメント一覧 (3件)
aptX Adaptive LEでゲームもしてみましたが、音ゲーをしてもほぼ有線並みに遅延が少なくタイミングもビシッと合います。FPS用途でもかなり使えそう。
Wi-Fi版は遅延がほぼゼロ。Bluetooth版もaptX™ Adaptiveにより低遅延を実現し、動画やゲームでも快適。
ただし、Wi-Fi接続を行うと遅延がかなり発生してしまいます。ゲームプレイや動画鑑賞時はWi-Fi接続はオフにしておきましょう。
上記記述の3段落目の、WiFi接続を行うと遅延が〜の部分は、WiFi版についての言及でしょうか?
WiFi版を使いながらWiFi接続をしてストリーミング動画鑑賞をすると遅延が発生するのでしょうか?
なんか変な文面混ざってますね……すみません消しました!
Wi-Fi版でWi-Fi接続をすると
YouTube上でも300ms以上の遅延が発生して、動画もまともに見れないです!
ああなるほど、理解しました。
WiFi版のWiFi接続は高音質だけど常時300ms程度の遅延があるということですね。
遅延が発生しても影響の少ない音楽再生では気にならないけれど、動画やゲームだと気になるという。
詳しくありがとうございます。