【16,900円】4.4mmバランス / 高出力設計 / サラウンドもPEQもゲーミングも全部入り!? ドングルDAC「TANCHJIM / SPACE PRO」を試す

当ページのリンクには広告が含まれています。

こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はTANCHJIMより、16900円で買える全部入りのドングルDAC「SPACE PRO」を紹介します。

TANCHJIM SPACE PROの特徴
  • デュアルCS43198 DACチップ搭載で完全バランス4ch構成
  • 独立オペアンプ搭載 + Class AB/Hスイッチングアンプ
  • 最大618mWの高出力設計
  • 10バンドPEQ・5種のデジタルフィルター搭載
  • バーチャル5.1ch/7.1chサラウンド&ゲーミング「戦術」モード対応
  • 価格は16,900円

前回紹介して高く評価した「LUNA」と同じデュアルCS43198を搭載しながら出力をさらに高め、独立オペアンプやゲーミング機能、PEQなど、とにかく多機能を詰め込んできたのがSPACE PROの特徴です。

価格もおおよそLUNAと同じくらいになっていますね。

今回はTANCHJIMさんより紹介用に提供いただいたので、同価格帯のLUNAとも比較しながら検証していきましょう。

PR:TANCHJIM

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

TANCHJIM SPACE PRO 外観・付属品

TANCHJIM SPACE PROのパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。

付属品一覧
  1. SPACE PRO本体
  2. USB Type-Cケーブル
  3. 取扱説明書

付属品は激シンプル。本体とケーブル、説明書のみですね。

本体はこちら。シルバーのメタルボディで、基盤が見えるスケルトン仕様がおしゃれなデザインとなっています。

サイズもかなりコンパクト。手のひらにすっぽり収まるサイズ感です。

ちなみに公式キャラクター「浅野てんき」ちゃんバージョンも18900円で売ってます。

天面には3.5mmシングルエンド出力と4.4mmバランス出力の2端子を搭載。3.5mm端子はCTIAマイク入力にも対応しているので、通話やボイスチャットにもそのまま使えます。

底面はUSB Type-C入力です。

LUNAと比べるとこんな感じ。LUNAは鏡面仕上げでしたが、SPACE PROはスケルトン仕様。どっちもおしゃれ。

サイズはほぼ同じと考えても良さそうですね。

重さは約15g。めちゃめちゃ軽いですね。ケーブル込みでもほとんど重さを感じないレベルです。

TANCHJIM SPACE PRO スペック

SPACE / LUNAとの比較

スペックSPACE PROSPACELUNA
価格16,900円約11,200円約19,500円
DACチップDual CS43198Dual CS43131Dual CS43198
アンプ構成独立オペアンプ + Class AB/HClass AB/H切替
最大出力(BAL)618mW@26Ω230mW@32Ω285mW@32Ω
THD+N(BAL)0.000199%0.00017%0.000139%
S/N比(BAL)131dB132dB132dB
ダイナミックレンジ131dB(BAL)/ 127dB(SE)132dB(BAL)/ 127dB(SE)132dB(BAL)/ 127dB(SE)
周波数特性6Hz – 85kHz6Hz – 85kHz8Hz – 80kHz
対応フォーマットPCM 32bit/768kHz、DSD256PCM 32bit/768kHz、DSD256PCM 32bit/768kHz、DSD256
出力端子3.5mm SE + 4.4mm BAL3.5mm SE + 4.4mm BAL3.5mm SE + 4.4mm BAL
本体サイズ約41 × 21 × 12mm約41 × 21 × 12mm約48 × 24 × 12mm
重量約15g約14.8g
PEQ10バンド対応非搭載非搭載
サラウンドバーチャル5.1/7.1ch非搭載非搭載
ゲーミングモード戦術モード搭載非搭載非搭載
マイク対応3.5mm CTIA対応非搭載非搭載
専用アプリあり(TANCHJIM Center App)あり(TANCHJIM App)あり(TANCHJIM App)

前モデルのSPACEはDual CS43131、SPACE PROとLUNAはDual CS43198を搭載しています。cs43198はマルチチャンネル再生に対応していたりもしますが、音質差はそこまで大きくはないかと。

THD+NやS/N比(BAL)、ダイナミックレンジなどはLUNAが優秀。

出力レベルはいずれも4Vrms(High)ですが、測定条件が異なるためSPACE PROの方が高く見えますね。32Ω計算だと500mW相当にはなるので、やはりSPACE PROが一番出力は高いかと。

その他にもSPACE PROは、PEQ・サラウンド・ゲーミングモード・マイク対応と様々な機能が追加されている点が強みですね。

TANCHJIM SPACE PRO レビュー

音質|LUNAの艶やかさを受け継ぎつつ、より分析的な一面も

TANCHJIM SPACE PROの音質についてですが、同じデュアルCS43198を搭載したLUNAと同様に、ナチュラルで艶やかなサウンドが楽しめます。

ただ、LUNAともまた違ったアプローチの音のように感じました。どちらが良い音と感じるかは使っている環境や音の好み次第かも?

試聴環境
  • スマホ:iPhone 17 Pro
  • アプリ:Apple Music
  • イヤホン:TANCHJIM SODA / FOLA
  • 接続方式:4.4mmバランス接続
  • エージング:20時間ほど

音の特徴は次のとおりです。

音の特長

4.5

音質

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

音の傾向は全体的にはナチュラルで艶やかな音を基調としつつ、カチッとした解像感も併せ持った、ニュートラル系美音サウンドですね。

音場は横方向の広がりがあって、奥行きの深さや空気感の描写も上手いですね。LUNAよりも左右のセパレーションがわずかに良くなっている印象です。LUNAの方が全体的に音が真ん中寄りで、定位感よりも音の自然な広がりを重視したような感じです。

高音はキラッとしつつも刺さらない、スッキリ透明感ある抜けの良い音ですね。煌びやかで粒立ちが良い音ですが、エッジがほんの少しだけ丸められているので、長時間聴いていても疲れにくい印象です。

中音域はボーカルの質感がかなり良いですね。さすがTANCHJIM、ボーカル周りのチューニングはめちゃめちゃうまい。

声の芯を捉えつつも、しっとりとした艶感があって、男性ボーカルも女性ボーカルもどちらもナチュラルで明瞭に聴かせてくれます。LUNAで感じた吐息までも美しいの質感はSPACE PROでもしっかり受け継がれています。

低音はタイトで解像感に優れた上質な低音ですね。618mWの高出力のおかげか、ミッドベースのパンチ力がLUNAよりもしっかりしている印象で、キレよくタイトな鳴り方をしてくれます。沈み込みも深くて、弾力と圧をしっかり感じますよ。

LUNAとの音質の違い

実際に聴き比べてみると、ベースキャラクター近いですね。ナチュラルで艶やかな音色は共通しています。ただ、細かく聴いていくといくつかの違いがあるように感じます。

まず高音域ですが、LUNAのほうがわずかに柔らかく上品な印象。シンバルやストリングス、女性ボーカルの余韻がしっとりと広がる感じの美音系サウンド。

一方SPACE PROは、高音の輪郭がもう少しクッキリしていて、解像感重視の鳴らし方をしますね。

中音域のボーカル表現はどちらも優秀で、TANCHJIMらしい声の艶感や肉付きの良さがあります。

ただし、LUNAのほうがボーカルの距離感がわずかに近く、よりしっとりと艶やかな歌声を聴かせてくれる印象です。SPACE PROは音場がやや広めで、ボーカルはバシッと定位する感じの正確性を重視した鳴らし方ですね。

低音域はSPACE PROの高出力が効いていて、ミッドベースのパンチ力やサブベースの沈み込みがLUNAよりもしっかりしている印象。LUNAの低音はどちらかといえば深みがあり、量感よりも質感重視のバランスですね。

同じハイゲインの設定で聴いた時に、明らかにSPACE PROの方が躍動感とパワフルさを感じます。

LUNAが「艶やかで聴き心地の良いリスニング特化型」だとすれば、SPACE PROは「パワーと解像度感を重視したややモニター寄りのリスニングサウンド」という印象です。

どちらが良いかはホントに好み次第になると思いますよ。ボクもしっとり聴きたい時はLUNAの方が良かったですし、ロックなど激しい楽曲を聴く時はSPACE PROの方がよかったですもん。なんだったら両方買えb(ry

携帯性|ミドルクラス&高出力にしては小型!

携帯性については、ミドルクラス帯のドングルDACとしてはかなりコンパクトな部類ですね。

DAC POCKETのようなアクセサリを使わなくとも、スマホと一緒に持ち歩くのにストレスを感じないです。

LUNAとほぼ同等のサイズ感なので、携帯性は同じです。

ただ本体がフルメタルボディで少し角張ったデザインになっているため、スマホ側が干渉して傷がついていてしまわないか心配にはなります。

iPhoneユーザーの方や、MagSafeを使える方は、素直にDAC POCKETを使ってあげた方が幸せになれます。

ただし、音量ボタン側が隠れてしまい操作ができなくなってしまうので、その点はご注意ください。

利便性|PEQにサラウンドにゲーミング、全部入り

SPACE PROの強みは、LUNAにはないこの拡張性の高さですね。

専用の「TANCHJIM Center App」に対応しており、LUNAにはできなかったPEQ(イコライザー)の設定やサラウンドモードの切り替えなどがアプリから操作できます。 

イコライザー

SPACE PRO公式プリセットとして「チューブサウンドモード」「CDサウンドモード」「レコードサウンドモード」の3つが用意されています。

その名の通り、各機器で通した感じの音を再現してくれるモードではあるのですが、正直デフォルトが一番好きでした。

PEQ

アプリでは「ナチュラル」や「楽器強化」といったフィルター変更のほか、PEQ(パラメトリックイコライザー)の設定が可能です。

これはマニア向けの超細かく設定できるカスタムイコライザーみたいな感じですね。調整する周波数大から敷地まで細かく設定できるので、わかってる人が使えばほんとに好みの音に近づけることができます。

またオンライン音響コミュニティから、公式プリセットや、ユーザーが制作したプリセットを反映することもできます。

フィルター

デジタルフィルターも5つ用意されており、かなり小さな変化ではありますが音色を少し変更することもできます。

とりあえず全て試してみるのがおすすめ。

ゲーム向け音質

ゲーム向け音質では「コールオブデューティーモバイル」や「原神」など、各ゲームに最適化したイコライザー設定も用意されています。

ゲーミング「戦術」モードでは「足音」や「銃声」の定位がわかりやすくなるチューニングが用意されているので、FPSゲーマーにもおすすめですよ。

バーチャルサラウンド機能(7.1ch / 5.1ch)

さらにバーチャル5.1ch/7.1chサラウンドに対応していています。

これがかなり優秀で、加工感が割と少なくなく、自然に空間だけが拡張される感覚です。

FPSでの検証はしていませんが、ライブ音源を聴くだけでもホールのような自然な広がりを感じられました。ライブ音源を聴く時はONの方が間違いなくよかったです。

DAC出力モード

DAC出力モードも「Class AB」と「Class H」から選べます。こちらはLUNAにもあった設定ですね。

Class ABはデフォルトの設定で、音質の評価についてもこちらで行っています。

Class HモードはABモードよりもさらに高い電流を使い、より滑らかで緻密な音を描くようになります。要はA級アンプモードみたいなもんです。

音の変化はそこまで大きくはないですが、Class Hの方がよりアナログライクで上品な音のように感じましたね。LUNAっぽくなるような感じ。

この通りアプリで色々できるのが強みではありますが、仕様上iPhoneではアプリが読み込まれずAndroidユーザーのみの特権になってしまいます。

これはiPhoneのせいではあるんですけど、強みを活かせないのは残念ではあります。

発熱やホワイトノイズは?

発熱についてですが、長時間使用すると本体がほんのり温かくなる程度で、熱くて持てないということはありません。618mWの高出力モデルとしては発熱はかなり抑えられている印象です。

ホワイトノイズについても、高感度のIEMで聴いてもほぼ気にならないレベルですね。出力インピーダンスも1Ω以下なので、イヤホンとの相性問題もほとんどないかと思います。

TANCHJIM SPACE PRO まとめ

総合評価

4.8/5

SPACE PRO

TANCHJIM SPACE PRO
  • TANCHJIMらしい艶やかさと高解像な音質
  • 3.5mm / 4.4mm両対応
  • 618mWの高出力で駆動力が高い
  • PEQ・サラウンド・ゲーミングモードなど多機能
  • 超軽量コンパクト設計で携帯性が高い
  • 音量調整やゲイン設定が本体のみでもできる
  • iPhoneユーザーはアプリが使えない

4.5

音質

4.5

携帯性

4.5

拡張性

4.5

利便性

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り
こんな人におすすめ
  • 2万円以下で高音質・多機能なドングルDACを探している
  • 艶やかでナチュラルな音でありつつも、解像度も重視したDACが欲しい
  • 4.4mmバランス接続対応のコンパクトDACが欲しい
  • PEQやサラウンドで音を自由にカスタマイズしたい
  • 据え置きクラスのヘッドホンもしっかり鳴らしたい

音質特化のLUNAと比べると「多機能でコスパ重視」という方向性ですが、1台で音楽鑑賞、ゲーム用途までなんでもこなせるドングルDACが欲しい人にはおすすめできる一台ですね。

上品で滑らかなサウンドを求めるならLUNA、高出力・解像度重視・カスタマイズ性重視・コスパ重視ならSPACE PROという棲み分けという感じでしょうか。

LUNAよりも、もう少し元気な音のものが欲しい方にもSPACE PROがおすすめですね。ボクも総合的にみると、SPACE PROの方がおすすめ度は高いかと感じました。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次