こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
最近、耳を塞がないイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンの人気が高く、最近他社から出たハイコスパモデルも1ヶ月で1000点以上売れたり、すぐに品切れになったりもしています。
その中、コスパの高さで定評のあるSOUNDPEATSから、セール価格で約5000円ほどで買えるイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンが登場しました。
それが今回紹介する「CC」です。
この子はすごい! 間違いなくすぐ品切れになると思う。
- SOUNDPEATS初のイヤーカフ型イヤホン
- 耳に挟むだけで聞こえる「ながら聴き」を実現
- 左右の区別がなくケースに入れるだけで自動で左右が切り替わる
- イヤーカフでも音に妥協なし、12mmドライバー搭載
- 専用アプリ対応で自分好みにカスタマイズ可能
- 定価は7,280円→クーポンでさらに安く
この価格で左右の識別が自動で行われるのもすごいけど、個人的に一番評価しているのは音質。この価格のイヤーカフ型でちゃんと音がいいんですよ。
だいたいの人が「コレで十分やろ」って思うレベルのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンになっているかと思います。
今回は先行でSOUNDPEATSさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力がお伝えしていきます。
SOUNDPEATS CC 外観・付属品
それではSOUNDPEATS CCの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
パッケージはシンプルなデザインでとてもスマート。SOUNDPEATSなのに、いつもの外人ニキがいない。
型番がPearlClip Proって書いてる。なにキミ、湯婆婆に名前変えられたの? 贅沢な名だったの?
開封するとこんな感じ。
付属品
- TYPE-C充電ケーブル1
- 取扱説明書
- アプリガイド1
- PEATS君のステッカー
イヤーカフ型ということもあってイヤーピースも必要ないので、付属内容はとてもシンプルですね。
PEATS君ステッカーは好きなところに貼っておいてください。
充電ケース・本体
SOUNDPEATS CCの充電ケースはおおよそ一般的なワイヤレスイヤホンと同程度のサイズ感ですね。
光沢感のある少し青み掛かった色味で、皮脂や傷も目立ちにくくてイイですね。
厚みもそこまでないので、ポケットにもすっぽり収まります。
同じSOUNDPEATSのGoFree2と比べるとこんな感じ。サイズはかなりコンパクトになったかと。
充電端子はUSB Type Cに対応。
ワイヤレス充電には残念ながら対応していません。欲を言えば欲しかった。
充電ケースを開くとこんな感じ。
ブリッジ部分が本体から大きく飛び出しているので、めちゃめちゃ取り出しやすいですね。
イヤホン本体は耳を挟み込むだけで聴けるイヤーカフ型を採用。他社のイヤーカフ型と比べると、サイズはやや大きめかな?
左右の識別はケースに入れた時点で自動で行ってくれるので、L/Rの表記もありません。
ただ、前と後ろの球がどちらも同じくらいの大きさなので、どちらが前でどちらが後ろか直感的に分かりにくい時がありますね。ちょっと出っ張っている方が前(耳穴側)です。
左右の自動識別がちゃんとできるか試してみましたが、ケースを逆に入れてから閉めて電源OFFにして、そこから取り出したら、ちゃんとL/Rが逆になっていました! この価格でこの仕様を実現したのはすごい!
ただ、某2万円クラスのイヤーカフ型のように耳につけた時点で左右を判別するのではないので注意。
あくまでケースに入れて電源を再起動させた時点で左右を判別させる仕様です。
最後に重さですが、総重量は47g、本体片耳の重量は6.1gです。
やはりイヤーカフ型としては少し重ためですかね。
SOUNDPEATS CC スペック
製品名 | CC |
---|---|
Bluetooth | 5.4 |
コーデック | SBC,AAC |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体:6時間 ケース込:24時間 |
充電端子 | Type C |
防水 | IPX5 |
アプリ | ◯ |
自動装着検出 | – |
低遅延モード | ◯ |
コーデックはSBC、AACまでとなりますが、この価格のオープン型イヤホンでLDACを搭載されても音の違いは気づきにくいし、再生時間も短くなって接続も安定しにくくなるので、むしろAACまでで十分かと。
防水性能もIPX5相当と高めなので、キッチンなど水回りでも使いやすいですね。
湯船に浸けたりシャワーをしながら使わなければ、お風呂でも使えそう(自己責任)。お風呂で雑に使えるオープン型のイヤホンが欲しかったんだよね〜。
SOUNDPEATS CC レビュー
装着感|他のイヤーカフ型同様に良好
SOUNDPEATS CCの装着感は他社のイヤーカフ型イヤホンと同様に良好です。
実際につけてみるとこんな感じ。球が大きめなのでアクセサリー感覚にはなりにくいかな?という印象。
前から見たらこんな感じ。
本体がイヤーカフ型にしてはややゴツめなので耳に負担がかかりそうに見えますけど、重さも前後でいい感じに分散できているんですよ。
3〜4時間くらい着けっぱなしでも意外と痛くなりにくいですよ。それ以降は耳たぶにやや鈍痛が入るようになりしま。
あとGoFree2のような耳かけタイプとは違って、マスクやメガネとも干渉しないですし、耳の付け根も痛くなりにくいのもイイですね。
やはりイヤーカフ型イヤホン装着感は神。
ただ、ジョギングなどスポーツ用途で使うと耳のバウンドが気になったり、本体が少しずつズレ落ちてきたりしますね。スポーツ用途なら骨伝導イヤホンや耳かけタイプの方がおすすめ。
装着感 | (4.5) |
音質|ふつうに良くてビビった
SOUNDPEATS CCの音質についてですが、ふつうに良くてビビりましたね。
あれ、いつも使っている2万円クラスのイヤーカフ型イヤホンとほぼ変わらんくね?ってレベルまで音質が良いんですよ、この子。
SOUNDPEATS CCの音の特長は次のとおりです。
3.8
高音
3.8
中音
3.8
低音
音の傾向はやや低域寄りでメリハリ感の効かせたサウンドという印象でしょうか。
この価格帯のオープン型イヤホンにありがちな低域が支配的でボワつきすぎたような感覚がなく、しっかりと締まり感があって中高域も阻害せずに鳴らせていますね。
低音の量感はむしろいつも使っているやつよりも多くて、イヤーカフ型としてはとても豊かな音で鳴らしてくれます。
中域〜高域も音の破綻がなく、こもり感もそこまで感じさせずクリアな印象です。
アコースティック編成の楽器を自然に鳴らすのはさすがに難しいですけど、ロックやポップスなど最新チャート曲であれば全然問題なし。
解像度感はいつも使っている2万円クラスのイヤーカフ型イヤホンの方が良いんですけど、正直微々たる差ですよ。CCの音を聴いたら、大体の人が「これでいいやん」って思うはず。
以前も5000円台で買えるイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンを紹介しましたけど、好みのレベルとかではなく明らかにCCの方が音質が良いですね。
この価格でコレだけの音質を出されたら、元祖イヤーカフ型のおしゃれイヤホンもお役御免状態ですよ。
2024年11月時点では1万円以下のイヤーカフ型で音質にこだわりたいなら、CCを選んでおけば間違い無いかと思います。
ムービーモードも搭載
そしてムービーモードという3Dサウンドのような機能も追加されました。
こちらはアプリから、もしくは手動でゲームモードを切り替える際に、2回目の切り替えでムービーモードに切り替わります。
変にデジタル加工で拡げたような不自然な音ではなく、音声はそのままに低域の迫力や音の広がりだけを加えた自然な3Dサウンドでなかなか好印象でした。
映画やアニメを見るときはムービーモードにしておいても良さそうです。
イコライザーにも対応
さらにアプリ「PeatsAudio」のイコライザーを使って、自分好みの音にカスタマイズもできます。
CCのイコライザーには以下の3つがあります。
- アダプティブイコライザー
→聴覚テストを行いながら自動でイコライザーを設定 - プリセットイコライザー
→低音を強く、高音域の強調、ロック、ポップスなどあらかじめ設定されたイコライザーを選択できる - カスタムイコライザー
→10バンドに対して±6dBで手動で調整
イコライザーで好みの音に仕上げても良いですけど、個人的にはデフォルトのままでもCCの音は気に入っているんですよね。
細かく調整したい場合は使ってみても良いと思います。
音漏れ|意外に少ない
音漏れについても検証しましたが、思った以上に漏れないですね!
iPhoneの音量20%くらいで本格的に音楽を聴くくらいの音量になるのですが、静かな環境で真隣くらいでようやくシャカシャカと漏れているかな〜?と感じる程度。
音漏れ対策については公式では表記はなかったので期待はしていなかったのですが、想像以上に音漏れは少なかったです。
外音の聞こえやすさ
イヤーカフ型で大事なのが外音の聞こえやすさ。
CCは音楽を聴きながらでも、最小音量にしておけばふつうに会話ができるくらいには聞こえやすいですね。
おそらく中低域がそこまで膨れないので、人の声が阻害されにくいのかもしれません。
ただ、男性のボソボソとした声は聞こえにくい印象はあります。
操作性|やや難あり
CCの操作方法ですが、耳の後ろ側がタッチパネルになっていて操作をするのかと思いきや、前側がタッチパネルになっていました。
はじめ後ろ側ばかりタップして、タッチパネルの反応めっちゃ悪いやん! とか思ってたのに……まさか前側やとはおもわんやん……イヤーカフ型としてはなかなかめずらしい仕様。
ちなみにブリッジ部分はタップしても反応しません。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を2回タップ |
曲送り | R側を長押し |
曲戻し | アプリで反映 |
音量を上げる | R側を1回タップ |
音量を下げる | L側を1回タップ |
外音モードの切り替え | L側を長押し |
音声アシスタント | R側を3回タップ |
低遅延モード | L側を3回タップ |
ペアリングモードへの移行 | 充電ケース裏側のボタンを3秒間長押し |
タッチセンサーの感度は特別悪いという感じでもなく、まあ普通くらい。1回タップの感度がやや高いくらいかな?
あとアプリで左右の1〜3回タップ、長押しに対して自由に割り振りができるのはありがたいですね。
気になる点は、本体操作で前の曲や次の曲にしたときに、曲の頭が若干切れてしまうことでしょうか。
あと操作した時の「ポンっ」という音がやや大きめなのが気になります。もっとさりげない効果音でいいです。
もう1点気になるところが、タッチセンサーが耳の内側に入りすぎてしまうと操作画しにくくなるという点でしょうか。
操作面ではやや気になる点が多いように感じました。
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動についても問題なさそうです。
電源をONにした瞬間にあらかじめ接続しておいたXperia 1ⅥとiPhone 15 Proに繋がりました。2台目への接続がめちゃめちゃ早いです。
通話品質|声は混じりやすい
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
バックのノイズは取れていますが、周りの声は少し入ってきやすい印象がありますね。
静かな環境や街中であれば問題なく通話ができそうですが、人の声が飛び交うオフィスだと気になるかもしれません。
通話品質 | (4.0) |
ゲームも普通にプレイできる
低遅延モード(L側を3回タップ)を搭載しており、スマホゲームをする時も遅延がほぼなくプレイできます。
音ゲーをしてみましたが意外とタップのタイミングが合う印象で、高スコアを狙わなければ十分なほど。FPSも問題なくプレイできますね。
また、低遅延モードにしなくても動画鑑賞であればほぼ遅延がないため、YouTubeやアニメを見ても違和感なく見ることができますね。
気になる点
最後に気になる点ですが、最小音量がやや大きいという点でしょうか。
iPhoneの音量を0→1メモリあげただけで、わりとBGMで普通に聴くくらいの音量になってしまいます。
音量バー20%くらいの位置で本格的に音楽鑑賞するくらいの音量になってしまうので、0~30%あたりの音量をもう少し細かく調整できれば嬉しかったですね。
イヤーカフ型は大音量で聴くより小音量で聴くことのほうが多いのよ。
SOUNDPEATS CC まとめ
SOUNDPEATS CCをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.9/5
SOUNDPEATS CC
- 低価格のイヤーカフ型にしては音質がとても良い
- 長時間装着していても耳が痛くなりにくい
- 音漏れが少ない
- 低遅延モードでカジュアルにゲームができる
- マルチポイント対応
- L/Rの識別を自動で行ってくれる
- 最小音量が大きめ
- 操作性に不便を感じることがある
- アプリの接続が不安定になることがある
3.8
高音
3.8
中音
3.8
低音
4.5
装着感
4.3
音漏れ
–
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 | 本体6時間/ ケース込み24時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約2時間 |
ドライバー | 12mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 5g/47.3g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
SOUNDPEATS CCはこんな人におすすめ
- 予算5000円〜10000円でイヤーカフ型イヤホンを探している方全員
現状予算5000円〜10000円ほどでイヤーカフ型イヤホンを探している方は、このCC一択でいいレベルかと思います。
以前は他のメーカーの同じ価格帯のイヤーカフ型をおすすめしましたけど、後発のCCが塗り替えましたね。
だって、ふつうに音いいもん。ボクが普段使っている2万クラスのやつとマジで音質は変わらんレベル。
この前イヤーカフ型を買ったばかりなのにー!って方もいるかと思いますが、後発の方が強いのは仕方ないですね……。ヤらなきゃヤられる世の中なんですよ……。
やや操作性が悪かったり、ワイヤレス充電非対応だったりと価格相応の部分もありますけど、補ってあまりあるほどの音質の良さとコスパの高さを持っています。
セール期間中に売り切れる可能性が非常に高い製品だと思いますので、検討中の方はお早めに!
以上! SOUNDPEATS CCのレビューをお送りしました。
コメント