こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はDACやアンプで有名なオーディオブランド「Questyle」より、8,910円で買える有線イヤホン「ZEN」を紹介します。

発売日は2026年2月20日となります。Questyleが有線イヤホンを発表するのは珍しいですね。
ドライバー構成は1DD(ダイナミックドライバー)ですが、高弾性PUエッジ+天然植物繊維ベースの複合振動板を採用しています。
高弾性PUエッジで低域に量感と弾力感を確保しつつ、天然植物繊維ベース振動板で温かみのある自然なボーカルを表現、高域には滑らかで細やかなディテールの再現を目指したとのこと。
筐体も音響シミュレーションを用いて最適化されており、音の流れを整えつつ不要な共振を抑えて、ドライバーの動きを効率良く音として伝えられるように設計されているそうです。
過度な刺激感を抑えて、長時間でも聴き疲れしにくい音質となっているとのことです。
シンプルな構成でありつつも、細部にはとても拘っている有線イヤホンという感じですね。
今回はQuestyleさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきたいと思います。
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Questyle ZEN 外観・付属品
それではQuestyle ZENの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Questyle ZENのパッケージはこちら。高級感があるような、けど1万円以下の有線イヤホンと言われても納得できるような、なんとも絶妙なデザイン。

開封するとこんな感じ。

付属品

- 取扱説明書
- 保証書
- イヤーピース×5ペア
- ケーブル
ZENで高く評価をしているのが、このダースベー◯ーみたいな頭のイヤーピース。

めちゃめちゃ装着感が良くて、密閉感もしっかり確保してくれる素晴らしいイヤーピースですよ。
この形状のイヤーピースってどのイヤホンも装着感が良いものが多いんですよね。
本体・ケーブル
ZENのイヤホン本体はこちら。

オールメタルハウジングの鏡面仕上げデザインとなっています。
流線型のハウジングデザインとなっていまして、金属筐体でありつつも滑らかな形状で耳の形に合わせてフィットさせるようなデザインになっています。

ケーブルは着脱も可能で、イヤホン本体側はほんの少しだけ凹んだ2pin、ケーブル側はフラットタイプの2pinになっています。

ノズルは太めで短めの金属ノズルを採用。

他社のイヤーピースでも使えるとは思いますが、せっかくなのでダースベー◯ーを使ってあげてください。
ケーブルには、無酸素銅(OFC)に銀メッキ処理を施した高品位ケーブルを採用。

少しペタッとした被膜で、絡まりやすそうな感じがする……。
コネクタは耳の形に沿った曲線状のデザインになっています。

耳掛け部は形状固定型。
分岐部はこんな感じ。スライダーがついていないのは残念。

プラグはストレートタイプの3.5mmプラグを採用。

本体とケーブルを装着するとこんな感じ。

Questyle ZENの概要・スペック
| スペック一覧 | Questyle ZEN |
|---|---|
| 形式 | カナル型 |
| ドライバー | 1DD(高弾性PUエッジ + 天然植物繊維ベースの複合振動板) |
| インピーダンス | 22Ω |
| 音圧感度 | 106dB(100mV/1kHz) |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
| プラグ形状 | 3.5mm3極 |
| コード長 | 約1.2m |
| 重量 | 21.5g |
| リケーブル対応 | ○(2pin) |
| リモコンマイク | × |
| 保証期間 | 1年 |
Questyle ZEN レビュー
装着感|見事にぴったり
Questyle ZENの装着感についてですが、見事にピッタリハマりますね。
最近使ってきた金属ハウジング系の中では、一番ボクの耳にぴったりハマったかも。
実際に装着してみるとこんな感じ。

前から見るとこんな感じ。

ダースベー◯ーのおかげか、耳内をしっかり密閉しつつも、まるでイヤモニかのように安定した装着感。
このイヤーピースと本体形状がうまくマッチしているのでしょうね。
本体はやや重た目のようにも感じますが、重さも耳内全体に分散されていて痛くなりにくい印象ですね。
寒いときに使うと耳はヒヤッとしますけど、それ以外の装着感周りはまったく不満なしです。
| 装着感 | (4.8) |
音質|ドンシャリ美音系サウンド
Questyle ZENの音質についてですが、一言で伝えるならば「ドンシャリ美音系サウンド」ですね。
価格にしては描写がとても丁寧で、美しい音を奏でてくれます。
- DAC:Qlink-C→iPhone 17 Pro
- アプリ:Apple Music
- 接続方式:3.5mmアンバランス接続
- イヤーピース:付属シリコンイヤーピース
- エージング:50時間ほど

Questyle ZENの音の特長は次のとおりです。
4.3
高音
4.3
中音
4.3
低音
音の傾向
音の傾向は低域と高域が強調されたドンシャリ型。音色はクールすぎない寒色系という印象。
音のバランス的には低域は量感が少し多め、次に高域が多く、中域は少し遠めに感じるバランスになっています。
音場
音場はやや広めで金属筐体ならではの音を美しく広げるような音場感。定位もビシッと定めるタイプではなく、ふわっと自然に広げるようなタイプ。
高音
高域は硬質で煌びやかに鳴るけど、キツさや鋭さは感じにくい美しい煌びやかな音という印象です。
金属筐体ならではの余韻が少し広がるような美音系の高音で、シンバルやハイハット、ブラス系楽器、ピアノの音を美しく、それでいて刺激的にならないバランスで奏でますね。ピアノの音は特にキレイ。
アコースティックギターやストリングスなど弦楽器も美しく響き渡らせますが、ほんの少し伸び切らない感覚はありますが価格相応には十分出ているかと。
ダイナミック一発にしては分離感も高く、細かな音もボヤけずにキリッとした音で鳴らしますね。クッキリではなくキリッ!って感じ。
高域はレスポンスも良いため、モタつき感もないですね。
低音
低域は中低域が「ドゥオーン」と広がる量感多めのバランス。
ただ過度な迫力はなく、量感は多めでありつつもレンジは広く、深みのある上質な低音という印象です。
高域も良く伸びるため、低域側に全域がマスクされる感覚もありません。
低域はややレスポンスは悪めな印象で、BPMが早いとキックやサブベースがややモタつき感がありますね。
中音
中域については高めの女性ボーカルはとても美しく、艶感たっぷりに聴かせてくれます。
男性ボーカルは引っ込みがちで、少し遠めで低域に埋もれて聴こえることもありますね。
中域の分離感は甘めで、エレキギターのジャカジャカとした音は団子っぽく聴こえやすいですね。
おすすめのジャンル
ピアノの音が美しく、それでいてレスポンスの良い美音系サウンドのため、ピアノやキーボードを取り入れたアーティストが特におすすめのように感じましたね。
ボクが好んで聴くアーティストだと、「Cö shu Nie」「ハイスイノナサ」「TK from 凛として時雨」「Spangle call Lilli line」が特にマッチしているように感じましたね。
「クラムボン」は除く、全体的に冷たい雰囲気がありつつも、ピアノの旋律が美しいアーティストが合っているように感じましたね。
あとはジャズがおすすめです。というかジャズが多分一番向いている。
Questyle ZEN まとめ
Questyle ZENをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.5/5
Questyle ZEN

- 金属筐体ならではの煌びやかで美しい高音
- 深みと量感を両立した聴きごたえのある低域
- 艶感たっぷりのしっとりとしたボーカル
- 独自形状のイヤーピースによる吸い付くような装着感
- ケーブルの被膜がペタッとしていて絡まりやすい
- ケーブルスライダーがついていない
- スピード感のある曲だと低域が少しモタつく
4.3
高音
4.3
中音
4.3
低音
4.3
解像度
4.5
迫力
4.8
装着感
Questyle ZENはこんな人におすすめ
ZENは「金属筐体の響きとドライバーの特性を活かした、美音系ドンシャリイヤホン」だと感じました。
クールで煌びやかな高域と艶のあるボーカル表現は、価格以上の美しさがあるように感じます。
一方で、低域のレスポンスや分離感は価格相応な部分もあるため、アップテンポなロックやEDMよりも、ピアノやブラスアレンジを用いた楽曲との相性が抜群です。
1万円以下で美音系のイヤホンを探している方や、女性ボーカルやピアノ曲をメインで聴く人には特におすすめできる一台かと思います。



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