こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はイギリスの名門オーディオブランド「Bowers & Wilkins」から、大人気ヘッドホンシリーズの最新作「Px7 S3」を紹介します。

前回紹介したPx7 S2eはPx7 S2のマイナーチェンジモデルでそこまで大きな進化はありませんでしたが、今作のPx7 S3は40mmバイオセルロース・ドライブ・ユニットを除く、外観を含めて全てが新規に設計されたまったく新しいヘッドフォンになったとのことです。

先行で使わせてもらいましたけど、Px7 S2やS2eと比べて音質が結構変わってましたし、痒いところに手が届くようになって使いやすくなっていましたね。
今回はこちらのBowers & Wilkinsをメーカーさんに提供いただいたので、Px7 S2eと比べてどれほど進化したのか検証していきたいと思います。
YouTube版はこちら
Bowers & Wilkins Px7 S3、Px7S2 外観・付属品
それではPx7 S3の外観をチェックしていきましょう。
パッケージ
PパッケージはBowers & Wilkinsらしい白を基調としたシンプルかつ高級感のあるデザインです。

付属品

- 1.2m USB-C – 3.5mmステレオミニプラグケーブル
- 1.2m USB-C – USB-Cケーブル
- キャリングケース
- マニュアル
Bowers & Wilkinsの付属品にはUSB-C to Cケーブルが付属するのが嬉しいんですよね。他のメーカーさんだと大体USB-A to Cケーブル。
これで直接iPhone 15やAndroid、パソコンと繋いでUSB接続で聴けます。
本体
そしてこちらが本体。Pxシリーズはとにかくデザインが美しいのですよ。

男女問わずにファッションアイテムとしても使えるレベルなのに、音質もオーディオマニアも納得の実力だからすごい。
今回はアンスラサイト・ブラックでPx7 S2eと比較していきますね。
Px7 S2eと比べるとこんな感じ。パッと見はハウジングの配色の違いくらいに見えますけど、細部は結構違います。

まずハウジング部。Px7 S2eはラグビーボールのような細長円形でカラーリングはブラックでしたが、PX7 S3はハウジング面積が広くなりカラーリングもシルバーになりました。

ハウジングの周りはファブリック素材で覆われています。こちらは特に変化なし。

イヤーパッドはメモリーフォーム・イヤーパッドを採用していて、耳にあわせてピッタリと密閉してくれます。もはやパッドの造形でさえ美しい。

イヤーパッドに関しての変更表記はありませんでしたが、Px7 S3の方が気持ちクッション性が高い気がします。Px7 S2eは経年劣化かな? どちらも超モチモチふわふわです。
イヤーパッドとハウジングを繋ぐメッキリングの先には、なんと表現すればいいか分からないんですけどチャックみたいなパーツが付随するようになりました。

この部分のデザインは好みが分かれるかも。ボクはPx7 S2eのフラットなデザインの方が好き。
その代わりイヤーパッドとハウジングをあわせた横幅の厚みがけっこう薄くなっているんですよ。
これによって装着時も前からみた時のデザインがよりスマートに見えるようになっていると思います。
薄くなったことによって容積は小さくなりましたが、ドライバーユニットをPx7 S2と同じ角度をつけて耳までの距離が一定に他も立てるように工夫が施されており、サウンドパフォーマンスにも影響がないとのことです。
むしろデザインと装着感、密閉感をより高めるためにハウジングデザインを変更したようです。
アーム部は樹脂素材ではありますが、まるで金属かのような光沢感のある上質な素材感。

Px7 S2eと比べるとアーム内部のケーブルも見えなくなっています。

アームは無段階で調整可能で、少し重めの挙動でヌルヌルと動いていきます。

ヘッドパッドはPx7 S2eよりも厚みが増しており、クッション性が大幅にアップしていますね。

本体は折りたたみはできず、水平に回転するのみとなっています。

アーム部は180度曲がるので、ハウジングをどちらの方向にも向けることができます。ここはPx7 S2eと仕様は変わらず。
ボタンの配置も変更されていまして、Px7 S2eは側面のメッキリングの真隣にボタンが配置されていましたが、Px7 S3は薄く飛び出たハウジング部の側面にボタンが配置されるようになりました。

左側に電源兼ペアリングスイッチと外音モード切り替えボタン、右側には再生・停止ボタン、音量ボタンと左右でボタンが分かれています。


最後に重さの実測値ですが。本体重量は297.6g。

Px7 S2eが306gなので若干軽くなってますね。

まあワイヤレスヘッドホンとしては普通くらいの重さ。
Bowers & Wilkins Px7 S3はPx7S2からどう変わった?
Px7S 2eやPx7 S2とスペックを比較するとこんな感じ。
機能/仕様 | PX7 S3 | PX7 S2e | PX7 S2 |
---|---|---|---|
Bluetoothバージョン | 5.3 | 5.2 | 5.2 |
連続再生時間 | 30時間 | 30時間 | 30時間 |
本体充電時間 | 2時間 15分の充電で7時間使用可能 | 2時間 15分の充電で7時間使用可能 | 2時間 15分の充電で7時間使用可能 |
ドライバー構成 | 40mm ダイナミック型フルレンジドライバー バイオセルロース | 40mm ダイナミック型フルレンジドライバー バイオセルロース | 40mm ダイナミック型フルレンジドライバー バイオセルロース |
DSP | 24bit DSPエンジン さらなる最適化 | 24bit DSPエンジン Px8と同様のチューニング | 24bit DSPエンジン |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(96kHz/24bit) aptX™ Lossless(44.1kHz/24bit) | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(48kHz/24bit) | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(48kHz/24bit) |
ノイズキャンセリング | 対応 8つのマイクによる新設計 | 対応 マイク6つ | 対応 マイク6つ |
外音取り込み | 対応 | 対応 | 対応 |
Ture Immesrsion (空間オーディオ) | – (アップデートで対応予定) | – | – |
アプリ | 対応 | 対応 | 対応 |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 |
重量(本体) | 約300g | 307g | 307g |
カラーバリエーション | アンスラサイト・ブラック キャンバス・ホワイト インディゴ・ブルー | アンスラサイト・ブラック クラウド・グレー オーシャン・ブルー フォレスト・グリーン | ブラック グレー ブルー |
スペック値的には大きくは変わりませんが、コーデックがaptX Losslessまで対応したり、ノイズキャンセリング用のマイクが追加されたりと、ほどよくパワーアップしています。
またアップデートで独自の空間オーディオ「Ture Immesrsion」にも対応予定とのこと。Bowers & Wilkinsの空間オーディオってとても質が良さそうなイメージがある。
ただ、その分価格も高くなってしまっています。
カラーバリエーションはアンスラサイト・ブラック、キャンバス・ホワイト、インディゴ・ブルーの3色展開となっています。

Bowers & Wilkins Px7 S3、Px7S2 レビュー
装着感|密閉感が大幅にアップ
装着感についてですが相変わらず良好ですね。
PX7 S3とPx7 S2e、それぞれの装着したイメージはこんな感じ。どちらも超スマート。
PX7 S3


Px7 S3の方が前から見た時の飛び出し感がより少なくなっていますね。
Px7 S2e


とにかくデザインがカッコいいから、首にかけるだけでもオシャレなシゴできIT戦士になった気がする。

Px7 S2eよりもヘッドパッドのクッションが厚くなりましたが、逆に頭頂部の圧迫感が強くなったようにも感じますね……。
しばらく装着して聴いていましたが、Px7 S2eよりも頭頂部が痛くなるスピードが早く感じました。ここは個人差はあるかと。
Px7 S2eよりも装着感がやや窮屈に感じますが、その代わり密閉感が大幅にアップしていますね。
Px7 S2eだと耳の下にやや隙間ができてしまって低音が逃げたりのイズキャンセリングを最大限まで活かせなかったりしたのですが、Px7 S3は耳の下の隙間をほぼ覆えるようになりました。
いろいろ言ってますけどあくまで「Px7 S2eと比較して」の感想なので、単体で評価するなら装着感はとても良い方だと思いますよ。
装着感の軽快さを重視するならPx7 S2e、密閉感を重視するならPx7 S3という感じでしょうかね。
装着感 | (4.7) |
音質|さらに緻密でメリハリ感のあるサウンドに
Px7 S3の音質ですが、Px7 S2eよりも解像度が高く、さらに緻密なサウンドを出せるようになりました。
おそらくaptX Losslessに対応したことと、密閉感がアップしたことによる影響だと思われます。
またPx7 S2eと比べてチューニングも少し変更が加わっているようにも感じますね。
今回はXperia 1Ⅵを使ってaptX Lossless接続で検証しました。
4.8
高音
4.8
中音
4.8
低音
音の傾向
音の傾向はBowers & Wilkinsらしい余韻感たっぷりの艶やかな美音系サウンド……ではありますが、最新チャート曲にも相性の良いメリハリ感のある音になっていますね。
Px7 S2eの音のバランスは少し低域に寄りつつも、中高域にも伸ばしたような感じでしたが、Px7 S3は低域・中域・高域がそれぞれ強調されたW字側の傾向に近くになっています。
美音系のサウンドはそのままに、現代的で万人受けしやすいチューニングになった気がしますね。
音場
音場はBowers & Wilkinsらしく余韻感たっぷりに音を広げてくれますね。
Px7 S2eよりも音の輪郭がクッキリとしたため、定位も良くなっている感覚がありますね。
高音
高域はPx7 S2eと比べてハイハットやアコースティックギターなど超高域の解像度が向上していて、よりブレのない音で自然に伸びるようになっています。伸び切らずに詰まったような感覚が解消されていますね。
弦が外にすぅ〜と伸びていく自然な音にBowers & Wilkinsならではの余韻が乗るわけですから、そりゃもう美しさの極みですよ。
相変わらず管楽器の金属的な響きを表現するのが得意で、トランペットやサックスなどの音の再現力が特に素晴らしいですね。
MISIAのジャズベストや、マイルス・デイヴィスのようなトランペットを多用した楽曲との相性は特に良いかと。
中音
中域はPx7 S2eと比べて、明らかに解像度が高くなっています。
Px7 S2eと比べてボーカルがシャリつきがするなく、歌声を芯で捉えられるようになっています。
Bowers & Wilkinsといえばボーカルが一歩引いた距離感になっていることが多い印象なのですが、Px7 S3はボーカルラインの距離が近くなっているので、ポップスでもボーカルを主食に聴きやすくなりました。
低音
Px7 S2eは中低域がやや膨らむ影響で、全体の傾向を通して「やや低域寄り」という印象を受けましたが、Px7 S3は中低域が少しダイエットしていて、深みのある低域の表現はそのままにタイトな低音を鳴らすようになりました。
これにより低域が支配的に感じず、中高域とのバランスの取れた傾向に変わりましたね。
Bowers & Wilkinsらしい深みのある上品な低音は変わりありません。
低域の量感もなかなか多めで、高域同様に余韻感をまといながら豊かに広げるような鳴り方ですね。
ジャンル
ジャズやクラシック、バラードが得意だと思いますが、今回のPx7 S3はロックやポップスも全然いけますね。
Px7 S2eはウッドベースやサックス、トランペットにフォーカスを当てたチューニングなので「ジャズなら任せとけ!」って感じでしたけど、Px7 S3はメリハリ感が加わったチューニングになったため「ジャズも得意だけどなんでもOKだよ〜」って感じのカジュアルさも持ち合わせています。
総評
aptX Losslessに対応したことで解像度がアップしただけかと思っていましたが、iPhoneのAAC接続で比較しても同じような感想だったので、音質はふつうに良くなっているとは思います。
DSPを最適化したこと、密閉度が向上したことによる影響が大きいのでしょうかね。
チューニングもPx7 S2eとはやや異なるので好みは分かれるかと思いますが、ロックやポップスなど最新チャート曲を好んで聴く方にもおすすめしやすい万能型美音系ヘッドホンのように感じました。
有線で接続すれば、さらに高音質
こちらのPx7 S3、USB-DAC機能も備えているので、有線で聴けばBluetoothよりもさらに高音質になります。
USB接続で聴く場合は付属のUSB-C to Cケーブル、イヤホンジャックで接続する場合はUSB-C to 3.5mmケーブルを使います。
USB接続時は最大で96kHz / 24bitでの再生になるようです前作だと48kHz / 24bitだったのでこの点も地味にアップデートしています。
今回はiPhone 15 ProでUSB-C to Cで接続して使いました。

有線接続にすると音の傾向自体は変わりませんが、その代わり音の描写がよりクッキリとして緻密で情報量の多い音を楽しめるようになりましたね。
Bluetooth接続時と比べても結構なレベルで音質が良くなっているような感覚ですね。明らかなレベルでUSB接続の方が音質は良いです。
iPhoneユーザーの場合だと圧縮率の高いAAC接続になってしまうので、有線接続で聴くメリットは特に大きいと思います。
が、AACでの処理も上手なのか、意外とiPhoneでもaptX Adaptive並みにスムースな音を楽しめるように感じましたね。


ノイズキャンセリング|結構強くなってる
ノイズキャンセリング性能はPx7 S2eよりもけっこう強くなっていますね。
同価格帯のノイズキャンセリング最強クラスのヘッドホンと比べるとさすがに負けますけど、なかなかしっかりめに遮音してくれますよ。
ノイズキャンセリングマイクが追加されたことにより遮音性がアップしたのだと思われますが、それ以上に装着時に耳の下の隙間がほぼ埋まるようになって耳内の密閉感が安定しやすくなったことによる影響も大きいと思われます。
Bowers & Wilkinsは音質とデザイン重視のイメージでしたが、本格的なノイズキャンセリングの強さで驚きました。
どちらかといえば中高域側に対する遮音性が強いらしく、電車の「ゴォォォ」と響く振動音より、カフェ店内の人の話し声や食器がカチャカチャと当たる音がかなりマイルドな音になるように遮音してくれます。
ただ、一番音質を重視するならノイズキャンセリングOFFがおすすめ。
低域の膨れた感じやわずかに電気的に処理されたような感覚がなくなり、よりピュアなサウンドで楽しめるようになります。
ノイズキャンセリング | (4.6) |
有線接続時もノイズキャンセリングは使える
しかもこれ、有線接続もちゃんとノイズキャンセリングも使えるのですよ。
つまり外出先でも有線接続で高音質で聴きつつ、周りの音もシャットアウトしながら音楽に浸れるというわけですよ。
ワイヤレスヘッドホンではありますけど、USB接続時の音が気に入りすぎたので、ボクの場合有線接続メインで使うかもしれないです。
外音取り込み|なかなか実用的
外音取り込みもなかなか実用的ですね。Px7 S2eよりも集音量がさらにアップしています。
こちらも最強クラスというわけではないですが、同価格帯のヘッドホンと比べても平均レベルの実力は持っているように感じました。
小音量で音楽を流していても周りの音はわりと自然に聴こえてくるような感覚で、BGM感覚で音楽に浸ることもできます。
ただ、自分の声を発すると少しマイクで拾っているかのようなシャリつき感もあるので、超自然というわけでもないですね。
レジお会計のようなワンポイントでの使用では、ヘッドホンを外すことなく会話を進められます。
外音取り込み | (4.5) |
操作性|物理ボタンで誤動作の心配が少ない
操作は物理ボタンなので誤動作の心配もありません。
再生・停止ボタンはギザギザなデザインになっているため、その感触を頼りに再生停止 / 音量+、音量-ボタンも指で把握しやすくなっています。

電源とペアリングボタンはスライドスイッチになっているので、押し間違えることもありません。
外音モードの切り替えは左側のハウジングに配置されているので、こちらも押し間違える心配無し。
ヘッドホンによっては、電源から外音モードまで全て右側に集約されすぎて、手の感触だけではどのボタンかわからなくなってしまうものも多いですが、Px7 S3はその心配がないように感じました。
ただPx7 S2eと比べるとボタンが小さくなっている点と、金属のハウジングの側面というややわかりにくい位置にボタンがあるため、やや操作に慣れが必要なように感じましたね。
ただ、ノーマルモードを飛ばせない
気になるところですが、「ノイズキャンセリング」と「外音取り込み」の切り替え時に「ノーマルモード」をOFFにできないことですかね。
個人的にけっこう気にする部分です。
たとえば「ノイズキャンセリングモード」から「外音取り込みモード」に切り替える際
ノイズキャンセリングモード→ノーマルモード→外音取り込みモード
と2回の操作が必要になるので、コンビニで外音取り込みモードにしてお会計をしたいときとかに、結構切り替えがめんどくさいんですよね。
ただ、ノーマルモードだと音質も良くなるので、こちらも捨てがたいんですよね。
なので、「ノイズキャンセリングOFF→外音取り込みモード」とか「ノイズキャンセリングON→外音取り込みモード」など、自分で好きなモードに切り替えられるようにしてくれたらありがたいですね。
アプリについて
Px7 S3はアプリに対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- ノイズキャンセリングや外音取り込みモードなどの切り替え
- イコライザー
→5バンドで調整可能 - 接続機器の切り替え
- クイックアクションの設定
→左ハウジングのボタンを外音モードの切り替えか音声アシスタントの切り替えかの2択で選べる - オートスタンバイのON/OFF
→15分後に省電力状態に移行 - 装着センサーのオン・オフ
→装着時の感度を「低」「標準」「高」から選べる - 名前の変更
- リセット
- ストリーミングサービスとの連携
→deezer,、tunein、SOUNDCLOUD、NTSに対応 - ファームウェアアップデート
装着センサーの感度を変更できるのは、なかなかユニークな機能ですね。
アプリを使ったからといって、特別できることが増えるということもないです。
マルチポイントの挙動が改善された!
マルチポイントの挙動についてですが、前作の弱点が改善されていました!
Px7 S2およびS2eはマルチポイントで2台同時接続できるのですが、電源をOFFにすると自動的に2台目のデバイスに接続されない仕様になっていました。「それ、ほぼマルチポイントの意味ないやん!」と思ってましたよ、ええ。
ファームウェアアップデートをしたら改善されるかな?と思ったのですが、全然改善されませんでした……。
そして今作のPx7 S3は、ちゃんとあらかじめ繋いだ2台のデバイスに自動で接続されるように改善されていました! ここが改善されたのは一番嬉しい!
ちなみに、後から再生された方のデバイスを優先的に再生される「後勝ち」設定になります。
切り替わりもメチャメチャ早く、2台目のデバイスの音源を再生した瞬間に切り替わります。
iPhoneとXperia 1Ⅵで繋いだら、コーデックによる音質差のテストがめちゃめちゃ捗る。
通話品質|実用的
Px7 S3のマイク性能はかなり高いように感じました。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
Px7 S3
Px7 S2e
Px声がとてもクリアな印象で、かつバックのノイズが入りにくいように感じました。
音楽鑑賞だけでなく、通話用としても十分使えそうです。
通話品質 | |
Px7 S3 | (4.5) |
音の遅延|動画を見る分には問題なし
音の遅延についてはYouTubeなどで動画を見る分には問題なし。
ただ、低遅延モードなどには対応していないので、ゲームプレイ時は音がわりとズレます。
ゲーム目的で購入しようと考えている方にはおすすめできません。
どうしてもゲームをしたい場合はUSB接続など有線で繋いでプレイしましょう。
Px7 S3 まとめ
総合評価
4.8/5
Px7 S3

- Bowers & Wilkinsらしい美音系のサウンド
- ジャズやクラシック、ロックやポップスなど
さまざまなジャンルとの相性が良い - USBオーディオに対応
- デザインがとてもスタイリッシュ
- 装着感が良く密閉感も高い
- ノイズキャンセリング / 外音取り込みも実用的
- マルチポイントにも対応
- 外音モードの切り替え時にノーマルモードを挟む
- LDACに対応していない
4,8
高音
4,8
中音
4,8
低音
4,6
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.5
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.6
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 最大30時間 |
コーデック | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(96kHz/24bit) aptX™ Adaptive Lossless | 充電時間 | 2時間 |
ドライバー | 40mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 | 307g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 空間オーディオ | 対応予定 |
マルチポイント | ◯ | 保証 | 2年 |
機能/仕様 | PX7 S3 | PX7 S2e |
---|---|---|
Bluetoothバージョン | 5.3 | 5.2 |
連続再生時間 | 30時間 | 30時間 |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(96kHz/24bit) aptX™ Lossless(44.1kHz/24bit) | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(48kHz/24bit) |
高音 | (4.8) | (4.7) |
中音 | (4.8) | (4.7) |
低音 | (4.8) | (4.7) |
チューニング | 美音系 メリハリ感の効いたW字型 ジャズだけでなくロックやポップスもOK | 美音系 量感のある低域と豊かな中高域が特徴 ジャズやバラードが得意 |
装着感 | (4.6) ただし密閉感はこちらが上 | (4.8) |
ノイズキャンセリング | (4.5) | (4.4) |
外音取り込み | (4.5) | (4.3) |
利便性 | (4.6) | (4.3) |
Ture Immesrsion (空間オーディオ) | – (アップデートで対応予定) | – |
マルチポイント | 対応(改善) | 対応(2台目に自動的に接続されない) |
市場推定価格 | 61,380円 | 55,000円 |
Bowers & Wilkins Px7 S3、Px7S2はこんな人におすすめ
- 予算5万〜6万円くらいまででワイヤレスヘッドホンを探している
- 余韻感たっぷりの響きの良いサウンドが好み
- B&Wのスピーカーの音をヘッドホンで再現したい
- デザイン性に惹かれた
前作から比べていい感じにアップデートされましたね。
これからPxシリーズを買おうと考えている方や、Px7シリーズを所持していて音質や機能性、マルチポイントに不満を感じている場合は買い替えもアリだとは思います。
Pxシリーズはなによりデザインがとてもスマートなので、所有欲を満たしてくれるところがいいんですよね。身につけるだけで気分が上がるというか。
その上で音質はガチだからイイんですよねー。昔っからこのシリーズは大好きです。
2025年もさまざまなワイヤレスヘッドホンが登場すると思いますが、その中でもBowers & Wilkinsならではの美音サウンドとスタイリッシュなデザインに惹かれた方は、ぜひPx7 S3を検討してみてください。
コメント