こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はOneOdioより、耳を塞がないワイヤレスイヤホンのダークホース「OpenRock Pro」をレビューします。
OndeOdioといえば、コスパのいいワイヤレスヘッドホンやモニターヘッドホンを数々販売しているイメージですが、
今回はまさかのイヤホン! そしてまさかのオープン型のタイプ! 流行っとんなー。
OladanceといえばAmazonを中心に販売をしているイメージですが、こちらの製品は8/18日より主要家電量販店で取扱開始したようです。
YouTube版はこちら
OneOdio OpenRock Pro の特徴
- TubeBassテクノロジーによる臨場感の溢れるサウンド&音漏れ防止
- 16.2mm大口径ドライバーを採用
- 再生時間は本体のみで19時間、ケース込みで46時間
- 人間工学に基づいた快適な装着感
- IPX5相当の防水性能
- 対応コーデックはaptX、AAC、SBC
- 価格は17,999円
いや、再生時間すっご、19時間て。
19時間連続で使い続ける場面っていつだよ。
24時間マラソンか? 5時間足りんわ。
って感じでバッテリーは超タフネスなんで、途中でバッテリー切れを起こす心配はなさそうです。
これで音質がよければ、なかなかいい感じのコスパではありそうですね。
骨伝導イヤホンとの違い
従来の骨伝導イヤホンとの違いとして、以下のような特徴があります。
- TubeBass™テクノロジーによって迫力のある音を実現
- 音声の伝道部の改善によって、音漏れを最小限に抑える
- 骨を振動させないので、頭蓋骨の疲労や痛みを軽減する
また、首の後ろがバンドで繋がっていないので、ソファにもたれた時に首の後ろが干渉しないのも良いポイントですね。
OpenRock Pro 外観・付属品
それではOpenRock Proの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
OpenRock Proのパッケージは、こういうコスパ系イヤホンで良く見かけそうな外人ニキ。
けど、パッケージは価格なりのしっかりした感はありますね。
開封するとこんな感じ。
付属品
- USB Type Cケーブル(なければ削除)
- マニュアル
付属品は超シンプル。
充電ケース・本体
OpenRock Proの充電ケースはこちら。
すんげぇ波打ってる。
厚みは結構あります。ズボンのポケットに入れると膨らみが気になりそう。
ただ、同価格帯の充電ケースと比べると、これでもだいぶコンパクトな方。
充電端子はUSB Type Cで、急速充電にも対応しています。
ワイヤレス充電には残念ながら対応していません。
充電ケースは側面からパカっと開く珍しいタイプ。
本体も縦向きに入っています。
ちょうど耳掛け部分が持ち手のようになってくれて、めちゃくちゃ取り出しやすいです。
逆に収納する時は、どっちにどの方向に入れたらいいか、直感的にわかりにくいことが多かったです。
イヤホン本体はこちら。
プラ感のある素材ですが、耳掛け部分だけシリコン素材になっていますね。若干可動します。
内側はこんな感じ。
本体は、ややごつめな印象を受けますね。
耳掛け部分が実は形状記憶型になっていまして、ある程度であれば自由に角度を変更できるんですよ。
これのおかげで、自分の耳に合わせた形にして装着感をいい感じにすることができるんですよね。
この発想はあったけど、意外とできるオープン型イヤホンって少ないんですよ。
むしろあったかな?ってレベル。
あーだからケースの収納を縦型にしているのね。少し形状を変えても充電できるように。
最後に重さですが、総重量は92.1g、本体片耳の重量は13.4gです。
オープン型としては平均的な重さといったところですかね。
OpenRock Pro レビュー
装着感|装着後はかなりの安定感
OpenRock Proの装着感ですが、装着はしにくいけど、装着した後はかなりの安定感ですね。
装着時は、まず本体を耳に当ててから
後ろに回すように装着して、そこから耳掛け部分を耳に沿うように変形してあげれば安定しやすくなります。
実際装着してみるとこんな感じです。OneOdioのロゴが目立つ感じ。
前から見たらこんな感じ。
重さも耳全体に分散されている感じで、一部だけに負担がかかるような感覚も少ないですね。
骨伝導と違ってブルブルと震えないのでこめかみがくすぐったくなることもありません。
この形状記憶型の耳掛け部のおかげで、メガネを付けていてもベストな装着位置を作ることができます。
ジョギング時も、耳を挟み込むような形状に変形してあげれば落ちる心配もなく、安定した装着感で走れますね。
防水性能もIPX5相当を備えているため、汗や雨でも壊れる心配が少ないです。
僕のメガネだと細めのフレームなのでジョギングでも落ちる心配はありませんでしたが、太いフレームのメガネを使っている方だと少し干渉しやすいかもしれません。
装着感 | (4.5) |
操作性|物理ボタンで誤動作の心配なし
OpenRock Proの操作ですが、物理ボタンを採用で誤動作の心配がありません。
ボタンの位置は本体ドライバー部の下側に備わっています。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回おす |
曲送り | R側を長押し |
曲戻し | L側を長押し |
音量を上げる | R側を2回押す |
音量を下げる | L側を2回押す |
電話を受ける | 着信中にL or R側を1回押す |
通話終了 | 着信中にL or R側を1回押す |
音声アシスタント | L or R側を3回押す |
ペアリングモードへの移行 | ケースのボタンを長押し |
音量調整から曲送りまで基本性能は備わっているので操作性に不満はなしですね。
このタイプだとイヤホンの背面がタッチセンサーになっていることが多いのですが、それだとちょっと触れただけで操作してしまって、誤動作しがちなんですよね。
OpenRock Proは物理ボタンなんでその心配がなく、快適に操作できます。
音漏れについて
音漏れについては、骨伝導イヤホンや一般的なオープン型イヤホンと比べるとやや少なめといったところ。
iPhoneで音量を25%(BGMで小さく流すくらい)くらいであればほぼ漏れはないですが、50%くらいで本格的に音楽を聴こうとすると、周りにシャカシャカと音が漏れてしまいます。
静かな環境や電車内で使うことはおすすめしません。
オフィスでBGM感覚で聴く程度であれば、問題なく使えると思います。
通話品質|実用的
OpenRock Proのマイク性能について。
実際に録音してみましたので、以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
周りのノイズはかなりカットできているようで、音声もなかなかクリアです。
高域帯は少しノイズが残るような感覚があるので、人の声とかは入りやすいかも。
Web会議でも実用的に使えるレベルです。
通話品質 | (4.0) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|動画を見る分には問題なし
OpenRock Proの映像と音声のズレですが、これはかなり少ないですね。
YouTubeとかアニメを見る分には全然問題なしです。ほぼズレがないです。
音ゲーとかだとさすがにズレは発生しますけど、タイミングが重要ではないゲームくらいであれば問題なく遊べるかと。
ゲームモードもついていればなお良しでしたね。
迫力もなかなかにあるので、ふつうにタブレットで映画を見たりするのにもおすすめですよ。
遅延の少なさ | (4.0) |
音質|オープン型としてはふつうに良い
OpenRock Proの音質ですが、オープン型ワイヤレスイヤホンとしてはなかなか良いレベルです。
もちろん、通常のカナル型イヤホンと比べると、音の緻密さなどには欠けますが、このタイプにしては音は良い方だと思います。
OpenRock Proの音の特長は次のとおりです。
3.8
高音
3.8
中音
4.0
低音
- 高音:こもり感は少しありますが、ザラつきや雑味のようなものは感じにくい印象です。解像度もそれなりに高くて、シンバルなどの金物系はわりとシャーンと気持ちよく鳴らしてくれますが、ストリングスアレンジは苦手。
- 中音:ボーカルラインのこもりは少なめで、同帯域の音も団子になりすぎず、それなりに分離してくれますね。ボーカルものを聴くには過不足なくハリ良く鳴らしてくれますね。
- 低音:オープン型としてはかなりしっかりと鳴らしてくれますね。カナル型イヤホンで聴いているかのような臨場感で、低音のスカスカ感がまったくない! むしろ迫力たっぷり! 独自のTubeBassテクノロジーを使用していることによって、オープン型でありつつも豊かな低音を提供してくれます。
- 音場:オープン型にしてはそこまで広くはないですね。カナル型イヤホンで聴いている感覚に近いです。
- 傾向:少し中低域寄りだけど低音が支配的にならずに、しっかりと中高音も分離して聴かせるバランス型でレスポンスの良い音。
得意なジャンル
- ポップス
- ロック
- エレクトロ
- K-POP
他の2〜3万クラスのオープン型イヤホンと比べると、音質は一歩劣りますが、1万円台のオープン型という括りで見ればかなりの実力です。
ひと昔前にオープン型イヤホンを聴いて「音スカスカやな!」と感じた人は、最近のオープン型イヤホンを聴いてみたらその進化に驚くと思いますよ!
ふつうにカナル型イヤホンレベルまで音質が良くなってますからね。
OpenRock Pro まとめ
OpenRock Proをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4/5
OpenRock Pro
- オープン型としては音質はふつうに良い
- 再生時間が本体で最大19時間とエグいほど長い
- 耳掛け部の形状を調整できる
- かなり安定した装着感
- 遅延が少ない
- 装着には慣れが必要
- 充電ケースの厚みが太すぎる
3.8
高音
3.8
中音
4.0
低音
4.5
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体19時間/ ケース込46時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptx | 充電時間 | 不明 |
ドライバー | 16.2mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 13.4g/92.1g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 2年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
OpenRock Proはこんな人におすすめ
- 予算1万円ほどでおすすめのオープン型イヤホンを探している
- スポーツやジョギングで落ちないものが欲しい
- オープン型でもしっかりとした低音で音楽を楽しみたい
正直そこまで期待はしていなかったんで、ダメだったらメーカーさんに返却しようかなと思っていたけど、想像以上に良かったですね。
音質も良いし、スペックも高いし、装着感も良いし。
メガネユーザーだとオープン型のイヤホンだと干渉して耳に合わせにくいものが多いんですけど、OpenRock Proなら耳の形にあわせて調整できるので、メガネでスポーツしても割と安定しているんですよね。
ただ、これはメガネのフレームの太さによっては干渉しやすいかもしれないのでご注意ください。
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