こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はオープン型でも妥協のない音質と、ブームマイクによる高品質な通話を可能にしたワイヤレスイヤホン「OpenRock Link 20」を紹介します。

- Bluetooth 6.0 & マルチポイント接続
- 着脱可能でケース収納可能なブームマイクを搭載
- 5マイクAIノイズキャンセリングで-58dBの騒音低減が可能
- 本体最大13時間、ケース込み52時間の長寿命バッテリー
- IPX7相当の防水、ブームマイクはIP55相当の防塵・防水等級を実現
- 本体9gの長軽量設計
イヤーフック型のオープンイヤホンとしては割と一般的なサイズではありますが、再生時間最大13時間ってすごいな……。
以前紹介した「OpenRock S2」とは筐体もケースも異なる仕様になっていますね。
今回は紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきましょう。
OpenRock Link 20 外観・付属品
それではOpenRock Link 20の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
OpenRock Link 20のパッケージはオレンジ一色で彩られたハデめありつつもシンプルなデザイン。

開封するとこんな感じ。

付属品

- USB-C to Aケーブル
- マニュアル
充電用のケーブルさえ付属していないシンプル構成。
充電ケース・本体
OpenRock Link 20の充電ケースは横長の平べったいデザイン。真ん中にオレンジで「OpenRock」のロゴが印字されています。

厚みもそこまでなく、ポケットに収まるほどの大きさではあります。

OpenRock S2と比べるとこんな感じ。


充電端子はUSB Type Cに対応。

ワイヤレス充電は対応していません。
充電ケースを開けるとこんな感じ。ケースがちょっと開けにくい……。

本体の取り出しやすさもとくに問題なし。

ブームマイクはケース上部に収納されています。

マグネット付きで吸着されるように収納できます。
本体は最近のイヤーフック型らしくスマートな見た目。

フック部にはチタンワイヤーを採用。またワイヤー部分が少し内側に向くことで、フック部が耳に沿うようにフィットします。
ブームマイクは6層貴金属メッキを施したMagShield™ FusionTechで保護されたN54グレードの磁石を搭載。

マグネットで簡単に着脱ができる仕様になっています。ちなみに左右問わずに装着が可能です。
汗や腐食への耐性を確保しながら信号品質と接続性を維持。10,000回以上の着脱サイクルでも性能低下を招かないとのこと。
防水性能もIPX7相当とかなり高め。ブームマイクもIP55相当の防塵・防水等級に対応しているため、雨や汗による故障の心配は少なそうです。
最後に重さですが、総重量は82.8g、本体片耳の重量は9gです。


マイク付きだと10.7gです。

OpenRock Link 20 スペック
製品名 | OpenRock Link 20![]() | OpenRock S2![]() | OpenRcok X![]() |
Bluetooth | 6.0 | 6.0 | 5.3 |
ドライバー | ダイナミック | ダイナミック | ダイナミック |
コーデック | SBC,AAC | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体:13時間 ケース込:52時間 | 本体:8時間 ケース込:32時間 | 本体:12時間 ケース込:48時間 |
充電端子 | Type C | Type C | Type C |
防水 | IPX7 マイクはIP55 | IPX5 | IPX5 |
マルチポイント | ◯ | ◯ | ◯ |
アプリ | ◯ | ◯ | ◯ |
自動装着検出 | – | – | – |
低遅延モード | – | – | – |
OpenRock Link 20 レビュー
装着感|快適
OpenRock Link 20の装着感についてですが、OpenRock S2ほどではないですが、とても快適な方だと思いました。
実際に装着してみるとこんな感じ

前から見るとこんな感じ。

本体は軽いし、重さも分散されているおかげで耳への負担も少ないし、フック部分もちゃんと耳の形に沿っているから落ちる気もしないですし、めっちゃ快適!
ジョギングもしてみましたが、運動時はOpenRock S2の方が安定しやすいように感じましたね。
耳から落ちることはありませんでしたが、落ちそうで不安になることはありました。
ただ、ブームマイクを装着すると安定しにくくなるので、必要な時以外は着けない方がいいかと思います。
装着感 | (4.7) |
音質|声が聞き取りやすい
音質についてですが、中域にフォーカスした聴きやすいオープンサウンドという印象でした。
音質的にはOpenRock S2より上、OpenRock Xまではいかないほどの実力でした。

OpenRock Link 20の音の特長は次のとおりです。
3.7
高音
3.8
中音
3.9
低音
音の傾向
音の傾向は中域や声にフォーカスをした傾向でウォームな印象。
高音
高域はあまり伸びない印象ですかね。ただ刺さり感は少なくウォームで聴きやすい印象です。
エレクトロなど電子音系のジャンルは問題ありませんが、ピアノやストリングスなどアコースティック編成の楽曲は自然な伸びは感じにくいかと。
中音
中域はOpenRock S2よりもしっかりと出ている印象で、ボーカルや通話音声も聴き取りやすく、同帯域の音も厚みのある音で奏でてくれます。
低音
低域はややスッキリめ。
タイトな迫力ありますが、中低域の量感が少なく、カフェや屋外など騒がしい環境だと周りの音に低音が埋もれてしまう感覚があります。
自宅や図書館など静かな環境であれば、逆にちょうどよいバランスに感じますね。
おすすめジャンル
おすすめジャンルはボーカルもの全般といったところでしょうか。
低音にそこまで迫力がないので、EDMやヒップホップはあまり向いていないかも。
イコライザー&空間オーディオも
アプリを使ってイコライザーで好みの音に変更できます。
イコライザーはミュージックモード、運動モード、ボーカルモード、設定の4つから選択可能。他のOpenRockシリーズとデフォルトのイコライザー設定が異なります。

カスタムイコライザーでは60Hz~15KHzの6バンドから±6dBで調整が可能です。

ちなみに空間オーディオ機能も使えますが、こちらは音を無理やり広げただけのような感覚でデフォルトの方が断然好みでした。

操作性|物理ボタンで思い通りに操作できる
OpenRock Link 20の操作は本体上部の物理ボタンで行います。

操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回押す |
曲送り | R側を2回押す |
曲戻し | L側を2回押す |
音量を上げる | R側を長押し |
音量を下げる | L側を長押し |
モードの変更(イコライザーの変更) | L側を3回押す |
最後にかけた電話番号にリダイヤル | L or R側を4回押す |
音声アシスタント | R側を3回押す |
物理ボタンだから誤操作もすることもないですし、長押しし続けている間は一気に音量アップ〜ダウンもできますし、操作に関しては不満なしですね!
ボタンの静音性も高く、クリック音が耳内に全然響きません。
さらにアプリで「3回」「4回」「長押し」の操作変更が可能です。

OpenRock S2は長押しのみカスタマイズができましたが、Link 20はカスタマイズ性がとても良くなっています。
操作まわりはとても優秀なように感じました。
アプリについて
OpenRcok S2はアプリ「OpenRock APP」に対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- イコライザーの変更
→ミュージックモード、運動モード、ボーカルモード、設定の4つから選択可能 - 最高音量の制限
→最大音量を80〜92デシベルで調整可能 - 使用時間超過のご案内
- ジェスチャー(操作方法の変更)
- 空間音響
- 音量バランス
- 自動電源オフ
- 音声プロンプト音量
- イヤホンの検索
- ファームウェアの確認
主に使う設定はイコライザーの変更と操作方法の変更くらいかと。
マルチポイントの挙動について
2台のスマホやパソコンなどに同時接続のできるマルチポイントも今作は対応しています!
挙動も確認してみましたが、一度電源OFFにしてから電源ONにしても、ちゃんとあらかじめ接続しておいたデバイスとも自動で接続されますね。
マルチポイント機能があれば、スマホと会社のパソコン、スマホとタブレット、このように2台のデバイスを毎回ペアリングすることなく使えるので超便利なんですよ。
オンライン会議用PCや動画鑑賞用タブレットなど複数のデバイスを使っている方には必須の機能かと。
ただ、M4 Macbook Proとマルチポイントで接続してみましたが、接続がどうも不安定でした。
Xperia 1Ⅵとのマルチポイント接続なら安定していたので、相性の問題かな……。
通話品質|ブームマイクで背景ノイズをほぼ入れない!
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
OpenRock Link 20 ブームマイクあり
OpenRock Link 20 ブームマイクなし
OpenRock S2
さすがブームマイク付き。背景ノイズがほぼ入っていないですし、マイクもクリアですね。
ただ、ブームマイクなしで背景ノイズはかなり消せているかと思います。
通話目的で使う方にはとてもおすすめしやすいかと。
音の遅延|動画を見る分には問題なし
OpenRock Link 20の映像と音声のズレですが、LDACで見てもYouTubeとかアニメを見る分には全然問題なしです。
ゲームモードがついていないのは残念ですかねー。なのでゲーム用途にはおすすめしません。
迫力もなかなかにあるので、ふつうにタブレットで映画を見たりするのにもおすすめですよ。
OpenRock Link 20 まとめ
OpenRock Link 20をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4/5
OpenRock Link 20

- イヤーフックタイプとしては軽い装着感
- 背景ノイズをほぼ取り入れないマイク性能
- ブームマイクの着脱や収納がしやすい
- 再生時間がかなり長い
- マルチポイント対応
- 物理ボタンで誤操作の心配なし
- 長押しで継続的な音量調整ができる
- LDACなど高音質コーデックに対応していない
- 低遅延モードに対応していない
3.8
高音
3.9
中音
3,6
低音
4.8
装着感
4.0
音漏れ
–
外音取り込み
4.8
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 6.0 | 最大再生時間 | 本体13時間/ ケース込み52時間 |
コーデック | SBC / AAC | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX7 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳 | 9g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 空間オーディオ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | 保証 | 1年 |
OpenRock Link 20はこんな人におすすめ
- WEB会議など通話目的でワイヤレスイヤホンを使うことが多い
- とにかく軽くてずっと着けていられるイヤーフック型がほしい
- 操作は物理ボタン派の方
- 充電をするのが煩わしいので再生時間が長いものがほしい
- 仕事と日常生活の両方に使えるオープン型イヤホンが欲しい
OpenRock Link 20の強みはブームマイクによる品質の高い通話性能と、ずっと着けていられる軽快な装着感、そして1日使っても切れる心配の少ないバッテリー。この3つだと感じました。
通話目的だけでなくながら聴きイヤホンや軽いジョギング用のイヤホンとしてもおすすめです。
クーポンもいただいていましてお安く購入できますので、ぜひ検討してみてください。
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