こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はOneOdioより、LDACによる高音質伝送と、付属の専用トランスミッターにより20msという超低遅延&ロスレスでの伝送を可能にしたワイヤレスヘッドホン「Studio Max 1」を紹介します。

- 有線/無線を含めた4種類の多彩な接続性能
- Will+TM技術による超低遅延ワイヤレス 接続
- LDAC対応によるハイレゾ品質の伝送対応
- デュアルハイレゾオーディオ 認証
- 50mm大口径複合 ダイヤフラムドライバー
- デュアルマイク ENC通話ノイズキャンセリング
- 120時間の超長時間バッテリー
- 大容量バッテリー を搭載した専用のオーディオトランスミッター
- 価格は24,980円 クーポンで15%OFF
独自のトランスミッターのおかげで、ワイヤレスでもほぼ有線なみの遅延の少なさのため、ワイヤレスヘッドホンでありつつも楽曲制作からDJプレイ、ライブ配信やゲーム、映画鑑賞まで出来る超マルチメディアなヘッドホンとなっています。
今回はOneOdioさんから紹介用に提供いただいたため実機を使って紹介していきます。
YouTube版はこちら
Studio Max 1 外観・付属品
それではStudio Max 1の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Studio Max 1のパッケージはこちら。周波数帯域的にもハイレゾに対応していますので、ちゃんとハイレゾロゴ入り。

付属品

- OneOdio Studio Max1 × 1
- トランスミッター Ml × 1
- USB Type-C 充電ケーブル × 1
- ユーザーマニュアル × 1
- 収納ポーチ × 1
- 6.35mm アダプター× 1
- 3.5mm – 6.35mm オーディオケーブル × 1 (3.5m)
こちらのトランスミッターを使うことでワイヤレスでも低遅延かつロスレスで伝送できるようになります。

本体・ケーブル
Studio Max 1の本体は、一言で伝えるならテカテカ大判デザインって感じでしょうか。

以前紹介した同社のMonitor 60とA5のちょうど間を取ったかのようなデザインですね。
ハウジングはまるでレコードのように細かな溝が入ったテカリ感のあるデザイン。真ん中にはOneOdioのロゴが入っています。

このハウジング部はDJモニターやヘッドホンを首からかけてモニターする際に便利な、片耳モニタリングを可能にする90度反転モニター機構を採用。
DJだけに限らず、モニタリング、音楽鑑賞、楽曲制作など、多彩な音楽シーンに活用できます。
イヤーパッドはとてもふかふかで、長時間の使用に欠かせない包み込むような優しいフィット感をつくり出しています。

ヘッドパッドも同様にふかふか。

携帯時および収納時は折りたたみが可能で、スタジオやライブハウスへ持ち運んで使用する際にも便利です。
ドライバーには50mm日本製東レ振動板ダイナミックドライバー を採用し、ハイレゾ音質を忠実に再現。迫力のある低音、透き通る高音、豊かなディテール 表現を実現するとのこと。
着脱端子部はロック機構付きの3.5mmジャックになっています。

また、ヘッドホンの両側に6.35mmと3.5mmのジャック2つ搭載しており、付属のケーブルを両方に挿し込むと異なる音源からの音を同時に再生できます。

ワイヤレス接続時はLDAC + LC3独自プロトコル のデュアルデコード により、従来のSBC/AACと比較して3倍のデータ転送速度を実現。
最後に重さは348.6gとこの手のヘッドホンにしてはやや重めです。

Studio Max 1 スペック
製品名 | Studio Max 1 |
Bluetooth | 5.3 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC |
再生時間 | 120時間 低遅延ドングル:50時間 |
充電端子 | Type C |
自動装着検出 | – |
低遅延モード | 低遅延ドングル |
ノイズキャンセリング | – |
外音取り込み | – |
価格 ※Amazon参考価格 | 24,980円 |
再生時間がとにかく長く、Bluetooth モードでは最大120時間の連続再生が可能。低遅延トランスミッターモード でも50時間の使用ができ、長時間の使用ニーズに対応しています。
さらに急速充電にも対応で、わずか5分の充電で5時間の音楽再生が可能。バッテリー 切れの心配を大幅に軽減します。
Studio Max 1 レビュー
装着感|耳あたりはヨシ、頭頂部はキツめ
Studio Max 1の装着感について。
見た目がゴツめなので一見側圧が強そうに見えますけど、超肉厚イヤーパッドのおかげで長時間装着していても耳は痛くなりにくいですね。
実際に装着してみるとこんな感じ。

前から見ると飛び出し感はややありますね。

ただヘッドパッドは少し硬めで、1時間ほどつけていると頭頂部は痛くなってくる感覚はありました。
装着感 | (4.0) |
音質|俯瞰的に聴けるモニターサウンド
Studio Max 1の音質は、OneOdioのモニターヘッドホンらしいマイルドに抑えられた俯瞰的なモニターサウンドが特徴のように感じました。
今回はXperia 1ⅥにLDAC(990kbps)で接続して検証しました。
Studio Max 1の音の特長は次のとおりです。
4.3
高音
4.3
中音
4.3
低音
音の傾向
モニターヘッドホンらしい分析的な音作りが印象的です。
いわゆる“剥き出しの音”というよりは、少しだけ聴きやすくチューニングされたマイルドさもあり、硬すぎずナチュラルに感じます。
長時間のリスニングでも疲れにくく、落ち着いて俯瞰的にモニタリングできるサウンドです。
音場
密閉型としては音場はかなり広め。落ち着いたトーンで、音の方向性や距離感をしっかりと把握できます。
定位感も非常に良く、MIX作業やゲーミング用途にも向いていそうです。
高音
高域は、音源に対して率直でありながらも、耳に刺さらないよう刺激が抑えられ、聴きやすく整えられています。
以前紹介したMonitor 60と比べると、よりマイルドな傾向で、柔らかくて聴き疲れしにくい仕上がりです。
電子音だけでなく、生楽器の再現性も高く、ストリングスやアコースティックギターの伸びやかさも自然に表現されます。
LDAC(990kbps)接続では、ワイヤレス特有の雑味や音の破綻も少なく、緻密でクリアな音を楽しめます。
中音
中域も、ボーカルと同じ帯域のギターやピアノなどがしっかり分離され、各パートの細部まで分析的に把握できます。
ボーカルラインもこもり感がなく、録音環境に対して率直に再現されます。
低音
ゴツめの外観からは重低音を想像しがちですが、実際は見た目とは裏腹に、モニターヘッドホンらしい中高域とのバランス重視の低音です。
迫力や量感でごまかさず、あくまで録音された音源を忠実に再現する方向性ですね。
有線で聴くと
有線接続でもBluetooth接続時と音の傾向に大きな違いは感じられません。電源OFFの状態でも、電源ON+LDAC接続時とほぼ同じ印象です。
情報量の劣化がないぶん、有線のほうがさらに緻密な音を楽しめるとも感じました。
電源ON/OFFで音質が大きく変化してしまうワイヤレスヘッドホンが多いなか、ここまで一貫した音を再現できるのはすごいですね。
おすすめのジャンル
モニターヘッドホンという特性上、どんなジャンルにも率直に対応可能です。
楽曲に脚色を加えることなく、俯瞰的に再現してくれるので、リファレンス用途や音楽制作にも最適です。
ワンタッチで重低音モードに
マルチファンクションボタンをダブルクリックすると、簡単にヘビーベースモードをオンにできます。
実際に試してみたところ、低音の量感がかなり多くなり、超ヘビーなサウンドになりました。
自宅での音楽鑑賞の場合は低音が多すぎるのでOFFの方が良く感じましたが、クラブでのDJプレイ時は爆音で流れるフロアに対してStudio Max 1の低音が負けることなく、しっかりとリズムを追えそうです。というか多分それがメインの用途だと思う。
解像度重視のピュアオーディオ志向の方には向かないですが、重低音ゴリゴリ派の方やDJプレイで使いたいという方におすすめできるモードです。
操作性について
Studio Max 1の操作方法一覧は次のとおりです。

右ハウジング下部の物理ボタンで操作を行うため、誤動作の心配もありません。
再生/停止、音量調整、次の曲/前の曲と基本的な操作も網羅できていますね。
Bluetoothモードとトランスミッターモードの切り替えも「B」ボタン長押しでスパッと行えるので、状況に応じて接続先や遅延レベルも簡単に切り替えられます。
別売りのトランスミッターだとわざわざペアリングをし直す必要があって手間がかかることがありますけど、Studio Max 1の切り替えはめちゃめちゃ簡単かつ早くてノンストレスです。
ただし有線接続時や低遅延モードのトランスミッター接続時は操作は効かなくなりますのでご注意ください。
操作性については不満なしですね。
接続方式が豊富
3.5mm有線接続 / 6.3mm有線接続 / Bluetooth / トランスミッター接続と状況に応じて4つの接続方式が選べることがStudio Max 1のいちばんの魅力です。

遅延なく音の劣化もなく正確にモニタリングをしたい時は有線接続をしつつ、カジュアルに音楽鑑賞のみを楽しみたい場合はBluetooth。

パソコンで編集作業やゲームを気軽にワイヤレスでしたい場合はトランスミッター接続と、用途に合わせて使い分けできます。
Bluetoothとトランスミッター接続の切り替えもマルチファンクションボタンを長押しするだけなので、切り替えも超簡単です。
ちなみにこのトランスミッター、有線だけでなくUSBでもちゃんと認識します。
音の遅延|トランスミッターを使えばワイヤレスでも有線並みの遅延の少なさ
Studio Max 1の映像と音声のズレについて。
まずはBluetooth接続を使った時は、YouTubeなど動画を見る分には問題なし。ゲームだとズレが気になります。
次に低遅延トランスミッターを使った時は、ほぼ有線感覚で遅延が少なくなるので、ワイヤレスでも動画編集やゲームも普通にできました。
ただ、低遅延トランスミッター接続時は音質の劣化がやや大きめで、高域が低ビットレートの音源で聴いているかのようなシャラシャラとした音になってしまいます。
ゲームを有線並の遅延の少なさでプレイしたい方や、DJプレイや動画編集をワイヤレスで行いたい方には向いていると思いますが、トランスミッターを使って高音質で音楽鑑賞をしたいという方には向いていないように感じましたね。
マルチポイントは?
マルチポイントも検証してみましたが、どうやら非対応のようです。
その代わりトランスミッターが付属しているので、こちらを使えば2台使いもできます。
そのためマルチポイント非対応でもそこまで不便は感じませんでした。
通話品質|
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
ヘッドホンとしては普通くらい、ある程度は実用的なマイク性能という印象です。
ほどよくバックのノイズを軽減しつつ、声だけを浮き彫りにしているような感覚ですね
通話品質 | (4.0) |
Studio Max 1 まとめ
Studio Max 1をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.3/5
Studio Max 1

- 聞き疲れしにくい俯瞰的なモニタリングサウンド
- 定位が良く音の方向性や距離感を把握しやすい
- 接続方式が豊富
- トランスミッターでワイヤレスでも有線並に低遅延
- 再生時間が最大120時間と超長い
- 頭頂部が痛くなりやすい
4.3
高音
4.3
中音
4.3
低音
4.0
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.3
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 | 最大120時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 約2時間 |
ドライバー | 50mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | – | 質量 | 330g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ドングルで低遅延 |
自動装着検出 | – | 空間オーディオ | – |
マルチポイント | – | 保証 | 1年 |
Studio Max 1はこんな人におすすめ
- ワイヤレスで楽曲制作や動画編集、DJなどで使いたい
- 音楽鑑賞だけでなく、ゲームや映画鑑賞でも使いたい
- 味付けが少なめの高解像度サウンドが好み
Studio Max 1は低遅延トランスミッターを含め様々な接続方式で使えることが一番の強みのように感じました。
気軽に音楽鑑賞をしたい時はLDACで接続して、ワイヤレスで気軽に動画編集やゲーム、DJの練習をしたい時はトランスミッター接続。
楽曲制作で遅延なく細かくサウンドチェックをしたい時は有線接続と、シーンに合わせてスパッと切り替えられる点が魅力です。
これらのシーンにマッチする多趣味な方にはおすすめできそうですね。
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