iPhone向けDACの最適解! Magsafe対応の音がめっちゃいいDACアンプ「NiPO / A100」を試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回は新鋭オーディオメーカー「NiPO(ライポ)」よりiPhoneユーザーに嬉しいMagsafe対応の本格DACアンプ「A100」を紹介します。

MagSafe対応で非常に取り回しがよく、それでいて音質も良いから、狭いオーディオ界隈で人気沸騰中の話題作です。

NiPO A100の特徴
  • MagSafeに対応した4.4mmバランス出力対応のDAC アンプ
  • DACチップにはESS製「ES9039Q2M」を採用
  • フラッグシップモデルN2で採用した独自のアーキテクチャを一部採用
  • SGMicro社製ヘッドフォンアンプ「SGM8262」を採用
  • 3900mAhバッテリー駆動
  • 天然シボが魅力のフルグレインレザーを本体に採用
  • 価格は55,000円

上記の特徴以外にも、スマホの通信アンテナからの有害な電波への対策や、USBオーディオ周りの品質のばらつきに対する対策など、とにかく音質にこだわりまくったMagSafe対応DACという感じです。

音質へのこだわりは商品ページでいろいろ書いてますので、そちらを参考にしてただければ。

今年の5月に開催されたポタフェス大阪で聴かせてもらったのですが、取り回しと音質がとても好印象だったんですよ。

いつかレビューはしたいな〜と思っていたところ、NiPOの代理店のオリオラスジャパン様より紹介用に提供いただけました。

実際に使ってみないと試聴会でパッと聴いた印象とは変わるかもしれませんので、詳細に紹介していきたいと思います。

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PR:オリオラスジャパン

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

YouTube版はこちら

NiPO A100 外観・付属品

NiPO A100のパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。

付属品一覧
  1. Type-C to Type-C ショートケーブル
  2. Lightning to Type-C ショートケーブル
  3. 粘着式O型&C型マグネットプレート各1枚
  4. ユーザーガイド

28AWG×26AWGのツイストした銅導体にアルミ箔と編組網の2重シールド構造を採用した「Type-C to Type-C ショートケーブル」と「Lightning to Type-C ショートケーブル」が付属。品質は高め。

iPhone 15以前のユーザーでもLightningケーブルで運用できます。

さらにAndroidユーザーでもMagSafeが使えるように、スマホの裏に貼り付けるマグネットプレートも付属しています。

本体はメチャメチャ金ピカやないか。

商品画像だと発色の良いゴールドで、正直「このデザインはないわ……」とか思ってましたけど、実物をみたら意外とシックで高級感のあるゴールドで悪くない感じでした。

このデザインでシルバーがあればうれしいな〜とか思ってたのですが、なんと公式直販サイト限定でシルバーが発売されました。

これはうれしい! iPhoneにはやはりシックなカラーが合う!

ただ、ボタンはゴールドなんかいっ! なんでや!! なんでボタン部もブラックにしなかった!

その他のカラーとして、ブラックとオレンジがあります。

しばらく使っていくうちに、ゴールド+ブラック色が気に入ったので、こちらで紹介させてもらいます。

ボタンは電源ボタン、音量+/-ボタン、ゲインボタンとシンプルな構成。

底面には充電兼データ転送用のUSB-C端子と3.5mmアンバランス端子 / 4.4mmバランス端子が搭載。

上部にはなにもありません。

重さは116g。

実際にiPhoneと組み合わせてみたらこんな感じ。

ブラック
シルバー

約200gのiPhoneに対して133gがプラスになるため、けっこうズシっとした重さにはなりますが、本体が薄型のため取り回しはそこまで悪くなりません。

若干手が疲れやすくなるくらい。

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NiPO A100 概要・スペック

スペックNiPO A100
サイズ94.5×61×10.8mm
重量131g
最大再生時間シングル約13時間/バランス約9時間
満充電時間2.5時間(PD非対応)
DACES9039Q2M
付属品・Type-C to Type-C ショートケーブル
・Lightning to Type-C ショートケーブル
・粘着式O型&C型マグネットプレート各1枚
・ユーザーガイド

再生時間はバランス駆動で9時間なので、DACとしては必要十分といったところ。満充電までの時間が少し長めですかね〜。

出力も4.4mmバランス接続時で525mW(32Ω)あるので、なかなか高い方だと思います。

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NiPO A100 レビュー

とにかく取り回しが良い

まず使ってみて感じたことが、MagSafeのおかげでとにかく取り回しが良いことですね。

今までドングルDAC + DACが収納できるMagSafeアクセサリーを使って運用していましたけど、ドングルDACの厚みのせいでズボンのポケットに入れにくかったり、スマホが使いづらくなったりすることがありました。

対してA100は本体がMagSafe対応のモバイルバッテリーかのように薄型のため、ほぼスマホと一体化した状態で使えるのですよ。

少し重たくなってしまうのは難点ではありますが、今まで使ってきたドングルDACの中では特に取り回しが良く感じました。

スマホがDAPに極限まで近づいた感覚で使えます。動作もサクサクですし音も良いですし最高です。

操作方法

操作方法はシンプルです。

  • 電源ボタン:2秒間長押しで電源オン/オフ
  • +ボタン:音量を上げる
  • -ボタン:音量を下げる
  • Gボタン:長押しゲイン切替/短押しフィルター切替(ダブルクリックで元に戻る)

ゲインは長押しすることで「ハイゲイン」↔︎「ローゲイン」と切り替わります。

またフィルターは以下のように切り替わっていきます。

Min Phase→LP Apodiz→LP Fast→LP SlowLR→LP Slow→MP Fast→MP Slow→Min Phase LD

音の変化が気づきにくく、またアプリが非対応のため現在どのフィルターで設定されているのかも分かりにくいのが難点です。

フィルター本当に変わってる? 音が切り替わったタイミングが全然わからん……。

音質|ナチュラルかつニュートラル

NiPO A100の音質についてですが、とにかくナチュラルかつニュートラルなピュアサウンドって感じ。

55,000円もするので対抗機種も少なくコスパが良いかどうかわかりませんが、3万円クラスのドングルDACよりは実力は上のように感じられました。

個人的にもかなり気に入っています。

今回は以下の環境にて検証しました。

検証環境
  • デバイス:iPhone 15 Pro
  • ケーブル:付属ケーブル
  • アプリ:Apple Music
  • イヤホン:SENNHEISER IE 900 / DUNU × KOTO ITO / Softears Volume S
  • ヘッドホン:SENNHEISER HD 800S / TAGO STUDIO T3-01

音の特徴は次のとおりです。

音の特長

4.9

音質

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

ドングルDACは解像度重視やキレ重視のモデルが多い中、A100はとにかくクセがなく背景ノイズも非常に少なく聴ける優等生という感じですね!

生徒会長系のキッチリカッチリ系優等生ではなく、包容力のあるホンワカ系優等生って感じ。

低域〜中域〜高域と各周波数帯のつながりがとても滑らかで、味付けが少なくもしっとりと聴けるような感覚。

高域は粒立ちが良く、付帯するノイズが少なく繊細に伸びていくような感覚。全体的に刺激はやや抑えつつギターやシンバルの音はキレよく鳴らすこともできます。

高域が剥き出しになりがちなIE 900も、刺さり感を抑えた少しマイルドな聴かせ方になるように感じましたね。

中域は緻密でバリ感が少なく、サラッと自然で丁寧にボーカルを表現するような感覚。

3万クラスのドングルDACと聴き比べしてみると、A100の方がボーカルの質感が明らかに高いことがわかります。

カジェログオリジナルイヤホン「ITO」で聴くと、ハリの良いボーカルはそのままに、声のピークまでの道のりが滑らかで緻密になります。低音よりもボーカルが主役になりますね。

低域はドスンとした立体的な迫力は加わるわけではないですが、脚色のないタイトな低音の迫力をそのまま引き出すような感覚です。

とりあえずいつも使ってるド派手サウンドのドングルDACとは傾向が正反対ですが、ITOが元々暴れん坊なのでA100くらいがちょうど良いバランスになってくれますね。

ニュートラル・ナチュラル・丁寧・繊細なノイズレスサウンドを体感したい方にはA100はとてもおすすめできます。

出力について

出力はそれなりには高め。

とりあえず有線イヤホンではドライブできないものはないかと思います。

有線ヘッドホンだとTAGO STUDIO T3-01は余裕ですね。両者のナチュラルな表現が合わさって、とても好みの音でした。

SENNHEISER HD 800Sはさすがに満足いくほどの出力は得られないように感じましたね。

音圧感度にもよるので一概には言えないですが、HD 620S(150Ω)くらいまでが適正値かな〜とは思いました。感覚的な話ですけど。

また、ゲイン調整も本体のみでできるので、細かな音量や出力の調整がしやすいのもメリットのように感じました。ITOでもちょうど良い出力に設定しやすかったです。

その他気になったところ

発熱はそれなりにある

発熱はそれなりにあります。

屋内で使っている分だとほんのり暖かくなる程度ですが、酷暑の中でポケットに入れて運用しているとホッカイロレベルまで熱くなります。

屋外メインで使う方は夏場は熱くなりすぎないように注意が必要かも。

充電方法が特殊

最後に一番気になるのが充電方法。

充電する時はUSB-C端子にケーブルを挿入するだけではダメで、ケーブル接続後に電源ボタンを2回押さないと充電されないのですよ。

説明書見るまではどうやって充電すればいいか本当にわからず「不良か?」と思ったくらいですからね。

これもUSB周りのノイズ対策による弊害かしら……。

A100をメイン機として使った場合、ケーブルを挿したのに2回クリックをし忘れて寝てしまい、翌朝にA100で聴こうとした時に「充電されてないっ!」っていう事故が100%起こりそうな気がする。

せめて事故が起きたとき用にバスパワーでも駆動するようにしてほしかった……。

取り回しは良いのに充電周りのユーザービリティは悪いように感じましたね。

NiPO A100 まとめ

総合評価

4.8/5

NiPO A100

  • ナチュラルかつニュートラルなサウンド
  • ボーカルの質感がとても緻密で繊細
  • MagSafe対応 & 薄型で取り回し最高
  • 高級感のあるデザイン
  • 本体のみでゲインやフィルターの調整ができる
  • 発熱はそれなりにある
  • ボリューム値 / フィルターがわかりにくい
  • 充電時に2回電源をクリックする必要がある

4.8

音質

4.5

携帯性

3.5

拡張性

4.0

利便性

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

こんな人におすすめ
  • iPhone(スマホ)の音をとにかく良くしたい
  • クセのないニュートラルなサウンドが好み
  • スマホをDAPのような感覚で使いたい

「iPhoneをDAPのような感覚で使いたい!」と考えていた方には、まさに最適解のようなDACのように感じました。

ハデめなサウンドを好む人には少し合わないかもしれませんが、ニュートラルかつナチュラルなサウンドを好む方にはおすすめできる優等生です。

なにより薄型ボディとMagSafeのおかげで取り回しがめちゃめちゃ良いのが気に入りましたね。こんな感じのDACもっと増えてほしい。

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