こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は日本でも非常に注目度の高いオーディオメーカー「水月雨(MOONDROP)」より、新たなハイエンド有線ヘッドホン「SKYLAND」を紹介します。

- 特許取得済み100mm平面駆動ドライバーユニットを搭載
- 500nm超軽量超薄型振動板
- 音響干渉を抑制するフルオープン設計
- FEA最適化磁気回路と高剛性CNC一体型筐体
- 3Dプリント技術と高級素材による装着システム
- 価格は117,000円
水月雨のハイエンドヘッドホンはちゃんと試すのは初めてなので楽しみですね。
今回はMOONDROP様から紹介用に一時的に貸出いただきました。近い価格帯の水月雨のヘッドホンは所持してないため、単体レビューにはなりますが、実機を使ってどれほどの実力か検証してきましょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
▼動画版はこちら▼
水月雨(MOONDROP) SKYLAND 外観・付属品
それでは水月雨(MOONDROP) SKYLANDの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
水月雨(MOONDROP) SKYLANDのパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。

付属品

- 4.4mmバランスケーブル
- 4.4mmから6.35mmへのアダプター
- 4.4mm-XLRケーブル
- アタッシュケース
- マニュアル
- アニメカード
- 証明書
- サービスカード
本体・ケーブル
水月雨(MOONDROP) SKYLANDの本体はこちら。

PARA 2のような網目の超細かいメッシュハウジングが特徴のフルオープン設計を採用。

その内側には100mm径の超大型平面ドライバーが見えます。
イヤーパッドは、縁は高級ラムレザーを採用。耳の接触面はベロアっぽい素材になっており、やや反発性の強いパッドのように感じました。

アーム部はラッチ方式で、カチカチとヘッドバンド部の位置を調整できるタイプになっています。

ヘッドパッド部が特徴的で、プロスポーツギアなどにも採用されるホロー構造3Dプリント技術を使ったパッドを採用しています。

頭の接触面積を広く取りつつ、通気性と高弾性を両立したデザインとなっています。
ヘッドバンドはカーボンファイバー素材になっていてかっこいいですね。

ケーブルは着脱にも対応で、3.5mm3極 両出しタイプの着脱端子を採用。ヘッドホンの中では、まだ汎用性の高い着脱端子にはなっていますね。

ケーブルがなんかすごい……剥き出しの銅線かのようなきしめんタイプのケーブルを採用しています。

素材は高純度単結晶銅を採用。
ケーブル長の表記はスペックではありませんでしたが、150cmほどかな?据え置きヘッドホンとしてはそこまで長くないです。
プラグ部はこんな感じ。4.4mm固定で、付属の変換ケーブルを使うことで6.35mm、XLR4pinに変換できます。

変換ケーブルも同じ素材を使われているため、音が変わってしまう心配もなさそうですね。
最後に重さですが、547gですね。カーボンファイバーを使ってるのでもうちょっと軽量化してるかと思ってました。

水月雨(MOONDROP) SKYLANDの概要・スペック
| スペック一覧 | MOONDROP SKYLAND |
|---|---|
| ドライバー | 100mm平面駆動ドライバーユニット |
| インピーダンス | 60Ω±15% |
| 音圧感度 | 96dB/Vrms |
| 再生周波数帯域 | 8Hz – 34kHz (IEC61094、FreeField) |
| プラグ形状 | 4.4mmバランスプラグ |
| コード長 | 表記なし |
| 重量 | 表記なし |
| リケーブル対応 | ○(デュアル3.5mm) |
| リモコンマイク | × |
| 保証期間 | 1年 |
水月雨(MOONDROP) SKYLAND レビュー
装着感|安定しにくい
水月雨(MOONDROP) SKYLANDの装着感についてですが、本体がやや重く、据え置きでありつつも安定しにくいように感じました。
実際に装着してみるとこんな感じです。

重さの割には頭頂部への負担は少なく、痛みは発生しにくいように感じますね。
ただ、頭を少し動かした時に、反動でパッドの位置もズレそうになるのが気になりますかね。
ヘッドバンド部の調整幅も大きくはなく、ボクでも一番短い状態でちょうど良いか若干キツイくらい。
痛みの発生しにくさ◯、安定感△って感じです。頭が小さい方は要注意。
| 装着感 | (3.8) |
音質|ボーカルの表現力が圧倒的
水月雨(MOONDROP) SKYLANDの音質についてですが、ボーカルを中心とした中高域の表現がめちゃめちゃキレイ!
いま所持しているヘッドホン全てと比較しても、ボーカルだけは一番良かったかも。
10万円前後でアニソンやボーカルものをメインで聴く方には、かなりおすすめできるヘッドホンだと思いますよ
- DAC:RME ADI-2/4 Pro SE
- アプリ:Apple Music
- 接続方式:4.4mmバランス接続
- エージング:50時間ほど

水月雨(MOONDROP) SKYLANDの音の特長は次のとおりです。
※10万円以上の有線ヘッドホンの評価軸です
4.7
高音
5.0
中音
4.6
低音
音の傾向
音のバランス的には、フラット〜中高域がやや強調されるブライトなサウンド。
水月雨といえば、ボーカルを軸としたしっとり系の柔らかい音の印象がありますが、SKYLANDはどちらかといえば元気でハキハキとした明るい音のように感じます。
4.4mmバランス接続で駆動力の高いアンプに繋げば上記のようなイメージですが、ポータブルDACだとパワーが足りず、ピークが少し落ち着いた感じにはなりますね。DC-Eliteでも少し物足りないくらい。
音場・定位
音場はやや広めではありますが、外側に自然に抜けていくようなアコースティック特化の音場を作り方ではなく、外から耳に迫ってくるような音場の作り方。
定位については同価格帯のモニターヘッドホンと比べると少し甘めに感じますが、ニアフィールドスピーカーで聴いているかのような自然な音場感ではあります。
中音
SKYLANDの一番の強みは中域。正しくは中高域のボーカルやギターが担う帯域。
女性ボーカルの艶感を残しつつ、ピークまで鋭く伸びるようなパワフルでありつつも上質な歌声を聴かせてくれるのですが、かなり鋭く伸びるのにキツさや刺さり感は見事に回避されているのですよ。
それも特定の帯域だけでバッサリと切るような強い減衰ではなく、あくまでボーカルを自然に伸ばしながら、そしてピークの心地よい刺激を残しながら、人間が感じる不快な音だけを取り除いた感覚なんですよね。
今まで聴いてきた10万円前後の有線ヘッドホンの中では、ボーカルの音作りは一番好みでしたね。
女性ボーカルがおすすめではありますが、男性ボーカルもめちゃめちゃキレイです。
距離もボーカルや主旋律のギターやピアノなどの音が一番近く感じますね。わかりやすくメインを引き立たせるようなチューニングになっています。
高音
高音域はどちらかといえば煌びやかで鋭く、パワフルな印象。
高めのシンセサイザーのキラキラとした音が得意で、ハイエンド系にありがちな、電子音も変に「生」っぽく鳴らす感覚もなく、電子音が持つ煌びやかと勢いのまま美しく鳴らすような感覚です。
高域のレスポンスもとても良いため、ハイハットやアコギの一弦一弦の音の描写も漏らすことなく、少し余韻を加えながら超高解像度で鳴らします。
低音
低音域は主張は中高域に比べると控えめではありますが、深く沈み込みつつ楽曲を下支えする感覚。
どちらかといえば、やや膨らみがちな低音で、キック音をドンっドンっとタイトに鳴らすようなタイプではなく、やや広がりながらトントンと鳴るような感覚がありますね。
ただ、出力をある程度加える必要があります。ポータブルDACだと4.4mmバランス接続でも心許ないかも。
低音の深みや臨場感を重視したい方には他にも選択肢があるように感じました。
おすすめのジャンル
おすすめのジャンルはアニソンや最新チャートのポップスですかね! 女性ボーカルと電子音をとてもキラキラと美しく、それでいてパワフルに鳴らします。
2000〜10年代の「supercell」「fhána」などのアニソンはとても合うと思います。というかそのあたりの楽曲でチューニング合わせてね?ってくらいピッタリです。少し音源が粗めに感じていた「青空のラプソディ」「創世のアクエリオン」などの曲が最新Mixかな?って思うくらい粗が目立たず滑らか〜〜〜な音で聴こえます。
最新チャート曲の場合は、Adoのような低めのガナリ声よりも、YOASOBIやずっと真夜中でいいのに。のようなハイトーン系が合うように感じましたね。
あとはアコースティックな表現が得意なので、後期の多彩な楽器を使ったヨルシカもかなりおすすめです。
低音域は縁の下の力持ち程度の臨場感はありますが強みではないため、低域を軸とするヒップホップやEDMは向いていないように感じました。
また楽器を際立たせるようなタイプでもないため、インスト系やロックやメタルなどは得意という感じでもないですね、
フラットに近い特性を持ちつつ、その圧倒的ボーカルの表現力の高さによって、得意なジャンルは意外と偏るヘッドホンのように感じました。
水月雨(MOONDROP) SKYLAND まとめ
水月雨(MOONDROP) SKYLANDをまとめると以下のとおりです。
総合評価
5/5
水月雨(MOONDROP) SKYLAND

- 女性ボーカル・アニソンの表現力が圧倒的
- 電子音や楽器の煌びやかさと高解像度を両立
- ニアフィールドスピーカーのような
自然な音場と余韻感 - 付属品で4.4mm / 4pin XLRどちらも使える
- 装着感が安定しにくい
- アームの調整幅が狭い
- 低域の主張は控えめ
4.8
高音
5.0
中音
4.7
低音
4.8
解像度
4.7
迫力
3.8
装着感
水月雨(MOONDROP) SKYLANDはこんな人におすすめ
水月雨(MOONDROP) SKYLANDは予算10万円前後のハイエンドヘッドホンを探している方で、女性ボーカルをとにかく美しく気持ちよく聴きたい人、アニソンを好んで聴く人にはピッタリなモデルだと思いました。特にアニソンはすごい。
装着感は少し安定しにくい、アームの調整幅が狭いなどの欠点はありますが、その音質はホンモノ。
ハイエンドヘッドホンだとアコースティック系に特化したり、万能系だったりするものが多いなか、ここまでボーカルに特化してくるヘッドホンを開発してくるのも珍しいですね。
同価格帯でもボーカルだけは誰にも負けない!ってくらい強いヘッドホンです。
ちなみにちょっとだけ宣伝ですが、同時期にNice Buds!という1,480円のイントラコンカ型の有線イヤホンと、Old Fashionedという4,680円のレトロデザインの有線ヘッドホンも登場します。
このOld Fashionedの方がかなり良くて、スケジュールの兼ね合いでレビューしないんですけど、今まで聴いてきた5000円以下のヘッドホンで一番好きかも?って思うくらい良かったですよ。音の傾向もSKYLANDによく似ているんですよね。最近のMOONDROPのチューニングが反映されているのかしら。

Nice Buds!も1480円でイントラコンカ型と考えればなかなか良いと思います。ボーカルが普通にキレイ。

これらもおすすめなんで、あわせて検討してみてください。
以上! 水月雨(MOONDROP) SKYLANDのレビューをお送りしました。




















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