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1万円以下でも妥協のない音質!水月雨(MOONDROP)初のワイヤレスヘッドホン「羽翼 – Edge」を試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はオーディオ界隈でも、非常に人気の高いブランド、水月雨(Moondrop)から、10,000円以下で買えるワイヤレスヘッドホンMoondrop 羽翼 – Edgeを紹介します。

羽翼 – Edge は、税込9,990円LDACとハイブリッドANCに対応するモデルで、Moondropとしては初のワイヤレスヘッドホンになります

Moondrop 羽翼 – Edge の特徴
  • 40mmベリリウムメッキドーム+軽量CCAWボイスコイルのダイナミックドライバー
  • LDAC/SBC/AAC対応
  • ハイブリッドANC(FF+FB)/外音取り込み
  • ビームフォーミング技術搭載のデュアルマイクENC
  • 最大約48時間再生、5分充電で約4時間の急速充電
  • 専用アプリで5つのプリセットに対応

10,000円以下としては、LDAC搭載 / ノイズキャンセリング対応などスペックは非常に高く、それでいてMOONDROPの上質サウンドを体感できるヘッドホンになっていますので、かなりコスパが高そうに感じますね。

今回は紹介用に以前のセールで購入しましたので、実機を使ってレビューしていきましょう

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

YouTube版はこちら

ちなみにYouTube版はPRとはなっていますが、喋っている内容に変わりはありません。

購入した後にMOONDROPさんから依頼があったんですよね……。ブログはPRじゃないのでPR表記なしです。

Moondrop 羽翼 – Edge 外観・付属品

それではMoondrop 羽翼 – Edgeの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ|マット基調で落ち着いたデザイン

パッケージからチェックしていきましょう。可愛らしい女の子が手書きで描かれたおしゃれなデザインになっていますね。

開封するとこんな感じ。価格にしてはなかなか高級感のあるパッケージングになっています。すごく丁寧に梱包されてる。

付属品|収納バッグ、USB-Cケーブル、マニュアル など

付属品一覧
  1. ヘッドホン本体
  2. 収納バッグ
  3. USB Type Cケーブル
  4. アプリQRカード/保証書類
  5. マニュアル

ちゃんとこの価格にしてはしっかりとしたポーチまで入っているのありがたいですね。質感もとても高そう。表面テカテカ、内側は傷がつきにくいように柔らかめの素材になっています。

本体デザイン

本体がこちら。

価格にしてはなかなか高級感がありそうな見た目にはなっていますね。

本体はマット塗装で指紋が目立ちにくいです。

今回はホワイトを選びましたが、女性にも受けそうなちょっとクリーム色っぽい感じのカラーリングになっていますね

ハウジングは縦長タイプでアームが直接ひっついたようなデザインになっていますね。ムーンドロップのロゴも手書き風に記載されています。

アーム部分は調整が可能ですが、その動作はやや固め。スルスルと動くようなタイプではないですね。

90度に曲げたり

コンパクトに折りたたむこともできます。

ヘッドバンド部分はファブリック素材っぽい質感になっていますね。こちらおしゃれ。

イヤーパッドはなかなか分厚い素材にはなっているんですけども、価格相応の質感といいますか、高級ラインにありそうなモチっと感はないですね。

内側にはLRの表記もあります。

ヘッドパッドも同じような感じの素材感です。分厚いけどモチモチ感はないと言う感じ。

本体にはUSB-C端子と右ハウジング下部には、ボリュームボタン・再生/停止ボタン・ノイズキャンセリング切り替えボタンなどが備わっています。

残念ながら3.5mmのヘッドホンジャックなどは搭載しておらず、USBオーディオも使えないため、ワイヤレス接続オンリーとなります。ここが残念ポイント。

最後に重さですけども、245グラムとなります。ヘッドホンにしては、割と軽めではありますね。

Moondrop 羽翼 – Edge スペック

主要スペックをまとめました。

Bluetooth5.4
最大再生時間本体 約48時間
コーデックSBC, AAC, LDAC
充電時間約1.5時間(5分充電 ≒ 約4時間)
ドライバー40mm ダイナミック型(ベリリウムメッキドーム)
充電端子Type-C
専用アプリ
防水
ノイズキャンセリング◯(ハイブリッド)
質量※本体約245g
外音取り込み
ゲームモード
自動装着検出
空間オーディオ
マルチポイント
保証1年

Moondrop 羽翼 – Edge レビュー

装着感|軽快な装着感だが密閉感に難あり

羽翼 – Edgeの装着感は軽めの側圧で負担が少ない印象。

ただ、イヤーパッドは分厚めではあるんですけども、耳内をしっかりと密閉するようなタイプではないかなと思いましたね。耳の下側にちょっと隙間が開くような感じ。

実際に装着してみたらこんな感じです。見た目はオシャレなんで着飾れますね。

前から見たときの飛び出し感はこんな感じ。まぁ飛び出しすぎず、前から見てもほどよくおしゃれ。

装着感は人次第なんであくまで参考程度にして欲しいですが、個人的にはもうちょっとパッドをモチモチさせて、耳をしっかり密閉して欲しかったですね。

そしたら低音の量感ももっと増えてノイズキャンセリング効果も最大限に発揮できるかなとは感じました。

また、密閉度が低いせいか、音漏れもやや大きめのように感じましたね。

あとアームの調整部分も硬いので、頭の形に合わせて調整しにくい点もデメリットかなとは感じました。

ただ、装着感自体は軽いので長時間の作業とかには非常に向いてると思います。側圧も強くないので、耳が痛くないにくいですね。

装着感(4.0)

音質|滑らか&クリアなボーカル特化型

Moondrop Edgeの音質は滑らかで繊細、特に女性ボーカルの表現力に優れたマニア好みの音のように感じました。

この価格帯のヘッドホンにありがちな「低音ドンドン」な音ではなく、滑らかで上品なサウンドのように感じましたね。

ただ、イコライザーをどの設定に変えるかで音の傾向もガラッと変わるような印象でしたね。

今回は接続デバイスはXperia 1Ⅵ。LDACの990Kbpsで接続して検証を行いました。

音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.0

高音

4.0

中音

4.0

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向

音の傾向はボーカルを軸とした低域を少し強くしたかまぼこ型のチューニングという印象。この状態だと良い音ではありますが、中域のバランスが多すぎて全体的にモッサリとした印象を受けました。

アプリで5つのチューニング(Balance, Extrabass, Country Style, Old Studio Style, Violin Solo)を切り替えられますが、個人的には「Old Studio Style」が特に好みでしたね。

「Old Studio Style」だとフラットに近いバランスに変化し、ボーカルの距離が半歩ほど下がり、高域がMOONDROPらしくスッキリとした伸びの良い音に変化します。

今回はこちらの「Old Studio Style」を軸にそのほかの項目をお伝えしていきます。

音場

音場の広さはおおよそふつう程度。同価格帯のヘッドホンと同様にニアフィールドで鳴らすようなタイプです。

高音

高域は水月雨らしい刺さり感を抑えつつもスッキリと伸びるような高域。

標準の「Balance」だとやや伸びきらずに角が取れた音になりますが、「Old Studio Style」だとベールが1枚剥がされたかのようにスッキリと伸びますね。

粒立ちの良さよりも滑らかさを重視した音作りで、解像度感よりも聴き心地の良さが際立つリスニングサウンドという印象を受けました。

細かなハイハットワークや澄み渡るようなストリングスよりも、凛と響き渡るピアノの音が一番キレイに鳴らせるように感じました。

ギターの音をジャキジャキと鳴らすようなキレ重視の鋭い音を求める方には、少し物足りなく感じるかもしれません。

中音

中域についてはMOONDROPの得意分野。とくに女性ボーカルの質の高さは1万円以下のワイヤレスヘッドホンという括りではトップクラス。

標準の「Balance」だとボーカルを軸に楽しめるチューニングになっていますが、「Old Studio Style」ではフラットな立ち位置になりつつも、とてもハリ良く艶やかに存在感のあるボーカルを聴かせてくれます。

1万以下のワイヤレスヘッドホンにありがちな雑味を感じにくく、ウィスパーボイスやファルセットの薄く抜けるような声も掠れた感覚が少なく、MOONDROPらしいウェットな歌声を届けてくれます。

1万円以下でボーカルの質感を求めるなら、羽翼 – Edgeを選んでおけば間違いねぇ!!と断言できるほどの実力の高さがあるように感じました。

低音

低音域はノイズキャンセリングOFFの状態だとかなりスッキリとした音で、個人的には物足りないと感じました。

ただ、ノイズキャンセリングONにすると一気に低音の量感が増して、楽曲のベースを下支えするドッシリとした基盤ができあがります。ノイズキャンセリングONの方が断然好みですわ。

その低音も低音の迫力だけを増しただけのような下品な音ではなく、ボーカル帯はギリギリマスクすることのないレベルまで中低域が広がっていきます。

ミッドベースもボヤけにくくて輪郭も追いやすく、1万円以下という価格でありつつも、とても品のある低音を体感できます。

おすすめのジャンル

おすすめジャンルはアニソン、女性ボーカルのポップス、バラードなど。

ただ、チューニング変更による音の変化も大きいため、アプリでチューニングを変更すれば、ロックやEDMなど激し目のジャンルにも対応できます

ノイズキャンセリング|そこまで強くない

Moondrop 羽翼 – Edgeのノイズキャンセリング性能は価格帯を考えると中〜下ほどの遮音性といったところでしょうか。

低音の量が増えるおかげで、電車とかカフェとかで使ってもある程度は周りの音はシャットアウトしてくれますけども、同価格帯で比べたら他にも上がるかなって感じがしました。

風切り音は屋外で多少拾いますが、実用域。ホワイトノイズは少なめです。

音の傾向の変化も含めて常時ノイズキャンセリングONにしておきたいのですが、電源をOFFにすると毎回ノイズキャンセリングもOFFになっているのがめんどくさいですね。

しかもOFF→ノイズキャンセリングに移行する前に、一度外音取り込みモードも挟むため、電源ON後に2回の操作が必要になってしまうのがわずらわしいです。

ノイズキャンセリングだけを求めるなら、他にも選択肢はありますね。

多分パッドが耳にちゃんとフィットしきっていないのが原因かなと思いますね

ノイズキャンセリング(3.5)

外音取り込み|それなりに自然

外音取り込み性能はそれなりに自然。ノーマルモードよりは周りの音が聞こえやすく、まあまあ実用的だとは思いましたね。

音楽を止めていれば、レジでのお会計事など、ワンポイントでの使用については問題ありませんが、音楽を聴きつつながら利用だと使いにくいかなとは感じましたね。

価格を考えれば十分実用的です。

外音取り込み(4.0)

操作性|物理ボタン式だが慣れが必要

操作性は物理ボタン式で誤作動が少なめですが、各ボタンの位置が直感的にわかりにくく、手探りになることが多いですね。

操作方法一覧は次のとおりです。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止マルチファンクションボタンを1回押す
曲送りマルチファンクションボタンを2回押す
曲戻し
音量を上げる音量+ボタンを押す
音量を下げる音量-ボタンを押す
外音/ANC切替ANCボタンを押す
ゲームモードANCボタンを3回押す
ペアリングモード電源ボタン長押し

また、音声ガイダンスはかわらしい女性のボイスで呼びかけてくれます。

ANCモードの切り替え字は以下のようなガイダンスになります。

  • 通常モード:「ヘイッ!」
  • 外音取り込みモード:「ん?」
  • ANCモード:「シー…」

うん、かわいい。

アナウンス周りはわかりやすいですけども、実際の操作周りは物理ボタンの配置等の慣れが必要かなと思いましたね。

アプリについて

Moondrop 羽翼 – Edgeはアプリに対応しています。

アプリでできること
  • 音量調整
  • ノイズキャンセリング設定
    →外部音取り込み、ノイズキャンセリング、オフ
  • その他の設定
    →ローゲイン、中ゲイン、ハイゲイン
    →LDACのオン/オフ、デュアルデバイス接続のオン/オフ
  • チューニングの変更
     →Balance/Extrabass/Country/Old Studio/Violin Soloの5種
  • オンラインインタラクションDSP
  • ファームウェア更新
  • ユーザーガイド

前述の通り、5つのチューニングプリセットを変更できる点が最大の特徴です。

オンラインインタラクションDSPでは、他の方が作ったイコライザー設定を反映できたり、公式のチューニングを読み込めたりできます。

こちらではパラメトリックEQを使えるので、マニア向けの超本格的なイコライザー設定を反映させることもできます。

敷居は高いので、ガチオーディオマニア向けではあるんですけども、自分好みのチューニングに追い込むこともできます。ここがMOONDROPの良いところではありますね。

また、ノイズキャンセリング設定では、ノイズキャンセリングオフを挟むか挟まないかの設定もあったりします。この設定できるのは強い。

ただ、操作方法の変更等のカスタマイズはできません。

ゲイン設定では、ロー、中、ハイの3つから選べますけども、ハイゲインでちょうどいい位の音量かなと思いますね。

マルチポイント対応してた

マルチポイントの表記がないので対応していないと思っていましたが、アップデートしたあとにアプリを確認したら、ふつうにデュアルデバイス接続の項目で対応していることがわかりました。

電源OFF→電源ON後のあらかじめ繋いでおいた2台のデバイスに自動で接続されるので挙動も問題なしでした。

ただ、後から再生したデバイスが優先される「後勝ち」設定になっているので、割り込みはされやすいような仕様になっています。

ちょっとした効果音でも接続先が切り替わってすることもあるのでご注意ください。

あと、LDACとの併用はできないのでご注意ください。

音の遅延|ゲームもしやすい

映像と音声のズレは動画視聴では気にならず。

ANCボタンを3回押すとゲームモードに移行します。

実際これで音ゲーもしてみましたが、他のワイヤレスヘッドホンのゲームモードと比べると遅延がやや少なめのように感じましたね。

とてもゲームがしやすいです。本体のみでゲームモードに移行できるのもポイントが高いですね。

Moondrop 羽翼 – Edge まとめ

Moondrop 羽翼 – Edgeをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

羽翼 – Edge

  • 女性ボーカルが映える滑らかで解像感の高いサウンド
  • 折りたたみで持ち運びやすい
  • LDACに対応している
  • マルチポイントに対応
  • 装着感が軽快で耳が痛くなりにくい
  • デザインがおしゃれ
  • ゲームモードを本体操作のみで切り替えられる
    / 遅延が少ない
  • 有線接続/USBオーディオ不可
  • パッドの密閉感が低め
  • 音漏れがやや大きめ
  • ノイズキャンセリングがやや弱め

4.0

高音

4.0

中音

4.0

低音

4.3

装着感

3.5

ノイズキャンセリング

4.0

外音取り込み

3.5

マイク性能

4.0

利便性

Bluetooth5.4最大再生時間
※ANC ON時
本体約48時間/
コーデックSBC, AAC, LDAC充電時間約1.5時間(5分充電≈4時間)
ドライバー40mm
ダイナミック型(ベリリウムメッキドーム)
充電端子Type C
専用アプリ防水
ノイズキャンセリング◯(ハイブリッド)質量
※本体
約245g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出空間オーディオ
マルチポイント保証1年

Moondrop 羽翼 – Edge はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 1万円以下で音質を重視したワイヤレスヘッドホンが欲しい
  • 女性ボーカルを中心に聴く人
  • 水月雨(Moondrop)ファン
  • ゲーム用途でも気軽に使いたい

機能面での不満点はありますが、それを補って余りある音質の良さと、所有欲を満たすデザインが強みのように感じました。

音質は本当に良いので、女性ボーカルが好きな方とか、低音の迫力だけにこだわらず、質感やなめらかさ重視の上質サウンドを体感したい方はぜひ羽翼 – Edgeを検討してみてください。

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