【1軍入り決定】Marshallの最新Bluetoothスピーカー「Kilburn III」が最高すぎた

当ページのリンクには広告が含まれています。

こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

Marshallからバッテリー内蔵なのに電源駆動並の出力を持つBluetoothスピーカー「Kilburn(キルバーン) III」が2025年7月に登場しました。

前作のKilburn IIの発売が2018年なので、なんと約7年ぶりの新作となりますね。

Kilburn IIと比べてアンプの出力が上がり、再生時間が20時間→50時間と大幅にアップ。コーデックもAACに対応し、アプリにも対応するなど全体的にブラッシュアップされたモデルとなります。

価格は59,980円(税込)と前作より1万円ほどアップしていますが、その価格に見合った実力を持つスピーカーだと思います。

ボクもMarshallが大好きで、以前紹介したワイヤレスヘッドホンの「MONITOR III A.N.C.」を使ってからどハマりしたんですよね。

音が超絶ボク好みですし、操作感や使い勝手がとても良いですし、なによりデザインがカッコいいんですよね。

今回は代理店の完実電気さんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってKilburn IIIの魅力についてお伝えしていきます。

PR:完実電気

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

YouTube版はこちら

Marshall Kilburn III 外観・付属品

それではMarshall Kilburn IIIの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

付属品

付属品一覧
  1. USB Type-C to Type-C 充電ケーブル(約2m)
  2. マニュアル

付属品にはUSB Type-C to Type-C 充電ケーブルが付属。

2mとかなり長めで、Kilburn IIIだけでなく他の用途でも使えそうですね。

本体

本体がこちら。この通りロックンロールな見た目でめちゃめちゃかっこいいのですよ。

マイクにインスパイアされた金属グリルとゴールドのMarShallロゴ。

シボ加工が施されたレザー調の筐体。

もはやどの角度から見てもカッコいい! Marshallのアンプやロックンロールの歴史にインスパイアされたクラシックな外観を踏襲したデザインとなっています。

インテリアとしても馴染むオシャレなデザインで所有欲を最大限まで満たしてくれますよ。バンドをやってる方にタマならないデザインかと。やってなくてもタマランわ。

上部にはボタンやノブがズラリと並んでいます。ボリュームや高音の調整がボタンではなくノブなのがイイですよね。

操作方法は後半でお伝えします。

またギターからインスピレーションを得たキャリーストラップも備わっています。

このストラップが想像以上に持ち運ぶ時に便利でした。内側はベルベット色になっているのもさりげなくオシャレ。

背面には左側にはバスレフポート、右側にはアナログ入力用の3.5mmAUX端子と電源入力用のUSB-C端子が備わっています。

ちなみにこのUSB-C端子、入力だけでなく出力も可能で、USB-C to Cケーブルを使うことでスマホへの給電も可能となります。

アウトドアで使う場合は、いざという時のモバイルバッテリー代わりにもなります。

最後に重さですが、総重量は約2790gで、公称値は約2.8kgなのでほぼスペック値通りですね。

Marshall Kilburn III スペック

Kilburn IIIKilburn II
発売日2025年5月28日2018年12月
再生時間50時間以上最大20時間
アンプウーファー用30W D級アンプx1
フルレンジ用10W D級アンプx2
ウーファー用20W D級アンプx1
ツィーター用8W D級アンプx2
周波数帯域45Hz〜20kHz52Hz〜20kHz
急速充電20分で8時間再生20分で3時間再生
スマホ給電可能不可
Bluetooth5.35.0
対応コーデックSBC、AAC、LC3SBC、aptX
最大音圧91dB SPL100.4dB SPL
防塵防水IP54IPX2
サイズ273 × 150 × 169 mm243 × 163 × 140 mm
重量2.8kg2.5kg
有線接続AUX(3.5mm)AUX(3.5mm)
アプリ対応あり(Marshall Bluetooth)なし
価格59,990円(税込)49,980円(税込)

Marshall Kilburn III レビュー

電源ON/OFFが超お手軽!

まず使ってみてよかった点が、電源ON/OFFが超お手軽ということ。トグルスイッチを下に1回倒すだけで、気軽に電源ON/OFFができます。

「そんなしょーもないところ取り上げんなよ」って思うかもしれないですけど、けっこう重要ですよ!

電源ボタン長押しタイプだと、製品にもよりますが1-2秒ほど拘束時間が発生してしまいます。また、電源ボタンと他のボタン類がフラットに配置されているので、どこが電源ボタンかを探す時間も発生しますよね。

Kilburn IIIは電源がトグルスイッチになっているので一目で電源ボタンの位置がわかりますし、長押しの必要もなくスイッチを倒すだけだから、ちょっとした拘束時間も生まれないんですよ。

ノー思考で電源をONにできるから、音楽を聴くまでの手間がとても少ないのが良かったです。

再生時間が50時間以上と超絶長い

電源ON/OFFがノンストレスだけでなく、再生時間が50時間以上と超絶長い点も良いところ。

ボクも紹介用に届いてからキッチンでのBGM用として約2週間、毎日30分ほど使っていましたが、いまだに一度も充電したことがありません。

基本的にキッチンの棚に常設している状態で使っていたのですが、まだバッテリーが70%ほどありますからね。超タフネス。

同価格帯の大型Bluetoothスピーカーをいくつか試したことはありますが、一方は連続再生時間が最大8時間、もう一方は最大20時間なので、いかにKilburn IIIの再生時間が長いことがわかるかと思います。

充電をほとんど気にすることがないので、もはや電源の確保の必要のないどこでも置ける据え置きスピーカーのような感覚で使えますよ。

音質|バンドサウンドとの相性が最高すぎる

Kilburn IIIの音質についてですが、さすがMarshallですよ。

ボクは同社のワイヤレスヘッドホンの「Monitor Ⅲ A.N.C.」や「Major Ⅴ」の音が大好きなんですけど、それらと同じようなロックサウンドに非常に適した重厚なチューニングになっています。

MarshallのBluetoothスピーカーを本格的に使うのは初めてですけど、めちゃめちゃ好きです。

Marshall Kilburn IIIの音の特長は次のとおりです。

音の特長
音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向

音の傾向は低域と高域が強調されつつ、ボーカルラインもしっかり前に出てくるW字型。

「Monitor Ⅲ A.N.C.」のようなモニター傾向ではなく、「Major Ⅴ」のように低域の迫力やノリを重視したリスニングライクなサウンドになります。「Major Ⅴ」のボーカルが前に出るようになったバージョンって感じ。

音場

音場は部屋全体に広がっていきつつも、全ての音が前に迫ってくるようなサウンドフィールド。

Marshall 独自のマルチディレクショナル(全方位)サウンド設計によって部屋のどこにいても均一な音量と音質で音楽を楽しめるような設計になっています。

実際に部屋のどこにいても同じように聞こえてくるからすごい。

低音

低域の臨場感は素晴らしいですね。

打ち込み系のキック音やサブベース、バンドサウンドだとバスドラムやタムのドコドコとした音の臨場感がとてもリアルで

ベースラインも少し膨らみつつも、うねるようにフロアに響かせる表現ができています。

高音

量感が多めの低域に対して高域も引っ込むことなくキレの良い音で鳴らせています。シンバルやスネアの勢いのある炸裂音、ハイハットのカチッ刺激的に刻む音がとても心地よいですね。

ストリングスやアコースティックギターなど弦楽器を使った繊細な表現は苦手で潰れた感じで聴こえますが、エレクトロ・バンドサウンドのキレの良い表現はこの価格のスピーカーとしては完璧ですね。

中音

特に印象的だったのは中低域〜中高域にかけてのエレキギターの表現力。ギターが歪み、空間に広がっているような残響感を見事に再現しますね。

解像度がめちゃめちゃ高いタイプでもないのに、エレキギターの輪郭はめちゃめちゃ追いやすいです。

Major Ⅴはギターの方が自然に耳に入ってくるようなバランスでしたが、Kilburn IIIはボーカルの方が際立つようなバランスになっています。

おすすめのジャンル

Marshallということもありバンドサウンド系は相性が最高ですね。完全にバンド特化のチューニングになっています。

キックやサブベースの躍動感も素晴らしいので、エレクトロやヒップホップとの相性もいいです。

音量に応じて低域・中域・高域が自動で調整される

また音量に関わらず低音、中音、高音が調整される「ダイナミックラウドネス」という機能も備わっています。

音を小さくしても音痩せがしにくく、かといって音量を上げすぎて一部の帯域だけがキツくなったり破綻したりもせず、各帯域が同じバランスを保ったまま聴かせます。

ノブで簡単に低音 / 高音の調整ができる

アプリを使わずとも、本体上部のノブでかんたんに低音と高音の調整ができる点もイイですね。

デフォルトの状態でも十分すぎるくらい臨場感のある音は出るのですが、Bassのノブを回すことでさらに重厚な低音を出せるようになります。

低音を強くしすぎるとこもった感じの音になってしまいますが、高音ノブを回すことで強い低域に埋もれない高域のバランスになります。

また小音量時で聴くときに低音と高音の量感を増やしておくことで、音痩せさせずに豊かな音のままBGM感覚で聴くこともできます。

部屋の環境や音の好みに応じて低音と高音のバランスを調整してあげてください。

アプリについて

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • イコライザー設定
    →プリセット5種、カスタム1種
  • 配置補正機能
  • 共有を聴く
    →Auracast機能で共有された音源を聴く
  • Mボタンの設定
    →「イコライザー」「何もしない」の2つから選択可能
  • バッテリー保護機能の調整(最大充電を90%に制限、充電即を抑える、充電による温度の調整)
  • スタンバイ タイムアウト(再生時ない時の電源OFFまでの時間、接続していない時の電源OFFまでの時間の調整)
  • バージョン情報など

イコライザー

イコライザーは「MARSHALL」「バスブースト」「ミッドブースト」「トレブルブースト」「ミッドリダクション」そして「カスタム」のプリセット5種、カスタム1種が用意されています。

カスタムは160Hz~6.25kHzの5バンドから調整が可能です。

ちなみにイコライザーと本体上部のノブは連動していません。ボクはデフォルトの「MARSHALL」のままが一番好みかなー。

元のMarshallイコライザーでも気に入っているので、ボクはそのままでも良いかなと思っています。

配置補正機能

配置補正機能はその名の通り、Kilburn IIIを設置した場所に応じて音を補正する機能です。

自動ではなく手動で設定を変える必要はあります。

「壁が近くにあるか」「角にあるか」などから選択ができますが、360°に広がる音の指向性を狭めて、壁側に音が反響しないようにする設定だと思われます。

実際に壁際に置いた状態で「はい、壁があります」を選ぶと、反響音が少なくなりますね。これは設置場所によって積極的に使うべき機能だと思います。

Mボタン

Mボタンではイコライザー変えるか何もしないかの2択のみ。

ヘッドホンモデルだといろいろと設定ができたのに、Kilburn IIIで割り振れる項目はシンプルすぎる……。

マルチポイントにも対応

Marshall Kilburn IIIは2台同時接続を行えるマルチポイントにも対応しています。

普段はスマートフォンから音楽を流しつつ、作業中はパソコンから操作して音楽を流したいという方もいるはず。

そんな時にマルチポイントがあれば、あらかじめ2台のデバイスに接続しておけば、どちらのデバイスからでもKilburn III経由で音楽を聴けるようになります。

複数デバイスを使っている方には必須の機能ですよ。

可能であれば欲しかった機能3つ

ここまでBluetoothスピーカーとしてはほぼ完璧とも言える性能のように感じましたが、個人的には可能あれば欲しかった機能もあります。

Spotify Tap

Spotify Tapは同社のヘッドホン「Monitor Ⅲ A.N.C.」に搭載されていた機能なのですが、これが神なのですよ。

「なんか音楽を聴きたいな〜」「けど選曲するのはめんどくさいんだよな〜」と思った時にMボタンを一回押せば、Spotifyがユーザーに最適化されたプレイリストをランダムで再生してくれるのですよ。

スピーカーは特にBGM感覚で何か聴きた時に使うことが多いので、このSpotify Tapに対応していれば神でした。

せっかくMボタンがあるのだから、もっと有効的に使わせて欲しかったのが本音ですね。

LDACやaptX Adaptiveなどの高音質コーデック

高音質コーデックのLDACやaptXに対応していません。前作は一応aptXには対応していたのに……。

その代わり今作からAACコーデックには対応したため、iPhoneユーザーはより高音質で聴けるようになりました。

AirPlay

欲を言えばAirPlayに対応していれば最高でしたね。

AirPlayとはAppleデバイス限定ではありますが自宅のネットワークを使ってスピーカーに音源を直接伝送する機能のこと。

Bluetoothと違ってほぼ無圧縮で伝送できるだけでなく、わざわざペアリングをせずともAppleデバイスならどれでも再生できるから便利なんですよね。

Marshall Kilburn III まとめ

Marshall Kilburn IIIをまとめると以下のとおりです。

良かった点
イマイチな点
  • Marshallらしい臨場感とキレを両立したサウンド
  • バンド・エレクトロ系との相性抜群
  • 電源のONがとてもしやすい
  • インテリアとしても映えるデザイン
  • 再生時間が50時間と超長い
  • 部屋のどこにおいても一定のサウンドで楽しめる
  • Bluetoothスピーカーとしては価格が高め
  • LDACやaptX系列は非対応
  • 欲を言えばSpotify TapやAirPlayが欲しかった

Marshall Kilburn IIIはこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • お手軽に本格的なサウンドを体感できるスピーカーが欲しい
  • ロックやポップス、エレクトロ、ヒップホップなどを好んで聴く
  • デザイン性の高さに惹かれた
  • ショップのBGM用に使えるスピーカーを探している

4〜6万円クラスのBluetoothスピーカーはいくつか試したことがありますが、ボクはKilburn IIIが一番好きでしたね。

まあ、ボクがめちゃめちゃロックが好きっていうのが理由なんですけどね……。

Marshallって人によってはデザイン重視のメーカーと思われている方もいるかもしれないですけど、その音作りはホント素晴らしいですからね!

家でも屋外でも本格的なサウンドを気軽に体感できるBluetoothスピーカーを探している方はぜひ検討してみてください。

おすすめ記事

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次