こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はNTTから、謎の技術が使われたスピーカーを紹介します。
LinkShelllって言うんですけど、見た目おしゃれでしょ? これね、前方120°の人の声のみを集音するNTTの特許技術が使われているスピーカーなんですよ。
よくわからないと思うんで、まずは以下の動画を音声ありでご覧ください。
ね、すごいでしょ? スピーカーなのに、意味わからないくらい、後方の音拾わないでしょ。
前回 nwm MBE001っていう音漏れが超少ない開放型ワイヤレスイヤホンというものをYouTubeで紹介してから反響がありまして、そのお付き合いで今回は新製品のLinkShellをレビュー用にお送りいただきました。
ということで、今回はこちらのLinkShellをレビューしていきます。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
YouTube版はこちら
LinkShell 概要
ということでLinkShellの概要についてお伝えしていきましょう。
LinkShellは環境音が消えるマイクと高音質スピーカーを掛け合わせた、リモートワーク向けの最強スピーカーです。
NTTの特許技術「インテリジェントマイク技術」によって、前方120°の範囲のみを収音するという謎技術が使われています。
それだけではなく、ビームフォーミング技術っていう音の到達する時差から話している人を特定する技術と、スペクトルフィルターっていう不要な音を分離して必要な音だけを残す技術を2つ掛け合わせて、必要な音だけを仕分けるような技術も取り入れているみたいなんですよ。
「絶対に不要な音を入れないぞ」と言わんばかりの徹底ぶりです。すごいでしょ。
僕もリモートワークしてるけど、ずっとヘッドセットしていたら頭が痛くなってくるんですよね。
かといってスピーカーだと相手の声は聞き取りにくいし、マイク品質も悪いから聞き返されたりすることもあるんですよね。
ヘッドセットをつけずにスマートにリモートワークをしたい方にとっては最強のスピーカーかと思います。
スペックは以下の通りです。
Bluetooth | 5.0 | 最大再生時間 | 本8時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約2時間 |
ドライバー | 45 mm フルレンジ ×2個 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | – |
ゲームモード | – | 質量 | 約350g |
マルチポイント | – | ゲームモード | – |
保証 | 1年 | 公式サイト | こちら |
LinkShell 外観・付属品
それではLinkShellの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージは段ボールで、メーカーロゴのみが表記されたシンプルなデザインです。
開封するとこんな感じ。
- USB Type Cケーブル
- USB変換アダプター
- 3.5mm4極オーディオケーブル
- ストラップ
- スタンド
- マニュアル
本体カラーはグレージュで、モダンでおしゃれなデザイン。
LinkShellの名前の通り、「貝殻に耳を当てる」イメージで制作されたそう。巻貝のような曲線ラインが特徴です。
LEDの部の右側だけが少し段差になっている非対称デザインになっていますね。
このLEDバーがマイクの向きなので、視覚的にもどっちを向けて喋ればいいのかわかりやすくなっています。
電源を入れると光ります。
持ってみるとそこまで重たい感じでもないです。
厚みはこれくらい。バッグにもすっぽりと収まりそうなほどの大きさです。
表に操作のタッチパネル。
側面にオーディオケーブル端子、USB-C端子、Bluetoothボタン、電源ボタンが備わっています。
裏面にはスタンドをつけるための溝と、ストラップホールがあります。
まずストラップをつけまして。
スタンドとくくり付けまして。
こうすれば、スタンドだけ紛失する心配なし。
スタンドは溝にはめるだけのシンプルな構造ですね。
音楽を聴くときは、こちらのスタンドを使って立たせてあげると、少し明瞭に聞こえやすくなります。
ただ、スタンドを使うと、タッチパネルの向きが文字が逆になるのが少し気になる。
通話をするときはスタンドは使わずにそのまま置くだけでOKです。
LinkShell レビュー
操作説明
それではまず、操作方法についてお伝えします。
各部、押しボタン式のように見えますけど、これタッチパネルなんで、そんなに力を入れなくてもボタンが反応してくれます。
モードについて
LinkShellには3つのモードが搭載されています。
この矢印くるくるボタンみたいなものを押せば、360°→120°→MUSICモードと切り替わっていきます。
操作方法
ミュート時はちゃんとLEDの色も赤に変わってくれるので、今ミュートかどうか視覚的にわかりやすくていいですね。
LED表示
LED表示は以下のようになっています。視覚的にマイクがどのような状況なのか把握しやすくて良いですね。
通話品質|ノイズキャンセリング力がヤバイ
通話品質について、いろいろなパターンで録音してみましたので聴いてみてください。
Bluetooth接続
Bluetooth接続 ノイズあり
掃除機で検証
やはりノイズの低減機能がすごすぎる。
LinkShellの真後ろでハンディークリーナーをかけても、全然音が入ってこない。
「後方の音を拾ってしまったら存在価値がなくなってしまうので、意地でもノイズは入れない!」と言わんばかりのノイズキャンセリング力。
さすがNTT、技術力はエグいです。
また、120°範囲にいても声以外の雑音を取り除いてくれるみたいですね。
360°モードにすれば全方向の音を拾ってくれるようになるので、グループでのWEB会議などにも向いています。
マイク品質もなかなか高い感じで、特別クリアというわけでもないですが、声は聞き取りやすいように感じました。
リビングとか家族がいる部屋でテレワークをされている方には、最高の選択肢だと思います。
音質|声がとても聞き取りやすい
音質ですが、めちゃくちゃ声の帯域が聞こえやすいですね。
スピーカーってわりと低音に埋もれてしまって、声の部分が聞き取りにくいものが多いんですけど、LinkShellは一音一句クッキリハッキリと聞こえますね。さすがリモートワーク向け。
通話用途だけでなく、音声学習やポッドキャストの視聴なんかにとても向いているような感じです。
MUSICモードにすると中低域の量感が増えて、ポップスも楽しみやすくなりますね。
どちらかというとマイクがメインのスピーカーなので、音質は価格に対してそこまで良いわけではありません。
ただ、テレワーク用のマイクメインと考えつつ、BGM感覚でも音楽を聴きたいという場合には、わりと満足できるレベルかな?という感じですね。
スピーカー部の指向性について
ただマイクは120°でのみ集音できるのに対して、スピーカー部は120°のみに聴こえるというわけではないらしいです。ふつうに漏れます。
ただ、120°モードにすると、少しだけ指向性が高くなって後ろに音が漏れにくくはなりますね。ある程度隣との距離が離れていれば、他の人に会話内容は聞こえにくそう。
「自分だけに聴こえるスピーカー」みたいなことが出来たら、マジで最高なんですけどね!
それが出来たら、オフィスで自分だけが浸れるBGMとして使えますし、オフィスやカフェで堂々と通話をしても周りに会話を聴かれることもないですしね。
NTTさんには、その技術力でぜひ実現していただきたいです。
音の遅延|Bluetooth接続だと発生する
LinkShellの映像と音声のズレですが、Bluetoothで接続した時は発生します。
YouTubeを見ても、口元と音声があっていないですね。
テレワーク中も会話には支障はないのですが、映像は少し遅れているような感覚になるので、違和感はあると思います。
もし通話中に気になるようであれば、USB接続の方が良さそうです。
LinkShell まとめ
LinkShellをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4/5
LinkShell
- マイク後方のノイズキャンセリング力が異常
- 声が聞き取りやすいし、伝えやすい
- デスクになじむシンプルでおしゃれなデザイン
- 薄型かつ軽量で持ち運びやすい
- 音楽鑑賞用としては低音が少なめ
- Bluetoothだと音の遅延が発生する
- 欲を言えばスピーカーも120°のみに聴かせてほしい
3.5
音質
4.5
マイク性能
4.0
利便性
Bluetooth | 5.0 | 最大再生時間 | 本8時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約2時間 |
ドライバー | 45 mm フルレンジ ×2個 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | – |
ゲームモード | – | 質量 | 約350g |
マルチポイント | – | ゲームモード | – |
保証 | 1年 | 公式サイト | こちら |
LinkShellはこんな人におすすめ
- 自宅でリモートワークをしているけど、家族の声や生活音が入るのが気になっている
- ずっとイヤホンやヘッドセットをしていると耳や頭が痛くなってくる
- オフィスで通話からBGMまで使えるスピーカーが欲しい
価格は円とけっこうしますが、クラウドファンディングの早割で最大30%OFFで購入できるみたいです。
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