ワイヤレスイヤホンの臨場感をマシマシに!最新鋭イヤーピース「LEPIC nuon Voice+ / boost / Clear」を試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

「空間オーディオ」それはサラウンドスピーカーで聴いているかのような立体的で臨場感のある音をイヤホンでも擬似的に体感できる機能のこと。

とくにAIrPods Proの空間オーディオ機能は優秀で、外音取り込み機能と組み合わせて使えば、まるで自分だけに聴こえるスピーカーのような感覚になります。

最近はAirPods Pro以外にも空間オーディオを採用しているメーカーも増えてきていますね。

「じゃあ、その空間オーディオをさらに臨場感のある音にできないか?」

そんな、一部の濃いマニアにだけ水面下で密かに考えていることに対する最適解が登場しました。

それが今回紹介するLEPICの新作イヤーピース「nuon(ニューオン)」です。

nuonは、今までにない空間音響の強化を図った、全く新しい価値観を提案するイヤーピースです。

使わせてもらいましたけど、コレはすごいですよ! 空間オーディオを最適化して、もっと映画館で聴いているような感覚に近づけてくれますね。

いや〜最近使ってきたイヤーピースのなかでも、けっこうスゴイと感じた製品でした。

名前の由来は「new + 音 (新しい音)」で「nuon」みたいです。めちゃめちゃ日本語やないか!

LEPICといえば、以前神アクセサリーとして紹介したDACをMagsafeでラクラク持ち運べる「DAC POCKET」を世に送り出した新鋭メーカー。

元々は長くポータブルオーディオアクセサリー製品を販売し続けてきた「DIGNIS」の派生ブランドで、個人的にも高く信頼しているブランドです。

今回は系統別の3種類のnuonをお送りいただいたので、AIrPods Pro向けに販売されている「nuon Voice+」を中心に、その仕組みや音の変化、使ってみた感想などをお伝えしていきます。

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目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

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nuonの概要

nuon は完全新規開発されたイヤーピース専用シリコンを採用。

3つ以上の密度の異なるシリコンを層状に積み重ねる「Layer-by-layer 工法」で製造し、”従来のシリコン素材では成しえない業界初の大胆な設計”を行っているとのことです。

そのシリコン層設計によって、イヤーピース内部に実装されたユニークな形状のサウンドウェーブ「SOME」を採用。

この技術よって様々な音の変化や空間音響技術を向上できる性能を確保し、音の前後、左右、高低を自在に実現できるようになったとのことです。

ちなみにSOMEはnuonの独自技術で、特許出願中とのことです。

また、耳に触れる部分には、より柔らかいシリコン素材を採用することで耳への刺激を軽減して、長時間でも快適な装着感を得られるようになっているみたいです。

製品ラインナップ

製品ラインナップには、以下の3つがあります。

製品ラインナップ
  • nuon clear
    →レスポンスの良さと高域の表現にフォーカスしたスッキリサウンドのクリア型
  • nuon boost
    →アタック感やアナログライクな音にフォーカスしたパワー型
  • nuon voice+
    →ボーカルや音声に特化したボイス型、こちらのみAirPods Pro向けに販売されている

想定市場価格はnuon clearとboostが3480円、AirPods Pro向けに販売されているnuon voice+は3980円とイヤーピースとしては結構高めになっています。

さらにBoost&Clearの2つが入ったパッケージも4,980円で販売しています。

寸法

Boost / Clear 寸法(mm)Voice+ 寸法(mm)
傘径S:11.0
M:12.0
L:12.5
S:11.0
M:12.0
L:12.5
軸長S:6.5
M:7.0
L:7.0
S:11.0
M:12.0
L:12.5
ノズル径適合サイズ全サイズ:4.0〜6.5ほど

nuon レビュー

装着感|異物感は少ないが……

装着感の変化についてはAirPods Proの場合ですけど、純正のイヤーピースよりは異物感が少なく、それなりに快適です。

最近では異物感を極限にまで減らしたイヤーピースもありますが、それらと比べるとやや異物感はあるかな?という印象ですね。

傘の部分も他のシリコンタイプと比べるとやや硬めなので、密閉感が甘くなることもあり、装着位置によっては左右で遮音性の差異が出たりしますね。

僕の場合だと左右で同じMサイズを使用した場合は、右側だけノイズキャンセリングの効き目が甘く感じます。

装着感の改善を求める場合は、他にも選択肢はありそうです。

nuon voice+の音の変化がスゴイ

AirPods Pro用として用意されているnuon voice+を使った音の変化についてですが、コレめちゃめちゃ楽しいですよ。

公式で謳っているとおり、”空間オーディオ適応時”の音の深みや臨場感が増して、音が耳の奥まで深く深く入っていくような感覚があります。

低域が締まりつつもズンッとした迫力が加わり、全体的に躍動感がアップしている印象を受けます。

GEMNの「ファタール」やYOASOBIの「アイドル」のような低音のドスが効いた音源で聴き比べると、その音の違いを顕著に感じられると思います。

空間オーディオ時はnuon voice+を使わないと満足できなくなります。そう感じるくらいに音の変化があります。

また、迫力が加わった低音に対してボーカルが埋もれることなく、むしろボーカルが浮き彫りにされたかのようにめちゃめちゃ聴きやすくなります。

アニメを見れば映画館のような音に

nuon voice+をつけて空間オーディオをONにして、アニメ「推しの子 17話」を見てみたんですよ。

1話全編が舞台演出になっていている回なのですが、マジで映画館で見ている感覚というか、もはや舞台を生で見ている感覚になりましたよ。

舞台会場内で鳴る「ドドンっ」というSEも、実際にホールで聴いているかのような地響きを起こす音でめちゃめちゃ迫力がありますし、なによりすごかったのが低めの男性の声。

純正イヤーピースだとふつうにアニメの声を聞いている感覚になるのですが、nuon Voice+だと映画館で聴いているかのような男性の声が発した時の下から震えて響くような音まで再現するんですよ。

しかも低音のドスの効いた声になりつつ、声の輪郭はクッキリとしていてめっちゃ聞き取りやすいんですよね。

久々イヤーピースで「こいつぁスゲェ!」って思いましたね。

推しの子をはじめとしたアニメや映画との相性がめっちゃいいんで、nuon Voice+を手に入れられた方は、ぜひ空間オーディオと合わせて聞いてみてください。

ASMRの没入感もスゴくなる

次にASMR音源を聴いてみた感想ですけど、まず純正や他のイヤーピースでASMRや立体音響を聴くと、耳穴の表面だけなぞられているような感覚になります。

そこでnuon voice+に変えると、まるでASMRに特化したイヤホンを使ったかのように、完全に耳の中までズボボボボボと音が沈み込んでいく感覚に。

感覚的には、少し前に発売された某メーカーのASMR特化イヤーピースに近い音の変化ですね。アレのAirPods Proでも使えるバージョンって感じ!

AirPods Proで使えるASMRや立体音響特化のイヤーピースで他にはないので、かなり需要は高そうな気がします。

音声コンテンツにもおすすめ

声の輪郭が聞き取りやすくなるので、読書音読サービスや英語のヒアリング、ポッドキャストの視聴などにもおすすめです。

空間オーディオを使わない場合は?

空間オーディオを使っていない場合でも低域も、サブベースやバスドラムがズンズンとした迫力が加わって、とても楽しい音になります。

ただ、空間オーディオの音が楽しすぎて、ふだんステレオで聴いているボクでもvoice+を使っている間は、常時空間オーディオをONにしたくなりました。

ただ、空間オーディオをONにすると、音が流れてくる方向がわかりにくくなるので、ASMR試聴時はOFFの方が良いかと思いました。

nuon clear / boostの音の変化

AirPods Proでは使えませんが、nuon clear / boostもなかなかすごいです。

nuon clear

nuon Ccearを装着して聴くと、低域の締まりと高域のクリアさを重視したV字型のバランスになるような感覚になりますね。

開口部を狭くすると低音が強化されがちなのですが、nuon clearは高域帯もクリアになります。

ちゃんと音も拡散されているような感覚もあって、立体音響を視聴した時の音の広がりや、音が全方向から降ってくるように聴こえてきます。

また立体音響でありつつも音像もビシッと定まっていて、どの方向から鳴っているのかも正確に把握しやすくなりますね。

nuon boost

つぎにnuon boostを着けると、clearほど高域をキツく伸ばさず、低域の深みに重点を置いた鳴り方になります。

思ったより低域に寄りすぎずに、バランスの良さを重視しつつも低域の迫力や没入感が増えるような感覚ですね。

clearとどっちがおすすめ?というわけでもなく、合わせるイヤホン次第かな?とは思いましたが、個人的にはclearの方が好みのことが多かったですね。

nuon まとめ

総合評価

4.8/5

nuon

  • 空間オーディオの実力を最大限まで発揮
  • 迫力や臨場感がアップ
  • ASMRの没入感がアップ
  • 声の輪郭が聞き取りやすくなる
  • 価格が高め
  • 装着感や遮音性は改善されない

4.3

音質

4.8

迫力

4.0

装着感

3.8

遮音性

こんな人におすすめ
  • 空間オーディオでアニメや映画を見ることが多い
  • ASMRや立体音響を好んで聴く
  • 音声学習でも声を聞き漏らしたくない
  • 躍動感野臨場感を加えたい

AIrPods Proの空間オーディオだと、ちょっと低音が物足りなかったとか、もう少し映画館の迫力が欲しいという方にはぴったりだと思います。

声も聞き取りやすくなるのでポッドキャストや語学学習にも向いていますし、没入感も増すからASMRにも向いています。

AirPods Proを音楽鑑賞だけでなく、さまざまなコンテンツに特化させるのに最適な、まさに拡張型のイヤーピースだと思います。超おすすめ。

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